TOEIC L&R試験で990点満点を取るには、どれくらい英語を勉強すればいいのでしょうか。
今回紹介する梶山さんは、帰国子女ではありません。
大学入学後に英語学習を続け、アメリカへの交換留学を経験。その後、TOEIC L&R試験で990点満点を取得しました。
興味深いのは、TOEICの問題集だけを何千時間も解いて990点を取ったわけではないことです。
アメリカ留学中には、大学の講義に加えて大量の英文を読み、授業を録音して繰り返し聞き、分からないところを先生に質問する生活を続けました。
本人の計算では、留学期間中だけでも約3,000時間、英語に触れていたことになります。
そのうえで帰国後、TOEIC L&R試験の形式に合わせた対策を行い、990点を取得しました。
この記事では、梶山さん本人へのインタビューをもとに、TOEIC990点を取得するまでにどのような英語学習をしていたのかを紹介します。
TOEIC990点満点を取得した梶山さん
梶山さんは、大学時代にアメリカへ交換留学しました。
留学前から最初から高い英語力があったわけではありません。
大学入学時に受験したTOEIC L&R試験は470点でした。
その後、交換留学に向けて英語学習を続け、留学前にはTOEFL iBTで70点程度を取得しました。
そしてアメリカへの交換留学を経験し、帰国後にTOEIC L&R試験を受験。
最終的に990点満点を取得しました。
大まかな流れは、
TOEIC470点
↓
TOEFL iBT 70点程度
↓
アメリカへ交換留学
↓
留学中に大量の英語を読む・聞く
↓
帰国後にTOEIC対策
↓
TOEIC990点
です。
TOEIC470点から990点まで、一気に伸びたわけではありません。
その間に、かなりの量の英語学習をしています。
アメリカ留学中は1日10時間近く英語に触れていた
梶山さんがTOEIC990点を取得するうえで、大きかったのがアメリカ留学中の学習です。
留学中は、大学の授業を受けるだけではありませんでした。
講義がおよそ4時間。
それに加えて、自習を6時間程度していました。
つまり、1日10時間近く英語に触れる生活です。
本人の計算では、留学期間中だけでも約3,000時間、英語に触れていました。
ただ海外に住んでいれば英語力が伸びるわけではありません。
梶山さんの場合、海外大学の授業についていくために、大量の英語を読んで、聞いて、理解する必要があったことが大きかったと考えられます。
専門書を1日100ページ近く読むこともあった
アメリカの大学では、授業前に大量の英文を読む必要がありました。
梶山さんの場合、専門書を1日100ページ近く読むこともあったそうです。
英語学習者向けに作られた教材ではありません。
大学の専門科目で使用される英文を、授業についていくために読まなければなりません。
最初からすべてを簡単に読めたわけではありませんが、毎日のように大量の英文を読む必要がありました。
この経験によって、英文を読む量そのものが大きく増えました。
TOEIC Readingで必要になる英文読解力も、TOEIC Part 7だけを繰り返し解いて身につけたわけではありません。
専門分野の英文を大量に読み続けたことが、結果として高いReading力につながっています。
講義を録音して2〜3回聞き直していた
Listeningについても同じです。
海外大学へ留学したからといって、最初から英語の講義をすべて理解できるわけではありません。
梶山さんは、授業の内容を理解するために、講義を録音して2〜3回聞き直していました。
一度聞いて分からなければ、もう一度聞く。
それでも分からなければ、さらに聞く。
英語の講義を受けるだけではなく、理解できるまで繰り返していました。
TOEIC Listeningの問題を大量に解いたからListening力が伸びたというより、英語を理解する必要がある環境で、大量の英語を繰り返し聞いたことが大きかったと考えられます。
分からないところは先生に質問していた
授業や専門書で分からないことがあれば、そのままにしていたわけでもありません。
梶山さんは、分からないところがあれば先生に質問していました。
大量に読む。
大量に聞く。
分からなければ確認する。
そして、また読む、聞く。
こうした学習を繰り返しています。
単純に「アメリカへ留学したから英語ができるようになった」のではありません。
海外大学の授業についていくために必要だった学習量そのものが非常に多かったということです。
TOEIC対策そのものは試験直前の約2週間
もう一つ興味深いのが、TOEIC L&R試験そのものに特化した勉強期間です。
梶山さんの場合、帰国後にTOEICを受験する前、試験形式に合わせた本格的なTOEIC対策をしたのは直前の約2週間でした。
もちろん、「2週間勉強すればTOEIC990点を取れる」という意味ではありません。
その前に、アメリカ留学中だけでも約3,000時間英語に触れています。
さらに、大学入学後から交換留学に向けた英語学習も続けています。
つまり、
長期間かけて英語力そのものを伸ばす
↓
最後にTOEICの問題形式に慣れる
↓
TOEIC990点
という順番です。
ここを逆にしてはいけません。
英語の基礎力が十分にない状態で、TOEIC対策だけを2週間やって990点を取れるわけではありません。
TOEIC990点を取るにはTOEIC対策だけでは足りない
梶山さんの学習歴を見ると、TOEIC990点を取るために必要だったものが見えてきます。
それは、TOEICの問題を解くテクニックだけではありません。
大量の英文を読むこと。
大量の英語を聞くこと。
分からない英語を理解できるまで確認すること。
そして、それを長期間続けること。
こうした英語学習の積み重ねがあります。
TOEIC L&R試験には試験形式がありますから、形式に慣れるための対策は必要です。
しかし、英語力そのものが不足している状態では、TOEIC対策だけを繰り返しても、いずれ伸び悩みます。
特に高得点になるほど、テクニックだけでは対応できなくなります。
TOEIC990点を目指す前に、現在の英語力に必要な学習をする
TOEIC990点は分かりやすい目標です。
ただし、現在TOEIC400点、500点、600点の人が、いきなり「990点を取るための勉強」をする必要はありません。
例えば、TOEIC Readingが300点未満で、中学・高校英文法の理解に抜けがあるのであれば、まず英文法を学び直した方が効率的です。
英単語が不足しているのであれば、語彙を増やす。
英文を正確に読めないのであれば、英文読解を学ぶ。
英文を読めば理解できるけれど、音になると分からないのであれば、発音を学び、音読やListeningを繰り返す。
現在の英語力に必要な学習を積み重ねた先に、TOEIC800点、900点、そして990点があります。
留学すれば自動的にTOEIC990点になるわけではない
梶山さんの事例を「アメリカへ留学すればTOEIC990点になる」と受け取るのも違います。
海外に1年間住んでいても、日本人同士で過ごし、授業以外ではほとんど英語を使わなければ、英語に触れる時間はそれほど増えません。
梶山さんの場合は、
講義:約4時間
自習:約6時間
専門書を大量に読む
講義を繰り返し聞く
分からないところを先生に質問する
という生活を続けています。
重要なのは「アメリカにいたこと」だけではなく、その環境でどれだけ英語を使い、どれだけ学習したかです。
TOEIC990点取得者の学習から分かること
梶山さんは、大学入学時のTOEIC470点から英語学習を続け、TOEFL iBT 70点程度まで伸ばしてアメリカへ交換留学しました。
留学中には、大学の講義と自習を合わせて1日10時間近く英語に触れ、本人の計算では約3,000時間の英語学習を経験しています。
そして帰国後、試験直前の約2週間でTOEIC形式の対策を行い、990点満点を取得しました。
ここから分かるのは、
「TOEIC990点を取るには、TOEIC対策を何時間すればいいか」だけを考えても意味がない
ということです。
高い英語力を身につけるには、それだけの学習量が必要です。
TOEIC対策は、その英語力をTOEICという試験で点数に変えるための最後の仕上げです。
英語力を伸ばす学習と、TOEICで点数を取るための対策は、分けて考えた方がいいです。
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