TOEIC700点の英語力のレベルと勉強方法とは。就職・転職活動での評価は。

(最初に・記事の執筆者に関して)この記事の執筆者は日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えているオンライン英語学習サービス、ハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。

英語力を測る試験として、日本人に最も人気のある試験の一つに、TOEIC L&R試験(以下 TOEIC と略します)が挙げられます。TOEIC L&R試験では「英語を聴く力(Listening)」と「英文を読む力(Reading)」の2つを測定し、最高得点は「Listening Part 495点 + Reading Part 495点 = 合計 990点」です。

本記事では商社や外資系企業の足切りとして示されることが多い、TOEIC700点レベルの英語力についてまとめました。

英語学習者の中には就活や転職活動のために、TOEIC700点以上の取得を一つの目標にしている人もいると思います。しかし、TOEIC700点レベルの英語力では、就活や転職時に必ずしも評価されないという事実があります。本文中でも詳しく説明しますが、TOEIC800点以上を獲得していないと他の候補者との差別化に繋がりづらいのです。

そこでこの記事では「TOEIC700点の英語力」と「TOEIC700点までに到達するための具体的な学習方法」を紹介した上で、TOEIC800点、さらにTOEIC Aレベル(TOEIC860点)を取得するためにするべき学習について記していきます。

この記事を読んで、目標スコアの取得を効率的に目指してください。

目次

TOEIC700点の英語力とは

TOEIC公開試験とIP試験、それぞれにおける700点の割合

TOEIC LR試験を提供しているIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が公開している公式データ・資料を見てみましょう。

なお、データに関しては2020年は新型コロナウイルスの影響により、感染防止対策のためTOEIC試験の受験回数が制限され、また受験が「抽選制」になりました。そのため2020年のデータは2019年までのデータとは異なる傾向を見せています。

2020年は特殊な年であったため、2020年と2019年のデータを比較しながらデータを分析していきます。

2020年のTOEIC LR試験・公開テストにおいて700点以上の点数を獲得した人の割合は約36%(4.6%+5.4%+7.4%+8.6%+9.7=35.7%)の割合です。受験者の3人に1人はTOEIC700点以上です。

2019年のTOEIC LR試験・公開テストにおいて700点以上の点数を獲得した人の割合は約29%(3.6%+4.2%+5.8%+7.1%+8.3%=29.0%)の割合です。受験者の4人に1人はTOEIC700点以上です。

公開試験の受験者数は2020年(55万人)、2019年(83万人)であるため、2020年の受験者数は2019年と比べて34%減っています。この55万人の方々はワクチン接種が始まっていない2020年のコロナ禍下においてさえもTOEIC受験をする人達です。そのため2020年のデータは例年よりも一回り高い点数となっています。

2020年は特殊な年であったため、データもまた特殊です。そのため参考にすべきは2019年のデータになります。この記事でも以降は2019年のデータを主に紹介しながら分析を続けていきます。

話をここでTOEIC700点に戻します。

2019年には受験者の4人に1人はTOEIC700点以上です。意外と700点以上の人達が多いと思われたかと思いますが、この公開テストは「休日に」「自発的に」TOEIC試験を受けている勤勉な受験者達なので、点数は高めになる傾向が有ります。

一方、TOEICを自発的に受験していない人達が含まれている団体受験のIP試験ではどうなっているのか見てみましょう。

2019年のTOEIC LR試験・IPテストにおいて700点以上の点数を獲得した人の割合は約11-12%(1.3%+1.4%+2.1%+2.9%+3.8%=11.5%)の割合です。このIPだと約9人に1人が700点以上です。こちらの数字の方が日本人全体の割合と近いものになっています。

公開テストが約29%、IPテストが約11-12%と2倍以上の開きがあるのがすごいですね。自発的にTOEIC LR試験(公開テスト)を受験している方々の英語力の高さに驚かされます。

ただし、IPテストの数字の方が日本人全体の割合と近いものになっているので、TOEIC700点を獲得出来る人達は9人に1人しかいません。大学受験時に英語科目に力を入れた人だけが到達できるのがTOEIC700点であるため、この割合には納得です。

TOEIC700点の英語力

英語を使って能動的に仕事を行うスタートライン

そしてまた、英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度を見てみると、TOEIC L&R試験の点数帯毎にどのような業務ができるのかがまとまっています。

(上記画像の右項目より)TOEIC L&R試験スコア帯別にみると、「800点以上」は「海外赴任できる」を、「600-800点未満」は「取引先/海外支店とメールでやり取りが出来る」を、「600点未満」は「挨拶ができる」を、現在の英語力に最も近いスキルだと回答した。

TOEIC700点の人達が所属するグループ(TOEIC600-800点未満)においては「簡単な業務連絡などが出来る」「取引先/海外支店とメールでやり取りが出来る」が主な業務内容です。

一方、「海外赴任できる」「通訳なしでの海外出張に1人でいける」という能動的な仕事はTOEIC800点以上のグループが行っています。

TOEIC700点の場合、仕事として英語を使えるけれど、あくまで簡単な事務作業を担当している様子が推測出来ます。英語を使ってより積極的に仕事をしたいのであれば、TOEIC800点以上の英語力が必要になります。

【大学生の場合】TOEIC700点がどのように評価されるのか

大学生がTOEIC L&R試験スコアを最も有効活用できるのは就職活動時です。

一般的に就職活動の際に履歴書に書いて評価される点数はTOEIC600点以上からと言われています。

目安になるのは「過去3年間の内定者受験者数推移と平均スコア※」です。※TOEIC® Listening & Reading Test 公式データ・資料より

2019年度のデータ、内定者全員が強制的に受験させられることが多いIPテストのデータにおいても、平均547点という中級者水準の英語力が平均点となっています。

544点(2016年度)、539点(2017年度)、538点(2018年度)、547点(2019年度)と平均点が推移しています。この点数帯だと内定者としては可も不可もなしです。少なくとも他の同期達から頭1つ抜けられるTOEIC600点以上の得点が履歴書に書いて評価される点数です。TOEIC700点であれば、通常よりも頭2つ抜けて英語力が高いと評価されます。

ただし、競争倍率が高い人気企業である商社や外資系企業においてはTOEIC800点が足切りラインになっていることも有ります。この場合はTOEIC800点を獲得していることを前提に、その他の強みを提示していく必要が有ります。

また、TOEIC700点前後のスコアを取得している人の場合でも、リスニングとリーディングの点数配分によっては、英語によるコミュニケーションが十分にできない場合もあります。

例えば、リスニング300点、リーディング400点とした場合、英語の読み書きは出来ても、ビジネスレベルの英会話は困難でしょう。しかしながら、この点数配分であれば、Listening Partの点数を伸ばすのは容易ですので、もう少しだけListening Part対策をすれば、早期にTOEIC800点に到達出来ます。そうすれば、リスニングとリーディングがバランス良くできるようになっているケースが多いです。

英語を使う業務をしたいと考えて就職活動・転職活動を行うのであれば、TOEIC800点レベルの英語力を目指すことをおすすめします。

就活時・転職時に周りと明確な差をつけたい大学生のみなさんは、できるだけ早いうちにTOEIC800点を取得しておくと良いでしょう。

【社会人の場合】TOEIC700点がどのように評価されるのか

社会人の場合、会社内での「異動・昇進・昇格」の際に、規定以上のTOEICスコアを求められることが多いと考えられます。

英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度においては、英語を使用する部署の中途採用においては53.8%がTOEIC LR試験の点数を要件・参考としており、求められるスコアは「620点」となっています。

そのため社会人にとっても、TOEIC700点あればこの要件・参考の条件を上回れます。ただし、すでに述べたように、能動的に仕事を進めるにはこのTOEIC700点という実力では無理です。

「職場での英語の使用状況と現在の英語スキル」のアンケートの赤文字になっている3項目を見てみましょう。

ビジネスパーソンに自身の職場での英語の使用状況を尋ねたところ、現在は「英語は海外との取引がある部署だけで使われる」(33.9%)が最も多く、「社内で英語を使うことはない」(29.2%)が次点だった。しかし、3年後の見通しでは両項目ともに割合が減少、英語は海外との取引がある部署だけで使われる」33.9%⇒24.5%、「社内で英語を使うことはない」29.2%⇒18.0%

「人材採用時、配属部署の決定や異動時に、一定の英語能力が求められる」が現在の17.8%から3年後には29.8%に増加。

このアンケート結果からは会社として英語を使用する割合が増えていくことが予想されます。

また一方で「英語力の低さ」を理由に人員解雇を進める企業もあるため、そのために必死になってTOEIC800点を獲得する必要がある、という話も定期的に聞きます。日本国内で業務が完結している企業であれば、今後もそういったことは起こりえませんが、「主な売上先が海外市場に依存している企業」「外資系企業の日本法人(現地法人)」の場合は、一定以上の英語力があることが自身のキャリアにおけるリスクを減らすことに繋がります。

TOEIC700点では仕事が能動的に出来ないこと、また書類選考や配属において不利になる可能性が依然としてあるため、もうひと回り高い英語力であるTOEIC800点を目指すのがお勧めです。

そしてまた、英語力と年収は比例する傾向に有ります。つまり、TOEICの点数を上げれば収入も上がるということです。英語を学ぶことで収入アップに直結するのであれば、学ばない手はないでしょう。

私自身は製造業に勤めていた経験から、「担当する市場の大きさに収入は依存していくのだな」という実感が有ります。つまり、「小さな国内市場だけを相手に商売する」のと「世界の市場を相手に商売する」ので、その「売上の大きさ」と「利益の大きさ」が2桁は違ってくるということです。

TOEIC700点の英語力(Reading part350点、 Listening part350点)の場合

TOEIC L&R試験では英語の聴き取り能力を測る「Listeningパート」と英文読解能力を測る「Readingパート」に分かれています。

「Listeningパート350点+Readingパート350点=TOEIC700点」とした場合、TOEIC700点レベルの英語力は以下のようになります。

TOEIC Listeningパート 350点レベルとは?

Listeningパートで350点を取得している人の場合は、聴き取った英語を日本語に訳すことなく、英語のままで理解できるようになります。英語を英語のままで理解できている間は、少し早い会話やアナウンスの意味の概要も掴むことも可能です。

仕事で使用する英語に関しては、相手の話している内容も8割程度はわかる状態です。しかし、そのように理解できるのは仕事場で頻繁に使用される会話や、自分の専門の分野に限った話ですが。

また、英語を聴き取るためには集中しなければならないレベルですので、会話の参加人数が増えるとついていけない場合も多いです。

一対一の会話など、分からないことを随時質問して確認できる環境であれば、相手の言っていることはほぼ理解できます。しかし、Native English Speaker同士が話している自然な英会話の速度の中では、たまに知っている単語が聴き取れるくらいの状態で、全然英会話にはついていけません。

TOEIC Readingパート 350点レベルとは?

Readingパートで350点取得できている人は、英文法・英文読解の基礎を習得しているといえます。その上で、不定詞、比較、分詞構文、仮定法過去/仮定法過去完了のwouldやcouldなどの丁寧表現の使い分けなど、難易度の高い英文法表現も時間をかければ、しっかりと理解できるだけの基礎力もあります。

しかし、それぞれの文法項目に対する理解がやや浅いため、限られた時間の中で正答を選ぶ際に正確性が下がってしまうことが見受けられます。実際に英文を読む際には背景知識がある分野であれば、辞書を調べつつ読み進めることができ、文章の内容もある程度正確に理解できるレベルです。

背景知識がない分野や自身の興味のない分野の文章に関しては、辞書を使いつつも理解できない箇所も散在し、英文読解にはかなりの労力を必要とします。

職場においては、社内の英語資料も読み解くことができ、業務に必要な内容も理解可能ですが、時折解釈にズレが生じる場合もあるので、英文を読む際には常に気を張る必要がある状態でしょう。

仕事に関する背景知識が蓄えられれば、自主的に英文を読んで新たな情報や知識を手に入れることも可能です。TOEIC700点は、英語を使って問題なく業務ができる最低限の水準だといえます。

TOEIC700点レベルでは英会話・英作文がどれだけ出来るのか

TOEIC700点レベルになると「話す経験や訓練の有無」でスピーキングにかなりのばらつきがあります。

700点台でも話す訓練を受け、十分に経験を積んできた人であれば、かなり流暢に英語を話せる人もいます。

その一方で、話す訓練を一切してこなかった人の場合、700点台のスコアを持っていてもほとんど全く話せません。自己紹介すら満足に出来ないことも有ります。そして日本の場合だとこの全く話せない人が多数派を占めています。

TOEIC(R) Listening & Reading TestにはSpeakingの能力が含まれていないので、Speaking能力に関しては分けて考える必要が有ります。

TOEIC700点台のスピーキング力(英会話能力)

TOEIC700点レベルは英語で話すことの準備が十分に整いはじめる段階です。

TOEIC700点台のリーディング力でも書きましたが、この段階においては自分の意見を伝えるために必要な文章を構成できるだけの文法知識は持っています。表現の使い分けや分詞、仮定法のような複雑な文法も読めば理解することが可能です。

「知っている知識をどれだけ実際のスピーキングにつなげることができるか」は人によって大きく異なります。英語を話す場面においては、言いたいことを伝えるため、短時間で適切な英文法を自分の知識の中から引き出してくる必要があります。この知識の棚卸しをする過程は、話すための訓練、もしくは経験を積まなければ伸ばすことは難しいです。

そのため、人によって能力の幅がかなりあるのがTOEIC700点台のスピーキング力の特徴の一つです。

ただし、TOEIC700点台の英単語・英文法の知識があれば、訓練を積むことで、ある程度は英語を使って意思疎通ができるようになることを意味しています。

個人差は大きいものの、一般的なレベル感としてTOEIC700点台から外国人の友人と、お互いの信念や人生哲学の違いなどの深い会話もできるようになる段階です。

旅行に出かけても英語が通じる国であれば、周りの人に聞きながらそれほど困らずに目的地にたどり着くこともできるようになります。

TOEIC700点台のライティング力(英作文能力)

ライティングに関しては、TOEIC700点台から実用的に英語を使えるレベルに到達します。

スピーキングに比べて時間をかけることのできるライティングでは、大きなミスなく文章を作れるようになります。特に、日常的な内容や仕事に関係することなど、背景知識が自身にある場合には、書いた英語によって誤解が生じることは稀になってきます。これらの文章に関しては、時間もさほどかけずに書くことが可能です。

TOEIC700点台の人が、誤解されることのない英文を書くコツ
  • 慣れ親しんだ英単語を使う
  • なんとなく分かっているだけの英単語は使わない
  • 小学生になった気持ちで、できるだけ簡単な言い回しを意識して書く。
  • 英文の構造は極力簡単にする。従属節や分詞構文などはあえて使わない。
  • 敬語については無理しない。多少失礼になることがあっても、分かりやすさを優先する。

上記の内容を守れば、最低限の意思疎通ができます。

しかし、自分の不慣れな分野や、読み手と事前に共有されている情報がない状況で書いた文章においては、意味が通じないことがあります。

どのように表現したら良いのか分からず、独力では文章を完成できない、あるいは時間をかけないと書けない場合もあるでしょう。

TOEIC700点レベルに到達するための時間戦略

想定される学習時間

【TOEIC LR試験 100点を上げる勉強時間の目安】
200点から300点 ⇒ 300〜400時間 ※英語力ゼロの状態から開始する場合、さらに時間がかかります。
300点から400点 ⇒ 300〜400時間 ※345点以下の方はさらに時間がかかる可能性有り。
400点から500点 ⇒ 250〜300時間
500点から600点 ⇒ 250〜300時間
600点から700点 ⇒ 250〜300時間
700点から800点 ⇒ 500〜600時間
800点から900点 ⇒ 500〜600時間

上記がTOEIC LR試験で100点得点を上げるのに必要な時間です。例えばTOEIC500点からだと500時間~600時間はかかることを想定して学習計画を立てましょう。

平均的な大学生の英語力より少し低いTOEIC400点からだと750時間~900時間がかかる見込みです。

なお、専門家の指導がなく独学で学習計画を立てた場合、だいたい迷走しますので、その場合にはここで書かれている時間の1.5~2倍はかかる可能性が有ります。

回り道をしたくない方、時間を無駄にしたくない方は早めに専門家の指導を受けられた方が良いです。

TOEIC800点以上のグループが一番勉強時間が長い

TOEICの団体が公開している「英語活用実態調査2019」を見てみると、興味深いデータがありました。

ビジネスパーソンの英語学習スタイルのデータを見ると「1週間のうち英語の学習にあてる時間は、全体では平均3時間42分だったが、TOEIC L&Rスコア帯別にみると『800点以上』が6時間4分と特に長いことが分かった。

点数別に平均学習時間を並べるとこうなります。

点数別・平均学習時間
  • TOEIC800点以上 平均時間6時間4分
  • TOEIC600点~800点未満 平均時間2時間42分
  • TOEIC600点未満 平均時間2時間40分

英語力が一番高い上級者グループの人達こそが一番勉強時間が長いのです。「勉強時間が長いからこそ上級者になれた」のかなと私は推測しました。

初級者・中級者の方はいきなり全部上級者並に勉強することはできないでしょうが、この「上級者ほど勉強時間が長い」というデータを踏まえた上で英語学習に取り組んで下さい。

TOEIC800点超えの人達は移動時間・通勤時間に勉強している

TOEICの団体が公開している「英語活用実態調査2019」を見てみると、興味深いデータがありました。

スコア帯別の学習時間帯ですが、TOEIC800点以上の上位グループが下位グループと明らかに異なるのは「通勤の途中・移動時間」に勉強していることです。TOEIC800点以上の上級者達は移動時間を無駄にしていないのです。

英語を学習する場所に関しても、TOEIC800点以上の上位グループが下位グループと明らかに異なっているのは「電車やバスの社内など」で勉強をしていることです。

TOEIC800点以上の上級者達は移動時間を無駄にせず、隙間時間に勉強時間を確保しています。

初級者・中級者の方は自宅で勉強するのに加えて、英語力向上を目指すのであれば、移動時間・隙間時間を無駄にせずに学習を行って下さい。

TOEIC700点レベルに届く勉強法

TOEIC LR試験の分類では730点以上をBクラス、860点以上をAクラスとしているため、書店に並ぶ参考書でもTOEIC700点よりもTOEIC730点のものの方が多くなっています。

そして、TOEIC700点まで到達すれば後はTOEIC800点まで間近であるため、ここではTOEIC LR試験で700点を目指し、さらにその先のTOEIC800点に到達するために必要となる学習方法と教材を紹介していきます。

ここで紹介する参考書はTOEIC LR試験で400点前後の方々が英語学習をする場合を想定してまとめました。TOEIC500点以上の方々は必要な箇所のみを確認下さい。

それぞれの参考書のやり込み方については下記リンク先の記事内容を確認下さい。

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※すでにReading Partで300点以上有る方の場合は、記事の内容を踏まえて、自分なりにやりやすい学習方法を確立下さい。

高校英文法の基礎固め参考書 共通教材

TOEIC800点台を獲得するには、高校で学ぶ英文法をもれなく理解している必要があります。

現時点でReading Partが350点未満の方は高校英文法の理解漏れがある可能性が高いです。そのため、再度高校英文法の範囲について通読しましょう。

なお、Reading Partの点数が300点~345点の方の場合だとほとんどの内容を理解出来ているため軽めに通読して、自分が特に苦手な分野にのみ重点的に着手下さい。

現時点でReading Partが350点以上の方には不要な教材です。

高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。

本書で高校英文法について一通り学びます。

注意点としては本書だけでは2-3周しても、書かれている英文法について完璧に理解出来るわけではないということです。本書で基礎知識を身につけて、その上で後ほど紹介する多読用の参考書を読み込んでいくことで、本書で学んだ高校英文法の知識が定着します。

「同じ英語表現を異なる文脈で7回遭遇してはじめてその英語表現が使えるようになる」と言われています。本書で基礎を確認した後、多くの英語参考書を読み進めて下さい。一方、本書だけを7周しても英文法の知識の定着は出来ないです。

ハルヨンのレッスンを通じて分かったのは、5文型の理解(SVOO, SVOCの区別など)、受動態、現在分詞・過去分詞の扱い、分詞構文、仮定法の使い分け、比較表現、倒置、こういった箇所で躓いている人達が多いということです。特にここで書いた項目については理解しながら読み進めるようにして下さい。

1つ例を挙げます。下記は苦手な人が多い「分詞」に関するページです。分詞とは名詞を説明する形容詞で有り、現在分詞と過去分詞はそれぞれ形容詞です。

いま書いた基本的な内容がすぐに理解出来ていない場合、分詞について理解出来ていないので、高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。を熟読下さい。

そして、この分詞に関する基本的な知識があれば、第5文型 SVOCと分詞の知識を組み合わせた下記の3英文が理解出来ます。

※参考書への書き込みはハルヨンの高校英文法習得・復習クラスで使用したものです。

現時点でここまでの内容を理解出来ない場合は高校英文法に関する知識が不足していることを意味しますので、本書を通読する必要が有ります。

高校英文法をひとつひとつわかりやすくに関しては英文法の理解を助けて、かつ英会話・英作文が出来るようになるための小テスト(瞬間英作文)を順次作成し、ウェブサイトで公開しています。この小テストがスラスラと解ける段階まで本書を読みこんで下さい。

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そして本書を2-3周したら、英文読解・リスニングの学習に移って下さい。

補足 英文法で理解出来ない時に辞書のように確認する参考書

総合英語 Evergreen
分厚い参考書ですので、辞書のように分からないことがあればその都度確認しながら使用下さい。

高校英文法をひとつひとつわかりやすくは説明が簡易的なものであるため、より詳細に英文法について確認をしたい場合にEvergreenを使用下さい。

TOEIC試験で必要になる英文法に慣れる プラチナ講義

高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。を一通り終えた後に着手すると良いのが、下記の易しめのTOEIC LR試験向け英文法書です。

TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義

本書の対象レベルはReading Part 175点~250点の方向けです。高校英文法をひとつひとつわかりやすくの内容を一通りこなしていれば、R175点相当に到達していますので、引き続き本書を使って学習を進めて下さい。

本書を通読することで、TOEIC LR試験で必要になる英文法の基礎事項を一通り学べます。また、TOEIC LR試験 Part5の問題にも慣れることが出来ます。

下記の画像は「助動詞+受動態」+熟語表現を使用したものです。高校英文法の知識があれば理解出来るはずです。

※英文記事の書き込みはハルヨンの高校英文法上級/TOEIC600点突破クラスで使用したものです。

次に紹介するのは仮定法過去完了、そしてその倒置表現です。こちらも高校英文法の知識があれば理解出来ます。

本書を使用して学んだ高校英文法の知識がTOEIC LR試験でどのように使われるのかに慣れていきましょう。また、高校英文法をひとつひとつわかりやすくで学んだ内容を別の参考書を使用することで、さらに定着させていきましょう。

TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義 使用上の注意

各章末(Chapter1~Chapter6)にまとまっている、かつリスニング音源があるプラチナセンテンスを全て暗記するくらいに読み込み、聴き込みましょう。

本書に関しても、英文法の理解を助けて、かつ英会話・英作文が出来るようになるための小テスト(瞬間英作文)を順次作成し、ウェブサイトで公開しています。この小テストがスラスラと解ける段階まで本書を読みこんで下さい。

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ただし、Chapter7の英単語を暗記するためのプラチナセンテンスの使用はお勧めしません。Chapter7のように1英文ずつ暗記するのは記憶への定着が悪く、学習効率が悪いです。

そのため、後述する英文の中で英単語・英語表現を暗記できる【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付] TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)、これら参考書の方が学習効率が良いです。

また、章末チェックにあるTOEIC LR試験の模擬試験問題はなぜか音源が付いていないので、やり込む必要は有りません。なぜリスニング音源をつけなかったのか理解に苦しみます。

これらの手抜きはプラチナ講義のマイナス点なので、次回のバージョンでは改善されることを期待します。

先生がいない場合の教材 英単語・英文法・英文読解についての基礎固め

ここから先の学習では、「英文法・英文読解に関して教えてくれる先生がいる場合」と「そういった先生がいない場合」で着手する参考書が変わってきます。

後者の先生がいる場合だと実はいきなりTOEIC LR試験対策に入ることが出来ます。しかし、そういった先生が身近にいない場合だと、非効率的では有りますが、大学受験用の参考書をそれなりの量をこなしてからでないとTOEIC LR試験向けの参考書は理解出来ません。

最初に先生がいない場合に着手するのがお勧めの参考書を紹介します。

高校英文法を定着させる 速読速聴・英単語Daily1500 ver.3

速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)

高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。で学んだ英文法・英語構文を定着させるために、本書を読み込みましょう。合計で142記事とかなりの分量ですが、タイトルにあるように日常会話で必要な英単語を学べます。そして、本書を読み込めば英検2級、またはTOEIC LR試験で500点まで到達出来ます。

本書の注意点としては「解説はあまり丁寧ではない」のと、「日本語訳は意訳されているものが多い」という点です。そのため読破には高校英文法をひとつひとつわかりやすく。を読み込んでいる事が必須です。

本書に取り組む際も本当は英文法・英文読解の先生がいる方が実は望ましいです。下記で具体的な例を1つ見てみましょう。

5~6行目にかけての英文、any similar products the natural health industry has to offerが独学で理解できれば良いのですが、解説が無いので「関係代名詞which・目的格の省略」+「不定詞の形容詞的用法」についての知識が無ければ完全には理解出来ない英文です。

※英文記事の書き込みはハルヨンの高校英文法上級/TOEIC600点突破クラスで使用したものです。

身近に先生がいない場合は分からない箇所は出てきますが、英文の理解度が8割に到達すれば良いくらいに割り切って、本書の142記事を2周しましょう。1周目に曖昧な理解だった箇所も2周目になれば理解度が増します。最低2週はしましょう。

そして、学習の合間に高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。で理解が曖昧な英文法についての知識を深めて定着させていきましょう。

独学でもさらに上のレベルに到達することは可能ですが、専門家の下で学ぶよりも時間が余分にかかりますし、失敗の確率も上がります。

ハルヨンのレッスンで本書を使用していますが、解説が必要だなと思われる箇所に解説が無いため、独学は厳しいだろうと感じています。高校の英語の授業を真面目に聞いていた人であれば、なんとかなるかもしれませんが…。

大人になってから英文法・英文読解を学ぶなおす場合、失敗の確率を下げるためにもどこかの英文法・英文読解を重点的に学ぶことが出来る英語学習塾で学ぶことを検討された方が良いなと、実際にハルヨンで英語学習をやり直している方々と接していて日々感じています。

最重要の入門英文問題精講

入門英文問題精講 4訂版

高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。 と 速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) で学んだ内容をさらに発展させましょう。

下記にサンプル英文を掲載します。

サピエンス全史、ユヴァル・ノア・ハラリの話になります。英文自体の難易度は実はそれほど高くないですが、書かれている内容が難しめです。

解説がとても充実しているため、独学で英文法・英文読解を学び直す学習は本書を読み切ることが必須です。本書は短めの英文に対して非常に長い日本語の解説文が付いています。

本書は負荷がかなり重い教材ですので、1日3-5記事を目標に学習を行って下さい。最初は1記事読むのに30分以上かかるかもしれません。また、1回読んだだけでは完全にしっくりと来ないことが多いので、最低3回は通読することを目標に読み込んでください。

この教材は難易度が高めであるため、初回の読み通し時には完全には理解し、習得できない場合も有ります。そのため、都度都度復習をする必要が有ります。2ヶ月毎に英文を全て通読するのがお勧めです。そして、通読時に不明点があれば、再度日本語の解説を読み込んでください。

入門英文問題精講 学習上の注意点

下記に入門英文問題精講 4訂版の学習法、注意点まとめました。

◆注意点1. よく分からない、定着していない状態でどんどんと進めない。

入門英文問題精講の説明を1-2回だけ読んで、まだ十分理解していない状態でどんどんと進んでいくのは駄目。

TOEIC LR試験のReading Part 225点未満の人の場合だと、日本語の説明文を少なくとも3回以上読むのがお勧め。

時間はかかっても1つ1つ理解できる水準まで到達してから先に進むようにする。

なお、説明文・英文の読み込みは チャンク単位、入門英文であれば「説明の番号単位」「部分訳」を個別に理解していくようにする。

理解できているかどうかの確認としては、自分で先生になったつもりでレッスンをしてみて、言語化がうまく出来ない場合は、理解があやふや。この場合、さらに追加で読み込む必要が有ります。

◆注意点2. 発音が不明な見慣れない英単語は必ずネットで検索して発音の確認を行う。

発音チェックにはWeblioとGoogleの併用がお勧めです。

例えば、本文に登場するRelativityの場合。

ここに書いた学習手順はこれ以降の参考書でも有効ですので、これら注意点を留意下さい。

英文法を理解していないと超えられないTOEIC600点の壁

入門英文問題精講 4訂版の内容を理解出来ないとTOEIC800点の壁はおろかTOEIC600点の壁を超えられません。難易度が高めの教材ですが、頑張って下さい。

私が関わっていた語学学校サウスピーク(移転前アドレス souspeak.com )では勉強時間をかけてもTOEIC800点を超えられない理由は次の2つの理由でした。

1番目の理由として「英文法の知識が足りない」が挙げられます。2番目の理由は英語以前にそもそも日本語である母語の水準があまり高くなく、「参考書に書かれている英文法の日本語の解説を読破・理解できない」という理由が該当します。

長期の語学留学(フィリピン留学)して英文を長時間かけて音読・リスニングしたにも関わらず、いつまでも600点を超えられずに終わっていた方々。こういう方々に足りなかったのは、英文法の知識を身につけた上で、英文を論理的に読む訓練でした。

仮にTOEIC600点を超えても、Reading Part 300点を超えていない場合だとそこで打ち止めです。L 350 R 250 でTOEIC600点を超えた場合、これ以上の伸びは厳しいです。

そしてその先に立ちはだかるのはTOEIC700点の壁、Reading Part 350点の壁です。こちらも英文法・英文読解の知識がないと当然ながら超えられないです。

英文法に関する理解の速さ・理解の深さは日本語の水準に左右される

この入門英文問題精講 4訂版から母語の水準、国語力(日本語力)が問われてきます。言い換えると、日本語で文章を読むのが苦手な人はこれ以降の英語学習も大変になってくるということです。

一般常識も問われます。普段日本語で本を読まない、新聞レベルの活字本を読まない人にはこれ以降の学習が厳しくなります。TOEIC LR試験においても、環境問題や最新の技術(自動操縦など)についての話題は登場します。

自覚のある方はまずはTV番組で良いので、一般教養を身につけられる下記の3つの番組を定期的に観るようにしましょう。

漫画だと、著名な政治家(麻生太郎)が紹介して話題となった下記がお勧めです。

紛争でしたら八田まで(1) (モーニングコミックス)

改めて後述しますが、TOEIC LR試験で目標点を獲得した後に問われるのは「英語の知識」だけではなく、自分がどれだけ「共有できる有益な知識」を持っているかが問われます。

英語の日常会話が出来るだけではあまり価値は有りません。そのため、今のうちから「母語の水準」や「仕事に関連する専門知識」を高めるようにしましょう。

実際、日本語で文章を読むのが苦手だったり、一般教養的な知識が極端に欠如している場合、TOEIC800点を超えるのはきわめて難しいです。

こういう学習者の場合、仮にTOEIC800点に到達しても、L470 R 330のように極端に偏った点数になります。TOEIC800点に到達してもそれ以上の点数を伸ばせないですし、英文法・英文読解の知識が無いことが、英会話やリスニングにおいても足を引っ張ることになります。

話を戻すと、入門英文問題精講 4訂版の内容を完全に理解できれば、あとは英文を読む量を増やしていけば、TOEIC800点に到達出来ます。

先生がいない場合の教材(英単語・英文読解) 続き

入門英文問題精講、Daily1500の後には入門英語長文問題精講

入門英語長文問題精講 3訂版
大学入試レベルの24本の英文を読み込みながら、読解力・リスニング能力を高めます。

入門英文問題精講の姉妹編です。本書も難易度は高めですが、このレベルの英文を品詞分解しながら読めるようになれば、TOEIC LR試験の英文読解で困ることは有りません。

速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)入門英文問題精講 4訂版を読み切った人であれば本書の内容を理解出来ます。

入門英語長文問題精講の英文サンプルを下記に示します。このレベルの英文を問題なく読めなければ、TOEIC800点には到達出来ません。

比較級 ※最初の英文、関係代名詞 ※which, thatと色が変わっている箇所

分詞構文が使われる英文 ※2行目後半 , the alternative being expensive and…

これらは高校2年生~高校3年生の水準の英文です。まずはこの水準の英文を問題なく読めるように、品詞分解・英文法の基礎固めを行いましょう。

さらに英文読解について理解を深めるためのポラリス

大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス[1 標準レベル]
こちらも英文読解を学ぶ参考書です。入門英文問題精講 4訂版よりも長めの英文で品詞分解について学べます。

英文の難易度は下記になります。TOEIC LR試験にはあまり登場しないですが、大学受験で知っておくべき英単語が登場しています。

日本人でTOEIC800点に到達した方々の大半は大学受験時にこのレベルの教材を読破し、読み込んでいます。このレベルの英単語は読めないと、仮にTOEIC LR試験で800点に到達しても苦労します。

難関大学を狙う受験生向けの大学受験参考書

ここまでが身近に先生がいない場合の教材を紹介しました。特に3冊は独学で学ぶ人達に向けて作成された教材であるように思えます。

  1. 入門英文問題精講 4訂版
  2. 入門英語長文問題精講 3訂版
  3. 大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス[1 標準レベル]

これらは難関大学を狙う受験生向けの大学受験参考書であるため、なかなかやり遂げるのは大変な3冊です。

が、この3冊で英文法・英文読解の知識を身につけた後であれば、TOEIC LR試験の参考書で困ることは無いでしょう。あとは勉強時間を積み重ねていけば、TOEIC800点以上、Reading Part 400点以上も十分に可能です。

先生がいる場合の教材 TOEIC試験で不動の基礎力を築く2冊の英単語本

ここから先はTOEIC LR試験の対策参考書を紹介していきます。

身近に英文法・英文読解に関する先生がいる場合は、これから紹介する参考書からいきなり着手していっても大丈夫です。そうでない場合は「先生がいない場合の教材 英単語・英文法・英文読解についての基礎固め」の教材から着手下さい。

TOEIC LR試験で730点、800点、860点を超えるに当たって必要になるのは何は無くとも英単語・語彙・ボキャブラリーです。

また、TOEIC LR試験対策にいきなりとりかかっても知らない英単語・英語表現が頻繁に登場する場合、試験対策どころではないです。1行読んで2個も3個も知らない英単語が出てくる場合、すぐに挫折します。そのためまずは知っている英単語・英語表現の数を増やしましょう。その上で英文を正確に早く読む訓練(試験対策)をしましょう。

TOEIC L&Rテスト出る語句1800+ 物語を楽しめる英単語帳

【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]

TOEIC LR試験で必要になる英単語を一通り学びます。現時点でTOEIC LR試験で600点未満の人向け。これまでに紹介してきた高校英文法・大学受験参考書を読み切っていれば、問題なく読み進められます。

ただし、入門英語長文問題精講とポラリスが大学受験用であるため、出る語句1800とは使用されている英単語がかなり異なります。そのため出る語句1800に登場するビジネス英語・日常英会話に慣れる必要が有ります。そして、本書で使われている英語表現に慣れることがTOEIC LR試験対策です。

下記英文の例です。3行目、It means a lot to me. という表現は Thank you を言い換えた表現になります。本書ではたびたび感謝する際に登場するため、出る語句1800の通読を読み終えた頃には馴染みの表現になります。

もう1つ英文の例です。下から2行目 If she hadn’t proposed the idea, none of this would have happened. この英文は仮定法過去完了です。太字にした箇所が仮定法過去完了の表現です。

本書では仮定法過去完了の解説はなにも有りませんので、本書を読み進めるにはこういった仮定法過去完了の知識を事前に習得しておくことは必須です。

※英文記事の書き込みはハルヨンの高校英文法上級/TOEIC600点突破クラスで使用したものです。

すでに紹介している高校英文法や独学者向けの大学受験参考書の3冊を読み切っているのであれば、この英文も問題なく読めることでしょう。

そして、本書をお勧めする最大の理由が、物語が連続していて内容が他のTOEIC参考書と比べて面白いことです。通常のTOEIC LR試験参考書とは異なり、登場人物が固定されていて、かつ物語が展開しているため、興味を持って読み進めることが出来ます。

短めの記事が250本。1日5本のペースで進めれば、2ヶ月弱で終わります。ただ、それだけだと定着していないので、最低2周は回すようにしましょう。

やり込み度合いによりますが、【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]だけで過去にはTOEIC730点以上に到達した生徒さんも担当したことが有ります。

本書はTOEIC LR試験だけでなく海外ドラマに登場する表現が多いです。 I’ll see what I can do (なんとかやってみるよ)、など。本書は英会話の教材としても優れているので、TOEIC800点をすでに取得している上級者にはTOEIC LR試験の必須英単語の復習・定着に加えて、英会話教材としてもお勧めです。

私自身もスマートフォンを使用して、Androidの画面分割機能とAudipoを下記のように使って、空き時間に英文を読んでいます。※Audipoについてはこちらの記事を確認下さい。

TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 Reading Partが特に良い

TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)

現時点でTOEIC LR試験で700点未満の人向け。Reading Partの英文記事にもリスニング音源が付いているので聴き込んで下さい。

Z会の速読速聴シリーズ。記事数が124本と終わらせるのはとても大変です。1日3記事進めても1ヶ月半です。ただ、後半のReading Partが難易度高めですので、最低2周しないと定着しません。

TOEIC公式問題集との比較になりますが、STANDARD 1800の方が英単語の網羅性が高く、したがって覚えるべき英単語の密度が高いです。そのため公式問題集よりも難し目の印象を受けるかと思います。

TOEIC STANDARD 1800はTOEIC公式問題集と比べて参考書の大きさ自体も小さく持ち運びしやすい点も良いです。

下の画像はListening Part 4に対応している英文です。

※下の画像2枚への書き込みはハルヨンのTOEIC800点突破クラスで使用したものです。

このChapter3はListening Part4に対応。実際の試験よりも難しめです。

Reading Partに対応しているのはChapter4。Chapter4だけで57本の英文記事が有りますので、終わらせるのには時間がかかります。

Reading Partにもリスニング音源は当然付いていますので、英文を暗唱できるくらいまで聴き込みましょう。公式問題集と比べると小型で持ち運びしやすいので、ボロボロになるまで読み込んで下さい。

TOEIC試験対策はそれなりに時間がかかります。

以上の2冊の英単語帳をTOEIC LR試験対策の基礎力育成として取り組んで下さい。

TOEIC LR試験で小手先の対策をすれば50点から100点は上がります。特にListening Partは小手先の対策で伸びます。しかし、すぐに伸び悩みます。特にReading Partが伸び悩みます。

結局のところ、どれだけ多くの英単語・英語表現を知っているのか、どれだけ多くの英文を読み込んで聴き込んできたのか、日常的に英語に触れているのか、継続して英語学習を続けているのか、こういった要素にTOEIC LR試験の点数は左右されます。

このやりきるのに大変な2冊をやりきれば、それだけで人によってはTOEIC800点に到達できます。もし到達出来なくてもこの後に紹介する試験対策に着手すれば必ずTOEIC800点を突破できます。ここで紹介した2冊をやりきって、確固たる基礎力を確立してください。

ちなみに仕事をしながら英語学習をしている人の場合だと、この2冊をやりきるだけで1年近くかかるかもしれません。それくらいの分量が有ります。

TOEIC LR試験の参考書 英文法の確認・総仕上げ

Part5対策 TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!文法徹底攻略

2021年の7月に発売された1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略。従来の千本ノックシリーズでさんざん言われていた「解説が不親切」「解説が初級者に優しくなく、上から目線」という点について強化された新しい試みの参考書です。

ここで具体的に1つ英文の解説を見てみましょう。英文の構造が分解されて理解しやすくなっています。

Reading Partで300点未満の方、またそれ以上のスコアであっても、上記の画像に書かれている用語(特に水色のマーカー部分と青色で書き込んでいる箇所)がいまいち理解できない方に本書はお勧めです。

新しい試みの参考書であるため、すでに紹介した入門英文問題精講 4訂版よりも荒削りでは有ります。ただ、そもそもTOEIC LR試験対策の参考書で英文法・英文読解について詳しく解説している参考書は稀ですので、本書はその点から有益です。

本家である千本ノックシリーズに着手する前に、英文法・英文読解の知識漏れを無くせるお勧めの参考書です。

Part5対策 TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! シリーズ

1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略終了後、TOEIC公式本に入る前に、さらにPart5対策を深めていきます。Part5の英文をきちんと品詞分解して読めるようになれば、残りのPart6、Part7の英文も問題なく読めるようになりますので、ここが肝心です。

具体的には、下記の英文を20秒以内に読めて、問題を解けるようになる必要が有ります。

複合関係副詞を選択する問題です。この問題も大学入試レベルの知識があれば、特に問題なく解けるものです。

以下、解説を書き込んだ画像になります。※下の画像への書き込みはハルヨンのTOEIC860点突破クラスで使用したものです。

()括弧の後ろに続く文章が完全なものであるため、 you are looking for an adventure. に欠けている要素が無いため、正解は (D) のwhenever (~する時はいつも。複合関係副詞)になります。

なお、(B)の複合関係代名詞であるwhoever (~する人は誰であれ)は後ろに続く文章の主語が欠けていないと選択出来ません。

この関係副詞と関係代名詞のどちらかを選ばなければならないかに関しても、大学入試レベルの知識があれば簡単な問題になります。

いま紹介した英文はPart5対策に定評がある千本ノックシリーズの参考書のものです。

千本ノックシリーズはPart5対策本ですが、書かれている英文は本番試験の英文よりも長くなっています。本書の問題をTOEIC試験本番を意識して、1問20秒でまずは章ごとに解いていきましょう。

ただし、いきなり本書に取り組むと知らない英単語が多すぎて心が折れる可能性があるため、前節で紹介した英単語本2冊をやりきってから取り組むのがお勧めです。

千本ノックシリーズは毎年1冊新しいものが発売されているので、新しいものから順番に着手していきましょう。そうすることで最新のTOEIC試験対策の傾向を知ることが出来ます。

(2021年6月発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! パート5徹底攻略

「千本ノック」というタイトルですが、1冊に1,000題の問題が含まれているわけではありません。そのため、1冊だけではやり込みが不足するので、同じシリーズのものをもう1冊着手しましょう。最低2冊、出来れば3冊をこなしましょう。

(2020年5月発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 2 英語の筋トレで無理なくムダなく

(2018年発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレ

※【注意】すでに紹介した炎の千本ノック! 文法徹底攻略と英文が半分近く(50英文)が重複しています。

TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! シリーズの使い方について

以下、詳細な千本ノックの活用方法になります。

学習手順1. 制限時間を意識しながら問題を解く。

重要な注意点を挙げると、本書はPart5の問題集ですが、解きっぱなしで終わってはいけません。それでは書籍に出ている英文に2~3回しか触れられません。

まずは問題集として本書を解きましょう。本番の試験を想定して、1問20秒以内に解くことを意識して下さい。TOEIC700点前後の人でも「20秒以内」はかなり厳しいですが、最終的には「20秒以内」で解けるようになる必要があります。そうでないとReading Part最後のPart7まで問題を解き終えることが出来ませんので。

また1問毎に問題を解いて回答を確認するのではなく、TOEIC試験本番を想定して、1章毎、30問前後をまとめて解くのがお勧めです。

学習手順2. 答え合わせをする。問題をどうして間違えたのかを分析する。

解けなかった問題は必ず解説を読み、どうして解けなかったかを、しっかりと理解しましょう。そして問題を下記の4通りのどれか分類しましょう。

(4つの区分け)

区分け1. 正解になる道筋を論理的に理解しており、実際に正解に出来た。

区分け2. 正解になる道筋を論理的に説明できないが、正解した。

区分け3. 正解になる道筋を論理的に理解していたが、不正解を選んでしまった。

区分け4. 正解になる道筋を理解しておらず、不正解を選んでしまった。

この4分類で特に重視して取り組むべきは 「区分け2」と「区分け3」です。この2つの分類を確実に得点源に出来るように、解説を読み込みましょう。

「区分け4」はその後に着手しましょう。「区分け1」に関しても全く取り組む必要がないわけではなく、より早く確実に解けるようになるためにやり込む必要があります。

結局は全ての問題に取り組む必要がありますが、自分がどうして間違えたのかを上記4つの分類で分けて、不正解の原因を理解しましょう。

例えば下記の問題であれば、4つの前置詞から適切な前置詞を1つ選択し、かつ他の3つの前置詞がなぜ選ぶことが出来ないのかまで解説できるようになるまで読み込む必要が有ります。

この問題では for, by, at の使い分けを問われており、ここで回答者を引っかけようとしています。

正解は1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレで確認ください。

なお、千本ノックシリーズの解説はそれほど丁寧ではないため、初級者があの解説を読むと「上から目線」「説明不足」という感想を抱く人が多いようです。ただし、TOEIC600点以上(Reading Part300点以上)の中級者以上は問題なく理解できる解説ですので、理解できない場合は英文法に関する理解が不足していると自覚して、基本的な英文法の学習に戻って下さい。

学習手順3. 英文を暗記・暗唱する

TOEIC Part5問題集は解いて理解して終わりではありません。解いて終わらせる人が大多数であることを知って、私はかなり驚かされました。千本ノックシリーズの音源はaudiobook.jpからダウンロード出来るので、書籍内にある案内に従ってダウンロードしましょう。

ダウンロードしたリスニング音源を使用して定着学習を行って下さい。

定着学習における目安の回数は「1英文あたり、黙読10回、リスニング20回、音読10回、暗唱5回」。これを2周です。すなわち「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回」もの回数をやり込む必要が有ります。

定着学習のさらなる詳細に関しては下記の記事内容を確認下さい。

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TOEIC600点未満の方々向け 座学学習・定着学習(黙読・リスニング・音読・暗唱)の学習方法まとめ (最初に) この座学学習・定着学習(黙読・リスニング・音読・暗唱の学習)に関する学習マニュアルはハルヨンの学習カリキュラム総責任者である柴田 @HAL_J が作成して...

Part5を1問20秒以内で解けるようになるには「問題のパターンを瞬時に理解し、考える前に”自動的に”頭の中で解けるようになる」ことが必要です。将棋の棋士が盤面を見た瞬間に最適解が頭の中で浮かぶように、TOEIC受験者もPart5の問題を見た瞬間にこれが正解だと”直感”で理解できるようになる必要があるのです。

これが出来るようになるためには、1つの英文に100回以上触れる必要が有ります。なお、瞬発力が求められるのはListening Partでも同じで、特にPart2が該当します。そして、瞬時に自動的に理解できるようなってはじめて英会話も出来るようになります。

完全な余談ですが、「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレ」の最初に公開されたリスニング音源はなんと「1ファイルで1時間半の長さ。300近い英文をまとめて1ファイルで読み上げる構成」になっていました。これでは全く英語学習に使用出来ないため、私自身がすぐに中村澄子先生にクレームを入れました。その後、旧版の仕様と同様に1英文毎に音源の分割がなされました。

しかし、こういう音源ファイルであるにも関わらずアマゾンのレビューでは5つ星投稿がすでに多数されていたので、「多くの学習者は問題を解いて終わりで、英文の暗記作業まで着手しないのだな」と思いました。そういう勉強法だからいつまで経ってもTOEIC800点、900点に到達出来ないのですが…。

閑話休題。千本ノックシリーズは当面は2冊やり込んで、英文法の学習を仕上げて下さい。

TOEIC LR試験総仕上げ 公式問題集を丸暗記

英単語のインプット学習、英文法の仕上げが終わったら、次は公式問題集を使っての問題演習です。

公式問題集の5以降で、Reading Partのリスニング音源が付属するようなりました。そのためReading Partのリスニング音源がついていない問題集1-4は最初に選ばない方が良いです。

2021年末時点では、新しく出版された公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7から順番に遡って着手されるのがお勧めです。

公式問題集を最低限使いこなすのに必要な英語力は「Reading Part 300点以上」、つまり英文法・英文読解の基礎力をすでに備えている人達です。それ未満の方はより解説が詳しい参考書(すでに記事中で紹介した参考書)で基礎力を固めた方が良いです。

基礎力が低い方、また英語の参考書の使い方が分からない学習者が公式問題集に取り組むとだいたいが「模擬試験を1-2回解いて終わり」という使い方しか出来ませんので。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6

→公式問題集6に関しては、ハルヨンで復習用の小テストを作成しています。

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公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5

TOEIC公式問題集の使用方法

最初に1回分の試験を2時間、本番同様に時間を測って模擬試験を受験して下さい。

試験が終わったら答え合わせです。そして、その後にこれまでの教材と同様に、Listening PartとReading Partの読み込みを行います。

千本ノックと同様に、「区分け2」「区分け3」にまずは着手し、それに加えて「区分け4」にも着手ください。

(4つの区分け)

区分け1. 正解になる道筋を論理的に理解しており、実際に正解に出来た。

区分け2. 正解になる道筋を論理的に説明できないが、正解した。

区分け3. 正解になる道筋を論理的に理解していたが、不正解を選んでしまった。

区分け4. 正解になる道筋を理解しておらず、不正解を選んでしまった。

試験テクニック以前に、英単語・英語表現を知らずに問題が解けなかった、という理由が多く占める人は全ての英文で黙読・リスニング・音読の学習を徹底的に行って下さい。

2021年10月時点、この4冊の公式問題集にReading Partのリスニング音声が付属しています。Reading PartもListening Partと同様に、リスニング音源を聴き込んで下さい。

なお、学習法はすでに紹介した下記の記事内容を確認下さい。

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TOEIC公式問題集を終えるのに必要な期間・学習時間について

公式問題集2冊の模擬試験4回分を全てやり込むには早くて6ヶ月、仕事をしている社会人であれば1年以上かかります。模擬試験を解くだけであれば、1-2週間で終わりますが、読み込む・聴き込むとなるとこれくらい長い期間がかかります。

地道に英語学習を続けて、4回分の模擬試験を丸暗記して下さい。4回分の模擬試験のやりこみが終わった時点で、TOEIC800点に到達する人も出てきます。

突破していない場合には、英語学習法のやり方が悪い可能性が高いので、再度これまでに着手した教材を一通りやり直しましょう。もしくは公式問題集を1冊追加して、さらに2回分の模擬試験を読み込み、聴き込んでください。

TOEIC600点から取り組みたい、TOEIC860点獲得後を見据えた学習

TOEIC LR試験はListening(英語を聴く力)とReading(英語を読む力)を測るための試験です。そのため、TOEIC LR試験でいくら高得点を取っても、満点であるTOEIC990点を獲得しても、英会話や英作文は出来るようにはなりません。

実際、TOEIC900点の上級者でも、さらに言うとTOEIC990点を連発するTOEIC試験専門の先生でも、英会話が苦手な人は実はかなりの数がいます。

就職活動・転職活動においても、TOEIC LR試験の点数は実際は「英語がどれだけ出来ないかを測定するための指標」として使うことが多いです。ですので「TOEIC860点(Aレベル)」という高得点で書類選考を突破しても、その後に控えている英語面接でまともにやり取りできない場合は当然採用されることは有りません。

ここからはListening(英語を聴く力)とReading(英語を読む力)だけでなく、Speaking(英語で話す力)とWriting(英語で書く力)を伸ばすための方法を記していきます。

発音の学習…リスニング対策、そして英会話が出来るようになるために必須

独学であまり費用をかけずに発音について学ぶ場合は、TOEIC LR試験で600点を超えたあたりから英語の発音の学習も行いましょう。これ未満の英語力だと、英語を聞いた経験が少なすぎて、発音について学習をしてもあまり効果が有りません。独学の場合は中級者になってから発音について学び始めましょう。

資金的な余裕が有り、マンツーマンレッスンでの発音矯正レッスンの受講を検討している場合は、初級者の段階で一通り発音矯正レッスンを受講するのも悪く有りません。

マンツーマンレッスンによる発音矯正レッスン、独学での学び方、それぞれ順番に紹介していきます。

フィリピン人教師による発音矯正レッスン

独学で書籍や動画で発音についても学ぶことが出来ますが、マンツーマンレッスンで正しい音が発音できているかどうか確認された方が学習の効率は段違いに良いです。

マンツーマンの発音矯正レッスンに関しては格安オンライン英会話、フィリピン留学によりフィリピン人教師による発音矯正レッスンが注目されるようになりました。

「フィリピン人から英語の発音を学べるの?」という方もいるかと思いますので、ここで実際にどのように発音を学べるのかという動画を1つ紹介します。

下記は日本人の弱点として有名なLとRの識別に関してです。実際にできるかどうか挑戦してみてください。

Rの音は喉の奥で発音するため、若干こもっているのが特徴です。みなさんは区別できましたか。

「英文法」と並んで「発音」に関する知識も上級者になるためには必須であるため、ハルヨンでも発音矯正レッスンを提供しています。

発音の知識が欠如している場合、英会話だけでなく、英語の聞き取り(Listening)においても著しく不利になるため、実際は初級者のなるべく早い時期から発音について学ぶことを推奨しています。

ただ、当然ながらマンツーマンレッスンでは独学よりも当然お金がかかるので、資金面で余裕のある方の選択肢になります。発展途上国であるフィリピン人教師から学ぶ場合は割安の料金で学ぶことが出来ますが、それでも独学と比べると高いです。※ハルヨンの場合、発音について一通り学べる1回50分×40回のレッスンで約10万円の授業料

独学で発音について学ぶ場合

発音学習、最初に取り組むべきことは発音記号の学習からです。発音記号の学習には下記の英語耳がお勧めです。

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

日本音発音教材で最も有名なのが本書です。本書を読破することで発音記号について一通り学習出来ます。

独学で発音を学ぶのは限界がある。

しかしながら、発音の学習に関しては、書籍だけでの学習は難しいです。書籍を使った独学では適切に音の出し方を学習出来なかったり、あるいは何らかの誤った発音方法を身につけたりします。

発音の学習は、基本的に机に向かって行うListeningやReadingの学習とは異なり、どちらかと言えば歌唱や運動に近いです。そのため一通り書籍で学んだ後でも、マンツーマンレッスンで実際に自分が出来ているのかどうか確認をする必要が有ります。

ここで英語の発音が日本語とは異なることを実感してもらうために、まずは基本的な母音の違いを見てみましょう。

下記の動画は”曖昧母音” /ə/ と”back a ”/ɑ/の音を比較できる動画です。日本人学習者のLRといった子音だけなく、母音も苦手です。発音について学んだことがない方は、これら基本的な音から学びなおしましょう。

これらは英語発音における最も基礎的な発音の知識です。こういった知識がなくてもTOEIC800点、TOEIC900点まで到達することは可能です。しかし、発音についての知識が有る方が当然ながらListening Partの理解度は上がります。

そして、発音について学ばずにTOEIC高得点を取っても、発音に関する知識がないと「母音の区別はめちゃくちゃ」「子音の区別もめちゃくちゃ」となって、英会話において非常に苦労します。そのままでは英会話通じないことが多いです。

発音をこの段階から矯正するとなると、これまでに覚えた英単語を改めて暗記しなおす必要があるため、二度手間になります。最初から発音記号を見ながら暗記をすれば一度で済んだところが、もう一度「発音」に注目して覚え直す必要があるという二度手間です。膨大な時間を浪費することになります。

発音矯正レッスンはできるだけ早めに受講した方が良いです。そうでないと後から間違って覚えた発音を矯正するのがとても大変ですので。

L と R が日本人が出来ないことはよく知られていますが、日本人の場合だと b と v の違いも壊滅的に出来ないです。易しめの s と sh の違いも分かっている人は稀です。

繰り返しになりますが、発音矯正は独学が難しいです。そして、日本人に発音矯正レッスンを提供できるプロの教師の数も限られています。そのため発音について体系的に学べる教育サービスは日本ではまだほとんど全くありません。現在ハルヨンではその数少ない日本人向けに特化した発音矯正レッスンを提供しています。※リンク先にレッスンの紹介が有ります。

Youtubeを使った発音矯正について

映像コンテンツが増加した現在であれば、あるいはYoutubeなどの映像コンテンツを使った学習が可能かもしれません。

ただ、これらは体系がまとまっていないのと、あとはこういった英語コンテンツを選別するにはかなりの英語力と発音に関する知識が必要であるため、TOEIC600点くらいの方々にはYoutubeで効率的に学ぶのは現実的では無いのかなと思います。

試しに理解出来るかどうか下記の動画を御覧ください。この動画はきわめて易しめの英語で話されています。

ニュース英語術…時事英語で息抜きをしながら、総合力を高める。

TOEIC LR試験で目標点を取るだけであれば、TOEIC LR試験の問題集をやり続けるのが最短距離ではあります。

しかし、「試験英語だけだと退屈だ」「試験英語だけでなく現実世界で実際に使われている英語も学びたい」「英会話対策もしたい」と考えている方には時事・ニュース英語で英語学習を併用して学習するのがお勧めです。

時事英語・ニュース英語を学ぶのに最もお勧めなのはニュースで英語術です。

ニュースで英語術の魅力は下記の3点になります。

  1. TOEIC LR試験対策として使える
  2. 英会話対策としてのニュース英語・時事英語
  3. 隙間時間に勉強しやすいのが一番の魅力

3つの魅力の詳細に関しては別記事を作成しましたので、そちらで確認ください。非常にお勧めなコンテンツであるため、力説していたらけっこうな分量になったので、下記のリンク先に別記事としてまとめました。

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TOEIC800点に到達出来ない場合の追加教材

試験慣れをするのであれば、TOEIC公式問題集

TOEIC公式問題集を3冊、模擬試験を6回分やり込めば、大多数の人はTOEIC800点に到達します。人によっては900点まで到達出来ます。

ただ、試験慣れしていない場合だと、実力よりも低い点数になることがあります。この場合、試験慣れをするためにまだ着手していないTOEIC公式問題集での学習を行いましょう。模擬試験だけをひたすら受験するのであれば、公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4 と それ以前の公式問題集を解きまくりましょう。

Reading Partが伸びない場合はPart5対策

Reading Partが苦手な人にお勧めするのは追加のPart5対策。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

Part5の問題演習が不足していると感じる場合には千本ノックシリーズに加えて、このでる1000に着手下さい。終わらせるのは非常に大変ですが、一冊やりきる頃には1問20秒以内でPart5問題を解けるようになっています。

語彙力、英単語・英語表現を増やすための副教材(スマートフォンアプリ対応教材)

これまでに学んだ英単語を総復習するのにお勧めの教材は下記です。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R試験直前の1週間前くらいから学んだ英単語の復習を行うために使用するのがお勧めです。金のセンテンスにいきなり取り組んで英単語を覚えようとしても、覚えられないですし、情報が不足していているので、あくまで復習用として使用するのが良いです。公式問題集や他の参考書で学んだ英語表現をさらに定着させるために使用して下さい。

あと、私は金フレ(TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ)のように短めのフレーズの中で暗記していく学習法はあまり効果的ではないと考えています。そのためすでに紹介した【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)といった長文の中で英単語・英語表現を暗記する参考書を推奨しています。

あくまでTOEIC公式問題集を使用した上で、試験前の英単語の暗記漏れがないかどうかを確認用に使用してください。金フレだけを使用していても、到達出来るのはTOEIC700点前後ですので。

英単語の語源図鑑

学んだ英単語をさらに定着させるために語源本も使用しましょう。使用方法としては最初から全部律儀に例文まで暗記しようとすると十中八九挫折するので(私自身挫折しました)、まずは一通り読み通すことを重視して、とにかく一度読破することを目指しましょう。

自分自身が見たこともない、TOEIC L&R試験におよそ出ないであろう英単語(公式問題集や金のセンテンスに出てこない英単語)は、TOEIC800点を目指す時点では全部無視しましょう。TOEIC900点超えを狙うのであれば、全部覚えましょう。

なお、本書のリスニング音源は下記のスマートフォンアプリ、abceed上にあります。下記はabceedのスクリーンショットです。

英単語の語源図鑑のリスニング音源はabceed上にしかないので、やり込む際にはabceedを併用下さい。

なお、TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ) と 英単語の語源図鑑の2冊、またすでに紹介したTOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]はスマートフォンアプリ、abceedに対応しています。

abceedにこれら参考書はあるので、空き時間に教材を復習しましょう。また、他の参考書の多くにも対応しており、そしてまた日々新たな教材が追加されています。そのため自分が使っている参考書があるかどうか定期的に確認されると良いです。

ただし、その参考書がabceed上で使いやすいかどうかはまた別の話ですので、利便性は逐一確認する必要が有ります。ここだけの話をすると、自分で参考書をスキャンして(業者スキャンピーなどに参考書をスキャンしてもらって)、Audipoでリスニング音源を聴く方が学習はしやすいので、私自身はあまりabceedを活用していません。

あとはこういったアプリは課金するのが前提です。課金しないと利便性が悪いので、使用すると決めたならば早めに課金しましょう。

おわりに

今回の記事では、TOEIC700点を超えて、TOEIC800点、最高レベルであるAレベル(TOEIC860点)に到達するための学習方法やメリットについてまとめました。たくさんの英語参考書を紹介していることから分かるように、このレベルの英語力に到達するには、長時間の英語学習が欠かせません。

参考までに、TOEIC800点台に到達するまでの必要学習時間を掲載しておきます。

  • 400点スタートの場合……約1,250時間~1,500時間の学習が必要
  • 600点スタートの場合……約750時間~900時間の学習が必要

現時点でTOEIC600点の人が800点に到達するためには「750〜900時間」英語学習に時間を割く必要があります。1日3時間の勉強をしても8ヶ月~12ヶ月はかかります。仕事をしながらであれば、1年間は英語学習に時間を割く必要があると考えて下さい。

TOEIC L&R試験で600点から800点に到達するための必要条件は「長時間勉強すること」です。私自身もなかなか800点の壁を超えることができず、700点台で停滞していた時期がありました。でも、ある時期に集中して長時間の英語学習を行うことで、800点の壁を突破することができたのです。

「座学1時間、リスニング学習2時間」という移動時間を活用した英語学習を毎日行えるのであれば、現時点でTOEIC600点の人であれば、1年以内に800点に到達できることでしょう。時間をかければ必ずTOEIC LR試験で800点以上に到達できます。

この記事を書いた人

ハルヨン代表 柴田 @HAL_J

日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えて、

「TOEIC試験対策をいくらしても点数が伸びない初級者・中級者のための学習カリキュラム」

「Reading Part重視でTOEIC860点(A Level)に到達する。英会話・英作文も出来るようになる学習カリキュラム」

これら2つの学習カリキュラムを実現するレッスンをハルヨンでは提供しています。詳細はトップページをご確認下さい。

さらに詳しい情報に関して

この学習記事はハルヨンでのレッスンを土台にして作成しています。

ハルヨンについてより詳しく知りたい方・受講を希望する方は下記のボタンからオンライン説明会/個別相談会へお申し込み下さい。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

ツイッターは相互フォローの方針でやっているので、お気軽にフォロー下さい。

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