中学英文法の内容を一通り学び直した学習者が次に取り組むべきは、英単語・英文読解・リスニング学習の学習です。
一通り身につけた英文法の知識をたくさんの英文を読み込み、聴き込むことで定着させていきます。
「同じ英語表現を異なる文脈で7回遭遇してはじめてその英語表現が使えるようになる」と言われていることを実践する必要が有るのです。
本記事では中学英文法の学習が一通り終わった方向けに、英単語・英文読解・リスニング学習の学習方法を紹介していきます。
中学英文法の学習がまだ終わっていないという方は下記の記事を先にご覧下さい。

(記事の執筆者)この記事の執筆者は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズの共同代表、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。

英単語帳は2つのタイプが有る。それぞれの使用方法について。
英文法の知識が身についたら、次はどんどんと新しい英単語・英語表現を学んでいきます。
そのためには単語帳を使うのが良いのですが、単語帳は使用する際に注意が必要です。
英単語帳は大きく2つに分けられる。
英文法の次は英単語ですが、英単語帳に取り組む前に下記のことを知っておく必要が有ります。
英単語帳には2種類が有ります。
- いわゆる英単語帳
- 文脈の中で覚える英単語帳
それぞれについて紹介していきます。
1. いわゆる英単語帳
英単語と日本語訳が対になって、基本的には短め語句や例文が一緒になって、1冊の本の中にぎゅっと情報を詰め込んだものになります。
例文で覚える中学英単語・熟語1800
中学英語からやり直す方に最初にお勧めする英単語帳は下記の例文で覚える中学英単語・熟語1800です。
この英単語帳もいわゆる英単語帳タイプのものです。

例文で覚える中学英単語・熟語1800の本文は下記画像です。

このいわゆる単語帳タイプのメリットは「一覧性の高さ」と「掲載されている英単語数の多さ」です。
必須英単語を一通り薄く広く覚えてしまうのに向いています。
一方、デメリットを挙げると、薄くしか学べないということです。
例文で覚える中学英単語・熟語1800を読み込むことによって、中学英語で必須となる英単語は学べます。
最初に一通り必須の英単語・英語表現を学ぶことで、その後に取り組む参考書での学習のストレスを大きく減らすことが出来ます。
しかし、この参考書だけでは英文読解やリスニングの力は付けられないです。英単語帳だけでは長めの英文を読んで、聴く力が養えませんので。
また当然ながら短い語句や短い例文だけだと、実際にその英文をどのように使うのかまで学べません。そのため英会話・英作文の能力は上げられません。
まとめると、いわゆる英単語帳型の参考書は浅く広く必須となる英単語を学ぶのには最適です。
一方で、長文読解やリスニングという長めの英文には対応できるようにはなりません。
また英会話・英作文といった自ら発信するタイプの学習は想定しておらず、英会話・英作文のためには別の参考書で学ぶ必要が有ります。
2. 文脈の中で覚える英単語帳
もう1つのタイプは速読英単語に代表される英語を英文の中で実際に英文を読み込みながら覚えていくというものです。
この文脈の中で覚える英単語帳の最大のメリットは、本文の中で登場する英文を丸暗記してしまえば、そのまま必要な場面で使用できるということです。つまり、英会話・英作文の能力も伸ばせるということです。
デメリットとしては、暗記学習をするために最初に英文解釈をして、英文を正確に読める必要があるということです。
英文法の知識がない状態だと、独学では勉強出来ない参考書がこの「文脈の中で覚える英単語帳」です。
ですので最低限 中3英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版 までをまずは読み切って、英文法について一通り理解してからでないと教材を使いこなすことが出来ません。
英文法の参考書についての記事を下記に再掲します。

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
下記は速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) Part1、中学英語の長文です。

※画像はハルヨンの高校英文法習得・復習クラスで使用した際の書き込みです。
英文の中で必須となる英単語・英語表現を学んでいく形式の英単語帳です。
いわゆる英単語帳タイプのようにぎっしりと情報が詰まっていないので、英単語の網羅性は高くないです。
網羅性や一覧性には課題がありますが、最終的に長文読解やリスニング、英会話・英作文ができるようになることを目指しているのであれば、「英文の中で英単語を覚える英単語帳」を私は強くお勧めします。
中学英単語・お勧めの参考書、どのようにやり込んでいくか。
すでに紹介した2冊の英単語帳を使用して、必須となる英単語を習得しましょう。
それぞれの参考書をやり込む際には、下記記事で紹介しているアプリ(Audipo, Repete Plus)を使用して、黙読・リスニング・音読・暗唱といった定着学習を行いましょう。
より詳しく英語学習方法について知りたい場合にはこの記事を執筆している柴田 @HAL_Jが提供しているフィリピン留学の語学学校バックワイズ、もしくは大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンの受講を検討ください。

1. 最初に薄く広く英単語を学ぶ

例文で覚える中学英単語・熟語1800を一通り読み切って、最初に薄く広く、必須となる英単語について学びます。
2. 長文を読み、聴く中で英単語を定着させる

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) Part1、中学英語にある80の長文を読み込み、リスニング音源を聴き込みましょう。
Part2以降は高校英語であるため、現時点では着手する必要は有りません。
中学英文法の参考書と同様に、「Part1 中学英語」の範囲は易しめの英文で書かれています。
若干易しいなと思った方にも、時間がない方にも、駆け足でも良いので、多読教材としてPart1を一通り通読することをお勧めします。
いくつかサンプル例文を紹介します。
もしもの時の体調不良に関わる表現
体調不良についての表現がまとまっている英文です。
ある意味、最重要の英文であると言えます。語学留学や海外旅行で体調不良になった際に必須の表現です。日本にいる間にこれらの必須英単語・英語表現を学んでおきましょう。

副詞を接続詞的に使用
接続詞的に使用している副詞の表現がまとまっている英文です。Andでばかり文章をつなぐのではなく、下記英文の紫箇所で塗っている副詞、First, After that, Then, Finallyといった副詞を使って文章を展開していきましょう。
これは英会話・英作文で最初に学んでおくべき内容の1つです。

位置関係を副詞で表現
位置関係についてまとまっている英文です。
副詞で場所をどのように表すかが分かります。On, beside, Above, in front of などが該当表現です。
MVSといった倒置の英文も登場します。

普通の英会話表現も
次の英会話に関する英文では How did you like ~ ? など一般的な英会話表現のやり取りが紹介されています。
こういった英文も数をこなして、英会話に慣れていきましょう。

3. 仕上げ。再び広く浅くの英単語帳へ
最後に再び例文で覚える中学英単語・熟語1800に戻り、英単語の理解漏れがないかを確認しましょう。
その後に 速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 も2回目に着手しましょう。
まとめると下記の手順での学習になります。
(1回目)例文で覚える中学英単語・熟語1800
→ (1回目)速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 Part1
→ (2回目)例文で覚える中学英単語・熟語1800
→ (2回目)速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 Part1
最低2周はやり込みましょう。不十分だと感じた方は3周目に着手されても良いです。
中学英語は全ての基礎となるものですので、確実に学習をやり込みましょう。
そして、中学英文法・中学英単語が終わったら、次は高校英文法になります。
(次の記事)
高校英文法と最初に取り組むのにお勧めのTOEIC英文法対策の参考書を紹介しています。

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