本記事ではTOEIC公式本、TOEIC公式問題集と言われている「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」シリーズの有効活用方法を紹介します。
この記事ではTOEIC公式問題集の全般的な使い方を紹介しています。
より具体的なPart毎の攻略方法を知りたい方、短期間でListening Partに絞って勉強して高得点を取りたい方は、下記の記事も合わせて確認下さい。

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どの公式問題集を選べば良いか
2022年3月時点で、公式問題集だけで8冊も出版されています。最新版は下記の紫表紙の公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8です。

基本的には新しく出版されたものから購入すれば良いです。
Reading Partの音源が付いている公式問題集を選ぶ
公式問題集を購入するにあたって1つだけ注意するべきことが有ります。
公式問題集5以降でReading Partのリスニング音源が付属するようなりました。問題集は5以降のものを購入しましょう。
Reading Partのリスニング音源がついていない問題集1-4は最初に選ばない方が良いです。
紫表紙の公式問題集8に加えて、下記の3冊のみがReading Partにリスニング音源が付属しています。



本番同様の環境で模擬試験として使用する
公式問題集の使用方法としては、英文を読み込んで行く前にまずは本番同様に2時間(L45分、R75分)で模擬試験を実施しましょう。
価格が3,300円と安い教材ではないので、有効活用しましょう。
「L45分→休憩1時間→R75分」というように休憩を入れては駄目です。休憩を入れるとスコアが不正確なものになります。
時間が足りなくなりそうな場合はちゃんと塗り絵※もしましょう。※終わらなかった設問を残りの1~3分を使って、全て b に塗る。
試験終了後の採点では別冊4ページ目にある「参考スコア範囲の算出方法」を使って、設問の正答数をTOEIC LR試験の点数に換算しましょう。

得点は換算点範囲の真ん中の数値で見ると実際のTOEIC LR試験の点数に近いものになります。
上記画像中央に書かれている素点を例に算出してみましょう。
Listening Part 素点45 → 換算点範囲 160~230 ≒ 195点
Reading Part 素点64 → 換算点範囲 255~340 ≒ 295点
→合計 換算点範囲 415~570点 ≒ 490点
実際に試験を受けた結果はこの490点という得点から±50点以内に落ち着くことが予想されます。
公式問題集を使用するのに必要な英語力
模擬試験として使用したり、試験慣れするために公式問題集を使用する場合には問題ありません。
ただ、公式問題集を参考書として使用するには一定以上の英語力が求められます。
公式問題集を最低限使いこなすのに必要な英語力は「Reading Part 300点以上」、つまり英文法・英文読解の基礎力をすでに備えている人達です。
公式問題集は基本的に英文読解、品詞分解についての解説が有りませんので、最低限これだけの英語力がないと公式問題集を使った独学学習は出来ません。
TOEIC600点未満(Reading Part 300点未満)の方はまずは英文法・英文読解について学び、最低限必要となる英単語について学んで着手されるのがお勧めです。
TOEIC LR試験 600点未満のお勧めの参考書を紹介している記事
(TOEIC500点未満の人は下記の教材に着手ください)

(TOEIC600点未満の人は下記の教材に着手ください)

(お勧めの英単語本)

公式問題集を英単語・英文読解の参考書として使いこなす
基礎力が低い方、また英語の参考書の使い方が分からない学習者が公式問題集に取り組むとだいたいが「模擬試験を1-2回解いて終わり」という使い方しか出来ません。
その使い方ではスコアを伸ばすことは出来ません。
通常の参考書と同じように本文を読み込み、リスニング音源を聞き込んでいきますが、その前に実施した模擬試験を有効活用しましょう。
出来た問題、出来なかった問題の区別
すでに述べたように最初に1回分の試験を2時間、本番同様に時間を測って模擬試験を受験して下さい。
模擬試験が終わったら答え合わせです。答え合わせの際には下記の区分けを行いましょう。
区分け1. 正解になる道筋を論理的に理解しており、実際に正解に出来た。
区分け2. 正解になる道筋を論理的に説明できないが、正解した。
区分け3. 正解になる道筋を論理的に理解していたが、不正解を選んでしまった。
区分け4. 正解になる道筋を理解しておらず、不正解を選んでしまった。
短期間で得点を伸ばすためにはまず「区分け2」「区分け3」の問題に取り組むことです。復習ではまずこれらに取り組みましょう。
その後に「区分け4」に着手し、最後に「区分け1」にも着手ください。
基本は丸暗記
公式問題集への取り組み方としては基本的には丸暗記が推奨です。公式問題集2冊(試験4回分)を丸暗記すれば、多くの人が800点、860点を超えます。
黙読・リスニング・音読・暗唱の定着学習を実施しましょう。
定着学習における目安の回数は「1英文あたり、黙読10回、リスニング20回、音読10回、暗唱5回」。これを2周です。勉強当日と翌日の復習時にこの回数をこなしてください。
すなわち「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回、暗唱10回」もの回数をやり込む必要が有ります。
この回数をこなすためには移動時間や隙間時間に、1日2時間のリスニング学習を行う必要があります。
この定着学習をこなすための学習方法については下記記事にまとめていますので、詳細はこちらを確認ください。

TOEIC公式問題集を終えるのに必要な期間・学習時間について
> 公式問題集2冊(試験4回分)を丸暗記すれば、多くの人が800点、860点を超えます。
日本語にすると一行ですが、これを実施するのはかなり大変です。
公式問題集2冊の模擬試験4回分を全てやり込むには早くて6ヶ月、仕事をしている社会人であれば1年以上かかります。
模擬試験を解くだけであれば、1-2週間で終わりますが、読み込む・聴き込むとなるとこれくらい長い期間がかかります。
地道に英語学習を続けて、4回分の模擬試験を丸暗記して下さい。
4回分の模擬試験のやりこみが終わった時点で、TOEIC800点、TOEIC860点に到達する人も出てきます。
突破していない場合には、英語学習法のやり方が悪い可能性が高いので、再度これまでに着手した教材を一通りやり直しましょう。
もしくは公式問題集を1冊追加して、さらに2回分の模擬試験を読み込み、聴き込んでください。
(次の記事)Listening PartのPart毎の攻略方法
引き続き下記の記事内容を確認下さい。

この記事を書いた人
ハルヨン代表 柴田 @HAL_J
日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えて、
「TOEIC試験対策をいくらしても点数が伸びない初級者・中級者のための学習カリキュラム」
「Reading Part重視でTOEIC860点(A Level)に到達する。英会話・英作文も出来るようになる学習カリキュラム」
これら2つの学習カリキュラムを実現するレッスンをハルヨンでは提供しています。詳細はトップページをご確認下さい。
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