TOEIC Listening Part、Part毎の攻略方法 – Part1からPart4まで網羅

※この記事で書かれている内容は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズ、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンでの指導経験を元に執筆しています。

TOEIC LR試験はListening PartがReading Partと比べて簡単です。そのため、短期間の試験対策でスコアを伸ばしやすいのはListening Partです。

本記事ではこのListening PartにおけるPart1からPart4までの全てのPart毎の攻略方法を紹介しています。

短期間でTOEIC LR試験のスコアを伸ばす必要がある方は本記事を参考にして下さい。

特にPart3とPart4で使える「先読み」のテクニックを知れば、それだけで+50点から+100点のスコアップを狙えます。

目次

TOEIC LR試験はListening Partの方が難易度が低い

L450点、R350点でTOEIC800点を狙うのが一番楽な点数配分

TOEIC LR試験はListening Partの方が難易度が低いです。

Listening Partでは英文が全部聴き取れなくても、消去法で解ける問題が多いです。

一方のReading Partに関しては、論理的に正解を突き詰める必要が有り、難易度が高めの問題が多いです。

そのためTOEIC受験者の多くも、Listening Partの点数が高い人の方が一般的です。Reading Partの点数の方が高くなっている人は珍しいです。

こういった試験の特徴を踏まえて、短期間でTOEIC LR試験の点数を大幅に高めたい場合には、Listening Partを集中的に学習するようにしましょう。

「最短でTOEIC800点を狙う場合には、L450点, R350点で合計800点の点数配分が良い」と言われているのも、それはListening Partの方が格段に簡単だからです。

もう1段階上のTOEIC Aレベル(TOEIC860点)であれば、L480点, R380点の点数配分でTOEIC860点を獲得するのが一番簡単な点数配分です。

TOEIC900点狙いであれば、L480点、R420点の点数配分が難易度が低めです。

Listening Partの得点は「Reading Part+100点狙い」までにしておく

ここで注意しなければいけないこととしては、Listening Partの点数を上げるためにも、最低限の英文法・英文読解の力が必要だということです。

TOEIC LR試験 Listening Partの点数はReading Partの+100点までが伸ばしやすいです。

具体的には、TOEIC800点(L450, R 350 ※R+100点)の点数配分のように。

それ以上の点数を目指す場合、Reading Partの点数を伸ばさずにListening Partの点数を伸ばすとなると、かなり効率が悪いです。

そのためListening Partの点数がReading Partの点数よりも100点以上上回っている場合には、Reading Partの点数を伸ばすようにしましょう。

過去に見た学習者では、「長年英語に囲まれていた帰国子女」や「長期の語学留学をしている学生」であれば、TOEIC700点(L450, R250 ※R+200点)というように、R+100点を上回るスコアを取っている事例も有りました。

ただし日本ではそこまで英語漬けの環境にはなりませんし、学習の効率も悪いのでListening Partの得点は「Reading Part+100点狙い」までにしておくのが良いです。

この件についてはまだ続きがありますが、長くなったので下記記事に独立させました。

(参考記事)TOEIC LR試験はReading Partの方が難易度が高く、Listening Partの得点は「Reading Part+100点狙い」までがせいぜい

Part3とPart4が点数を伸ばしやすい

試験対策をして点数を伸ばしやすいのはPart3とPart4です。本文中で紹介している「先読み」のテクニックを身につければ、比較的簡単にスコアを伸ばせます。

短期間でTOEIC LR試験のスコアを大幅に上げたい人はPart3とPart4から着手しましょう。

短めのPart1とPart2に関しては、試験テクニックは最小限で、どちらかというと暗記勝負のPartです。「知っている表現が出れば解けるし、出なければ解けない」というのがPart1とPart2です。

以上のことを踏まえると、机に向かって参考書に向き合う必要があるPart3とPart4を座学学習では重視しましょう。より多くの時間をPart3とPart4に使いましょう。

一方、細切れの時間でも学習が可能なPart1とPart2は、移動時間や隙間時間を利用して学習していきましょう。もちろん無対策では簡単な問題も間違ってしまうので、最低試験4回分(公式問題集2冊分)の問題は終えておくようにしましょう。

どの公式問題集を選べば良いか

2024年4月時点で、公式の問題集だけで10冊も出版されています。

最新版は下記の黒表紙の公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10です。

基本的には新しく出版されたものから購入すれば良いです。

Reading Partの音源が付いている公式問題集を選ぶ

公式問題集を購入するにあたって1つだけ注意するべきことが有ります。

公式問題集5以降でReading Partのリスニング音源が付属するようなりました。問題集は5以降のものを購入しましょう

Reading Partのリスニング音源がついていない問題集1-4は最初に選ばない方が良いです。

どの公式問題集を買えば良いのか。公式問題集をどのように使用すれば良いのかを、この記事とは別の観点から下記の参考記事にまとめておりますので、こちらの記事も参考にしてください。

(参考記事)公式TOEIC Listening & Reading 問題集を使った学習 – 公式問題集2冊(模擬試験4回分)でTOEIC800点突破する方法

TOEICリスニング問題 Part1 「写真描写問題」のポイント

TOEICのListening PartはPart1からPart4の全100問で構成されています。

【TOEIC LR試験、Listening Partの問題数】
Part1は6問、Part2は25問、Part3は39問、Part4は30問

Part1は写真描写問題です。1枚の写真につき4つの描写文が読み上げられるのでその中から最も適切なものを選択します。

文章は簡潔で他のパートに比べ分かりやすいので、時間配分や難易度に関して心配することはあまりありません。

写真の背景まであらかじめ確認しておく

ポイントを挙げるとすれば、問題文が流れる前に写真をよく見ておくこと、それに関連するキーワードを考えておくことでしょうか。

上のような庭の写真であれば  “grass”(芝生)や “gardening”(造園)などが出てくることが予想されます。

また、写真中央の男性だけなく、下記のような細かい点についても問われる可能性が有ります。

  • 背景で複数の人々が歩いていること
  • トラックが停まっていること
  • 木々が道に沿って並んでいること

このように写真の中央ではない、写真の背景にあるものも出題されるという問題の傾向を予め推測しておけば、読み上げられる英文の理解が容易になるはずです。

Part1で読み上げられる選択肢の文章はどれも簡潔なものです。

Part3、Part4と比べると短文なため、これから始まるListening Partの小手調べとして位置付けることができるでしょう。

Listening Partにおいては、リスニング音声が設問を読み上げるのに合わせて解答を進めていかざるを得ないので、時間配分に関してはさほど心配する必要はありません。

言い換えれば、リスニング音声に合わせて解答するリズムを掴み、それに慣れることがListening Partのポイントです。

TOEICリスニング問題 Part2「英会話の応答問題」のポイント

Part2は英会話中の応答の問題です。音声として流れる問題文はListening Partの中で最も短いです。

しかし、その分よく分からないと感じる方もいるようです。実際上級者の中には、実はこのPart2が一番難しいと思っている人もいます。

文頭、疑問詞に注意

会話形式ですので文頭、特に疑問詞に注意を払いましょう。

これは普段の会話でも言えることですが、疑問詞を聞き逃すと求められている情報が何なのか把握できません。

A: When does the plane to Seoul leave?
B: (A) No, I’ve never been.
(B) It’s an hour behind schedule.
(C) From Gate 52, I think.

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.8より

この問題の場合、文頭の “When”(いつ)を聞き逃してしまうと、“Where”(どこで)だったかなと思い(A)と(C)の選択肢を選ぶ恐れが有ります。

文頭の疑問詞をしっかり聞き取ることで必要以上に悩むことを防げ、速やかに回答できます。

間接的な回答に注意

かといって、質問文をもとに回答を絞りすぎるのも考えものです。

例えば、下記の問題。

Q: Are you riding your bike to work today?
(A) Alfonso’s writing the book.
(B) Only if the weather’s nice.
(C) Yes, I’d like to work there.

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.11より

“Are you ~ ?” から始まる疑問文なので “Yes/No” で答えるに違いないと(C) を選択してはいけません。

Yes/Noが省略されている場合がありますので、意味が通るかきちんと確認しましょう。

そして、このAre you riding~ は通常の現在進行形の疑問文ではなく、「近い未来を表す進行形」になります。これは高校英文法で学ぶ知識になります。

そのため(B)の「もし天気が良ければ(仕事に自転車で行く)」という選択肢が正解になります。

Part2ではこのように単純に疑問詞に対応した回答を選ばせない、より自然な会話を狙った変化球の問題が毎回出題されています。

この例題のように「直接的に相手の質問に答えない、間接的な回答」が毎回の試験で一定数含まれています。

間接的な回答のイメージを掴みましょう。

間接的な回答は下記のように飛躍するので、TOEIC試験問題に慣れる必要が有ります。

TOEICのパート2は疑問文(疑問形になってるとは限らない)を聞いてもっともそれらしい返答をABC三択から選ぶんだけど、その後半戦のクソさは日本語で言えば

Q.ニンニクいれますか?

A.入れます(はいれます)
B.今日はいい天気ですね
C.ヤサイマシアブラカラメ

答え→C

https://twitter.com/rinnarua/status/1522044703046127616

ちょっとおもしろい例だと思ったので紹介しました。だいたいこれくらいに飛躍します。

音のひっかけ、同じ英単語に注意

再び同じ問題を別の視点から見てみましょう。

Q: Are you riding your bike to work today?
(A) Alfonso’s writing the book.
(B) Only if the weather’s nice.
(C) Yes, I’d like to work there.

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.11より

質問文に riding が有り、回答(A)には writing があります。
また、質問文に to work が有り、回答(C)にも to work があります。

これらは似た音、同じ英単語を出すことで、誤った回答を選択させようという罠です。

似たような発音の英単語、同じ英単語が使われている場合は高確率で誤った回答です。

試験作成者が意図的に受験者を間違えさせるために「似たような発音の英単語」「同じ英単語」を使ってくるということを知っておきましょう。

この罠を知っておけば、罠に引っかかることを避けられます。

TOEICリスニング問題 Part3「会話問題」のポイント

Part3は会話問題です。2人または3人による会話を聞いた後に設問に対する4つの選択肢の中からもっとも適切なものを選択します。

Part3から読み上げられる文量が増えます。また、最も問題数が多いです(39問)。

ただし同時に試験対策が効果を発揮でき、最も点数を伸ばしやすいのがこのPart3でも有ります。

分量が増えるPart3では受動的なリスニングではなく、能動的に自分にとって必要な情報を探し当てていくリスニングスキルが必要となります。

このPart3と次のPart4で必要になるのが、質問と選択肢の「先読み」です。これが出来るか出来ないかでListening Partの点数が50-100点変わってきます。

先読みが出来れば50-100点アップが可能

先読みとは「その設問の音源が流れ始める前に質問、選択肢を前もって読んでおくこと」です。

具体的には1問ずつ先回りして読んでおくペースで試験を進めていくのが良いでしょう。

以下はPart3とPart4の設問を解く際の流れです。

非常に重要な箇所ですので、繰り返し熟読して流れを理解するようにして下さい。

  1. Part1, Part2, Part3のディレクションが読み上げられている間に、Part3の最初の問題、Part3とPart4の最後にある図表に目を通しておく
  2. Part3の最初の問題では1~2つ目の質問が読み上げられている間に、問題を全て(3問全部)解く
  3. 最後の3つ目の質問が読み上げら始めたら、次の問題の設問1~3までを目を通す。※問題が解けていない場合でも解答のリズムを重視して、次の問題の先読みをするようにしましょう。
  4. 読解力がある人であれば(R400点くらいは必要)、設問だけなく解答文にも目を通す。

この流れを繰り返し、問題文が流れるときには質問と選択肢に目を通している状態をキープしましょう。

先読みのテクニックを知っているかどうかで、Listening Partの得点が50~100点は変わってきます。

TOEIC LR試験対策を行っている語学スクールでは主にこの先読みのテクニックを繰り返し練習させることで、短期間に50~100点アップを実現しています※。

※【補足】詳細は後述しますが、もともと英文法・英文読解の知識が不足していて、Reading Partの点数が低い人は「先読み」が身につかないので、短期間で点数を伸ばせない、という裏話はTOEIC業界では有名な話です。

設問は本文を言い換えたもの

先読みをする際に意識すべきことをさらに補足すると、「本文で読み上げられた内容」がそのまま設問には書かれていないことが大半だということです。

つまり同じ内容であるにも関わらず、本文の内容が設問では言い換えられているのです。

この「言い換え」の特徴があることを意識して先読みしましょう。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8のPart3のサンプル問題を使用し、言い換えの具体例を1つ紹介します。

最初にどのように言い返されているのかを確認しましょう。太字になっているのが言い換えの該当箇所です。

(設問に関わる読み上げられた英文) I know we’re still looking for local fresh food suppliers for our new restaurant.
⇒(回答の選択肢) (B) To find local food suppliers

では実際の問題文の中にある英文も見ていきましょう。

冒頭の2行の英文だけ確認下さい。Pedro, ~ our new restaurant.まで

そしてこの箇所に関わる設問と答えは下記です。正解の選択肢は (B) To find local food suppliers です。

まとめますと、下記のように言い換えられています。

(設問に関わる読み上げられた英文) I know we’re still looking for local fresh food suppliers for our new restaurant.
⇒(回答の選択肢) (B) To find local food suppliers

読み上げられた英文では we’re still looking for ~ 私達はまだ~を探している という表現でしたが、回答の選択肢ではそれが To find ~、つまり ~を見つけるために という表現になっています。

「探している」が言い換えによって「見つけるために」にとなっています。このように、回答では完全に一致する表現を選ぶのではなく、同じ意味の言い換え表現を選ぶ必要があるのです。

先読みをする際にも、このような言い換えを前提として英文を読み進めましょう。先読み時には言い換えを想定して、大まかに設問の主旨を把握しておくのがコツです。

先読みに慣れるための模擬試験

先読みのテクニックに関しては、それほど難しいものではありませんので、模擬試験を3~4回、本番同様の環境で(2時間の模擬試験として)解けば、この先読みの時間間隔を最低限身につけられます。

そのため下記の公式問題集の使用方法記事を参考に、模擬試験に取り組み下さい。

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あとはTOEIC LR試験を実際に受けるのが一番の練習になるので、先読みの練習をするつもりで出来る限り公式試験を受け続けるのが一番のお勧めです。

また、模擬試験は解きっぱなしで終わらせずに、下記記事で紹介しているアプリ(Audipo, Repete Plus)を使用して、黙読・リスニング・音読・暗唱といった定着学習を行いましょう。

より詳しく英語学習方法について知りたい場合にはこの記事を執筆している柴田 @HAL_Jが提供している英語学習サービスのハルヨンの受講を検討ください。⇒ハルヨンのオンライン説明会/個別相談会お申込み

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先読みをするのに最低限必要な英語力 TOEIC600点 (R300点)

1点補足すると、先読みのテクニックを使いこなせる基礎力としては最低でもTOEIC600点は必要です。

それだけの基礎力がない方は小手先の試験テクニックを習得するよりも、英文法・英単語の学習をされた方が良いです。

公式問題集を最低限使いこなすのに必要な英語力は「Reading Part 300点以上」、つまり英文法・英文読解の基礎力をすでに備えている人達です。

公式問題集は基本的に英文読解、品詞分解についての解説が有りませんので、最低限これだけの英語力がないと公式問題集を使った独学学習は出来ません。

TOEIC600点未満(Reading Part 300点未満)の方はまずは英文法・英文読解について学び、最低限必要となる英単語について学んで着手されるのがお勧めです。

(TOEIC500点未満の人は下記の教材に着手ください)

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(お勧めの英単語本)

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先読みをする際に注意すること…要素(キーフレーズ)に注目する

先読みをする上で、設問で確認すべき情報は「何についての話か・目的は何か」「誰の発言か」の要素です。

先程紹介したサンプル問題ですと、”Why do the speakers want to attend the fair?”と漠然と一文を読むのではなく、要素によって分解しましょう。

この設問であれば、3つの要素(キーフレーズとも言われています)に分解出来ます。”Why” なぜ、 “the speakers” その話し手達、”want to attend the fair?” なぜそのフェアに出席したいのか、という3つの要素に分けながら英文を読み進めましょう。

こうすることによって、より目的意識を持って読み上げられる英文に対応することが出来るようになります。

また、このように要素に意識を向けて英語を聴く態度は、実際の英会話でも有用です。TOEIC LR試験対策を実際の英会話能力向上につなげたい人は漫然とリスニングをするのではなく、目的意識を持って英文を聴くようにしましょう。

先読みのテクニック…英文の意味を問う設問は熟読する

先読みする設問の中には、What does the woman imply when she says, “And it was their first project?” のように、これから読まれる英文が含まれているものが有ります。

この場合、”And it was their first project?”は読み上げられる英文に必ず含まることになるので、少なくとも2回は読むようにしましょう。

事前に2回以上読み込むことで、読み上げられる英文を聴き取る負荷を下げることが出来ます。

その他…会話ならではの省略に注意

会話ならではの省略にも注意です。例として以下のやりとりを見てください。

一番下の行、マーカの箇所では “Yes, there is (room on the train for…)” と省略がなされています。

A: Hi, I’m calling to book a train ticket from London to Edinburgh, please.
I’d like to leave around ten o’clock on Tuesday morning.
B: Certainly, sir. I can reserve a seat for you on the train departing for Edinburgh at ten-thirty.
The cheapest fare is eighty-five pounds.
A: OK, I’d like to buy that ticket, please. I’d also like to find out whether there’s room on the train for                     passengers to take bicycles.
B: Yes, there is, but it’ll cost three pounds more to reserve a space for your bike.

ー引用:TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.13より

また “so” や “one”、“that” など前の内容を示す語にも注意が必要です。

公式問題集などを解く際にこれらが一体何を指しているのかに注意して取り組んでみると対応力がつくでしょう。

Listening Partでは消去法が有効

Part3だけでなく、Listening Part全体を通して使えるコツが消去法です。

正しい答えを探そうとするよりも、明らかに違う答えを1つずつ消去していくことで正解にたどり着くことができます。

TOEICの試験の特徴として、紛らわしい誤答が選択肢として出てくることがあまりないということが挙げられます。

ですから、1つの選択肢を聞き逃してしまい、正答が分からなくなった場合でも他の選択肢を吟味することで、結果として正答にたどり着くことが可能です。

リスニングにおいてはすべての選択肢を丁寧に吟味し、直接的に正解を探すだけではなく、消去法を使いながら、正答の候補を減らしていくことも有効です。

Reading PartよりもListening Partが簡単なのは、この消去法が有効であるためです。

勉強があまり得意でない、英文法・英文読解が苦手な帰国子女達や長期で語学留学をしていた学生達が「L450点、R200点⇒合計TOEIC650点」のような、Listening Partのおいて高得点を取れるのは、Listening Partで消去法が使えるからです。

完璧に聞き取ろうとすると、プレッシャーや焦りで聞き逃しやすくなってしまうものです。消去法を使って、リラックスして効率的に解答していきましょう。

消去法での回答は疲れる

ただし、消去法での回答とは、英文を聞き取って普通に回答する場合よりも疲労が大きいです。

疲労が大きくなりすぎると、Reading Partの設問を最後まで終わらせられなくなります。

そのため、消去法で回答する割合は徐々に減らしていくことを目指しましょう。

設問3つ全てを正解出来なくても、1つ2つは正解を狙う。

最後に「設問は対話の中から前半、中盤、後半と順番に出題されやすい」と言うことを覚えておくと良いでしょう。

これを知っていれば、たとえ英文が聴き取れない箇所があっても、3つの設問全てを間違うことなく、1-2問は正解を選ぶことが出来ます。

設問で聞かれる内容は「流れる音源の前半部の内容」→「後半部の内容」というように、英会話の最初から後の方へと順を追って出題されることが多いです。

Part3では1つの音源に対して3つの質問が出題されますが、それらの質問のトピックに基づいて音源を3つのパートに区切る(ゾーニング)意識で聞くのが良いでしょう。

もし、自分が処理できる情報量を超えそうな場合にはその情報の中に区切りをいれて、それぞれのより小さなまとまりごとに考えていくことが情報処理の際のコツです。

これを覚えておくことで、途中で内容が分からなくなったときでも2問目、3問目から立て直せます。これはPart4でも同様です。

TOEICリスニング問題 Part4「説明文」のポイント

最後となるPart4は説明文問題。

アナウンスやナレーションなど、1人の人物による話を聞いた後に設問に答えます。

複数人が登場するわけではないので判断材料が少なく、文章も長い上に内容が硬くなるので語彙も難しくなります。

Part3ですでに述べた「先読み」のテクニックがPart4でも使えます。

Part4では登場人物が1人なので、Part3に比べて状況が掴みづらいです。しかしイントロダクションで状況説明がなされていることが多いので、イントロダクションもしっかり読んで情報を得ましょう

Questions 92 through 94 refer to the following telephone message.

A: Hello, Ms. Feldman. This is Geraldine Whitney at the Metropolitan Hotel. You asked about the , um, art         exhibitions that’ll be showing while you’re in the city for your sales meeting. I wanted to let you know….

ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』別冊『解答・解説』p.118より

the following telephone message(以下の電話でのメッセージ)とあるように、イントロダクションから、電話でのやり取りであることが分かります。

このように情報を得ることで内容が理解しやすくなります。

またこのPart4においては、同じく長文のリスニング能力が必要とされたPart3と比べ、難しい語彙が多く使われます。

内容が公式の案内やアナウンスなどであるため、長文を聞き取れる能力にプラスしてやや難しめの長文をすぐに理解出来る能力、すなわち速読力が必要とされます。

パート4においては「読み上げられる英文を瞬時に理解できる読解力があるかどうか」が非常に重要です。

今までのパートに比べて語彙のレベルが上がっており、それらの文章を読んだ時に理解できるだけの読解力が問題を解くための前提条件として必要になってきます。

先読みを行う必要があるため、文章の速読力も必要とされます。

Listening Partですが、実は英文読解の力、Reading Partで求められる力も必要です。そのため、最低限の英文法・英文読解の力(R300点)がないと、Listening Partでは高得点は取れません。

マークシートの塗りつぶしに関して

最後に細かいテクニックとして、マークを塗りつぶすことに時間と注意を割かないということにも触れます。

次の問題が始まりそうなとき、次の問題を読んでおきたいときなどはマークにチェックを付ける程度にし、後で時間があるときに塗りつぶすのがおすすめです。

Listening Partの時間中には軽くチェックするだけにして、Reading Partに入ってすぐの2-3分間で全部塗りつぶすのが良いです。こうすればListening Partの時間を多く確保することが出来ますので。

(次の記事)

Listening Partに引続き、Reading Partの攻略法記事は下記になります。

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語学学校バックワイズを3分で紹介! – 日本語教材が使えて、日本人教師がいる唯一の語学学校

語学学校バックワイズはフィリピン留学で「日本語で書かれた教材を使用」し、「日本人の英語教師がレッスンを行う」唯一の語学学校です。

「20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人たちへ」を出版した著書が最適な英語参考書を選び、その参考書を使った授業を提供しております。

日本語教材と日本人教師のサポートによって、語学学校バックワイズではフィリピン人教師達とのマンツーマンレッスンを最大限に活用出来ます。

そしてバックワイズは「中学1年生の基礎の基礎から学び直したい初級者」から「TOEIC900点以上の上級者」まで受け入れている語学学校です。

フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校 – 実際の教材と学習体験談を紹介

下記の3つのレベルに応じてそれぞれ紹介しているのでご自身に合ったレベルの記述を読み進めて下さい。

(1) 中学生が学ぶ英文法レベルから学び直す場合
(2) 高校英文法レベルから学び直す場合
(3) 3ヶ月でTOEIC200点アップを目指す
(4) TOEIC800点以上の上級者クラスでは実践的なニュースレッスンを実施

(1) 中学生が学ぶ英文法レベルから学び直す場合

大多数のフィリピン留学の学習者が中学英文法から学び直しています。

中学1年生までの英文法を学べば英語アレルギーは無くなり、最低限の英会話が出来るようになります。

中学3年生までの英文法を学べば海外旅行や日常生活で簡単な英会話が使いこなせるようになります。

中学1年生の初級レベルから日本で販売されている有名参考書を使って、日本人教師のサポートによって学ぶことが出来るのが語学学校バックワイズの大きな強みです。

フィリピン留学やその他の国々の語学学校では下記教材のように英語で英文法を学びます。見ればすぐに分かりますが、英語で学ぶ教材では初級者・中級者が学ぶのは極めて困難です。不可能であるとすら言えます。

下記は中学1年生~中学2年生が学ぶ助動詞 can, could についてです。

一方、語学学校バックワイズでは日本語教材を使用します。同じく「中学1年生~中学2年生が学ぶ助動詞 can, could について」ですが、理解度が全然違うのが一目瞭然かと思います。

そしてこの教材をどのように使えば良いのかに関しても日本人教師が毎週のレッスンを通じて指導し、その上でフィリピン人教師とのマンツーマンレッスンで学んだ表現を使いこなせるように練習をします。

また、バックワイズでは発音矯正のレッスンにも力を入れています。下記はYoutuberの方が発音矯正レッスンを受講されている際の様子です。

このようにして語学学校バックワイズでは

2ヶ月の語学留学で中学英文法をゼロから一通り習得できる。中学英文法に基づいた英会話が出来るようになる。

という学習目標を達成出来るようにしています。

実際に英語力ゼロからフィリピン留学をし、3週間で中学1年生が学ぶ英文法の学習を終えられた方の学習体験談を下記に紹介します。

Backwise - バックワイズ | フィリ...

同じく中学1年生の英文法から学び直し、高校英文法まで学習された方の学習体験談

Backwise - バックワイズ | フィリ...
40歳を過ぎてから中学1年生の英文法から学び直して、高校英文法の半分の範囲までを学習されたTetsuさん – ... 申込み時点の英語力: 中学1年生レベルの理解が怪しかった(TOEIC250点未満の英語力)留学期間: 事前学習

(2) 高校英文法レベルから学び直す場合

英語で高校英文法を学ぶのは極めて難易度が高いです。

フィリピン留学やその他の国の語学が留学では下記教材のように英語で英文法を学びます。見ればすぐに分かりますが、この教材で学ぶのは上級者でもかなり困難です。

高校英文法の難関の1つである仮定法過去完了を英語で学ぶと下記のようになります。

一方、語学学校バックワイズでは日本語教材を使用します。同じく「高校英文法の仮定法過去完了について」ですが、理解度が全然違うのが一目瞭然かと思います。

語学学校バックワイズではこのように日本で販売されている有名参考書を使って、その上で毎週日本人教師のレッスンのサポートによって、中学3年生レベルの知識がある方であれば、3ヶ月の留学期間で高校英文法を一通り学び直せます。

英単語・英語表現を学ぶ教材は下記のレベルまで読めれば高校1年生レベルです。下記は赤毛のアンの著者(ルーシー・モード・モンゴメリ)についての記事です。日本人向け教材を使用しているため、日本人に馴染みが深い話題を取り扱っています。

本文の中に発音記号を多数書き込んでいる点にも注目下さい。語学学校バックワイズは発音矯正にも力を入れているため、英文法だけでなく、英語の発音についても学べます。

このようにして語学学校バックワイズでは

3ヶ月の語学留学で高校英文法を一通り習得できる。高校英文法に基づいた英会話が出来るようになる。

という学習目標を達成出来るようにしています。

高校英文法を学ばれた大学生の体験談は下記になります。

Backwise - バックワイズ | フィリ...
英会話で「その場で考えて対応出来る瞬発力」を鍛えた大学生のMayuさん – バックワイズの標準的な大学生の... 留学期間: 4週間名前: Mayuさん 属性: 20代、女性、大学生 ※2年生終わりの春休みにフィリピン留学申
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2回目のフィリピン留学では英文法を日本語で学べるバックワイズを選んだShinsakuさん - Backwise 名前: Shinsakuさん ※写真、左から2人目属性: 20代、男性、大学生申込み時点の英語力: TOEIC

(3) 3ヶ月でTOEIC200点アップを目指す

語学学校バックワイズではTOEIC LR試験の公式問題集を使い、フィリピン人教師とのマンツーマンレッスンで英会話能力を高められます。その上でTOEIC試験の点数も短期間で大幅に高めることが出来ます。

日本人教師のレッスンでは下記のレッスンノートを使いながら「英文の品詞分解」「TOEIC試験の解放テクニック」を教授しています。

フィリピン人教師から学ぶのが困難な難易度が高いReading Partに関しても、語学学校バックワイズでは日本人教師と一緒に取り組みます。

日本人教師のレッスンによって、フィリピン留学ではこれまで出来なかったReading Partの点数も伸ばせるのが語学学校バックワイズの大きな特徴です。

(語学学校バックワイズで実現出来ること)

3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる

実際にReading Partの点数を伸ばされた留学生の体験談は下記になります。

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6ヶ月の事前学習+3ヶ月のフィリピン留学で英会話能力・発音・TOEIC試験の点数を全て向上させたアキさん - B... 城塞都市イントラムロスにて撮影 アキさん年齢 : 40代職業: 会社員申し込み時点の英語力: TOEIC 55

(4) TOEIC800点以上の上級者クラスでは実践的なニュースレッスンを実施

試験対策ではなく、英会話・英作文の能力を伸ばしたい上級者向けにはニュース記事を使ったレッスンを行っています。

※このニュースレッスンは易しい記事はTOEIC500点以上の中級者向けに、難易度が高い記事はTOEIC800点以上の上級者向けで実施しています。

TOEIC L&R試験やIELTS試験と相性が良いニュース記事を使ってレッスンを行っています。

下記は日本酒の獺祭がNew Yorkで発売された際のニュース記事です。

2023年10月に起きたイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区侵攻といった最新の時事ニュースもレッスンでは取り上げます。

TOEIC800点を超える上級者の留学体験談は下記になります。

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転職活動の合間の4週間で200時間以上の英語学習を集中的に行った上級者のナオトさん - Backwise ナオトさん ※写真中央の背の高い男性がナオトさん年齢: 30代職業: ITエンジニア申し込み時点の英語力: T

他の語学学校では決して成し遂げられない学習目標

上記の語学学校バックワイズにしかない特徴によって、下記の学習目標を達成出来ます。

2ヶ月の語学留学で中学英文法をゼロから一通り習得できる。中学英文法に基づいた英会話が出来るようになる。

3ヶ月の語学留学で高校英文法を一通り習得できる。高校英文法に基づいた英会話が出来るようになる。

3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる

上記の学習目標はフィリピン留学の他の語学学校では決して成し遂げられないものばかりです。

語学学校バックワイズに語学留学をすれば、上記の目標が実現可能です。

バックワイズの学習カリキュラム総責任者である柴田 @HAL_J は10年以上フィリピンの語学学校に関わっています。その10年以上の経験を踏まえた最新の学習カリキュラムを語学学校バックワイズで提供しております。

バックワイズはフィリピンのマニラ・ケソン市に在ります。韓国人との共同経営です。

バックワイズの紹介動画

バックワイズ学習面の特徴についてまとめた動画を公開しています。約5分間の動画でバックワイズが他のフィリピン留学の語学学校とどう違うのかを確認出来ます。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

ツイッターは相互フォローの方針でやっているので、お気軽にフォロー下さい。

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