ハルヨン式 中学英語やり直し組の学習戦略、TOEIC200点からの大人の英語学び直し

この記事ではTOEIC200点レベルから抜け出す方法も解説します。

記事の冒頭にTOEIC200点からの学習方法、記事後半にTOEIC200点が日本社会においてどのような意味を持つのかという社会学の視点から記事をまとめました。

TOEIC200点レベル(英語の谷底)に落ちた人達へ

初級者は早めに有料サービスに課金しましょう

最初に断っておくと、いま現在すでに20歳以上でTOEIC200点台の方で、そして英語が今後出来るようになりたい方は早めに語学学校や英語の家庭教師に課金することを強くお勧めします

すでに成人済みの初級者が今後独学でそれなりのレベル(英検2級、TOEIC600点)に到達するのは極めて難しいためです。

この記事の内容を完全に理解して実践できる方であれば、独学でも英語は出来るようになると思います。しかしながら大多数の人が独学で行うのは現実的は無いと、数多くの初級者を見てきた経験から判断しています。

本記事の内容を参考に、信頼できる語学学校・家庭教師を探して下さい。

 

最低限半年は英語学習を続けましょう

TOEIC200点台の方が英語学習をやり直す場合、最初からやり直します。つまり、中学1年生レベルから順番に学び直していきます。

中学英文法、高校英文法の習得を3ヶ月~6ヶ月を目安に行います。本当に英語に関する知識がゼロの方で、学習の習慣が全くない方であれば、6ヶ月~12ヶ月を想定されるのが良いです。

そして、TOEIC200点の初級者英語学習で成果を出すためには、最低6ヶ月は勉強を継続する必要が有ります。まずは半年続ける必要があることを胸に刻んでください。

 

教わる先生は日本人教師、外国人教師どっちがお勧めか

時々英語力ゼロで海外に語学留学やワーキングホリデーに行かれる方がおりますが、そういう方でも最低限日本で高校英文法まで習得することを強く強くお勧めしています。英語力ゼロでいきなり海外に行った場合、ほぼ100%英語力を高めることが出来ないためです。

高校英文法までの学習を最低限終わらせて、かつ英語学習の方法論を学んでから出発すれば、語学留学先の語学学校、またワーキングホリデー現地に着いてから出来ることの幅が圧倒的に広がります。

初級者は最初は日本で勉強しましょう。

そして、TOEIC200点台の人は、英文法・英文読解を専門的に教えている”日本人”の英語教師に教わるのが良いです。初級者を脱出する最初の数ヶ月が英語学習で一番しんどいところですので。

また、英語学習を独学でやり直している初級者が初級者を脱出するのはとても厳しいことです。挫折する割合も高いです。

外国人教師から英語で英文法を学ぶのは、英語初級者には決してお勧め出来ないことです。彼らは日本人の英語初級者の人たちの気持ちが理解できません。また理解できても英語で説明することになるので、その英語を初級者の人たちは理解することが出来ません。

よほど日本語がうまい外国人教師なら良いのでしょうけど、そういう外国人教師はとても稀な存在なので見つけるのが大変です。逆に日本人の英語教師であればすぐに見つかるので、やはりそういう意味でも日本人の英語の先生から教わるのが良いです。

 

まとめると、TOEIC200点台の学習者は日本人の英語の先生を必ず選ぶべきです。その上でのレベルに関しても、TOEIC LR試験で800点(Reading Part 400点以上)に到達するまでは日本人教師がお勧め。それ以上の上級の勉強がしたい場合には、英語を母語とする先生がお勧めと言っております。

 

ハルヨン式 TOEIC200点から学び直すための英語参考書

以下、中学英文法のやり直す参考書から必要な参考書を紹介していきます。ここで紹介する英語参考書はTOEIC200~350点から英語学習を開始することを想定して作成しました。

教材は上から順番に着手していって下さい。そして教材の紹介の後に、具体的な学習法を紹介しています。

 

中学英文法・中学英文読解の参考書

中学英語の理解があやふやな人のみここから着手下さい。そうでない方は次の「高校英文法の参考書」から学習を開始して下さい。

 

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
まずは本書を通読することで、英文法の理解漏れを無くします。

すでに本書の内容をある程度分かっている方もいるかもしれませんが、意外と忘れていることがありますので、軽くで良いので通読下さい。

 

速読英単語 中学版 改訂版

速読英単語 中学版 改訂版
学んだ中学英文法を英文読解・リスニング学習を通じて定着させていきます。また、必須の英単語を習得します。

大学受験で非常に有名な速読英単語 必修編[改訂第7版]、その中学版です。

 

例文で覚える中学英単語・熟語1800
速読英単語で学んだ英単語をさらに別の英単語帳で学ぶことで理解・定着を進めます。短い英文の中に効率的に英単語を詰め込んでいる有名参考書であるDUO 3.0と同形式の英単語帳です。

 

TOEIC200点台の学習者の場合、上記の3冊をちゃんと終わらせるだけでも、3~6ヶ月くらいかかる見込みです。

 

高校英語・高校英文法の基礎固め参考書

 

高校 英文法を ひとつひとつわかりやすく。
高校英文法について一通り学びます。注意点としては本書だけでは、仮に7周しても、書かれている英文法について完璧に理解し、定着させられるわけではないです。

2周したら、次のBasic2400で英文読解・リスニングの学習に移って下さい。

 

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
学んだ高校英文法を定着させていきます。また、必須の英単語を学習します。

Part1は中学英語の復習ですが、多読の練習も兼ねて、Part1から着手ください。英会話の表現が多く含まれているので、Part1は後ほど勉強するであろう英会話対策にお勧めです。

主に取り組むべきはPart2で、こちらが高校レベルの英文読解になります。読み込んで・聴き込んで下さい。

 

補足 英文法で理解出来ない時に辞書のように確認する参考書

総合英語 Evergreen
分厚い参考書ですので、辞書のように分からないことがあればその都度確認しながら使用下さい。

高校英文法をひとつひとつわかりやすくは説明が簡易的なものであるため、より詳細に英文法について確認をしたい場合にEvergreenを使用下さい。

 

大学入試で必要になる英文読解・英文法の基礎力育成

入門英語長文問題精講 3訂版
難易度が高めの短めの英文を読みながら、必須の英文法・英語構文を学びます。

負荷がかなり重い教材ですので、1日5記事を目標に学習を行って下さい。日本語の解説は難易度が高いので、現時点では全部理解できる必要は有りません。TOEIC LR試験で800点以上になったならば、つまり上級者になったならば、完全に理解出来ます。

繰り返しになりますが、この教材は難易度が高めであるため、初回の読み通し時には完全には理解し、習得できない場合も有ります。その場合は英文の品詞分解が理解出来れば良しとして下さい。

本書は都度都度復習をする必要が有ります。その復習をした上で、最終的には全英文を暗唱するくらいのつもりで取り組んで下さい。

 

入門英文問題精講 4訂版
大学入試レベルの24本の英文を読み込みながら、読解力・リスニング能力を高めます。そして、主に品詞分解について学びます。

入門英語長文問題精講 3訂版 の姉妹編です。本書も難易度は高めですが、このレベルの英文を品詞分解しながら読めるようになれば、TOEIC LR試験の英文読解で困ることは有りません。

 

大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス[1 標準レベル]
こちらも英文読解・品詞分解を学ぶ参考書です。入門英文問題精講 4訂版よりも長めの英文で品詞分解について学べます。

 

ハルヨン式 TOEIC200点から学び直すための英語学習方法

TOEIC LR試験で200点を突破するための学習法です。すでに上記紹介した英語参考書をここで紹介する学習法を元にやり込んでいって下さい。

この勉強方法は、この記事を書いているはるじぇー @HAL_J が運営している、英語学習サービス、ハルヨンの受講者向けの学習方法をブログ記事向けに加工したものになります。

座学学習と移動時間・隙間時間を活用した定着学習の方法を分けて紹介します。

 

座学学習で行うべきこと

手順1. 英文の日本語訳を読む、英単語の意味を日本語で確認する。

その他、日本語の解説を読み込む。言葉の意味や概念が理解できない場合はGoogle画像検索も行いましょう。例)glance at チラッと見る

 

手順2. 英文を精読し、品詞分解を行う。

注意点としては、TOEIC L&R試験のReading Partで350点を超えるあたりから自信を持って品詞分解が出来るようになってくる。それまでは漠然と理解しているような感覚が続きます。

 

手順3. 英文の自分事化を行う。

1記事毎に1英文、もしくは10英文を読む毎に1英文を選ぶ。自分自身が将来使ってみたい英文・英語表現を選び抜く。手順4以降でこの英文だけは丸暗記する。※イラストを書く、グーグル画像検索を行うとなお良い。

 

手順4. Audipoを使用し、リスニング音源を1英文毎(5秒前後)で区切る。

AudipoはAndroid版の方が圧倒的に良い。以下、区間再生設定を終えたAndroid版Audipoの画面。

 

定着学習で行うべきこと

座学学習にて準備をした後は、次は参考書の中に登場する英文を徹底的に読み込んで、聴き込んでいきます。目安の回数は「1英文あたり、黙読10回、リスニング20回、音読10回」。これを2周です。

すなわち「1英文あたり、黙読20回、リスニング40回、音読20回」もの回数をやり込む必要が有ります。それぞれの参考書は1-3回通読するだけではなく、その参考書に記載されている英文を全て徹底的に読み込み・聴き込み、暗記していきます。

さらに詳しい学習方法については下記の記事を読み進めて下さい。

ハルヨン受講者向け TOEIC LR試験で600点未満の方々向け 座学・定着学習マニュアル

 

勉強法の紹介はここまでで、以下TOEIC200点が日本社会でどういう意味を持っているのかという話になります。

英語力、英語学習意欲による、日本社会の分断

実は日本の大多数を占める人たちの英語力は「TOEIC200点台」である可能性が高いと私自身は考えています。

厳密に言うと「TOEIC LR試験 200点の世界」と「それ以外の世界」で日本は分かれていると言えるかもしれません。江戸時代の識字率(文盲)による情報分断と同じ事が現代の日本では起きています。

そして、このTOEIC200点の世界から抜け出す事は英語だけではなくて、学習習慣、情報リテラシー、所属するコミュニティーの全てが変わるキッカケになると考えています。

TOEIC200点レベルは、中学1年生が学ぶ英語すら全く覚えていない状態と言えるでしょう。

笑ってしまうかもしれませんが。TOEIC200点レベルは、TOEIC LR試験で全ての選択肢を「a」と選んでも、確率で取得できます。少しでも英語学習をしていれば、まず200点台にはなりません。

しかし、日本人の多数派の英語力こそ、この中1英語すら崩壊したTOEIC200点レベルだと私は考えています。つまり日本人の大多数は、頭の中に英語の知識がスッカラカン状態なのです。

「そんなことはないだろう?」と思っているあなたは、都市部に住んでいたり、ホワイトカラーの職場で勤めていたりするのではないでしょうか。ここに大きな落とし穴があります。英語の谷底TOEIC200点の問題は、日本国内の文化資本格差の問題に繋がる話です。

 

日本人の大半はTOEIC200点レベル?

日本人の大半は、中1英語も覚えていません。つまりTOEIC200点台です。

TOEIC200点の人に試しに英会話をしてもらった場合、どうなるでしょうか。次々と英単語は発することが出来ますが、それは記憶の中に微かに残る単語を繋げているだけです。英文として意味を成していません。これは中一レベルの英文法・単語も疎かな状態と言えるでしょう。

TOEIC公式データによると、TOEIC受験者の日本人平均点は500点中盤です。また大学生平均は400点台後半と、流石にTOEIC200点より遥かに高いスコアとなっています。

この公開データだけ見ると、日本人も英語力が底上げされてきたんだなと思うかもしれません。ですが、自分からTOEIC LR試験を休日の半日を費やして受験しているような学習意欲の高い人達、あるいはTOEIC IP試験を全員強制で受験させる一定レベル以上の大学・会社に所属している学生達を母数とした平均点です。

平均点TOEIC500点は極端な集団といえるでしょう。公式データの平均や、最頻値は、本当の日本人の英語力を表していないのです。

大多数の日本人は、高校、大学受験が終わると「英語学習」から離れてしまいます。学校を卒業した後にも英語学習を継続し、TOEIC LR試験を受験したり、英会話学校に通っているような勤勉な層は、実はごく一部なのです。

むしろ、10年以上英語学習から離れて、中1レベルの文法、単語も完全に忘れている人達(TOEIC200点レベル)こそ、日本人の英語力のボリューム層だと確信しています。

一定レベル以上の大学やホワイトカラーの職場、また都市部で生活していると「英語が苦手」と言っても、片言で英会話が出来たり、英語の勉強をやり直していたりする人達が当たり前のようにいますよね。でもこれが特別なのです。

こういう環境が「普通」だと思っていたら大違いなのです。60歳以上の高齢者で、英語を少しでも覚えている人がどれくらいいるのか想像できますか。

地方都市で、土木建設、介護、サービス業などをしている人で、英語学習を続けている方は、とても珍しいでしょう。英語を必要としている仕事についていたり、英語学習のプレッシャーを少しでも感じられる環境にいる人達は、恵まれているのです。

 

英語の前に、母国語(日本語)で理解できるかどうか。

TOEIC200点レベルの人達は、中学、高校と受験勉強をした経験が無かった。また現在の生活でも英語に限らず、何かを勉強する習慣の無い人達が大多数です。

さきほどの「帽子」の例のように、英語を勉強する必要の無い職場で働いている方も多いでしょう。だからまずは、自ら机に向かって勉強する習慣を身につけなければなりません。日常生活の中に、常に勉強が習慣として存在している事。これを当たり前にしなければならないのです。

また、母語である日本語の水準が低い場合もまま見られます。例えば、TOEIC公式本に出て来る下記のような言葉をスラスラと読めて、そして使いこなせるようでないとTOEIC試験の点数を上げるのは難易度が高いです。

小売企業、貴社、弊社、財務、労務、一環、異議、協賛、年度、予算案、議事録、会合、締結、合併、併用、普及促進、購読、持続可能性、自律制御。

これらはいずれもTOEIC公式本の日本語訳に記載があった語彙です。これらを日本語で最低限使いこなせるようでないと、TOEIC LR試験の勉強をしてもなかなか点数は上がりません。

現時点でTOEIC200点水準の人が独学でTOEIC600点の基準に到達するのは非常な困難を伴います。もし本当に英語が出来るようになりたいのであれば、記事冒頭で言いましたが、早めに有料サービスに課金するのをお勧めします。

独学での学習はほぼ不可能であるため、語学学校のレッスンを受けたり、また専門の家庭教師をつける必要が有ります。そうでないと、英語を仕事として使用することが出来る水準、TOEIC LR試験600点に到達するのは無理でしょう。

その上で、基本的な英単語と英文法の学習、場合によっては日本語で分からない語彙を増やしつつ、そして英語学習習慣を確立しながら勉強を行う必要が有ります。

 

マイルドヤンキーの英語力(TOEIC200点レベルの異世界)

地方都市に限らず(地元)で、キャリアアップや進学とも無縁に、家庭、仲間的なコミュニティーで牧歌的に生きる人達を、博報堂の原田曜平氏は「マイルドヤンキー」と命名しました。私はそれも良い生き方だと思いますし、この命名自体が失礼なものだとも感じます。でも同時に「上手いネーミングだな」とも感じるのです。

友人のリハビリ職の人から聞いたのですが、ある高齢者施設で、外国人大学生のボランティア研修を受け入れました。アメリカ、イタリア、韓国などからそれぞれボランティア学生が来ていました。

彼らは母国語こそバラバラですが、英語で一定のコミュニケーションは可能です。英語が出来る方(これも大学生)が通訳として引率して、彼らと高齢者、職員との会話を通訳していました。

 

帽子を探す海外ボランティア、hatが言えない日本人施設スタッフ

施設でのボランティア研修も終わりに近づいてきた日の事、不思議な光景がありました。

真夏だった事もあり、施設外に高齢者を散歩させる為に、熱中症予防の帽子を被らせる必要がありました。

帽子の場所を、別のフロアにあるスタッフに聞いている海外ボランティアの学生達、だけど「帽子」という単語が伝わらないので、施設スタッフもあたふたするばかりです。

施設スタッフは10人近く集まってきましたが、誰もわかりません。身振り手振りで何とか、最後は伝わりましたが、沢山の大人達が、中一レベルの単語すら理解できない光景は痛々しいものだったそうです。

介護・福祉に関わる人達の本質的に求められている能力は英語ではありません。ですが英語を完全に不要と割り切る生き方で、損をしている事は多いのではないでしょうか。

これから人不足により介護・福祉分野でも海外人材の受け入れ、活用は急務です。英語が話せる事で将来は外国人人材のマネジメントなどキャリアアップの道があるかもしれません。

結局の所、現代における英語学習を完全に諦める。割りきって捨てる。という生き方は、ホワイトカラーや知的労働でのキャリアアップを諦める生き方。と言っても過言ではないでしょう。

まだまだ若い皆さん、これからスキルアップ、キャリアパスを磨いていきたい人達が、最初からこの生き方を選ぶのは損だと思うのです。

この記事を書いた人

はるじぇー @HAL_J

中学英語、高校英文法から大人が学び直せるサービス、オンライン英語学校のハルヨンを運営中。詳細はトップページ現在開講しているコース料金のそれぞれのページをご確認下さい。