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TOEIC満点(990点)取得者に勉強方法やメリットを聞いてみた!

(最初に・記事の執筆者に関して)この記事の執筆者は日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えているオンライン英語学習サービス、ハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。

TOEIC LR試験で満点(990点)を取得した梶山さんにインタビューをしました。

梶山さんは「親がNative English Speakerで、子どものころから英語に親しんでいる方」でもなく「成人するまでに数年間英語圏で生活していた帰国子女」でもありません。

成人するまで日本で過ごし、日本で育ったごく普通の日本人です。

大学4年生の梶山さん(※インタビュー当時)は、壮絶な努力の末に「TOEIC満点(990点)」を取得されました。

今回は、梶山さんが、TOEIC LR試験で満点(990点)を獲得するために取り組んだ学習方法や、満点取得までの苦労についてお話していただきました。

しかし、TOEIC LR試験で満点(990点)といっても、どの程度の英語力があるのかを明確にイメージできる人は少ないのではないでしょうか?

そこで当記事では、TOEIC LR試験で満点(990点)を取得した梶山さんへのインタビューを通して、満点保持者の英語力についても詳しく紹介していきます。

この記事を読むことにより、TOEIC LR試験で満点(990点)を取得している人の英語力や勉強方法について、より正確に理解していただけるでしょう。

目次

TOEIC満点(990点)を取るメリット

本題に入る前に、TOEIC LR試験で満点(990点)を取るメリットを簡潔に紹介します。

  • 就職・転職活動の際に、周りに圧倒的な差をつけられる
  • 自己ブランディングができる
  • 自信がつく

まずはこれらのメリットについて説明していきます。

TOEIC990点を取得する3つのメリットについて、一つずつ説明していきます。

1.就職・転職活動の際に、周りに圧倒的な差をつけられる

就職前の大学生にとっても、転職を考えている社会人にとっても、TOEIC990点を取得していれば、周囲に大きな差をつけられます。

以下の図にある通り、企業が新卒社員に期待しているTOEICスコアは565点で、中途採用社員の場合は710点というデータが出ています(2013年時点)。

上場企業における英語活用実態調査」報告書より
2013年時点で約7割の企業が採用時に「TOEICスコアを参考にしている」と回答

(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

このデータから見て取れるように、TOEIC990点を取得していたら、企業から求められる期待値を大きく上回ることになり、就職・転職活動を有利に進められるでしょう。

2.自己ブランディングができる

後ほど詳しく紹介しますが、TOEIC990点を取得している人の割合は、全受験者の上位3%です。

TOEIC990点には、それだけの希少価値があるので「TOEIC990点を取得している人」という肩書きをアピールできます。

TOEIC対策セミナーを行ったり、対策本を出版している人の多くが、TOEIC990点を取得していることからも、TOEIC990点は自己ブランディングのための、有用な武器になり得ることがわかります。

3.自信がつく

TOEIC LR試験に限っていえば、当然ですが990点以上のスコアは存在しておらず、一つのゴールといえます。

努力の結果、一番高みまで到達できたという成功体験は、その人にとって大きな自信に繋がることは間違いありませんし、周りからも評価されるでしょう。

TOEIC990点の取得を目指してそれを達成することにより、英語力の向上はもちろん、人生においても自信をつけられるのです。

TOEIC満点(990点)取得者は全体の何%なのか?

梶山さんの話しを始めるためにTOEIC(R)試験で満点(990点)を取得できる人は全受験者の何%なのかを明らかにしましょう。

TOEIC満点は、全体の何%いるの?

以前、TOEIC900点を徹底分析の記事で「TOEIC900点は受験者の上位約3%である」と紹介しました。

900点をさらに上回る990点となると、TOEIC受験者のうちの何%ほどになるのでしょうか。

TOEIC公開スコアシートには50点ごとの人数しか出ていないので、正確な数字はわかりませんが、公開スコアシートの人数を元に、カーネル密度推定法という統計手法で990点(満点)取得者の割合を導き出しているので、おおよそのデータは出すことができます。

関連記事:TOEIC満点(990点)を取った人は何人か?

2013年1月のTOEIC受験者総数は106,375人、その中で985点〜990点の人数は351人です。これは全体の0.33%であることが分かります。990点は1%を切る受験者しか取得できない点数ということなります。

※ちなみに、サイト記事のグラフでは990点の所で点数取得者数が跳ね上がっているのは、これがTOEIC試験で測れる英語力の天井だからだそうです。

TOEIC満点(990点)取得者の中には、ギリギリ990点を取った人もいれば、Native English Speakerに近い英語力で余裕を持って取得した人も含まれています。

990点以上はTOEIC試験では測定できませんので、990点を超える能力を持った人全て含めた人数がTOEIC満点取得者の数になるのです。TOEIC満点取得者の中には、帰国子女やバイリンガルも含まれると推測できます。

梶山さんのように日本で育った純粋な日本人の満点取得者は、さらに絞られるでしょう。

ではその梶山さんは、どういった勉強法でTOEIC試験の天井にまで届いたのでしょうか?ここからは、梶山さんへのインタビュー内容を記載していきます。

孤独感に押しつぶされながら、死ぬほど勉強した12ヶ月(3,000時間)

(柴田 @HAL_J )大学生でTOEIC990点を取得できたのはすごいですね。

普通に勉強してたら、それほどまでに高い水準に到達できないと思います。

TOEIC LR試験マニア (TOEICerと呼ばれている人達)や、帰国子女ではないのですよね?

私立大学4回生の梶山さん(インタビュー当時22歳)。 大学卒業後は外資系金融機関に就職し、イギリス人上司の下で国内の法人営業開拓を行う予定。

(梶山)帰国子女でも、TOEIC試験マニアでもないのですが、人生で死ぬほど英語を勉強した時期がありまして、超サイヤ人(TOEIC満点)になることができました(笑)

アメリカの大学への交換留学中に行った猛勉強が、TOEIC満点に繋がりました。

実は大学在学中に1年間、アメリカ・コロラド州のコミュニティカレッジに交換留学をして、その期間に死ぬほど勉強しました。

それ以前は高校時代に受けたTOEIC LR試験が470点で、交換留学前に受けたTOEFL iBT試験が70点(TOEIC換算で650~750点)ほどだったので、日本人の中でも英語が出来る方では決してありませんでした。

それくらいの英語力でアメリカ留学をしたので、当時の英語力はかなり貧弱だったと思います。

(柴田 @HAL_J )TOEFL iBT試験70点での交換留学は、正直大変だったと思います。

交換留学ということで、講義も試験も全て英語で行われますよね。それらは無事にこなせることはできましたか?

(梶山)仰る通り、講義や試験は本当に大変でした。

当然ですが、留学当初は英語力がまったく足りておらず、大学生活のいろいろな面に対して「ヤバイ!」という感想を抱いていました。

しかしその絶望的なほどの危機感が、本気で勉強するきっかけに繋がったのです。

交換留学の基本的なスケジュールは朝から午後3時まで1コマ2時間の講義を2コマ受講し、その後に図書館で6時間、講義の予習・復習をしていました。

講義4時間、自習6時間の1日10時間の学習を毎日続けていたので、とても大変だったのを覚えています。

留学期間中の約300日は、休日を除いて毎日この生活を送っていました。

ですから、合計で「3,000時間」は英語学習に没頭したことになります。

(柴田 @HAL_J )1年で3,000時間も学習できたのですね。日本で1日3時間の勉強を続けたとしたら、1,000日、つまり約3年間も毎日3時間勉強するのに相当しますね。

確かにそんなにも勉強したなら、TOEIC(R)試験で満点(990点)に届くのも納得です。梶山さんが満点を取得できた理由が分かりました。

身も蓋もない話ですが、長時間勉強したから、TOEIC LR試験で満点を取得できたのですね。

アメリカで「精神と時の部屋(「ドラゴンボール」に登場する修行のための異空間)」に入っていたといっても過言ではないですね。

何かヤベェ英語話している日本人がいるぞ! アメリカ人からの冷たい視線……

(梶山)最初の3ヶ月が本当に大変でした。

講義では何が話されているのか分からないし、先生にあてられても答えられない。そういう泣きたくなるような日々でした。

正直に告白すると、日本に帰りたくてしかたなかったです。言葉が上手く通じないので、友達もできませんでしたし。しかし、高い留学費用は親に出してもらっていたので、泣き言なんて言っていられませんでした。

(柴田 @HAL_J )講義を無事やり過ごして単位を取得ができないと、強制送還ですよね。

そういった交換留学の厳しさに直面したのだと思います。お客様感覚で過ごせて、強制送還もない私費での語学留学とは、日々の緊張感が違ったのではないでしょうか。本当、よく耐えましたね。

(梶山)当時の大変さを象徴する具体的なエピソードを1つ紹介すると、アメリカに到着してすぐに留学生歓迎パーティーがありました。

そこで留学生がそれぞれ自己紹介するんです。

僕は自己紹介すると、アメリカ人たちの視線で分かるんですよ。

「こいつ、ヤバイ英語だけど、これから大丈夫か?」みたいな(笑)

先生も「うーん、困ったね」みたいな顔をしていたり、ほかの生徒が無理に笑っている感じも分かりました。

当然、自己紹介の後もそのパーティーでは誰とも話せなくて、寮に帰ってから「とんでもない所に来てしまった」と顔面蒼白になったのを覚えています。

そして「明日から、僕はどうすれば良いのか」という危機感に襲われました。

(柴田 @HAL_J )「交換留学」という言葉から、多くの日本人はアメリカの学生ドラマのような「現地アメリカ人の交流」「楽しい異文化体験」というようなことを連想します。

もちろんそういった「楽しい」面もあるかと思いますが、でもそれらはあくまで「確かな語学力」が前提だと思います。

英語力がない日本人留学生の場合だと、講義の内容はさっぱりわからないし、アメリカ人の友人は満足にできない。

そしてテストは落第して、場合によっては強制送還もありえるという、なかなか過酷な現実ですね。

(梶山)まったくその通りです。

僕も渡米前は、ぼんやりと「交換留学は楽しい、遊べそう」と想像を膨らませていましたが、現実は全然違うなと。

でも、不思議なことに「楽しい」と話していた日本人留学生もいました。

僕と同じく交換留学をして、特に西海岸や東海岸の大学へ留学した人たちがそうでした。

(柴田 @HAL_J )そういう人たちは留学開始前から英語力が高かったのかなと推測します。

西海岸や東海岸という日本人にとって人気のある地域の大学に交換留学できるということは、競争率の高い選考を突破できるだけの実力(高い英語力)があるということですから。

それにサンフランシスコやボストンは、いるだけで楽しいという都市の魅力もありますね。

(梶山)たしかにそうかもしれません。しかし僕にとっては、コロラドのド田舎で英語学習に没頭できたのがある意味良かったです。

留学当初は自宅でニュースを見たり、日本の友人とのFacebook写真を眺めたりしながら孤独を癒やしていました。

でも友達や親に泣き言はいいたくなかったです。自分が孤独な状況だなんて知られたくないじゃないですか(笑)

僕にとってコロラドでの交換留学は「精神と時の部屋」だったんですよ、本当に。

「精神と時の部屋」に入る|鬼のような英語学習の日々、3ヶ月目から少しずつ変化が

(梶山)1日の講義は2コマ(1コマ2時間)、そこで4時間英語に晒されます。

講義が終わればそのまま大学図書館へ向かい、そこの自習室で週1日の休みの日以外は、必ず1日6時間は勉強していました。

つまり「講義4時間+自習学習6時間」で1日10時間、英語の勉強をしていたんです。

まずは教科書を理解しなければはじまらないと思ったので、とにかく読み込みました。

また、復習のために講義を録音していて、最初のころは1講義につき2~3回は聴き込み、録音を聞き返してもどうしても理解できない箇所は、先生に質問をしに行っていました。

先生から質問の答えを聞いても、理解できないことが多々ありましたが。

1つの講義で、教科書の1章分(約50ページ)が進んでいったので、その専門書も必ず読み込んでいました。

講義で使用するのは専門書ということもあり、最初は1行に1つは分からない英単語がありましたが、根性でなんとか読破していきました。

今思い返すと、1日に100ページは英語文献を読んでいたと思います。

(柴田 @HAL_J )梶山さんの英語力が伸びた時期「あっ、自分の英語力が伸びたな」と感じた、ブレイクスルーした瞬間があれば教えていただけますか?

(梶山)留学してちょうど3ヶ月目くらいです。講義で日本経済について扱っていて、他の生徒の前で自分の考えを発表する機会がありました。

これは担当教材が自分にチャンスをくれたようなものです。このときになんとか、しっかりと自分の意見を述べることができたのです。

それで「あぁ、大丈夫だっ」と、自分自身の成長を実感しました。

少しずつ、楽しくなってきた留学生活|英語力ができると楽しい!

(梶山)同じく留学3ヶ月が過ぎたあたりから、現地の友人もできはじめました。

僕は小学生のころからピアノをしていたので、クラブのバンド演奏に参加してみた結果、休日に遊びに行ったりするバンド仲間の友人ができました。

そこから現地のアメリカ人学生との交流の輪が広がっていったので、意を決して参加してみて良かったと思います。

(柴田 @HAL_J )アメリカ人の友達達とはどういったことを話されていましたか? また、やはり友人が出来たのは英語力の向上と関係はあると思いますか?

(梶山)会話内容は単純で。普通の雑談や恋愛話でした。

日本の大学生と大して変わりませんよ。

交友関係と英語力は、やっぱり相関関係がありますね。

だって英語で話せないと、当たり前ですが会話が続きませんから(笑)

(柴田 @HAL_J )「英語が話せなくても、雰囲気で友達ができて楽しい」みたいなことは幻想なんですよね。

当然、英語力がないと会話も続かないですし、シンプルな会話だけだと話も尽きてしまいます。

そこら辺は不都合な真実ですが、留学や異文化交流の現実なのでしょう。

(梶山) 仰る通りだと思います。

身も蓋もない話ですが、異文化交流や英語を使っての学習は、まずは「英語力ありき」ですし「楽しい国際交流」や「英語を道具として使って学習すること」は、英語力がないと不可能です。

(柴田 @HAL_J )ほんと身も蓋もないですが、言語力は他者のと意思疎通で必須ですものね。

ついに英語力が極まり、TOEIC満点(990点)取得する

(柴田 @HAL_J )TOEIC(R)試験の試験対策はいつごろ、どのようにされましたか。また勉強法など教えていただければと思います。

(梶山)留学後の試験直前2週間くらいです。

これも1日8時間、リーディング問題を中心に行いました。

TOEIC試験では、語彙の問題に少し慣れない部分があり対策が必要だったので、1日に4回は模試を通しで解いていました。

試験対策で役に立った特定の参考書情報は僕から提供できないです。

公式問題集を使って、普通に勉強しただけだったので。

この点では、この記事の読者の方々のご期待には応えられません。

(柴田 @HAL_J )留学期間中に英語力全般を高めて、その高まった英語力を活かして、TOEIC試験対策をして満点に到達した、という王道の学習をされたのですね。

そして、1日4回模試を解くとは、凄まじい集中力と忍耐力だと思います。

TOEIC LR試験本番では時間は余りましたか?

(梶山)10分ほど余ったので、その時間を使って試験問題を見直しました。

終わったあとは「あっTOEIC満点(990点)かも」と何となく実感ありましたよ。

TOEIC満点(990点)を取得して、良かったこと|見えてきた世界

(柴田 @HAL_J )TOEIC(R)試験で満点(990点)を取得して、極めて高い水準の英語力に到達したことで人生は変わりましたか。

(梶山)日本に帰ってからは英語を使わないので、特に大きな変化は感じていませんが、ドラマのHomeland(米国の情報機関CIAのエージェントが主役のシリアスなスパイドラマ)は字幕無しでも9割くらいは理解できるようになりました。

CSI(科学用語が頻繁に登場する刑事ドラマ)は、さすがにそれほど理解するのは難しいですが。

これは英語力ではなくてTOEICスコアの話になるのですが、やはり日本での就職活動ではとても評価されました。

面接官の方に「君、帰国子女でも無いのにTOEIC満点なんだ!」と驚かれました。

特に日系の会社の就職活動では、最高にウケが良かったです。

TOEIC満点(990点)という資格があることで、就職活動を有利に進めることができました。

(柴田 @HAL_J )日本人のオジサンたちは英語できない人も多いですから、TOEIC満点であれば高く評価されますよね。

4月から働く外資系金融機関の採用面接でも、TOEICスコアは評価されましたか?

(梶山)いえ、そこは日系企業と異なりTOEIC試験の点数が評価されることはありませんでした。

試験の点数ではなく、英語面接で英語力を測定・評価されました。

4月からは大規模の会社でイギリス人上司の下で働くので、いろいろ経験できるんじゃないかとワクワクしています。

(柴田 @HAL_J )梶山さんの今後のご活躍を応援しています。本日はありがとうございました。

(補足)

やはりTOEICで満点を保持していると、就職活動においても圧倒的に有利になるようです。

満点は取れなくとも、平均以上の点数が取れていれば、周りとの差を確実につけられます。

TOEIC LR試験の点数とSpeaking能力は比例関係

TOEIC LR試験対策だけしかしていなければ、英語を話せるようにはなりません。

しかしTOEIC LR試験対策に加えて、Speaking対策を行えば、高度なレベルで英語を話せるようになります。

そしてまた、TOEIC LR試験の点数とSpeaking能力は通常高い相関関係があります。

柴田 @HAL_J の感想|TOEIC満点(990点)の方を取材してみて

「英語力の上達度合い」=「学習時間」×「学習の密度」

英語力を向上させるために忘れてはならないのはこの公式です。

まず必要になるのは「学習時間」

梶山さんは今回1年間の交換留学で、3,000時間もの時間を英語学習に充ててTOEIC満点(990点)を取得しました。

3,000時間の学習時間を確保するには、例えば1日2~3時間の勉強を2年以上継続する必要があります。

梶山さんのTOEIC満点(990点)は素晴らしい成果ですが、これほどまでに高い英語力に到達するためには、莫大な時間と労力がかかります。

そこまでのレベルを目指さなくとも、例えば日本の平均的な大学生(TOEIC450点)が、履歴書に書ける最低ラインであるTOEIC600点に到達しようと思ったら、最低300~400時間は英語学習をしなければなりません。

「学習の密度」英語ができないと落第する! クビになる! という環境が最も英語力が伸びる

「学習の密度」という観点からも、梶山さんは理想的な環境にいました。

なぜなら「英語ができなくて、講義についていけなかったら落第する。そして、日本に強制送還される」という非常に崖っぷちの状況にいたからです。

こういった「英語ができないと学校を落第する!」「英語ができないと会社をクビになる!」という環境が、最も英語力が伸びる環境です。

英語ができるかどうかで、人生のその後の進路が決まるので、日々の勉強も真剣に行わざるを得ません。

会社で英語を使う人であれば「電話会議に参加したら、何がなんだか分からない内に会議が終わっていた。でも、会議の議事録を書く担当者は自分……」というような、想像するだけで胃が痛くなるような絶望的な状況に放り込まれた人ほど、英語力の伸びは速いです。

英語を高めるために私が最もおすすめする選択肢は「大学で英語で開催されている専門講義を受講する」「職場で英語を使う部署に異動する」ということです。

本記事に登場した梶山さんのように、日々の生活の中で緊張感を持って、英語を学習できれば「学習時間(長時間勉強する)」の要素も同時に満たせます。

また「毎日職場で緊張感を持って英語を使って8時間仕事する」という環境を実現できれば「仕事の後に2~3時間をなんとかやりくりして、勉強時間を確保している人たち」よりも短期間で、かつ圧倒的に高い英語力を身につけることができます。

「学校や職場で英語を使用する機会がない」という場合には、定期的にTOEIC(R)試験やTOEIC SW試験、TOEFL iBT試験など、客観的に英語力を測られる機会を設けましょう。

一人で緊張感なく勉強しているだけでは英語力は伸びません。

ダラダラと学習を続けることで「英語学習という手段自体が目的化してしまう」という本末転倒な事態になる恐れすらあります。

まとめると、英語力を高めたいと考えている社会人の方には、

  • 独学、もしくは語学留学でTOEIC800点以上に到達する
  • 転職活動、英文履歴書・英語面接をこなすだけの英語力を身に付ける
  • 仕事で緊張感を持って英語を使う環境に身を置く

という選択をされることをおすすめします。

本記事で紹介した梶山さんの体験談と「英語力の上達度合い」=「学習時間」×「学習の密度」という公式を頭に留めた上で英語学習に励んでください。

この記事を書いた人

ハルヨン代表 柴田 @HAL_J

日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えて、

「TOEIC試験対策をいくらしても点数が伸びない初級者・中級者のための学習カリキュラム」

「Reading Part重視でTOEIC860点(A Level)に到達する。英会話・英作文も出来るようになる学習カリキュラム」

これら2つの学習カリキュラムを実現するレッスンをハルヨンでは提供しています。詳細はトップページをご確認下さい。

さらに詳しい情報に関して

この学習記事はハルヨンでのレッスンを土台にして作成しています。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

ツイッターは相互フォローの方針でやっているので、お気軽にフォロー下さい。

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