TOEIC500点はどのくらいのレベル?600点までの勉強時間・勉強法・参考書

「TOEIC500点なんて大したことがない」という意見をSNSではよく見かけます。

しかし、これまで多数の英語初級者を指導してきた経験から言えば、TOEIC500点は決して簡単に取れる点数ではありません。

英語初級者の場合だと、中学英文法・高校英文法を学び、TOEIC L&R試験の参考書で対策をしてやっと到達できるのがTOEIC500点です。

だからこそTOEIC500点は、英語初級者が最初に突破すべき大きな壁だと言えます。

実際、ハルヨン・バックワイズで英語初級者の長期学習カリキュラムを作成する際にも、TOEIC500点を最初の目標に設定することがあります。

柴田 @HAL_Jが作成した学習カリキュラムを元に学ばれたチヒロさん

名前: チヒロさん
留学期間: 18週間(約1,000時間の学習)
留学前: TOEIC450点(L255点、R195点)→ 留学後: TOEIC730点(L365点、R365点) ※280点アップ

※チヒロさんの学習カリキュラムは、本記事を執筆している柴田 @HAL_Jが作成しました。

チヒロさんのように、TOEIC500点を突破した後も学習を続け、700点以上まで英語力を伸ばす人もいます。

この記事では、TOEIC500点の英語力、大学生・社会人としての評価、600点までの勉強時間、具体的な勉強法と参考書を紹介します。

目次

TOEIC500点はどのくらいのレベル?大学生の平均点を上回る

2025年度のTOEIC L&R IPテストでは、大学生の平均点は466点でした。TOEIC500点は大学生の平均点を上回っています。

一方、公開テストの平均点は616点。こちらでは500点は平均以下です。

この違いは、公開テストとIPテストで受験者の構成が異なるためです。大学や企業で団体受験するIPテストには、英語が得意ではない人も数多く含まれています。

TOEIC500点は、英語が得意な人にとっては物足りない点数でも、英語初級者にとっては十分に価値のある到達点です。

公開テストとIPテストの違いについては、下記の記事で詳しく紹介しています。

Backwise - バックワイズ | フィリ...
TOEIC公開テストとIPテストの違い|約700点以上は公開テスト3人に1人、IPテスト7人に1人 - Backwise この記事では、TOEIC L&R試験の公開テストとIPテストの違いについてまとめています。 公開試験と

TOEIC500点で出来ること / どのように評価されているのか

挨拶が出来る、簡単な業務連絡などが出来る

英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019年度を見てみると、TOEIC L&R試験の点数帯毎にどのような業務ができるのかがまとまっています。

(上記画像の右項目)TOEIC L&R試験の点数に応じた英語スキルは下記になります。

  • TOEIC800点以上…通訳なしでの海外出張に一人で行ける、海外赴任できる
  • TOEIC600-800点未満…簡単な業務連絡などが出来る、取引先/海外支店とメールでやり取りが出来る
  • TOEIC600点未満…挨拶ができる、簡単な業務連絡などが出来る

TOEIC500点の人達が所属するグループ(TOEIC600点未満)においては「挨拶が出来る」「簡単な業務連絡などが出来る」が主な業務内容です。

TOEIC500点レベルの人が英語業務に関わる例を挙げると、下記のようなメールのやり取りが想定されます。

  • すでに定型文が作成されている英文メールに日程・数値・品目を入力する。
  • 相手の返信を理解するために翻訳ソフトを使用する必要がある。

TOEIC500点では、まだまだ英語を使って本格的に業務を行うには厳しいです。

英語を使ってより積極的に仕事をしたいのであれば、まずはTOEIC600点以上を目指しましょう。

【大学生の場合】TOEIC500点はどのように評価されるのか

大学生がTOEIC L&R試験のスコアを最も有効活用できる機会の一つが就職活動です。

ただし、TOEIC600点未満のスコアだと、「英語が苦手な学生」という印象を与える恐れがあるため、英語力のアピール材料としてTOEICスコアを履歴書に書くには注意が必要です。

この600点という基準がどこから来ているのかというと、IIBCが公開している内定者のTOEIC L&R平均スコアです。

※出典:IIBC「TOEIC Program DATA & ANALYSIS」

2024年度の内定者のTOEIC L&R平均スコアは626点です。大学生全体の平均点を上回るTOEIC500点でも、内定者の平均には届きません。

就職活動で英語力をアピールしたいのであれば、TOEIC500点で満足せず、まずは600点以上を目指しましょう。

【社会人の場合】TOEIC500点がどのように評価されるのか

社会人の場合、会社内での「異動・昇進・昇格」や転職の際に、一定以上のTOEICスコアを求められることがあります。

IIBCの「英語活用実態調査2019」によると、英語を使用する部署の中途採用では、53.8%の企業・団体がTOEIC L&R試験のスコアを要件・参考としており、求められる平均スコアは620点でした。

そのため、英語を使う部署への異動や転職を希望する社会人にとって、TOEIC500点ではまだ物足りません。

まずはTOEIC600点以上を目指し、英語を使う仕事に応募できる選択肢を増やしていきましょう。

TOEIC500点に到達までに必要な学習時間

以下の表はTOEIC L&R試験のスコアを上げるために必要な学習時間の目安です。

現在TOEIC300点前後の人が500点に到達するには、550~700時間程度の学習が必要です。1日3時間勉強した場合でも、約半年~8ヶ月かかります。

TOEIC500点から600点を目指す場合は、さらに250~300時間程度の学習が目安です。1日3時間勉強する場合、約3ヶ月で600点を目指せる計算になります。

TOEIC L&Rのスコアを100点上げるために必要な勉強時間の目安

これまでハルヨン・バックワイズで多数の英語学習者を指導してきた経験をもとに、TOEIC L&Rのスコアを100点上げるために必要な学習時間の目安をまとめると、以下のようになります。

現在のスコア → 目標スコア学習時間の目安
200点 → 300点300〜400時間
300点 → 400点300〜400時間
400点 → 500点250〜300時間
500点 → 600点250〜300時間
600点 → 700点250〜300時間
700点 → 800点500〜600時間
800点 → 900点500〜600時間

※上記の学習時間は、これまでの英語指導経験をもとに算出した推定値です。実際に必要な学習時間は、学習開始時点の英単語・英文法・英文読解・リスニングなどの基礎力や、学習方法によって異なります。

専門家の指導を受けずに独学で学習計画を立てた場合、現在の英語力に合っていない教材や勉強法を選び、必要のない学習に多くの時間を使ってしまうことがあります。 ハルヨン・バックワイズでこれまで指導してきた経験では、こうした学習の迷走によって、上記の目安の1.5〜3倍以上の学習時間がかかるケースもあります。

表を見る際の注意点として、低いスコア帯と高いスコア帯では、表に記載した時間よりも多くの学習時間が必要になる場合があります。

TOEIC200点台で、英単語や中学英文法の知識がほとんど身についていない状態から学習を開始する場合には、基礎から学び直す必要があるため、上記よりもさらに時間がかかることがあります。

また、TOEIC700点以上になると、そこから100点を上げる難易度が高くなり、さらに多くの学習時間が必要になります。

TOEIC500点を目指すなら、Reading(R)の点数で学習方法を変える

TOEIC500点を目指す際に重要になるのが、Listening PartとReading Partの点数の内訳です。

例えば、同じTOEIC350点でも、次の2人では英語力が大きく異なります。

  • Aさん:L250点・R100点
  • Bさん:L150点・R200点

Aさんはリスニングで点数を取れていますが、リーディングが100点しかありません。この場合、中学英文法や基本的な英単語の知識が不足している可能性が高いため、TOEIC対策の参考書に取り組むよりも、まずは英文法・英単語の基礎学習を優先すべきです。

一方、Bさんはリーディングで200点取れています。英文法や英単語の基礎知識がある程度身についているのであれば、発音学習や英文の音読を取り入れ、リスニング力を伸ばすことが次の課題になります。

同じTOEIC350点でも、LRの点数配分によって勉強法は変わってきます。

特にReadingの点数が低い人は、リスニングの問題を大量に解く前に、英文法を学び直す必要があります。

中学1年生の英文法から学び直してTOEIC585点に到達した大学生

英語が苦手で、TOEIC500点なんて自分には無理だと思っている人にも紹介したい事例があります。

大学3年生を休学して英語学習に取り組んだ及川賢信さんです。

賢信さんは中学2年生の途中から英語の授業についていけなくなり、中学・高校では英語の授業中に寝ていたそうです。学習開始時には、一般動詞とbe動詞の違いすら理解できていませんでした。

そこで、中学1年生の英文法から学習をやり直しました。日本で6ヶ月間(24週間)のオンライン事前学習に取り組み、中学・高校英文法を学んだ後、フィリピンに8週間留学しました。

英文法だけでなく、英文読解、リスニング、音読・暗唱にも取り組み、フィリピン留学中には英語で雑談できるようになりました。

そして帰国後の2025年5月、TOEIC585点(L340点・R245点)を取得しました。

最初は一般動詞とbe動詞の違いすら分からなかった大学生が、中学英文法から学び直してTOEIC500点を突破した実例です。

英語が苦手な人ほど、TOEIC対策の問題集に飛びつくのではなく、中学英文法から学び直すことをおすすめします。

▶ 及川賢信さんの留学体験談|中学英文法から学び直してTOEIC585点に到達

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初級者だったけれど、最初から英語が聞き取れて、話せた及川賢信さん – 大学3年を休学し、日本で半年のオン... 及川賢信さん年齢 : 20代男性、大学生・3年時に休学学習期間: 日本での事前学習6ヶ月(24週間) + フィ

TOEIC450点でもReadingが150点なら、中学英文法からやり直す

実際に、語学学校バックワイズでレッスンを受けた大学生のタイセイさんは、学習開始時点でTOEIC450点(L300点・R150点)でした。

TOEIC500点まであと50点。しかし、Readingが150点しかなかったため、TOEIC試験対策の参考書ではなく、中学・高校英文法の復習から学習を開始しました。

中学英文法から学び直し、高校英文法、大学受験レベルの英文読解、TOEIC公式問題集を使った音読・暗唱へと学習を進めました。

その結果、Readingは150点から290点に上昇。TOEICの合計点も450点から715点まで265点アップしました。

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B’Cebu留学では英語力が伸びなかった|2回目のフィリピン留学でTOEIC265点アップ - Backwise 写真左がタイセイさん 武田大誠さん 年齢 : 20代男性、大学3年生(休学中)バックワイズで留学開始時点の英語

TOEIC500点を目指すなら、まず現在の英語力に合った学習計画を

TOEIC500点まであと50点、100点という人でも、Readingの点数によって必要な勉強は大きく変わります。

ハル英語4技能アカデミー(ハルヨン)では、日本人教師が現在の英語力を確認し、中学英文法からやり直すべきか、高校英文法・英文読解へ進むべきか、何をどの順番で学ぶのかを考えて学習カリキュラムを設計します。

TOEIC500点で伸び悩んでいる人、独学で何から勉強すればよいか分からない人は、現在の英語力と学習方法についてご相談ください。

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TOEIC500点に到達するためのおすすめ英語参考書

ここからは、TOEIC500点を目指す人におすすめの英語参考書と勉強法を、中学英文法→発音→高校英文法の順番で紹介します。

TOEIC Reading Partが200点未満の場合は、中学1年生の英文法から学び直すことをおすすめします。

Reading Partが200点以上ある場合は、中学2年生の英文法から復習していきます。ただし、中学1年生の英文法に不安がある人は、そこから復習してください。

TOEIC200〜450点の方は、中学英文法から英語を学び直す

TOEIC200〜450点程度の方は、いきなりTOEIC L&R試験対策の問題集を繰り返すよりも、まず中学英文法から英語の基礎を学び直すのがお勧めです。

中学英文法を学び直すことで、高校英文法・英文読解へ進むための基礎を作りながら、日常英会話で使う基本的な英文法・英語表現も一緒に学べます。

お勧めしているのは、以下の3冊です。

英語がかなり苦手な方は中1から、中1英文法を理解できている方は中2・中3から始めても構いません。

高校英文法から学び直そうと考えている方にも、中学英文法に不安がある場合は、中2・中3まで戻って復習することをお勧めしています。

(参考動画:中学1年・中学2年の英文法を学ぶだけでも、簡単な英会話が出来るようになります)

「自分は中1・中2・中3のどこから始めればいいのか」「3冊をどのように勉強すればいいのか」については、下記の記事で詳しく解説しています。

▶ 中学英語のやり直しにおすすめの参考書|「ひとつひとつわかりやすく。」で中学英文法を学び直す

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中学英語のやり直しにおすすめの参考書|「ひとつひとつわかりやすく。」で中学英文法を学び直す - Backwis... 英語学習に苦手意識がある方 英語学習を中学校の授業で諦めた方 英会話レッスンを受けたけれど、全然分からなくて絶

中1英文法を終えたら、発音学習も始める

独学で英語を学び直す場合、中学1年生レベルの英文法を一通り学んだ段階で、発音学習も始めることをおすすめします。

英語を全く理解していない状態で、発音だけを先に学ぶ必要はありません。まずは中1英文法を学び、簡単な英文の仕組みを理解しましょう。

一方で、中学英文法をすべて終えるまで発音を後回しにする必要もありません。

発音を学ばないまま大量の英単語や英語表現を覚えてしまうと、間違った音で覚えた単語を後から修正する必要が出てきます。

そのため、中1英文法を一通り学び終えたら、中2・中3英文法へ進むのと並行して、英語の発音についても学び始めることをおすすめします。

発音をいつから学べばよいのか、独学でどこまで学べるのか、おすすめの発音教材については、以下の記事で詳しく解説しています。

▶ 発音の学習…リスニング対策、そして英会話が出来るようになるために必須

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英語の発音学習はいつから?独学におすすめの教材と発音矯正の必要性 - Backwise 発音学習はいつから始めれば良いか 独学で英語を学び直す場合、中学1年生レベルの英文法を一通り学んだ段階で、発音

中学英単語を定着させる4ステップ|発音・英文読解・リスニング・音読まで

中学英文法の内容を一通り学び直したら、次は中学英単語を身につけながら、英文読解・リスニングの学習に進みます。

中学英単語は、英単語帳を1冊暗記して終わりではありません。「薄く広く覚える→正しい発音を学ぶ→英文の中で狭く深く覚える→音読・暗唱して使える英語にする」という4ステップで学習します。

この4ステップで使用するお勧めの参考書を紹介します。

STEP1:一覧型の英単語帳で「薄く広く覚える」|320例文で効率よく覚える 中学英単語・熟語2000

320例文で効率よく覚える 中学英単語・熟語2000


320例文で効率よく覚える 中学英単語・熟語2000の本文は下記画像です。

この参考書では、まず中学レベルの必須英単語を「薄く広く」覚えます。

この段階では1つ1つの英単語を完璧に覚える必要はありません。「英単語⇔日本語訳」を結びつけて、中学レベルの英単語を一通り頭の中に入れることを優先します。

STEP2:正しい発音を学び「文字・意味・音」を結びつける

STEP1で英単語と日本語訳を結びつけたら、次に英単語の正しい発音を学びます。英単語は「文字」と「意味」だけでなく、「音」まで結びつけて覚えることが重要です。

発音学習にお勧めしている参考書が、そーた式! まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40です。

そーた式! まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40

正しい発音を知らない英単語は、文字で見れば意味が分かっても、実際の英語を聴いたときに同じ英単語だと認識できないことがあります。STEP3で英文を本格的に読み、聴き込む前に正しい発音を学び、「文字・意味・音」を結びつけておきます。

STEP3:長文を読み、聴きながら「狭く深く覚える」|速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.4

STEP1で「薄く広く」覚え、STEP2で正しい発音を学んだら、次は英単語を実際の英文の中で読み、音声で聴きながら「狭く深く」覚えていきます。

英単語を日本語訳だけで覚えるのではなく、どのような場面・文脈で使われているのか、どのような英単語・英語表現と一緒に使われるのかまで学びます。

ここで使用するのが速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.4です。下記は本文です。

STEP4:英文を音読・暗唱して「使える英語」にする

最後は、STEP3で読み、聴いて理解した英文を繰り返し音読し、重要な英文は全文暗唱します。

英単語を単体ではなく英文ごと覚えることで、英単語・英語表現を英会話や英作文で使える状態にしていきます。「意味が分かる英単語」で終わらせず、「自分で使える英単語」にするのがこのSTEP4です。

これら4ステップの具体的な学習方法については、下記の記事にまとめましたので、そちらを御覧ください。

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中学英単語のおすすめ参考書2冊|英文読解・リスニングまで伸ばす4ステップ勉強法 - Backwise 中学英文法の内容を一通り学び直した学習者が次に取り組むべきは、英単語・英文読解・リスニングの学習です。 たくさ

高校英文法の学び直し|TOEIC Reading 300点未満に「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」がおすすめ

TOEIC600点、730点、860点を獲得するには、高校で学ぶ英文法をもれなく理解している必要があります。

現時点でTOEIC Reading Partが300点未満の方は、TOEIC対策の問題集を繰り返す前に、高校英文法を一度きちんと学び直すことをおすすめします。

例えば、仮定法過去の知識がないと、下記の It is time + 仮定法過去「もう~する時間です」という未来の仮定法の表現を理解できません。

こうした高校英文法の重要項目が分からない場合には、TOEICの問題演習を増やすよりも、まず高校英文法から復習しましょう。

高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版

高校英文法を一通り学び直すのにおすすめしているのが、「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版」です。

高校英文法の主要な項目を基礎から一通り確認でき、分厚い英文法書ではないため、英語が苦手な人でも取り組みやすいのが大きな利点です。

現時点でReading Partが300点未満であれば、「TOEIC対策をしなければ」と焦るよりも、まず本書を最初から学習することをおすすめします。

一方、Reading Partが300点を超えている人でも、英文法に苦手意識があったり、Part 6・7の英文を正確に読めなかったりする場合には、一度通読する価値があります。

ただし、Reading Partで350点以上を安定して取れており、高校英文法にも大きな不安がない人が、あえて最初から取り組む必要はありません。

そして、本書を何周も繰り返すことだけを目的にする必要もありません。高校英文法を一通り理解した後は、学んだ英文法の知識を使って実際の英文を正確に読む「英文読解」へ進みます。

高校英文法を学び直すべき目安、中学英文法まで戻った方がいい人、「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版」を終えた後の英文読解については、下記の記事で詳しく紹介しています。

▶ 関連記事:高校英文法の学び直し|TOEIC Reading 300点未満に「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」がおすすめ

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TOEIC Reading 300点未満なら高校英文法を学び直すべし|「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」活用... TOEIC L&R試験のReading Partが300点未満で伸び悩んでいる人は、TOEIC対策の問

大学入試レベルの英文読解 – 入門英文問題精講

TOEIC LR試験で600点、Reading Partで300点に到達出来ない人は英文法・英文読解についての知識が欠けていると言えます。

少し難易度が高い複雑な構造の英文が来たらお手上げという人にお勧めなのが、大学入試対策の参考書である入門英文問題精講 4訂版です。

入門英文問題精講 4訂版

本書はReading Part 350点未満の方々にお勧めの教材です。

TOEIC LR試験対策の参考書ではここまで高い水準で英文法・英文読解について学べる教材は有りません。そのためあえて大学入試参考書を紹介しています。

下記のような仮定法過去の英文を問題なく理解できる水準まで英文法・英文読解の理解を深めれば、TOEIC LR試験の英文ではほぼ困ることが無くなります。

急がば回れになりますが、TOEIC LR試験の点数を伸ばせない人は本書に取り組みましょう。本書以上に英文法・英文読解について詳しい解説がされているTOEIC LR試験の参考書は有りません。

高校英文法をひとつひとつわかりやすく。改訂版 と  TOEIC(R)テスト英文法 プラチナ講義  で学んだ内容をさらに発展させましょう。

入門英文問題精講 4訂版 の使用方法の詳細については下記にまとめました。

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TOEIC800点、英検準1級に到達するために必須の英文法・英文読解が学べる入門英文問題精講 4訂版 - Backwise TOEIC LR試験で600点、Reading Partで300点に到達出来ない人は英文法・英文読解についての

TOEIC試験で不動の基礎力を築く3冊の英単語本

ここから先は、TOEIC L&R試験の英単語・英語表現を学ぶためにおすすめの3冊を紹介します。

TOEIC L&R試験で600点、730点、800点、さらに860点以上を目指すにあたって、何はなくとも必要になるのが英単語・英語表現の知識です。

TOEIC L&R試験対策にいきなり取りかかっても、知らない英単語・英語表現が頻繁に登場する状態では、試験対策どころではありません。1行読んで2個も3個も知らない英単語が出てくる場合、英文を読むだけで大きな負荷がかかり、学習を継続するのも難しくなります。

そのため、まずはTOEIC L&R試験で頻繁に登場する英単語・英語表現を「薄く広く」学びます。

その後、大量の英単語を覚える前に発音の基礎を学び、英文の中で英単語・英語表現を「狭く深く」身につけます。

最後に、一覧性の高い英単語帳を使って、覚えていない語彙をもう一度「薄く広く」確認します。

この4ステップの中で使用する英単語教材として、「銀のフレーズ」「TOEIC L&Rテスト出る語句1800+」「金のフレーズ」の3冊をお勧めします。

TOEIC600点未満向け 銀のフレーズ

最初に、TOEIC L&R試験に必要な語彙力が不足している学習者には「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」をお勧めします。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ

銀のフレーズは、TOEIC600点を目指す初級者向けの英単語帳です。すでにTOEIC600点以上を取得している人は、基本的には取り組む必要はありません。

この段階では、掲載されている英単語を1語ずつ完璧に覚えようとするのではなく、まずTOEIC L&R試験で頻繁に登場する英単語・英語表現に広く触れることを優先します。

「薄く広く速くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語を目安に進め、まずは3周通して読みましょう。

銀のフレーズでTOEIC頻出語彙に広く触れたら、次は大量の英単語を覚える前に、発音の基礎を学びます。

大量の英単語を覚える前に発音の基礎を学ぶ

英単語を本格的に覚え始める前に、発音の基礎を学んでおくことをお勧めします。

発音を後回しにしたまま英単語を覚え続けると、間違った音で覚えた英単語がどんどん増えていくからです。

最初の100語なら、後から発音を修正するのもそれほど大変ではありません。しかし、1,000語、2,000語、3,000語と覚えてから発音の間違いに気づけば、それまでに覚えた大量の英単語について、正しい音を確認して覚え直す必要があります。完全な二度手間です。

そのため、銀のフレーズでTOEIC頻出語彙に広く触れた段階で、一度発音の基礎を学んでおくことをお勧めします。

▶ 関連記事:英語の発音学習はいつから?独学におすすめの教材と発音矯正の必要性

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英語の発音学習はいつから?独学におすすめの教材と発音矯正の必要性 - Backwise 発音学習はいつから始めれば良いか 独学で英語を学び直す場合、中学1年生レベルの英文法を一通り学んだ段階で、発音

発音の基礎を身につけたら、次は英文の中で英単語・英語表現を「狭く深く」学んでいきます。

英文の中で英単語を覚える…TOEIC L&Rテスト出る語句1800+

銀のフレーズでTOEIC頻出語彙を「薄く広く」学び、発音の基礎を身につけたら、次は英文の中で英単語・英語表現を「狭く深く」学んでいきます。

ここでお勧めするのが「増補版 TOEIC®L&Rテスト出る語句1800+」です。

増補版 TOEIC®L&Rテスト出る語句1800+ [音声DL・電子版付]

本書は、高校英文法の内容を一通り理解している、TOEIC400〜600点程度の人を対象とした教材です。なお、後述するように英会話の教材としても有効ですので、その場合にはTOEIC800点程度の人にもお勧めです。

最大の特徴は、英単語を単独で暗記するのではなく、TOEIC L&R試験で実際に登場するような英文の中で英単語・英語表現を学べることです。

さらに、登場人物が固定されており、教材全体を通してストーリーが続いていきます。同じ人物や会社、人間関係が繰り返し登場するため、バラバラの例文を大量に暗記するよりも、英単語や英語表現を文脈と一緒に記憶しやすい構成になっています。

また、上司と部下、同僚、顧客などの人間関係によって、依頼や提案などの表現がどのように変わるのかも英文の中で学べます。短い英会話も多く収録されているため、TOEIC L&R試験の語彙対策だけでなく、英会話の教材としても優れています。

銀のフレーズで「薄く広く」覚えた英単語・英語表現を、今度は英文の中で何度も確認しながら「狭く深く」定着させていきましょう。

参考画像1: 登場人物が固定されています。

参考画像2: 固定された登場人物で物語が進行していきます。

仕上げに金のフレーズで「もう一度、薄く広く」確認する

英文の中で英単語・英語表現を「狭く深く」学んだ後は、仕上げとして一覧性と網羅性に優れた「[増補改訂版]TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)」を使います。

[増補改訂版]TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

ここでは、これまでに学んだ英単語・英語表現に漏れがないかを「もう一度、薄く広く」確認していきます。

銀のフレーズと同様に、「薄く広く速くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語を目安に進め、まずは3周通して読みましょう。

TOEIC英単語学習4ステップの詳しい進め方

ここで紹介した「薄く広く」→「発音の基礎」→「狭く深く」→「もう一度、薄く広く」という4ステップの具体的な進め方や、「銀のフレーズ」「TOEIC L&Rテスト出る語句1800+」「金のフレーズ」の詳しい使い方については、下記の記事で解説しています。

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生成AIを使えば、英単語をさらに深く学べる

現在は、銀のフレーズや金のフレーズ、TOEIC公式問題集などの従来の教材に生成AIを組み合わせることで、英単語・英語表現をより深く学べるようになっています。

たとえば、金のフレーズでは紙面の都合上、1つの英単語について掲載できる例文や解説には限りがあります。しかし生成AIを使えば、追加の例文を作成したり、似た意味を持つ英単語との違いを比較したり、実際にどのような場面で使われるのかまで詳しく確認できます。

さらに、TOEIC公式問題集の英文を生成AIに解説させることで、英単語だけでなく、英語表現・英文法・構文まで掘り下げて学習できます。

金フレ・TOEIC公式問題集・英語絵本に生成AIを組み合わせて、「薄く広く」→「狭く深く」→「広く深く」と英語を学ぶ具体的な方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

▶ 関連記事:TOEIC学習は生成AIを使わないと非効率すぎる時代に|金フレ・公式問題集・英語絵本をAIで使い倒す勉強法

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TOEIC500点の4技能(聞く・読む・話す・書く)を分析

最後に、TOEIC500点レベルの英語4技能をまとめます。

同じTOEIC500点でもListeningとReadingの点数配分によって英語力は異なります。ここでは、Listening250点+Reading250点=TOEIC500点という人を想定します。

なお、TOEIC L&R試験ではSpeaking・Writingの能力を直接測定できないため、話す力・書く力については、これまで指導してきた生徒の傾向をもとに紹介します。

(聞く力)TOEIC Listening250点の実力とは?

Listening250点の場合、聞き取った英語を英語のまま理解するのはまだ厳しいです。知っている英単語や英語表現をところどころ拾い、日本語に置き換えながら、なんとか話の内容を理解している段階です。

英会話でも、相手がかなりゆっくり話し、易しい英単語を選んでくれないと、一度で理解するのは難しいです。

(読む力)TOEIC Reading250点の実力とは?

Reading250点を取れている人は、高校英文法をある程度学んでおり、英文読解の基礎力も身についていると考えられます。

ただし、分詞構文、仮定法、倒置などの難しい英文法や、複雑な英文構造の理解はまだ不十分なことが多いです。

簡単な英文メールなら翻訳ツールなしでもおおよその内容を理解できますが、TOEICの長文問題や英語ニュースを正確に読むには、さらに学習が必要です。

(話す力)TOEIC500点レベルでは、まだまだブロークンイングリッシュ

TOEIC500点レベルでは、英会話に苦戦する人が多いです。

オンライン英会話や語学留学の経験があれば、ごく簡単なやり取りはできるかもしれません。しかし、少し長い英文を話そうとすると、時制が間違っている、品詞の使い方がおかしい、三単現のsが抜ける、冠詞や単数・複数の使い分けができないといった問題が目立ちます。

いわゆる「ブロークンイングリッシュ」です。

慣れた話題なら意思疎通できても、知らない話題や少し複雑な内容になると途端にしどろもどろになる。相手が間違った英語を理解しようと努力してくれるから、なんとか会話が成立していることも少なくありません。

英会話の場数を踏んでいることと、正確な英文を組み立てられることは別です。

(書く力)TOEIC500点レベルでは、自分の考えを英文にするのが難しい

英作文は英会話よりも考える時間があるため、多少は正確な英文を書けます。

しかし、実際に書かれた英文を見ると、時制、品詞、冠詞、単数・複数など、英会話と同じような間違いが目立ちます。

日本語をそのまま英語に置き換えた不自然な文章になり、相手に意味が伝わらないこともあります。

英文法の知識と英単語・英語表現の蓄積がまだ不足しているため、自分の伝えたいことを自由に英文にするのは難しい段階です。

まとめ|TOEIC500点は通過点。次は600点以上を目指そう

TOEIC500点は、英語の初級者から中級者へ進む途中の段階です。大学生の平均点を上回るスコアですが、就職活動で英語力をアピールしたり、仕事で英語を使いこなしたりするには、まだまだ勉強が必要です。

ただし、TOEIC500点を目指す人が、最初からTOEIC対策の参考書ばかり勉強するのはおすすめしません。

特にReadingが200点未満の場合は、中学英文法から学び直した方が効率的です。実際に、中学1年生の英文法から学び直したケンシンさんはTOEIC585点を取得。

Reading150点から中学・高校英文法を復習したタイセイさんは、TOEIC450点から715点まで伸ばしています。

TOEICの点数を上げるために必要なのは、問題を大量に解くことではなく、現在の英語力に合った学習を正しい順番で進めることです。

TOEIC500点から600点・700点を目指すなら、学習の順番を間違えない

TOEIC500点前後で伸び悩んでいる人の中には、英単語帳や公式問題集を何度も繰り返しているのに、なかなか点数が上がらない人がいます。

その原因が英文法や英文読解の基礎不足にあるなら、TOEIC対策を続けても効率は悪いです。

ハル英語4技能アカデミー(ハルヨン)では、日本人教師が現在の英語力を確認し、「何を、どの順番で、どこまで学ぶのか」を考えて学習カリキュラムを設計します。中学・高校英文法、発音、英文読解、音読・暗唱と段階的に学び、フィリピン人教師とのマンツーマンレッスンで学んだ英語を実際に使います。

フィリピン留学を希望する人には、語学学校バックワイズという選択肢もあります。バックワイズは「フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校」です。日本でのオンライン事前学習と現地留学を組み合わせることもできます。

ハルヨン、バックワイズともに、現在の英語力から何を、どの順番で、どこまで学ぶべきかを考えた上で学習を進めます。

TOEIC500点を目指している人も、500点から600点・700点以上を目指したい人も、まずは現在の英語力と学習方法についてご相談ください。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

ツイッターは相互フォローの方針でやっているので、お気軽にフォロー下さい。

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