(記事の執筆者)この記事の執筆者は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズの共同代表、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。
履歴書に書いて評価されるのは「TOEIC600点以上」と言われています。
そのため英語を使って仕事をしたいと考えている方が目指すべき最初の目標は「TOEIC600点」になります。
このTOEIC600点について本記事では以下の3点から解説していきます。
- TOEIC600点は英語力はどの程度なのか
- TOEIC600点は就職・転職活動ではどのような評価をされるのか
- TOEIC600点に到達するには何を、どのように学習するのが良いのか
この3つの観点から解説をしていきます。
TOEIC600点は日本人受験生の上位1/4に入る
最初にTOEIC600点の方の立ち位置を見てみましょう。
TOEIC600点以上の人がどれだけの割合なのか、TOEIC LR試験を提供しているIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が公開している公式データ・資料を見てみましょう。
2019年のTOEIC LR試験・IPテストにおいて600点以上の点数を獲得した人の割合は約23%(1.3%+1.4%+2.1%+2.9%+3.8%+5.0%+6.5%=23%)の割合です。
TOEIC600点を取得していると、全受験者の上位1/4に入ります。
英語で仕事が出来る水準を上回っているだけあって、かなり高い高い水準であると言えます。
※このデータはIPテストのものです。TOEIC公開テストとIPテストではデータが異なりますが、内容がやや専門的なものになったため、下記の記事に別にまとめました。興味がある人だけ読み進めて下さい。
TOEIC600点の英語力はどのように評価されているのか
挨拶が出来る、簡単な業務連絡などが出来る
英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度を見てみると、TOEIC L&R試験の点数帯毎にどのような業務ができるのかがまとまっています。
(上記画像の右項目)TOEIC L&R試験の点数に応じた英語スキルは下記になります。
- TOEIC800点以上…通訳なしでの海外出張に一人で行ける、海外赴任できる
- TOEIC600-800点未満…簡単な業務連絡などが出来る、取引先/海外支店とメールでやり取りが出来る
- TOEIC600点未満…挨拶ができる、簡単な業務連絡などが出来る
TOEIC600点の人達が所属するグループ(TOEIC600-800点未満)においては「簡単な業務連絡などが出来る」「取引先/海外支店とメールでやり取りが出来る」が主な業務内容です。
英語を使って、電話(ZOOM)でのやり取りをしたり、会議に参加したりといったテキパキと英語をやりとりするのではなく、デスクワーク中心でゆっくりと英語をやり取りする仕事を担当するのが想像出来ます。
英語で仕事が出来る基準を上回るのがTOEIC600点であると言ったように、この分類からはTOEIC600点以上の人達であれば英語で仕事が出来る能力があることが分かります。
【大学生の場合】TOEIC600点がどのように評価されるのか
大学生がTOEIC L&R試験スコアを最も有効活用できるのは就職活動時です。
一般的に就職活動の際に履歴書に書いて評価される点数はTOEIC600点以上からと言われています。
目安になるのは「過去3年間の内定者受験者数推移と平均スコア※」です。
※TOEIC® Listening & Reading Test 公式データ・資料より
2019年度のデータ、内定者全員が強制的に受験させられることが多いIPテストのデータにおいても、平均547点という中級者水準の英語力が平均点となっています。
544点(2016年度)、539点(2017年度)、538点(2018年度)、547点(2019年度)と平均点が推移しています。この点数帯だと内定者としては可も不可もなしです。
TOEIC600点ですと、内定者の平均を1回り上回っています。またすでに記したように、英語を使っての最低限の業務ができると判断されます。
TOEIC600点での就活|英語力の評価
TOEIC L&Rスコア600点は就職活動においてアピールできるスタートラインです。
TOEICを実施するIIBCが発表した「新入社員 TOEIC L&R 最新データ 2018年度」によれば、「鉱業」「石油」「商社」「マスメディア」「公共団体」業界では新入社員のTOEIC L&R平均スコアは600点台。
この業界を志望しているなら他の就活生もTOEIC 600点レベルの英語力を持っていると考えておきましょう。
以下は「採用時にTOEIC L&Rスコアを参考にしている企業」と「求められるかスコア」をまとめたものです。
もちろんTOEIC L&Rスコアだけが評価対象になるわけではありませんが、TOEIC対策の英語学習は英語力を高める上で必ずプラスになります。
英語力に限らず自分の能力や努力を定量的に示す姿勢は他者に評価してもらう・知ってもらう上でとても重要な軸になるでしょう。
今後の人生やキャリア形成に大きく影響する就職活動ですから、皆さん満足のいく結果を出したいと思っているでしょう。
少しでも英語力をアピールしたい気持ちがあるなら、後悔することのないように英語力を向上させ、強みにしてください。
【社会人の場合】TOEIC600点がどのように評価されるのか
社会人の場合、会社内での「異動・昇進・昇格」の際に、規定以上のTOEICスコアを求められることが多いと考えられます。
英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度においては、英語を使用する部署の中途採用においては53.8%がTOEIC LR試験の点数を要件・参考としており、求められるスコアは「620点」となっています。
そのため社会人にとっても、英語を使った業務を希望するのであれば、TOEIC600点では必要要件にわずかに到達していないと言えます。
もう少し勉強して、TOEIC700点以上の点数に到達する必要があると言えます。
英語力が現在の職場で必要とされているかどうか
「職場での英語の使用状況と現在の英語スキル」のアンケートの赤文字になっている3項目を見てみましょう。
ビジネスパーソンに自身の職場での英語の使用状況を尋ねたところ、現在は「英語は海外との取引がある部署だけで使われる」(33.9%)が最も多く、「社内で英語を使うことはない」(29.2%)が次点です。
しかし、3年後の見通しでは両項目ともに割合が減少、英語は海外との取引がある部署だけで使われる」33.9%⇒24.5%、「社内で英語を使うことはない」29.2%⇒18.0%となっており、英語の必要性は増す未来が予想されます。
また、「人材採用時、配属部署の決定や異動時に、一定の英語能力が求められる」が現在の17.8%から3年後には29.8%に増加。
このアンケート結果からは会社として英語を使用する割合が増えていくことが予想されます。
TOEIC600点到達までに必要な学習時間
【TOEIC LR試験 100点を上げる勉強時間の目安】 |
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200点から300点 ⇒ 300〜400時間 ※英語力ゼロの状態から開始する場合、さらに時間がかかります。 |
300点から400点 ⇒ 300〜400時間 ※345点以下の方はさらに時間がかかる可能性有り。 |
400点から500点 ⇒ 250〜300時間 |
500点から600点 ⇒ 250〜300時間 |
600点から700点 ⇒ 250〜300時間 |
700点から800点 ⇒ 500〜600時間 |
800点から900点 ⇒ 500〜600時間 |
上記がTOEIC LR試験で100点得点を上げるのに必要な時間です。
現時点でTOEIC350点の人がTOEIC600点に到達するのに必要な時間は800時間~1,000時間です。
1日3時間の学習をした場合、8ヶ月~約1年は必要です。
高校1年生水準(TOEIC350点)の英語力から大学生の平均点以上の英語力に到達することになるので、やはりこれくらいの時間は必要です。
注意: 専門家の指導がないと余分に時間がかかる恐れが有ります。
学習時間に関して1つ注意する必要が有ります。
専門家の指導がなく独学で学習計画を立てた場合、だいたい迷走しますので、その場合にはここで書かれている時間の1.5~2倍はかかる可能性が有ります。
回り道をしたくない方、時間を無駄にしたくない方は早めに専門家の指導を受けられた方が良いです。
現時点でTOEIC400点未満の人が独学でTOEIC500点に到達するのは難易度がそれなりに高いことです。そのため、このレベルに該当する方々は早めに英語学習サービスに課金することをお勧めします。
フィリピン留学を利用すれば、3ヶ月~6ヶ月でTOEIC500点に到達可能
>現時点でTOEIC350点の人がTOEIC600点に到達するのに必要な時間は800時間~1,000時間です。
>1日3時間の学習をした場合、8ヶ月~約1年は必要です。
1日10時間の英語学習が可能なフィリピン留学であれば、この期間を3ヶ月~4ヶ月に縮めることが可能です。
早急にTOEIC600点に到達する必要がある。また、ワーキングホリデーなどで英語が出来るだけの基礎力を身に付けたい場合には、短期的に集中学習が出来るフィリピン留学も選択肢に入れてみましょう。
この記事を書いている柴田 @HAL_Jがこれまで受け持ってきた生徒の方々ではやはり1日10時間集中的に学習できるフィリピン留学をして、この勉強量を一気にこなす人達が多かったです。
この記事冒頭で紹介したヨシヒコさんもその1人でした。
名前: ヨシヒコさん
留学期間: 約1,150時間の学習 (フィリピン留学21週間)
留学前: TOEIC335点(L185点, R150点) → 留学後: TOEIC670点(L345点, R325点) ※335点アップ
ヨシヒコさんのように短期間で英語力を上げたい方は、フィリピン留学・語学学校バックワイズについて一度ご検討下さい。
中学英語からのやり直し、TOEIC345点以下の人はより多くの時間がかかる可能性有り
中学英語・高校英語が満足に身についていない可能性が高いTOEIC345点以下の方々だとさらに時間がかかる可能性が有ります。
TOEIC LR試験はTOEIC400点~900点の点数帯であれば、それなりに正確な英語力を測定できます。しかし400点未満の英語力だと測定が困難です。
TOEIC345点以下の方で、本気で英語力を上げたいと考えている場合には早めに専門家に相談されることをお勧めします。
TOEIC600点到達のためのお勧めの英語参考書
ここから英語学習方法・おすすめの英語参考書を紹介していきます。
英語学習では必ず「区間再生」「速度調整」が出来るアプリを使用しましょう。
最初に必ず使ってほしいアプリを紹介します。
それぞれの参考書をやり込む際には、下記記事で紹介しているアプリ(Audipo, Repete Plus)を使用して、黙読・リスニング・音読・暗唱といった定着学習を行いましょう。
より詳しく英語学習方法について知りたい場合にはこの記事を執筆している柴田 @HAL_Jが提供しているフィリピン留学の語学学校バックワイズ、もしくは大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンの受講を検討ください。
英文法を学び直し、英会話の基礎学習に最適な中学英文法の参考書
中学英文法のやり直す参考書から必要な参考書を紹介していきます。
ここで紹介する英語参考書はTOEIC200~350点から英語学習を開始することを想定して作成しました。
お勧めはこの3冊です。
高校英文法から学び直そうかと思っている人にも、中2英語(中2英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版)からの学び直しを私はお勧めしています。
それは「英会話の表現を学べる」「高校英文法の基礎固めに最適」という2つの理由からです。
これら3冊(あるいは2冊)の英文法参考書を終わらせることで中学英文法について一通り学ぶ事ができます。
それに加えて重要なことなので繰り返しますが、「英会話の表現を学べる」「高校英文法の基礎固めに最適」という2つの理由から、これらは初級者から初中級者(TOEIC500点未満)の学習者が着手すべきものです。
これら参考書の紹介・使用方法の詳細については下記記事にまとめましたので、こちらをご覧下さい。
英単語・英文読解・リスニング学習で中学英語を仕上げていく
中学英文法の内容を一通り学び直した学習者が次に取り組むべきは、英単語・英文読解・リスニング学習の学習です。
一通り身につけた英文法の知識を補強するために、追加の参考書でたくさんの英文を読み込み、聴き込むことで定着させていきます。
「同じ英語表現を異なる文脈で7回遭遇してはじめてその英語表現が使えるようになる」と言われていることを実践する必要が有るのです。
英単語・英文読解・リスニング学習の学習にお勧めの参考書は下記の2冊です。
(英単語帳) 例文で覚える中学英単語・熟語1800
例文で覚える中学英単語・熟語1800の本文は下記画像です。
このいわゆる単語帳タイプのメリットは「一覧性の高さ」と「掲載されている英単語数の多さ」です。短期間に必須英単語・英語表現を学ぶことが出来ます。
(英文の中で覚えていく) 速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)
もう1つのお勧めの参考書は、速読英単語に代表される英語を「英文の中で実際に英文を読み込みながら覚えていく」というものです。
下記は速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) Part1、中学英語の長文です。
速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) Part1
それぞれタイプが異なる2種類の英単語帳を使用するのかに関しての詳細説明が長くなりましたので、下記の記事に独立させました。そちらを御覧ください。
高校英文法の基礎固め参考書 共通教材
中学英語が終わったら、次は高校英語です。
TOEIC600点以上の中級者、TOEIC800点以上の上級者になるためには、高校で学ぶ英文法をもれなく理解している必要があります。
中学英語と同様に高校英語の学習を進めていきましょう。
お勧めの参考書は下記の2冊です。
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版
私が監修している語学学校バックワイズとオンラインレッスンのハルヨンで本書、高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版を使って、多くの生徒が基礎固めを行った、十分な実績のある1冊です。
高校英文法を一通り学び直すのにお勧めの1冊は下記です。
中学英文法から学び直している場合だと、1日2時間くらいの学習であれば、3~6ヶ月の期間で本書で一通りの学習を終わらせることが出来ます。
本書で必要な知識を一通り学べますが、中学英文法の参考書と同様に、英単語・英文読解・リスニング学習の学習で学んだ知識を補強していく必要が有ります。
また、英単語・英文読解・リスニング学習と並行して3周は目を通すべき教材です。
TOEICテスト英文法プラチナ講義
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版を一通り終えた後に着手すると良いのが、下記の易しめのTOEIC LR試験向け英文法書、TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義です。
本書の対象レベルはReading Part 175点~295点の方向けです。
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版の内容を一通りこなしていれば、R175点相当に到達していますので、引き続き本書を使って学習を進めて下さい。
易しめですが、解説文を完全に理解するにはReading Part 400点以上の実力が必要ですので、中上級者が復習目的で一通り通読する使い方も悪くはない使い方です。
本書を通読することで、TOEIC LR試験で必要になる英文法の基礎事項を一通り学べます。
ここで紹介した2冊の使用方法の詳細については下記の記事を確認ください。
最重要の入門英文問題精講
TOEIC LR試験で600点、Reading Partで300点に到達出来ない人は英文法・英文読解についての知識が欠けていると言えます。
少し難易度が高い複雑な構造の英文が来たらお手上げという人にお勧めなのが、大学入試対策の参考書である入門英文問題精講 4訂版です。
TOEIC LR試験対策の参考書ではここまで高い水準で英文法・英文読解について学べる教材は有りません。
“最重要”とあえてタイトルに付けてまて、TOEIC LR試験対策の中にあえて大学入試参考書を紹介しています。
急がば回れになりますが、TOEIC LR試験の点数を伸ばせない人は本書に取り組みましょう。
本書はReading Part 350点未満の方々にお勧めの教材です。
高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。 と TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義 で学んだ内容をさらに発展させましょう。
入門英文問題精講 4訂版 の使用方法の詳細については下記にまとめました。
TOEIC600点に到達するための3つの英単語帳
ここから先はTOEIC LR試験の対策参考書を紹介していきます。
ただ、まだ直接的な試験対策の参考書には着手しません。基礎を固めるための参考書に着手します。
最初からTOEIC LR試験の問題演習(試験の過去問)にいきなりとりかかっても、知らない英単語・英語表現が頻繁に登場するので、試験対策どころではないです。
1行読んで2個も3個も知らない英単語が出てくる場合、すぐに挫折します。
そのためまずは知っている英単語・英語表現の数を増やしましょう。そして、その上で英文を正確に早く読む訓練(試験対策)をしましょう。
TOEIC600点未満向け 銀のフレーズ
最初に語彙力が不足している学習者には「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」をお勧めします。
TOEIC600点を目指す人向けの英単語帳ですので、初級者向けです。TOEIC600点以上の方は着手する必要は有りません。
「薄く広くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語のペースでの学習を続けて、3周は通しで読みましょう。
英文の中で英単語を覚える…TOEIC L&Rテスト出る語句1800+
英語長文を読み込む中で、TOEIC LR試験に必須の英単語・英語表現を学びます。
ここで紹介する英文の中で英単語を覚える2冊をやりきれば、それだけでTOEIC800点に到達することすら可能です。
TOEIC LR試験で必要になる英単語を一通り学びます。
現時点でTOEIC LR試験で500点以上(Reading Part 250点以上)の人向け。
ストーリー展開があるため、記憶に残りやすい構成です。また、英会話の教材としても優れています。
それぞれの英単語帳の使用方法
ここで紹介した2冊の英単語帳、あと紹介していない1冊の英単語帳の使用方法の詳細については下記記事を確認下さい。
内容がとても長くなったため、別記事にまとめました。
TOEIC600点から楽しくなる英語学習 – 英会話、発音、英語で学ぶ、語源
TOEIC高得点の人 = TOEIC試験が得意な人 ≠ 英語力が高い人
英単語のインプット学習が終わり、TOEIC600点以上の得点を獲得できるようになったら、英語学習がとても楽しくなります。
ここからはTOEIC試験対策と並行して取り組みたい、TOEIC LR試験対策以外の英語学習を下記の4つ紹介します。
- 英会話・英作文のための英文法学習
- 発音学習
- 英語”で”学べる「英語ニュース」
- 語彙力を一気に増やせる語源学習
なぜこのような試験対策に関係ない学習を勧めるかというと、知っている人はすでに知っていますが、
TOEIC高得点の人 = TOEIC試験が得意な人 ≠ 英語力が高い人
です。
TOEIC LR試験対策だけをしていても、本当の意味で英語力が高い人にはなれません。
「TOEIC800点だけど、英会話は全く出来ません。発音も分かりません。」というような残念な英語学習者にならないためにも、TOEIC試験対策以外の学習もしていきましょう。
TOEIC満点でもカタカナ英語
私は過去にTOEIC LR試験の大御所先生のセミナーに参加したことがありますが、完全なカタカナ英語で話されていることに衝撃を受けたことが有ります。
日本人訛りが抜けないのは仕方がないのですが、完全なカタカナ英語は論外だと思いました。
発音学習も直接的なTOEIC LR試験対策ではありませんが、早い時期に取り組むことでTOEIC LR試験に対して良い相乗効果を発揮します。
TOEIC600点を超えた中級者であれば、英語4技能(聞く・読む・話す・書く)の全てを高めることが出来る学習にも早い時期に着手することをお勧めしています。
TOEIC600点に到達したら取り組みたい学習を下記の記事にまとめました。
TOEIC600点の4技能(聞く・読む・話す・書く)を分析
最後におまけとしてTOEIC600点の実力をまとめました。
実際、TOEIC600点だとどれくらいの英語力になるのでしょうか。
(補足)「Listeningパート300点+Readingパート300点=TOEIC600点」の英語力です。
(聴く力) TOEIC Listeningパート 300点の実力とは?
Listeningパートで300点を取得している人の場合は、聴き取った英語を英語のままで理解するのはまだ厳しいです。
易しめの英文であれば、そのまま理解出来ます。
一方、長めの英文、複雑な構成の英文の場合、いったん日本語に置き換えて理解する必要が有ります。
また、英文全部を聞き取るというよりは、知っている英単語・英語表現をところどころ拾って、なんとか話されている内容を理解するという水準です。
TOEIC LR試験のリスニング試験もまだ分からないことだらけです。
英会話でも相手がゆっくり、かつ易しめの言葉を選んで話してくれないと、一度では相手の言っていることを理解できません。
(読む力) TOEIC Readingパート 300点 の実力とは?
Readingパートで300点取得できている人は、高校2~3年生レベルの英文法を習得していると言えます。
英文法でも難易度が高い、 現在分詞/過去分詞による修飾、分詞構文/独立分詞構文/付帯状況、仮定法過去/仮定法過去完了のwould/could/mightなどの丁寧表現の使い分け、仮定法過去/過去完了/未来、倒置なども一通り理解は出来ています。
しかしながら、そこまで深く理解は出来ていません。Part5とPart6の英文法問題で難しめの問題に遭遇した場合、30秒以内に即答する実力は有りません。
ただし、浅く広くは高校英文法を身に着けているので、今後も英語学習を続ければTOEIC700点、TOEIC800点といった中級者以上の英語力を身につけられる基礎力はすでに有ります。
まだまだTOEIC試験の英文や大学入試の英文以外の、実際SNSなどで使われている英文を読むには厳しいですが。
簡単なメールのやり取りであれば翻訳ツールがなくても、おおよその内容が理解出来ます。
(話す力)TOEIC600点レベル…話せない。話せてもブロークンイングリッシュ。
多くのTOEIC600点レベルの人はまだ全然英語を話せません。
オンライン英会話や語学留学経験がある人であれば、ごく簡単なやり取りは出来ます。ただし、少し長めの英文を話すと、英文法はグチャグチャで文章の構造もメチャクチャです。具体例を1つ挙げると、不定詞と動名詞の使い分けが苦手だったりします。
この水準はいわゆる、”ブロークンイングリッシュ”と言われるものです。
話されている英文を精査すると「時制が間違っている」「品詞の使い方が間違っている」「3単現のsが抜けている」「冠詞や単数・複数表現の使い分けが出来ない」ということが大多数です。
英会話は場数を踏んでいれば、意思疎通が出来ます。
が、それはあくまで自分が得意とする場面に限った話です。少しでも慣れていない場面、慣れていない会話に接すると途端にしどろもどろになります。
また、少し複雑な内容を伝えるとなると、話し相手があなたの間違った英語を聞き取ろうとする意志がある場合限定で英会話が成立します。
通常は自分がお金を払って、英会話学校やオンライン英会話などの有料サービスを利用しないと英会話が成立しません。
(書く力)TOEIC600点レベル… ほとんど書けない。
英作分であれば、英会話よりも時間をかけられる分、ややましな英文を書けます。
しかし、書かれている英文を精査すると 「時制が間違っている」「品詞の使い方が間違っている」「3単現のsが抜けている」「冠詞や単数・複数表現の使い分けが出来ない」 ことが大多数です。
日本語を直訳したような英文を書いている場合には、内容が理解されないことも多いです。
まだまだ英文法の知識が不足しているし、また英単語・英語表現を知っている表現が限られているため、自分の伝えたいことを英文にするのは困難です。
終わりに
今回の記事ではTOEIC600点に到達するための学習方法をまとめました。
TOEIC600点は英文法と英単語の基礎力アップの学習のみで到達可能です。特別な試験対策は不要です。
TOEIC600点到達のためには、試験対策をして付け焼き刃対策で短期間の点数アップを狙うよりも、英文法と英単語の学習をして基礎力を上げてその結果としてTOEIC600点に到達することが望ましいです。
仮に付け焼き刃の試験対策で600点に到達しても、基礎力が欠けている状態ではその後の学習で点数がなかなか上がらずに苦労することになりますので。
(説明会申込み) 語学学校バックワイズ・オンラインレッスンのハルヨン
「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」を方針とするフィリピン留学・語学学校バックワイズではこの記事で紹介している教材を使って英語力を短期間で劇的に向上させることが出来ます。
語学学校バックワイズでのフィリピン留学についてより詳細を知りたい場合には、下の画像のリンク先記事よりバックワイズ・オンライン説明会にお申し込み下さい。
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