ニュースで学ぶ「現代英語」 2024年7月~9月 英文読解ノート・小テスト

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目次

2024年9月

★ 240930 米エミー賞に「SHOGUN 将軍」 ‘SHOGUN’ WINS RECORD 18 EMMYS, INCLUDING BEST DRAMA

★ 240919 宮崎駿監督にマグサイサイ賞 MIYAZAKI HAYAO WINS PRESTIGIOUS MAGSAYSAY AWARD

  • 2024年11月17日 フィリピンの財団が主催する「アジアのノーベル賞」に宮崎駿氏 ※動画有り

24年8月31日 宮崎駿監督にマグサイサイ賞、アジアのノーベル賞「見る人に自省と思いやり」

宮崎監督は、太平洋戦争末期に、旧日本軍とアメリカ軍の戦闘に巻き込まれるなどして、およそ10万人の市民が犠牲となったマニラ市街戦に触れ「日本人は戦時中、ひどいことをさんざんしました。民間人をたくさん殺しました。日本人はこのことを忘れてはいけません」と指摘しました。

その上で「そのような歴史がある中でフィリピンからこの賞を贈られることを厳粛に受け止めています」としています。

英文

Japanese animation master Miyazaki Hayao has won this year’s Ramon Magsaysay Award, also known as “Asia’s Nobel Prize.”

The Studio Ghibli co-founder is being recognized not only for his filmmaking but for what they say is his lifelong commitment to illuminating the human condition and inspiring the imagination of children.

The foundation praises Miyazaki for tackling complicated topics like environmental protection, peace advocacy, and women’s rights. It credits the director for using his art to make these issues comprehensible to children. Miyazaki’s films often feature children and female characters who confront challenges.

His works are also known for their deep respect for nature and profound warnings against human arrogance.

The Ramon Magsaysay Award is given every year to individuals and groups for tackling challenges in Asia.

日本語訳

日本アニメの巨匠、宮崎駿監督が、今年のラモン・マグサイサイ賞を受賞しました。この賞は「アジアのノーベル賞」とも呼ばれています。

スタジオジブリの共同設立者である宮崎監督は、映画制作だけにとどまらず、運営団体のラモン・マグサイサイ賞財団が言うところの、人間のあり方を照らし出し子どもたちの想像力をかき立てることへの生涯にわたる揺るぎない思いも評価されています。

マグサイサイ賞財団は、宮崎監督が環境保護や平和の提唱、それに女性の権利など複雑な題材に取り組んできたとしたうえで、こうした問題を子どもたちが理解できるよう芸術を駆使してきたとたたえました。宮崎監督の作品にはよく、困難に立ち向かう子どもや女性のキャラクターが中心人物として登場します。

宮崎監督の作品はまた、自然に対する深い敬意や、人間のおごりに対する意味深い警告でも知られています。

ラモン・マグサイサイ賞は毎年、アジアの課題に取り組む個人や団体に贈られます。

英単語・英語表現の解説

  • Animation master
    • /ˌæ.nəˈmeɪ.ʃən.ˈmæs.tər/ : a-ni-MAY-shon-MAS-ter
    • アニメーションの巨匠 : A person who has supreme skill and influence in the field of animated filmmaking.
    • 語源: animate(生命を吹き込む)+ master(ラテン語の「より偉大な者」)
    • 解説: 宮崎駿氏のアニメーション界における圧倒的な地位と功績を称える表現。
    • 発音のコツ: MAY と MAS の両方をはっきりと強く強調してリズムよく発音します。
  • Miyazaki Hayao
    • /mi.jɑː.zɑː.ki.hɑː.jɑː.oʊ/ : mee-yah-zah-kee-hah-yah-oh
    • 宮崎駿 : The world-renowned Japanese animation director and co-founder of Studio Ghibli.
    • 語源: 固有名詞
    • 解説: 数々の名作を生み出し、国内外で絶大な評価を受けるアニメーション映画監督。
    • 発音のコツ: 英語圏では各音節が均等に近く発音される傾向があり、最後は「オウ」と二重母音になります。
  • Ramon Magsaysay Award
    • /rəˈmoʊn.mæɡˈsaɪ.saɪ.əˈwɔːrd/ : ra-MOHN-mag-SAI-SAI-a-ward
    • ラモン・マグサイサイ賞 : An annual award established to perpetuate former Philippine President Ramon Magsaysay’s example of integrity in governance and public service.
    • 語源: フィリピン大統領の名前(固有名詞)
    • 解説: アジア地域で社会貢献などの顕著な功績を挙げた個人や団体に贈られる権威ある賞。
    • 発音のコツ: MOHN と SAI-SAI をそれぞれ高く、強く強調して発音します。
  • Asia’s Nobel Prize
    • /ˈeɪ.ʒəz.noʊˈbel.praɪz/ : EI-zhaz-noh-BEL-praize
    • アジアのノーベル賞 : A nickname for the Ramon Magsaysay Award, highlighting its prestige in the region.
    • 語源: Asia + Nobel(人名)+ prize(褒賞)
    • 解説: ラモン・マグサイサイ賞がアジアで最も権威のある賞の一つであることを示す通称。
    • 発音のコツ: EI と BEL を強調します。Nobel は「ノーベル」ではなく「ノウベル」に近い音です。
  • Studio Ghibli
    • /ˈstuː.di.oʊ.ˈɡɪb.li/ : STOO-dee-oh-GIB-lee
    • スタジオジブリ : The Japanese animation film studio founded in 1985.
    • 語源: サハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語(飛行機の名前)から
    • 解説: 宮崎駿、高畑勲らによって設立された、世界的に有名なアニメーション制作会社。
    • 発音のコツ: 英語圏では「ジブリ」ではなく、GIB を「ギブ」と濁ったギの音で発音することが一般的です。
  • Co-founder
    • /koʊˈfaʊn.dər/ : koh-FOUN-der
    • 共同創設者、共同設立者 : A person who hitches upon a business, school, or organization with another or others.
    • 語源: co(共に)+ founder(基礎を築く者)
    • 解説: 他の人物(高畑勲氏や鈴木敏夫氏ら)と共にスタジオジブリを立ち上げたことを示します。
    • 発音のコツ: FOUN を最も強く。f の音で上の歯で下唇を軽く噛み、r で舌を巻きます。
  • Filmmaking
    • /ˈfɪlm.ˌmeɪ.kɪŋ/ : FILM-may-king
    • 映画制作 : The direction or production of films.
    • 語源: film(映画)+ making(作ること)
    • 解説: 映画の企画、監督、作画などを含めた制作活動全般。
    • 発音のコツ: FILM の l はダークエル。舌先を付けたまま音を止め、滑らかに may に繋げます。
  • Lifelong commitment
    • /ˈlaɪf.lɔːŋ.kəˈmɪt.mənt/ : LIFE-long-ko-MIT-ment
    • 生涯にわたる献身、一生の取り組み : A promise or dedication that lasts for a whole life.
    • 語源: lifelong(一生の)+ commitment(ラテン語の「委ねる、繋ぎ合わせる」)
    • 解説: 人生を通じて一つの目標や信念(ここでは子供たちの想像力を刺激することなど)に尽くし続けること。
    • 発音のコツ: LIFE と MIT をそれぞれ強調します。ment の t は息を止めるストップTです。
  • Illuminating
    • /ɪˈluː.mə.neɪ.tɪŋ/ : i-LOO-mi-nay-ting
    • 光を当てる、明らかにする、解明する : Helping to clarify or explain something; making something clear.
    • 語源: ラテン語 lumen(光)
    • 解説: 人間の本質や美しさ、矛盾(human condition)を作品を通じて鮮やかに描き出すという意味の CEFR C1 語彙。
    • 発音のコツ: LOO を最も強く。ting の t はフラップTになり、「ネイディング」に近い響きになります。
  • Human condition
    • /ˈhjuː.mən.kənˈdɪ.ʃən/ : HYOO-man-kon-DI-shon
    • 人間の境遇、人間のありよう : The characteristics, key events, and situations which compose the essentials of human existence.
    • 語源: human + condition(ラテン語の「合意、状況」)
    • 解説: 生死、苦悩、愛、優しさなど、人間として生きる上で避けて通れない普遍的なテーマ。
    • 発音のコツ: HYOO と DI をそれぞれ強調してリズムよく繋げます。
  • Inspiring
    • /ɪnˈspaɪər.ɪŋ/ : in-SPAI-ring
    • 刺激を与える、鼓舞する : Having the effect of inspiring someone.
    • 語源: ラテン語 inspirare(息を吹き込む)
    • 解説: 子供たちの想像力を刺激し、新しい世界を夢見させるような肯定的な影響を与えること。
    • 発音のコツ: SPAI を最も強く。r から ɪŋ へと滑らかに音を繋げます。
  • Imagination
    • /ɪˌmæ.dʒəˈneɪ.ʃən/ : i-ma-ji-NAY-shon
    • 想像力 : The faculty or action of forming new ideas, or images or concepts of external objects not present to the senses.
    • 語源: ラテン語 imaginari(心に描く)
    • 解説: 目に見えないものや、ファンタジーの世界を思い描く心の力。
    • 発音のコツ: NAY にメインアクセントを置き、はっきりと「ネイ」と発音します。
  • Foundation
    • /faʊnˈdeɪ.ʃən/ : foun-DAY-shon
    • 財団 : An institution financed by a donation or legacy to aid research, education, or the arts.
    • 語源: ラテン語 fundare(基礎を築く)
    • 解説: ここでは賞を運営・授与する「ラモン・マグサイサイ財団」を指します。
    • 発音のコツ: DAY を最も強く。後半の shon は息を抜くように弱く発音します。
  • Praises
    • /ˈpreɪ.zɪz/ : PRAY-ziz
    • 称賛する、褒める : Expresses warm approval or admiration of.
    • 語源: 古フランス語 preisier(価値を認める)
    • 解説: 宮崎氏の映画が持つメッセージ性や教育的価値を公式に高く評価すること。
    • 発音のコツ: PRAY を強く。2つの z の音をしっかりと濁らせて響かせます。
  • Tackling
    • /ˈtæ.kl̩.ɪŋ/ : TA-kl-ing
    • 取り組む、立ち向かう : Making determined efforts to deal with a problem or difficult task.
    • 語源: 中世オランダ語 taken(掴む)
    • 解説: 環境問題や戦争といった、解決が難しい重大な課題に対して正面から向き合うこと。CEFR B2 語彙。
    • 発音のコツ: TA の口を横に引いて強く。kl は舌先を付けたまま、ing へ滑らかに繋げます。
  • Complicated topics
    • /ˈkɑːm.plɪ.keɪ.tɪd.ˈtɑː.pɪks/ : KOM-pli-kay-tid-TA-piks
    • 複雑なテーマ、難解な話題 : Matters or subjects that are difficult to analyze or understand.
    • 語源: complicated(ラテン語の「折りたたまれた」)+ topic(ギリシャ語の「場所、題名」)
    • 解説: 一言では解決できない、社会的な背景が絡み合った複雑な問題。
    • 発音のコツ: KOM と TA の母音をそれぞれアメリカ英語らしく口を大きく開けて強調します。
  • Environmental protection
    • /ɪn.ˌvaɪ.rən.ˈmen.təl.prə.ˈtek.ʃən/ : in-vai-ron-MEN-tal-pro-TEK-shon
    • 環境保護 : The practice of protecting the natural environment on individual, organizational or governmental levels.
    • 語源: environment(取り囲むもの)+ protection(前方へ覆うこと)
    • 解説: 『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』などに色濃く反映されている、自然を守るというテーマ。
    • 発音のコツ: MEN と TEK にそれぞれ強いアクセントを置いて発音します。
  • Peace advocacy
    • /piːs.ˈæd.və.kə.si/ : peece-AD-vo-ka-sy
    • 平和の提唱、平和運動 : Public support for or recommendation of peace.
    • 語源: peace(平和)+ advocacy(ラテン語の「味方として呼び出すこと」)
    • 解説: 反戦のメッセージや、平和の大切さを広く社会に訴えかける活動。CEFR C1 語彙。
    • 発音のコツ: AD を最も強く発音します。ca-sy の母音はどちらも短く曖昧に。
  • Women’s rights
    • /ˈwɪ.mɪnz.raɪts/ : WI-minz-raits
    • 女性の権利、女性権限 : Rights that promote a position of legal and social equality of women with men.
    • 語源: women(女性たち)+ right(正当な権利)
    • 解説: 社会における女性の自立や活躍、平等を尊重する姿勢。宮崎作品の大きな特徴の一つです。
    • 発音のコツ: WI を強く発音し、minz の最後は z、raits の最後は ts と区別して発音します。
  • Credits
    • /ˈkre.dɪts/ : KRE-dits
    • 功績を認める、称える : Publicly acknowledges someone as a participant in the production of something or as the creator of an idea.
    • 語源: ラテン語 credere(信じる)
    • 解説: “It credits the director for using…” で「その技法を用いたことで、監督の手腕を高く評価している」という意味の CEFR B2 語彙。
    • 発音のコツ: KRE を強く。末尾の ts は「ツ」と鋭く息を吐き出します。
  • Comprehensible
    • /ˌkɑːm.prɪˈhen.sə.bl/ : kom-pri-HEN-si-bl
    • 理解できる、分かりやすい : Able to be understood; intelligible.
    • 語源: ラテン語 comprehendere(しっかりと掴む)
    • 解説: 難解な社会問題を、子供たちでもすんなり理解できるように噛み砕いて伝える描写力を指す CEFR C1 語彙。
    • 発音のコツ: HEN にメインアクセント。最後の bl は母音を入れずに口を閉じます。
  • Feature
    • /ˈfiː.tʃər/ : FEE-cher
    • 特徴として描く、主役に据える : Have as a prominent attribute or aspect.
    • 語源: ラテン語 facere(作る、形作る)
    • 解説: 映画の主要なキャラクターとして、子供や女性を積極的に登場させることを表します。
    • 発音のコツ: FEE を強く長めに伸ばし、cher は r の音を意識して軽く添えます。
  • Confront challenges
    • /kənˈfrʌnt.ˈtʃæ.lən.dʒɪz/ : kon-FRONT-CHA-len-jiz
    • 困難に立ち向かう、課題に直面する : Face up to and deal with problems or difficulties.
    • 語源: confront(ラテン語の「額を合わせる」)+ challenge(困難な課題)
    • 解説: 登場人物たちが過酷な運命や試練から逃げずに、自らの力で切り拓いていく様子。
    • 発音のコツ: FRONT と CHA をそれぞれ強調し、最後の jiz は「ジズ」と濁らせます。
  • Profound warnings
    • /prəˈfaʊnd.ˈwɔːr.nɪŋz/ : pro-FOUND-WOR-ningz
    • 深い警告、重大な警鐘 : Serious or deeply felt cautionary statements.
    • 語源: profound(ラテン語の「底知れない」)+ warning(警告)
    • 解説: 人類がこのまま自然を破壊し続ければ破滅するという、作品に込められた重いメッセージ。
    • 発音のコツ: FOUND と WOR を強く。ningz の最後は z と濁らせて響かせます。
  • Human arrogance
    • /ˈhjuː.mən.ˈæ.rə.ɡəns/ : HYOO-man-A-ro-gans
    • 人間の傲慢さ、人間の不遜 : Human pride or hubris that leads to disregarding nature or others.
    • 語源: human + arrogance(ラテン語の「要求する、権利を主張する」)
    • 解説: 自然を支配できると思い込んでいる人類の利己的で不遜な態度を表す CEFR C1 語彙。
    • 発音のコツ: HYOO と A をそれぞれ強く。gans は弱く「ガンス」に近い音になります。

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2024年8月

★★★ 240826 バングラデシュ 暫定政権が発足 YUNUS SWORN IN AS LEADER OF BANGLADESH INTERIM GOVERNMENT

英文

Nobel Peace Prize laureate Muhammad Yunus has been sworn in as the head of the interim government of Bangladesh after Prime Minister Sheikh Hasina resigned following weeks of massive protests.

Yunus was named chief adviser of the interim government at a ceremony in the capital, Dhaka, on Thursday. He returned to the country from France earlier in the day.

The interim government is scheduled to preside over an election. He told reporters he would prioritize the restoration of law and order, saying violence and disorder are the biggest enemies of progress.

Yunus is the founder of Grameen Bank, which extends small unsecured loans to underprivileged people. He and the bank won the Nobel Peace Prize in 2006.

Hasina resigned on Monday, after a police crackdown on student-led protests over civil service job quotas left scores of people dead or wounded.

日本語訳

数週間にわたる大規模な抗議行動を受けてシェイク・ハシナ首相が辞任したバングラデシュで、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏が、暫定政権のトップとして就任の宣誓を行いました。

ユヌス氏は木曜日(8月8日)、首都ダッカで行われた就任式で、暫定政権の最高顧問に(正式に)選ばれました。ユヌス氏はこれに先立って、(滞在先の)フランスから帰国しました。

今後は暫定政権のもとで選挙が実施される予定で、ユヌス氏は報道陣に、暴力と混乱は進歩の最大の敵であり、法と秩序の回復が優先事項だと述べました。

ユヌス氏は、恵まれない人々に無担保で小口の資金を融資する「グラミン銀行」の創設者で、ユヌス氏とグラミン銀行は、2006年にノーベル平和賞を受賞しました。

バングラデシュでは、公務員採用枠に反対する学生主導のデモ隊に対する警察の弾圧で多数の死傷者が出る事態となって、月曜日(8月5日)にハシナ首相が辞任に追い込まれました。

2024年7月

★★ 240722 英で14年ぶり政権交代 STARMER TAKES OFFICE AS NEW BRITISH PM

★ 240718 円安で豪ワーホリ過去最多 WEAK YEN LURES JAPANESE TO WORKING HOLIDAYS IN AUSTRALIA

英文

The weak yen has prompted many young Japanese people to travel abroad in search of higher pay on working holidays. About half of them are choosing Australia, driving the number there to record highs.

The Australian government issued more than 14,000 working-holiday visas to Japanese citizens in the 12 months through June last year. That was an all-time high. But more than 12,000 have already been issued during the nine months since then to March.

Australia’s minimum hourly wage will rise by 3.75 percent from July to just over 24 Australian dollars, or about 16 U.S. dollars. That’s two-and-a-half times higher than Japan’s nationwide average.

But Associate Professor Oishi Nana at the University of Melbourne says not everyone is making that much.

(Oishi Nana / Associate Professor, University of Melbourne)

“Many young people from different countries come to Australia to try and find jobs. But Japanese people don’t negotiate, even if they get offered lower wages.”

Oishi says it’s important to be well prepared, including acquiring good language skills.

日本語訳

円安が、より高い賃金を求める多くの日本人の若者を、海外でのワーキングホリデーに駆り立てています。このうち、およそ半数が渡航先に選んでいるのがオーストラリアで、その数は過去最多を記録しています。

オーストラリア政府は、去年6月までの12か月間に、1万4000件以上のワーキングホリデーのビザを日本人に発給しました。この数は過去最高ですが、その後(今年)3月までの9か月間でも、すでに1万2000件余りが発給されています。

オーストラリアでは7月から、最低賃金が3.75パーセント引き上げられ、時給24オーストラリアドル余り、アメリカドルでおよそ16ドルとなっています。これは日本の全国平均の2.5倍です。

しかし、(ワーキングホリデーの事情に詳しい)メルボルン大学の大石奈々准教授は、全ての人がそれほど稼いでいるわけではないとして、「さまざまな国から多くの若者が仕事を求めてオーストラリアにやって来ますが、日本人は低賃金を提示されたとしても交渉しないことがあります」と述べました。

大石准教授は言語の習得を含めて、しっかり準備をしておくことが大事だと指摘しています。

英単語・英語表現の解説

  • The weak yen
    • /ðə.wiːk.jen/ : the-week-YEN
    • 円安 : A situation where the value of the Japanese yen is low compared to other currencies.
    • 語源: weak(弱い)+ yen(円)
    • 解説: 海外の通貨に対して円の価値が下がっている状態。これが若者の海外出稼ぎの背景となっています。
    • 発音のコツ: YEN を最も強く、はっきりと発音します。
  • Prompted
    • /ˈprɑːmp.tɪd/ : PRAMP-tid
    • 促した、駆り立てた : Caused someone to take a course of action.
    • 語源: ラテン語 promptus(引き出された、準備ができた)
    • 解説: “prompted many young Japanese people to travel…” で「多くの日本の若者が海外へ渡るきっかけを作った」という意味になります。CEFR C1 語彙。
    • 発音のコツ: PRAMP を強く。アメリカ英語では o が口を縦に大きく開ける「ア」の音になります。
  • Working holidays
    • /ˈwɜːr.kɪŋ.ˈhɑː.lə.deɪz/ : WER-king-HA-li-dayz
    • ワーキングホリデー : Vacations during which people can take employment to help finance their stay.
    • 語源: work(働く)+ holiday(祝祭日、休暇)
    • 解説: 協定を結んでいる国や地域で、一定期間の滞在と就労を認める制度。
    • 発音のコツ: WER と HA の両方を強調します。dayz の最後は z と濁らせます。
  • Record highs
    • /ˈre.kərd.haɪz/ : RE-kerd-haiz
    • 過去最高記録、記録的な高水準 : The highest levels ever recorded.
    • 語源: record(ラテン語の「心に呼び起こす」)+ high(高い)
    • 解説: 渡航者やビザ発給の数が、これまでの歴史の中で最も高い数値に達していることを示します。
    • 発音のコツ: RE を強く。haiz の最後はしっかり z を響かせます。
  • Issued
    • /ˈɪ.ʃuːd/ : I-shood
    • 発行した、発給した : Formally sent out or made available.
    • 語源: 古フランス語 eissir(出る)
    • 解説: 政府などがビザや証明書などの公的文書を正式に交付すること。
    • 発音のコツ: I を最も強く。「イシュード」と滑らかに繋げます。
  • Visas
    • /ˈviː.zəz/ : VEE-zaz
    • 査証、ビザ : Endorsements on passports indicating that the holder is allowed to enter, leave, or stay for a specified period of time in a country.
    • 語源: ラテン語 charta visa(見られた紙)
    • 解説: 入国・滞在に必要な許可証。
    • 発音のコツ: v の音で下唇を軽く噛み、2つの z の音をしっかりと濁らせます。
  • An all-time high
    • /ən.ˈɔːl.taɪm.haɪ/ : an-awl-taime-HAI
    • 史上最高、これまでにない高水準 : The highest level ever reached at any time.
    • 語源: all(全ての)+ time(時間)+ high(高値)
    • 解説: 過去の全ての期間と比較して、最も高い数値であることを強調する表現。
    • 発音のコツ: HAI を最も強く強調し、一息で流れるように発音します。
  • Minimum hourly wage
    • /ˈmɪ.nə.məm.ˈaʊər.li.weɪdʒ/ : MI-ni-mam-OUR-ly-waje
    • 最低時給 : The lowest wage per hour that an employer is allowed to pay by law.
    • 語源: minimum(最小の)+ hour(時間)+ wage(賃金)
    • 解説: 法律で定められた1時間あたりの最低労働賃金。
    • 発音のコツ: MI, OUR, waje のそれぞれの頭の音をはっきりと打ち出すように発音します。
  • Nationwide average
    • /ˌneɪ.ʃənˈwaɪd.ˈæ.və.rɪdʒ/ : nay-shon-WAID-A-ve-rij
    • 全国平均 : The average value across the entire country.
    • 語源: nationwide(全国的な)+ average(平均)
    • 解説: 日本国内の各都道府県の最低賃金を合算して算出した平均値を指します。
    • 発音のコツ: WAID と A をそれぞれ強く発音し、最後の rij は「リヂ」のように短く弾ませます。
  • Associate Professor
    • /əˈsoʊ.ʃi.eɪt.prəˈfe.sər/ : a-SOH-shee-ayt-pro-FE-ser
    • 准教授 : A teacher at a college or university who has a rank just below that of a full professor.
    • 語源: associate(ラテン語の「仲間にする」)+ professor(公に宣言する者)
    • 解説: 大学における教授に次ぐ職階。ここではメルボルン大学の大石奈々氏の肩書です。
    • 発音のコツ: SOH と FE をそれぞれ高く、強く強調してリズムよく繋げます。
  • University of Melbourne
    • /ˌjuː.nɪˈvɜːr.sə.ti.əv.ˈmel.bərn/ : yoo-ni-VER-si-ty-ov-MEL-bern
    • メルボルン大学 : A public research university located in Melbourne, Australia.
    • 語源: 固有名詞
    • 解説: オーストラリアを代表する名門国立大学。
    • 発音のコツ: VER と MEL を強く。Melbourne は「メルボルン」ではなく「メルバーン」に近い響きになります。
  • Negotiate
    • /nɪˈɡoʊ.ʃi.eɪt/ : ni-GOH-shee-ayt
    • 交渉する : Try to reach an agreement or compromise by discussion with others.
    • 語源: ラテン語 negotium(ビジネス、骨折り)
    • 解説: 賃金や労働条件について、雇い主と話し合って取り決めをしようとすること。CEFR B2 語彙。
    • 発音のコツ: GOH を最も強く。後半の ayt はストップTで息を止めます。
  • Offered
    • /ˈɔː.fərd/ : AW-ferd
    • 提示された、提示した : Presented or volunteered something to someone.
    • 語源: ラテン語 offerre(前にもたらす、捧げる)
    • 解説: 雇い主側から特定の賃金などの条件が提示されることを表します。
    • 発音のコツ: AW を強く。f の摩擦音を意識し、最後は r で舌を巻きます。
  • Well prepared
    • /wel.prɪˈperd/ : wel-pri-PAIRD
    • 十分に準備された、入念に準備して : Fully ready or equipped for a situation.
    • 語源: well(十分に)+ prepare(あらかじめ用意する)
    • 解説: 渡航前に言語スキルや現地の情報をしっかりと蓄えておくべきだという文脈。
    • 発音のコツ: PAIRD を最も強く。r でしっかり舌を巻いて終わります。
  • Acquiring
    • /əˈkwaɪər.ɪŋ/ : a-KWAI-er-ing
    • 習得すること、獲得すること : Buying or obtaining an asset or object; learning a skill.
    • 語源: ラテン語 acquirere(さらに入手する)
    • 解説: 努力して言語などのスキルや知識を自分のものにすること。CEFR B2 語彙。
    • 発音のコツ: KWAI を最も強く。/w/ の音を意識して唇を丸めてから開きます。
  • Language skills
    • /ˈlæŋ.ɡwɪdʒ.skɪlz/ : LANG-gwij-skilz
    • 語学力、言語スキル : The ability to use a language effectively to communicate.
    • 語源: language(ラテン語の「舌」)+ skill(北欧語由来の「知識、技能」)
    • 解説: 現地で仕事を見つけ、対等に交渉するために必要不可欠な英語力を指します。
    • 発音のコツ: LANG を強く発音し、skilz の l はダークエル。最後は z と濁らせます。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

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