(記事の執筆者)この記事の執筆者は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズの共同代表、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。


ニュースで学ぶ「現代英語」はNHKがラジオ番組とウェブサイトで無料で配信している教材です。
スマートフォンがあればいつでもどこでも学べるお勧めのニュースで学ぶ「現代英語」。
英語と時事知識を学べる一石二鳥の有益さから、現在の天皇陛下(徳仁陛下)もニュースで学ぶ「現代英語」の前身である「ニュースで英会話」をご覧になって、英語と時事英語について学んでいました。
秋の園遊会に招かれてお目にかかった皇太子殿下(今の天皇陛下)が、「ニュースで英会話、見てますよ」と声をかけて下さり、「えっ、ご覧になっているのですか?」と驚いた私(鳥飼玖美子)に、「勉強になりますから」と答えて下さったこともありました。
迷える英語好きたちへ 第7章より ※ニュースで学ぶ「現代英語」に関わっている鳥飼久美子先生の文章です。
本記事では現在の天皇陛下も学ばれていたニュースで学ぶ「現代英語」の基本情報を紹介し、それに加えてその魅力を紹介しています。
英語と時事知識が学べて一石二鳥。天皇陛下も学ばれていた教材
英語と時事知識を学べる一石二鳥の有益さから、現在の天皇陛下(徳仁陛下)もニュースで学ぶ「現代英語」の前身である「ニュースで英会話」をご覧になって、英語と時事英語について学んでいました。
ニュースで学ぶ「現代英語」のように、英語を使って新しい知識を学んでいくことを内容重視アプローチ(content-based approach)と言います。
私自身(鳥飼玖美子)は、この番組(ニュースで学ぶ「現代英語」)を「内容重視アプローチ(content-based approach)」だと解釈していました。外国語をスキルとして学ぼうとするから使えるようにならない、内容を学ぶために外国語を学習することで却って成果があがる、とする指導法です。
迷える英語好きたちへ 第7章より
補足 CBAはCLIL(Content and Language Integrated Learning)「内容言語統合型学習」とも言われています

英会話で話題がない人に特にお勧め
外国人と英会話をする際に、TOEIC LR試験や英検の話をすることはないです。こういった英語試験に関する話題ではなく、実際の現実世界で起きていることを話します。
2022年秋であれば、イギリス エリザベス女王死去 QUEEN ELIZABETH II, SYMBOL OF UNITY の話題を世界中の人達がしていました。こういった話題について英会話が出来るようになるのに、ニュースで学ぶ「現代英語」はお勧めです。
他にも物価高の影響、ロシアのウクライナ侵攻、新型コロナウイルスへの対応と緩和政策、こういった話題が国籍を超えて通じる話題になります。
このような一般的な話題をニュースで学ぶ「現代英語」で学んでおくと、雑談の話題を広げやすいです。
ニュースで学ぶ現代英語のやりこみノート ※柴田 @HAL_J作成
英文法・英文読解の解説を加えたレッスンノートを下記記事で公開しています。
ニュースで学ぶ「現代英語」の学習補助教材ですのでよかったら活用ください。

ニュースで学ぶ「現代英語」の基本情報
NHKが海外向けに放送する「NHKワールド」、ここで実際に放送されたニュースが教材化されたものがニュースで英語術です。
NHKワールドで放送されてから、早いものでは約2週間後、通常は約3~4週間経ってから教材化されます。
時事ニュースの書籍教材では発売頻度が早いものでも、通常は3-4ヶ月の季刊出版です。そのため教材として手元に届く頃には内容が古くなっています。
書籍教材と比べると、ニュースで学ぶ「現代英語」がどれだけ最新の教材を扱っているかが分かります。
ニュースで学ぶ「現代英語」…放送日時・ストリーミング配信に関して
(本放送)
月曜日から金曜日 午前9:30~9:45 (15分番組)
(再放送)
放送同日15:45~16:00、(1週間まとめての再放送 日曜日22:00~23:15)
(チャンネル) ラジオ第2
⇒ニュースで英語術の5分から15分に拡大。
(らじるらじる)
ストリーミング配信のURL
※上記日時は2023年4月に確認したものです。2023年度はこの曜日・時間帯でしょう。最新情報はニュースで学ぶ「現代英語」で確認ください。
英文の難易度…TOEIC600点以上、英検2級以上から独学可能
ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度はNHKによると下記になります。
【ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度】
CEFR、B2-C1のレベル
TOEIC LR試験、785点~945点
英検準1級~1級
ただし、実際はそこまで難しいものでは有りません。
ニュースで読み上げられる口語英語であるため、日々読み込んでいる学習者の視点でまとめると下記になります。
(使いこなすのに最低限必要な英語力)
TOEIC600点以上、英検2級以上
TOEIC600点前後の人達の場合、最初のうちは自分が興味を持てる記事だけ週に1-2本着手して慣れていくのが良いでしょう。
時々やたらと難しい記事がありますが、英語力の不足というよりは、どちらかといえば英文の中身についての知識が不足していて難しく感じている場合が大半です。
そのため、日本語で書かれた同じニュースに関する記事を数本読み込んでから改めて読んでみると理解出来るようになったりもします。
英文は口語英語(話し言葉)なので、文語英語(書き言葉の英語)と比べるととても分かりやすいです。
この参考書が理解できれば、ニュースで学ぶ「現代英語」は使いこなせる
大学入試向け参考書の名著、入門英文問題精講 4訂版と同じくらい、もしくは少し易しいくらいの難易度です。
下記の大学入試向けの英文と較べると、ニュースで学ぶ「現代英語」は易しく感じられます。


英文法としては現在完了・現在完了進行形、分詞構文による修飾、助動詞の過去形(仮定法過去・控えめな提案と推測)が頻繁に使用されるので、最低でも高校2年生水準の英文法の知識は必須です。
発音では機能語(冠詞のtheなど)が一般的な参考書と違ってかなり省略され、また次に続く英単語と連結して発音されることも多いです。
他にも、前置詞の音はほとんど聞こえない、また現在完了形 has の場合、sの音しか聞こえない、助動詞 will の省略形 ‘ll が聞こえにくい、といったことが有ります。
2022年4月記事で簡単だった記事
4月記事で簡単だった記事としては「スターバックス プラスチック製品削減へ」「ウクライナ避難民 日本到着」の2本が易しめでした。
日本に関するニュースだと理解がし易いです。以下がニュースで学ぶ「現代英語」の実際の英文です。


2022年4月記事で難しかった記事
ニュースで学ぶ「現代英語」が始まってすぐの1本目の記事、「米FRB ゼロ金利解除」は1年を通じて最も難しい記事の1つでした。最初にこの記事に遭遇した人はかなり面食らったことでしょう。
他にも「最も遠い129億光年離れた星を発見」が難易度が高めでした。
これくらいの難易度の記事だとTOEIC900点超えの上級者でも、初見では3割も理解できないかもしれません。こういう難しすぎる記事は無理して着手せずに飛ばしてしまっても良いと思います。
記事に関する背景知識がないと理解は難しい。
記事の英文はそれほど難しくありませんが、記事に関する背景知識がないと理解は難しいです。
日本語で普段からニュースを観ていない方は、英語が理解出来ても、取り扱っている中身が理解出来ないということです。
自覚のある方はまずはTV番組で良いので、一般教養を身につけられる下記の3つの番組を定期的に観るようにしましょう。
- 週刊まるわかりニュース – NHK ※30分なので、最低限これだけでも視聴しましょう。
- NHK クローズアップ現代+
- 時論公論 – NHK
日本以外の諸外国の関係については、漫画だったら著名な政治家(麻生太郎)が紹介して話題となった下記がお勧めです。
-モーニングコミックス-208x300.jpg)
2巻、紛争でしたら八田まで(2)の後半からはウクライナを扱っています。
2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻する以前に書かれたものですが、いま読めばウクライナという国について極めて高い解像度で理解することが出来ます。

英文の長さ、1記事当たりの必要な勉強時間
ニュース動画の長さは1分前後
ニュースで学ぶ「現代英語」では1記事当たり1分前後のニュースを取り上げます。短いです。
植物由来の“卵の代替商品”広がる FIRMS LAUNCH PLANT-BASED ALTERNATIVE FOODSだと下記の長さの英文が約1分で読み上げられます。
ニュースで学ぶ「現代英語」で取り上げられる英文記事ではだいたいこれくらいの難易度です。この記事は特にTOEIC LR試験と語彙の相性が良いので、TOEIC LR試験慣れしている人には易しく思える英文です。

上記のレッスンノートはハルヨンの高校英文法習得/TOEIC600点突破クラス、TOEIC900点突破/英会話上級クラスで使用した際のものです。フィリピン留学の語学学校バックワイズでも英会話レッスンの一部で本記事を使用しています。
隙間時間の学習(15-20分)で1記事分を読み込めます。
隙間時間にスマートフォンを使って英文とその解説を読み込む場合、1記事当たり約15-20分で読み終わります。
スマートフォンで解説を読むと下記のように1英文毎に和訳と詳しい解説を確認出来ます。

英文とその解説の読み込みが終わった後に、2022年4月の放送分から復活した付属のリスニング音声を5回繰り返し聴いても、合計で30分も経たずに終わります。
机に向かう必要がなく、スキマ時間にスマートフォンで英文を確認し、歩いている時間のリスニング学習のみで学習を完結させられます。
このスキマ時間に短時間で学べる気軽さから私(柴田 @HAL_J)は2015年からずっと学習を続けられています。
2021年放送分の223記事(リスニング音源の長さ、合計3時間31分)もやり遂げました。
※ニュースで学ぶ「現代英語」の2021年度までは「ニュースで英語術」という名前でした。

ニュースで学ぶ「現代英語」の実際の記事を紹介
先程も紹介しましたが、下記画像は2022年4月6日の記事、植物由来の“卵の代替商品”広がる FIRMS LAUNCH PLANT-BASED ALTERNATIVE FOODSだと下記の長さの英文が約1分で読み上げられます。
TOEIC LR試験と相性が良いので、TOEIC600点前後の学習者でも容易に理解出来ます。
この記事に関して言えば、文法的に難しい箇所もありません。日本企業の話題ですので、内容理解も簡単です。

他にも多数のレッスンノートを下記記事に掲載しています。

上記レッスンノートを使用しての英語学習レッスンに興味がある方は、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズ、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンの受講を検討下さい。
ニュースで英語術からの変更点
変更点(1) 発音・アクセントの要素が追加
以前の番組であるニュースで英語術と比較すると、ニュースで学ぶ「現代英語」では発音・アクセントの要素が加えられました。これは英語「発音記号」の鬼50講を出版された米山明日香先生が解説に加わるためでしょう。

具体的にどのような変更があるのかは私が作成したレッスンノート(2021年の8月に放送されたもの)を確認下さい。
(発音・アクセントに関する記述)
画像中央少し上…イントネーションについての記述「…」で音を完全に下げる
画像中央下…un-Americanの発音について、強勢(ストレス)の記述

変更点(2) 和訳が反訳文に
『高校生からはじめる「現代英語」』から反訳文が引き継がれました。反訳文とは「日本語訳を自然な日本語にせずに、より英語のニュアンスに近く、英会話の練習に使いやすい不自然な日本語訳にすること」を言います。
では実際に1つ見てみましょう。

Many are stuck in crowded shelters, but he’s found a way to give them some much-needed privacy with one of his signature materials: paper.
(反訳文) 多くの人が混雑した避難所での生活を余儀なくされています、しかし彼(坂さん)は見つけました、とても必要とされるプライバシーを彼らに与える方法を、彼のトレードマークである素材のひとつの紙を使って。
(自然な日本語訳) 避難民の多くが混雑した避難所での生活を余儀なくされる中、坂さんは、自身のトレードマークである素材のひとつ、紙を使うことによって、避難民にとって極めて重要なプライバシーを確保する方法を見つけました。
自然な日本語訳よりも反訳文の方が英語の構造・ニュアンスに忠実な日本語訳になっています。
なお、私もハルヨン/バックワイズのレッスンで反訳文を使用していますが、もっと詳しい反訳文を作成すると下記のようになります。
【ハルヨン/バックワイズの反訳文】多くが逃げられない ~の中で 混雑した避難所(複数)、
しかし (現在完了形)彼は~を見つけた 1つの方法 ~を与える 彼らに いくつかのとても必要とされているプライバシーを (手段)~で ~の1つ(one of) 彼の代表的な(s始まり)材料(複数) : 紙
ハルヨン/バックワイズのレッスンでは日本語訳では表現しにくい英文の要素、(複数)や(現在完了形)を加えています。
基本情報はここで終わりで、次からニュースで学ぶ「現代英語」の魅力について記載します。
ニュースで学ぶ「現代英語」の4つの魅力
魅力1…TOEIC LR試験対策として使える
ニュースで学ぶ「現代英語」をTOEIC LR試験対策として使うのはお勧めです。
TOEIC LR試験の参考書の一番の問題点は内容がつまらなく、記憶に残りにくいことです。
TOEIC LR試験は知識・教養を問う試験ではなく、英語力だけを確認する試験です。そのため、英文は抽象的な内容ばかりです。
知識・教養が無くても解けるように”消毒”されている英文と設問ばかりであるため、通常のTOEIC LR試験教材は本当に記憶に残りにくいです。
皆さん自身も直近で読んだTOEIC LR試験参考書の英文がどういった内容だったのか思い出してみて下さい。
もしくはこれまでに読んだTOEIC参考書の英文で記憶・印象に残っていたものを思い出してみてください。
おそらく思った以上にこれまでに学んだ内容を思い出せなくて愕然とすることでしょう。
私自身、直近で取り組んだ記事の内容は思い出せますが、1ヶ月以上前の英文記事となるとほぼ何も思い出せないです。
ニュースで学ぶ「現代英語」であれば、下記写真のように強烈に記憶に残る題材を使って英語を学ぶので記憶に残りやすいです。

この写真に関する記事はスエズ運河で船が座礁した事件についてです。
(該当する記事)スエズ運河のコンテナ船 離礁に成功 PROBE INTO BLOCKAGE TO BEGIN SOON

上記のレッスンノートはハルヨンの高校英文法習得/TOEIC600点突破クラス、TOEIC900点突破/英会話上級クラスで使用した際のものです。フィリピン留学の語学学校バックワイズでも英会話レッスンの一部で本記事を使用しています。
最初の3行でTOEIC LR試験に頻出の英単語を見てみると、下記になります。
- massive 巨大な
- disrupt 混乱させる
- supply chains 供給網
- investigation 調査
当然ながらTOEIC試験のために創られた架空の内容のやり取りよりも、現実の印象的なニュース記事の方が記憶と結びつく度合いが強いです。
そのため、より記憶に定着しやすいニュースで学ぶ「現代英語」の記事をTOEIC L&R試験のために使用するのを私はお勧めしています。
英単語・英語表現を暗記するためには数十回、時には100回以上同じ英文に触れ続ける必要が有ります。
そして、より記憶に残りやすい英文記事を使用した方が英単語は暗記しやすいです。
補足 最初はTOEIC LR試験と親和性の高い記事のみ着手しましょう。
一点補足すると、ニュースで学ぶ「現代英語」の中にはTOEIC LR試験に全く登場しない英単語・英語表現ばかりの記事も有ります。
TOEIC LR試験対策の勉強をしている間は、TOEIC LR試験に関連がありそうな記事を選んで学習するのが良いです。
記事のタイトルからだいたいTOEIC LR試験との関連は推測出来ますので、記事の選別自体は簡単です。
私が作成しているレッスンノートでは1つ星★の記事がTOEIC LR試験と相性の良いものです。2つ★記事もビジネス関連のものはTOEIC LR試験と相性が良いです。

魅力2…英会話対策としてのニュース英語・時事英語
TOEIC試験で目標点(800点、900点)を獲得した後で重要になるのは、「英語で何を話すのか」というあなたが英語で話す内容が重要になってきます。
すでに述べたようにTOEIC LR試験は知識・教養を問う試験ではなく、英語力だけを確認する試験です。過度に”消毒”されているのがTOEIC LR試験です。
そもそもTOEIC試験の創設者が「TOEIC試験は本来は試験対策をして受けるものではない」と言っていることからも分かるように、あくまでTOEICは英語力を測定するための試験です。
そのためTOEIC試験問題は英語を学ぶ教材としては不適切ですし、退屈なものです。なぜならTOEIC試験問題は本来教材ではないのですから。
そして、そんなTOEIC LR試験対策に特化した学習だけを続けていると、英会話で使用できる表現や話題を身につけることが出来ません。
相槌の打ち方などは学べますが、英会話の話題として使える英語表現はTOEIC LR試験だけでは学べないのです。
だからこそTOEIC公式問題集を2-3冊やり込むよりも、時事ニュースの英文記事を200-300本読み込んで、TOEIC800点に到達する方が、知識の充実度は段違いに異なります。
TOEIC問題集をやり込んでも英会話の話題は何も増えず、英会話は出来るようになりません。なぜなら、TOEIC LR試験では一般教養がほとんど全く求められない問題ばかりだからです。
一方、時事ニュースであれば、雑談のネタが200-300本学べます。
2022年の現在であれば、新型コロナウイルスの話題でさえ、話すことは出来ないのです。「ワクチンを接種した、テレワークが継続している、三密回避、検査で陰性になった」など基本表現を英語で知っていないと話せません。これらの英語表現は2020年3月以降、英語ニュースでは飽きるくらいに繰り返し登場しています。
具体例をもう1つ挙げると、2022年10月時点で、ロシア軍がウクライナを侵略して半年が経っています。それに関連した英語くらいは最低限英語学習者としては学んでおくべきです。
「TOEIC800点を取ったのですが、英語で話す内容が思い浮かびません」
私は過去にフィリピン留学の語学学校サウスピークでTOEIC LR試験対策に特化した学習カリキュラムを作成していました。そこで何があったのかというと、「TOEIC800点を取ったのですが、英語で話す内容が思い浮かびません」という悩みを抱える留学生達がたびたび相談に来たことです。
TOEIC LR試験対策の参考書を集中的に読み込むことで目標点に到達しても、話す話題がそもそもなければ、せっかく学んで身に付けた英語知識を使う機会が有りません。
例えばあなたがアメリカ人と話す時に、TOEIC試験の話題をするでしょうか。そんな話題は当然しませんし、相手もそんなよく分からない外国人のための試験の話をされても困るだけですよね。
英語学習は試験対策のためにするものでは有りません。試験を終えた後に、あなたが誰と何について話したいのか、それを常に意識するためにも、ニュースで英語術で新たな知識を学ぶべきです。
TOEICの点数には英語の本質は全くない
茂木健一郎さんが感じている苛立ちの一部は私も共感します。
TOEICが消えたら良いとまでは思いませんが、TOEIC860点以上(Aレベル)の水準に到達したら、その時点でTOEICは卒業するのを私もお勧めしています。
TOEIC600点を超えたくらいから、試験対策のための学習だけでなく、現実世界で使われている英語に触れていくようにすべきです。
TOEIC LR試験をいつまで経っても卒業できずに、TOEIC990点満点を目指すのは英語学習者として本末転倒です。
TOEIC900点、TOEIC990点満点を目指す学習をするよりは、ニュースで学ぶ「現代英語」のような教材を使用しながら、英語で新しい知識を学ぶ内容重視アプローチ(content-based approach)に切り替えて、その上で英会話・英作文の学習に取り組んだ方が良いです。
魅力3…隙間時間に勉強しやすいのが一番の魅力
すでに紹介したように、スマートフォンを使ってニュースで英語術の英文は読み込むことが出来ます。

ニュースで学ぶ「現代英語」はスマートフォンを使って、ちょっとした隙間時間に学習がしやすい点が本当に良いです。
2022年4月からは1-2英文毎に分割されたリスニング音声が本文に組み込まれたので、リスニング学習も捗ります。
私が2015年から学習を継続出来ているのもの、隙間時間に新たな記事を読み込めるのが最大の理由です。
記事によっては、隙間時間の10分から15分程度で一通り読めてしまうので、細切れに学習するのに最適です。
隙間時間に1英文ずつ読み進めていけば、いつの間にか終わっています。下記のような長めの英文でも10分もあれば読み込みを終えて、暗唱まで出来ます。
スマートフォンのトップページにブックマークアイコンを設置しましょう
スマートフォンのトップページにニュースで学ぶ「現代英語」のブックマークアイコン(ショートカットキー)を作成しておけば、瞬時にウェブサイトにアクセス出来ます。
立ち上げるアプリはChrome(もしくはSafariなど)で良いので、他のどんな学習アプリよりも最速で学習したい英文記事に辿り着けます。
abceedやスタディサプリといった英語学習アプリが近年注目されていますが、それすらをも圧倒的な使い勝手の良さでニュースで学ぶ「現代英語」は上回っています。
魅力4…リスニング音声が良い。プロのアナウンサー達の声が良い
NHK WORLD-JAPANで実際に放送されていたニュースが学習用に加工されたものがニュースで英語術であるため、ニュースで英語術の音声はプロのアナウンサーが読み上げたものです。
最初から耳で聴くことを想定して作成された原稿をプロのアナウンサーが読み上げてくれているので、リスニング教材としては極めて優れています。とても聞き取りやすいです。
日本語のビジネス書を読み上げたオーディオブックだと「書かれた文章を読み上げている」ので、「書籍によってはかなり聞き取りにくい箇所がある」し、「音声読み上げも冗長になりがち」という欠点が有ります。NHK WORLD-JAPANのニュースでは当然こういった欠点が有りません。
また実際のニュースなので、時々言い淀んでいる箇所に出くわすことがあるくらいです。人工的な試験英語ではなく、現実の英語にとても近いと言えます。

印象的なアナウンサーを1人挙げると、Raja Pradhanさん。
彼が話す英語は初めて登場した時には特徴的な早口の英語に面食らいましたが、2年位彼の英語を聴き続けているうちにかなり聴き取れるようになってきました。

Kasawaki Rikaさんは日本語のNHKのニュース7でも頻繁に見かけるため、日本語と英語のニュースでバイリンガルで対応していてすごいな見かけるたびに思っています。※ニュースに登場するAnchors & Reportersの方々の経歴などはこちらのページで確認出来ます。
他にもNHKのアナウンサーに加えて、バイデン大統領やジョンソン首相、イーロン・マスクなどの有名人、また一般のアメリカ人やイギリス人が登場することも有ります。これらの英語はより一般の人たちが話す英語に近いものです。
参考書の英語は明瞭すぎる
TOEIC試験対策の参考書も含めて学習参考書に付属しているリスニング音声は不自然なものが多いです。
もちろんこちらもプロの声優の方が読み上げているのですが、はっきりと明瞭すぎる音声で読み上げられているという点が現実の英会話とは異なります。
あとは感情を込めずに淡々と読み上げられている英語音声も有り、そちらは聴いていると眠くなってきます。
こういった参考書のリスニング音声は初級者や初中級者の方々が英語という言語に慣れるためには良いです。
しかし、TOEIC600点以上の中級者以上の方々は参考書のために作られた英語だけでなく、現実世界で使われている英語のリスニングを始めるべきです。
ニュースで学ぶ「現代英語」は読み上げられている英文の原文も確認できますので、中級者が最初に取り組む現実の英語としてかなりお勧めです。
魅力4の補足…手加減無しの英語音声を聴けるようになるには「区間再生」「Audipo」
いきなりニュースで学ぶ「現代英語」の映像で聴ける英語音声の速さについていけない人は、ウェブサイトに埋め込まれている英文毎に分割されたリスニング音声を聴き込みましょう。
トム・ケインさんがゆっくりはっきりと英文を読み上げてくれています。こちらのゆっくり音声で英語をまずは聴けるようになりましょう。
その後に実際のニュース音声の聴き込みをしていきましょう。
ニュース音声の聴き込みをする場合には、「区間再生」機能があるアプリ(Audipo、Repete Plus)を使って、1英文ずつ全ての音を聞き分けられるくらいに数十回、場合によっては100回以上聞き込みましょう。

英語教材と違って手加減されていない英語音声での読み上げは、5回や10回では聴き取れるようにはなりません。「区間再生」機能を使って、英文を1つずつ、集中的に100回以上聴き込んでいきましょう。
また、リスニングをする際にはできる限り、英文を見ながら行いましょう。
繰り返し繰り返し聴くことで、徐々に徐々に英文の輪郭が明瞭に理解できるようになっていきます。
徐々に徐々に聞けるようになるのは、私にとってはかなり楽しいリスニング学習です。この文章を読んでいるみなさんも100回リスニングに挑戦してみてください。聞けるようになるのは楽しいですよ。
区間再生やAudipo(Repete Plus)に関して詳しい内容は下記の記事を読み進めてください。

ニュースで学ぶ「現代英語」 使用上の注意点について
リスニング音源の確保に関して
一番の注意点はリスニング音源の確保に関してです。
2021年4月以降は実際のニュース動画が掲載されるように改善されましたが、その掲載期間は1週間です。
また、スポーツなど権利関係が厳しいものに関するニュース記事では動画は掲載されません。
ストリーミング配信でも英文の音声を確認できますが、それも別のウェブサイトに有ります。
下記のリンク先に直近で1週間分のリスニング音源が有りますので、期間内に音源を入手下さい。
前述したスポーツなどの動画がない記事では、らじるらじるの聴き逃し放送でないと生の英語ニュース音声は聴くことが出来ません。
2022年4月以降、1~2英文毎に分かりやすく読み上げられる音声が付属しましたが、最終的にはニュース音声をそのまま理解できるようになるのが望ましいです。
ニュース動画やらじるらじるの放送は1週間で無くなります。無くなる前に、別途ニュースの生音声を録音しておくようにしましょう。
ニュースで学ぶ「現代英語」のリスニング音源を独自に作成
私はウォークマンのダイレクト録音を使って、番組後半の英文に通しで読まれる箇所のみをシンクロ録音しています。
(私が使用している機種)ソニー ウォークマン Aシリーズ 16GB NW-A55
少し面倒ではありますが、ひとたび音源さえ作ってしまえば、下記のようにAndroidの画面分割+Audipoを使用して、どこでも気軽に、隙間時間に時事英語が学べる教材になります。

Audipoの「区間再生」と「再生速度変更」の機能で1英文毎に深く定着学習を行うことが出来ます。
区間再生やAudipoについてはすでに一度紹介しましたが、本当にお勧めですので再度記事を紹介します。

おわりに 「英語”を”学ぶ」から「英語”で”学ぶ」へ
知識・教養を問わないTOEIC L&R試験と異なり、ニュースで学ぶ「現代英語」は英文自体の内容が面白い英文です。
時事問題について詳しくなり、英会話の話題も増えるのでお勧めです。
TOEIC L&R試験の参考書で学習を行っている時はそれほど多くの記事はこなせないでしょうから、全部の記事をこなすのではなく、1週間に1~2本の記事を読み通すくらいに軽めにやり込んでおきましょう。
学びたい記事はTOEIC L&R試験に関連しているものを無理して選ぶこと無く、自分自身が読みたいと思った英文記事をやり込むのが長続きするコツです。まずは無理のない範囲で取り組んでみて下さい。
最後に、本文中でレッスンノートを紹介したように、ニュースで学ぶ「現代英語」はオンラインレッスンのハルヨン/フィリピン留学の語学学校バックワイズのレッスンでも使用しているので、この教材を使って英語を学びたい方はハルヨン、もしくはバックワイズの受講を検討下さい。
オンラインレッスンのハルヨン、フィリピン留学の語学学校バックワイズ、説明会申込み
語学学校バックワイズでの短期留学についてより詳細を知りたい場合には、下の画像のリンク先記事よりバックワイズ・オンライン説明会にお申し込み下さい。
オンラインレッスン、ハル英語4技能アカデミー(ハルヨン)についてはこちらの説明会申込みページからお申し込み下さい。
