TOEIC 550点レベルを徹底分析 – TOEIC550点を獲得するための英語学習法 ハルヨン式

※この記事の執筆者はハルヨン代表のはるじぇー Twitter @HAL_J です。

この記事ではTOEIC 550点レベルの英語力の特徴と、その水準に届くための勉強法を詳しく解説します。

英語学習初心者がTOEIC LR試験を受ける際に最初に目指すべき点数は「500点」です。TOEIC550点はこの500点を頭1つ上回る点数であり、日本の大学生の平均的な英語力(TOEIC450点前後)を100点以上も上回るTOEIC550点。

本記事ではTOEIC550点に到達するには何を、どのように学習するのが良いのか。また、TOEIC550点は英語力で言うとどの程度のものなのかをまとめました。

そして、また就職・転職活動ではどのような評価をされるのか、具体的に解説していきます。

この記事を読んで、まずはTOEIC LR試験550点への理解を深め、そして上級者を目指すための方法をつかみましょう。

目次

TOEIC550点レベルの英語力(聞く・読む・話す・書く)

<基礎学力がある人の点数例>

TOEIC LR試験の550点の点数配分例

◆Listening Part 250点、Reading Part 300点

上記の点数パターンは大学受験対策を真面目にしていた人に多い点数配分です。2021年以降の大学入学共通テストにおいては、Listening PartがReading Partと同じ点数になってくるため、こういった点数配分では無くなってくるとは思いますが、2020年以前の大学入試センター試験においてはReadingが重視されているため、このような点数配分になる傾向が有ります。

Reading Partの点数配分が高い方は、その後の英語力の伸びは速く、あっという間に600点、700点に到達することが可能です。Listeningの学習もこれまでやってきていなかっただけなので、やればすぐに点数が上がります。

そしてまた、TOEIC L&R試験においてはListening Partの点数は短期間で伸ばせます。一方、Reading Partを伸ばすのは、Listening Partと比較するとかなり長い期間が必要になります。そのため、世の中にある多くのTOEIC LR試験対策の語学学校は、通常短期的に点数を伸ばしやすいListening Partの対策に力を入れています。

ちなみに英会話・英作文については全く出来ない人が大多数です。しかしながら、Reading Partで300点以上有る方であれば、こちらも対策すればわりとすぐに出来るようになります。

<基礎学力が不足しているが、英会話経験が豊富な人の点数例>

TOEIC LR試験の550点の点数配分例

◆Listening Part 330点、Reading Part 220点

◆Listening Part 350点、Reading Part 200点

語学留学経験者、またワーキングホリデー経験者に多い点数です。日本にいる間に大学受験対策などの座学学習をあまりせずに、海外現地に飛び込んだ方に多いです。

英文法についての理解は不足していますが、数多く英会話の場数をこなしているため、なんとなくの推測能力でListening partでは正解を選べて高い得点を獲得する傾向が有ります。これはTOEIC LR試験のListening Partというのは実は勘と消去法でけっこうな割合を正解出来るためです。

一方、Reading Partは「なんとなく」選んだだけでは正解できない問題が多いため、点数は低くなっています。

英会話はごく簡単なやり取りは出来ます。慣れている場面・馴染みのある話題でのやり取りはかなりなめらかです。ただし、少し長めの英文を話すと、英文法はグチャグチャで文章の構造もメチャクチャです。いわゆる、”ブロークンイングリッシュ”と言われるものです。英文を精査すると、時制と不適切な品詞を使用していることが多いです。

英会話は場数を踏んでいるので、意思疎通が出来ます。が、それはあくまで自分が得意とする場面に限った話です。少しでも慣れていない場面、慣れていない会話に接すると途端にしどろもどろになります。また、使用する英単語もかなり限定的であり、新聞に出てくるようなレベルの英単語はほとんど使えません。

そしてまた、英文法の理解が怪しいため日常会話よりも難易度が高いビジネス向け文章、新聞記事などの教養が求められる文章を読むことも極めて苦手としています。

Listening Partの点数がReading Partの点数と比べて100点以上高くなっているこのパターンの学習者の場合、Reading Part対策を優先して取り組む必要が有ります。そうでないと、Listening Partの点数もこれ以上伸びません。

そしてReading Partの点数を伸ばすとなると、中学・高校英文法の学び直しが必要になります。そのため、TOEIC600点に到達するためにはかなりの時間を必要とします。

当人にとっては、簡単に思えるけれども、実は理解が漏れている2-3割の内容を地道に埋める学習をする必要が有ります。その知識の穴埋め作業は独学では大変なものであるため、英語学習で苦労している方が多いです。

すでに大学受験を終えている人の場合、大学受験対策で強制的にインプット学習をする機会もないため、その点でも実は難易度が高いです。TOEIC LR試験で600点すら超えられない帰国子女はこれらの点で苦労しています。

これまで多くの英語学習者を見てきた上で言うと、厳しく聞こえるかと思いますが、このListening Partの点数が極端に高いパターンの方は独学ではこれ以上英語力を伸ばすことは極めて難しいです。そのため、早めに「英文読解」「英文法」に力を入れている語学学校・予備校に課金するのを強くお勧めします。

このようにTOEIC550点と言っても、大きく傾向が分かれます。英語学習もその人の特徴に応じて調整する必要が有ります。

これからTOEIC550点を目指す方は、前者の英文法・英文読解を地道に行った結果として550点、そしてTOEIC600点を目指しましょう。

いま現在後者のListening Partの点数比率が高い点数配分の場合には、地道に英文法・英文読解の学習をしましょう。そして、少なくともReading Part 250点の獲得をまずは目指しましょう。

TOEIC LR試験、全受験者の平均点を下回っている?TOEIC550点レベルとは。

TOEIC LR試験を提供しているIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が公開している公式データ・資料を見てみましょう。

TOEIC公開試験とIP試験、それぞれにおけるTOEIC500点の位置づけ

2018年のTOEIC LR試験・公開テストにおいてTOEIC545点~595点未満の人が占める割合は10.4%で最も大きな山が出来ているところです。

ただし、この公開テストは「休日に」「自発的に」TOEIC試験を受けている勤勉な受験者達なので、平均点は高くなる傾向が有ります。

一方、自発的に受験していない人達が含まれている団体受験のIP試験ではどうなっているのか見てみましょう。

2018年のTOEIC LR試験・IPテストにおいてTOEIC545点~595点未満の人が占める割合は8.1%です。割合は公開テストと比べるとかなり低いです。最も割合が多いのはTOEIC345点~395点未満のグループ(11.7%)です。

自発的に受験していない人達が含まれるIPテストの方が日本人全体の割合と近いものになっているため、TOEIC550点の方々は実は平均よりもかなり高い点数であると言えます。

自発的に受験していない人達が含まれるIPテストの過去3年間の平均点を見ても、TOEIC550点から100点弱下であるため、TOEIC550点は日本人の平均点を上回っていると言えます。

TOEIC公開試験におけるTOEIC550点の位置づけ、社会人受験者の点数

ここで話をIPテストから公開テストに戻します。休日に自発的にTOEIC LR試験を受ける層、つまり英語を使って仕事をすることを考えている方々と比較するとどうなるでしょうか。

公開テストの受験者の中ではTOEIC550点は平均(2018年度、580点)を下回る位置づけになります。

また、学校を卒業した後に自主的に勉強を続けている社会人のTOEIC公開テストの平均点はTOEIC600点を上回っています。平均よりもかなり優秀な層が受験していると言えます。

この「603点」という平均点は「半日以上拘束されて、かつ6,490円(2020年4月以降の料金)がかかるTOEIC LR試験を休日である日曜日に自発的に受けている人たち」のものです。そのため一般的な英語学習者の集団よりも高い平均点になっています。

普通の大学生のTOEIC LR試験の点数は?

普通の大学生だとどのくらいのTOEICスコアになっているのかも見てみましょう。

(リンク先はpdfファイル)英語活用実態調査 学校(大学・高等学校ほか) 2019年度の資料を読み込んでみると、下記のデータが有りました。

このデータを見る上で気をつけるべきはサンプル数(n数)です。1年生は国公立(n=73,168人)、私立(n=136,679人)ですが、4年生になると共に1年生の1/10未満の人数しか受験していません。これは英語学習に興味があり、学習を続けていた一部の人達だけが受験している数と推測出来ます。

平均的な大学生の英語力を見るには、おそらく強制的にIPテストを受験させられた人数が最も多い1年生のデータが一番実感値に近いです。筆記試験を通過しないと入学出来ない国公立大学(475点)が指定校推薦やAO入試で必ずしも筆記試験を必要としない私立大学(425点)に50点の差をつけています。国公立大学の学生の方が英語力が高いと言えます。

私がこれまでに指導してきたTOEIC L&R試験に興味がない平均的な大卒英語学習者の点数帯はTOEIC370~450点くらいが体感値です。この得点帯の方々は大学受験時に英語が得意科目ではなかったし、また英語学習をそれまでの人生で真剣に行った経験のない方々で、この1年生のデータと近似します。

逆に英語学習を続けているであろう4年生、10人に1人の勤勉な学生達だけを見てみると、国公立大学(526点)、私立大学(518点)で、双方共にTOEIC500点を超えてきます。

つまり、TOEIC550点は英語学習を続けている通常の学習者であれば突破できる点数になります。

まだすでに紹介した、2018年のTOEIC LR試験・公開テストにおいて495点~595点の人が占める割合は20.6%(=10.2+10.4)です。TOEIC500点台は最も大きな山が出来ているところです。

このボリューム層の厚さから分かるようにTOEIC550点は一定の英語学習を行った人が「確実に到達する英語力水準」です。

TOEIC550点は、TOEIC400点前後の初級学習者にとって「短期間で掲げられる現実的な目標点数」だと言えます。

一方で、現時点でTOEIC350点未満の人にとっては、この550点に到達するためにかなりの時間、英語学習をする必要が有ります。

TOEIC550点に到達するために。そして到達後、英語の先生は誰が良いのか

冒頭でも書いたのですが、英語学習のやり直しを検討している方、またTOEIC L&R試験の学習を始めた人にとって、TOEIC500点は最初の目標になります。

これまで多くの大学生を見てきましたが、実際よくある点数としてはTOEIC370点~450点くらいの点数帯が多かったです。そのため、TOEIC500点以上の大学生は「平均よりも優秀な学生」「受験勉強をしっかりとしていた学生」という印象になります。だからこそ、TOEIC500点獲得はけっこう大変なことだと考えています。

教わる先生は日本人教師、外国人教師どっちがお勧めか

可能であればTOEIC500点未満の英語学習者は、特にReading Part 250点未満の方は、独学ではなく、英文法・英文読解を専門的に教えている“日本人”の英語教師に教わるのが良いです。TOEIC500点に到達するまでが英語学習で一番しんどいところですので。そしてまた、英語学習を独学でやり直している初級者がTOEIC500点に到達するのは厳しいことです。挫折する割合も高いです。

すでにTOEIC500点に到達している人たちの多くは「大学受験」という強制的に英語学習をしなくてはいけない時期を体験した人たちばかりです。逆にその「大学受験」を経験せずに、TOEIC500点に到達している人はあまりいないです。

なお、外国人教師から英語で英文法を学ぶのは、英語初級者には全くお勧めしません。彼らは日本人の英語初級者の人たちの気持ちが理解できません。また理解できても英語で説明することになるので、その英語を初級者の人たちは理解することが出来ません。

例えば、下記は中学2年生水準のやさしい英文法の説明になりますが、理解できますか。

“Gerunds”は動名詞、“Infinitive”は不定詞です。日本語だと一瞬で分かりますが、英語で英文法を説明されると厳しいですね。

よほど日本語がうまい外国人教師なら英文法の解説を日本語でしてくれますが、そういう外国人教師は極めて稀な存在なので見つけるのが大変です。逆に日本人の英語教師であればすぐに見つかるので、やはりそういう意味でも日本人の英語の先生から教わるのが良いです。

英語教師に関してのまとめTOEIC LR試験で800点(Reading Part 400点以上)に到達するまでは日本人教師がお勧め。

それ以上の上級の英語を学びたい場合には、英語を母語とする先生がお勧め

TOEIC550点までの、TOEIC550点からの時間戦略

想定される学習時間

【TOEIC LR試験 100点を上げる勉強時間の目安】
200点から300点 ⇒ 300〜400時間 ※英語力ゼロの状態から開始する場合、さらに時間がかかります。
300点から400点 ⇒ 300〜400時間 ※345点以下の方はさらに時間がかかる可能性有り。
400点から500点 ⇒ 250〜300時間
500点から600点 ⇒ 250〜300時間
600点から700点 ⇒ 250〜300時間
700点から800点 ⇒ 500〜600時間
800点から900点 ⇒ 500〜600時間

上記がTOEIC LR試験で100点得点を上げるのに必要な時間です。

そのため、TOEIC550点から人気の外資系企業や商社に入るための必要条件であるTOEIC800点に到達するためには1,000時間~1,200時間はかかります。

また、いま現在TOEIC300点の人がTOEIC550点を目指す場合には、700時間前後はかかると予想されます。ただし、TOEIC LR試験は400点未満の人達の英語力をそこまで正確に測定はできないため、必要な学習時間はブレる可能性が高いです。余談になりますが、TOEIC LR試験で正確な英語力が測定できるレンジはTOEIC400点~TOEIC900点の人達です。

学習時間に関して1つ注意する必要が有ります。専門家の指導がなく独学で学習計画を立てた場合、だいたい迷走しますので、その場合にはここで書かれている時間の1.5~2倍はかかる可能性が有ります。

回り道をしたくない方、時間を無駄にしたくない方は早めに専門家の指導を受けられた方が良いです。正直な話をすると、現時点でTOEIC400点未満の人が独学でTOEIC600点に到達するのは極めて難易度が高いことですので、このレベルに該当する方々は早めに英語学習サービスに課金をした方が良いです。

TOEIC600点未満のグループが一番勉強していない

TOEICの団体が公開している「英語活用実態調査2019」を見てみると、興味深いデータがありました。

ビジネスパーソンの英語学習スタイルのデータを見ると「1週間のうち英語の学習にあてる時間は、全体では平均3時間42分だったが、TOEIC L&Rスコア帯別にみると『800点以上』が6時間4分と特に長いことが分かった。

点数別に平均学習時間を並べるとこうなります。

点数別・平均学習時間

  • TOEIC800点以上 平均時間3時間42分
  • TOEIC600点~800点未満 平均時間2時間42分
  • TOEIC600点未満 平均時間2時間40分

英語力が一番高い上級者グループの人達こそが一番勉強時間が長いのです。「勉強時間が長いからこそ上級者になれた」のかなと私は推測しました。

「TOEIC600点未満」と「TOEIC600-800点未満」の平均学習時間にそこまで大きな差はありませんが、前者は10時間以上勉強している人の割合が「0%」というのは面白いなと思いました。一方で、「TOEIC800点以上」のグループはこの割合が「20%」です。

初級者・中級者の方はいきなり全部上級者並に勉強することはできないでしょうが、この「上級者ほど勉強時間が長い」というデータを踏まえた上で英語学習に取り組んで下さい。

TOEIC800点超えの人達は移動時間・通勤時間に勉強している

TOEICの団体が公開している「英語活用実態調査2019」を見てみると、興味深いデータがありました。

スコア帯別の学習時間帯ですが、TOEIC800点以上の上位グループが下位グループと明らかに異なるのは「通勤の途中・移動時間」に勉強していることです。TOEIC800点以上の上級者達は移動時間を無駄にしていないのです。

一方、TOEIC600点未満のグループが一番勉強しているのは「休日」ですので、学習の平均時間データと合わせて考えると、これは平日に勉強していないことが推測されます。

「常に毎日勉強している上級者グループ」と「休日に短い時間しか勉強していない初級者グループ」の姿が見えてくるデータです。

英語を学習する場所に関しても、TOEIC800点以上の上位グループが下位グループと明らかに異なっているのは「電車やバスの社内など」で勉強をしていることです。

TOEIC800点以上の上級者達は移動時間を無駄にせず、隙間時間に勉強時間を確保しています。

初級者・中級者の方は自宅で勉強するのに加えて、英語力向上を目指すのであれば、移動時間・隙間時間を無駄にせずに学習を行って下さい。

TOEIC550点到達を目指すためのお勧めの英語参考書

ここから「TOEIC550点到達」と「TOEIC550点からの学習法」の2段階に分けて、英語学習方法・おすすめの英語参考書を紹介していきます。

これから紹介する英語学習参考書の使用方法・学習の進め方に関しては下記の記事内容を確認下さい。

以下、中学英文法のやり直す参考書から必要な参考書を紹介していきます。ここで紹介する英語参考書はTOEIC250~350点から英語学習を開始することを想定して作成しました。

もし中学英語の復習が不要な方はそこは読み飛ばして、高校英語の箇所から読み進めて下さい。

そして、上から順番に教材を着手していって下さい。

中学英文法・中学英文読解の参考書

中学英語の理解があやふやな人のみここから着手下さい。そうでない方は次の「高校英文法の参考書」から学習を開始して下さい。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。

中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
まずは本書を通読することで、英文法の理解漏れを無くします。TOEIC LR試験で400点前後の方でも、意外と忘れていることがありますので、出来れば軽くで良いので通読下さい。

速読英単語 中学版 改訂版

速読英単語 中学版 改訂版
学んだ中学英文法を英文読解・リスニング学習を通じて定着させていきます。また、必須の英単語を習得します。大学受験でおなじみの速読英単語 必修編[改訂第7版]、その中学版です。

TOEIC LR試験で400点前後の方でも、英語学習を長年していなかった方はリハビリを兼ねて、多読教材としてサクッと通読されるのをお勧めします。

速読英単語 中学版 改訂版で最初の最初に取り組む英文のレベルは下記になります。短い英語のやり取りから学びなおします。

また、中盤以降は下記のレベルになります。なお、書き込まれている青い線は私自身がメモとして書き込んだもの(ハルヨンのレッスンで解説する箇所)になります。

例文で覚える中学英単語・熟語1800
速読英単語で学んだ英単語をさらに別の英単語帳で学ぶことで理解・定着を進めます。短い英文の中に効率的に英単語を詰め込んでいるDUO 3.0と同形式の英単語帳です。

なお、中学英語からやり直す人の場合、上記の3冊をちゃんと終わらせるだけでも、3~6ヶ月くらいかかる見込みです。

高校英語・高校英文法の基礎固め参考書

高校英語からの学び直しを考えている方は、ここに書かれている参考書から着手下さい。

高校 英文法を ひとつひとつわかりやすく。
高校英文法について一通り学びます。注意点としては本書だけでは2-3周しても、書かれている英文法について完璧に理解出来るわけではないです。

高校 英文法を ひとつひとつわかりやすく。、下記は英文サンプルです。SVO to 不定詞/原形不定詞 に関してです。特に(8)は使用頻度が極めて高い let 使役の表現です。こういった内容の知識漏れがないかを本書を使って一通り確認下さい。

2-3周したら、次のBasic2400で英文読解・リスニングの学習に移って下さい。

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) 
学んだ高校英文法を定着させていきます。また、必須の英単語を学習します。

Part1は中学英語の復習ですが、多読の練習も兼ねて、サクッと終わらせてしまいましょう。英会話の表現が多く含まれているので、Part1は後ほど勉強するであろう英会話対策にお勧めです。

主に取り組むべきはPart2で、こちらが高校レベルの英文読解になります。読み込んで・聴き込んで下さい。

速読速聴・英単語 Basic 2400 ver.3のPart2では下記の水準の英文を読み込みます。例えば、5行目は仮定法過去の文章ですが、こういった高校英文法水準の英文を読み込みながら、英文読解の能力を高めていきます。

他にも下記のような英文記事の読み込みを行います。この記事では1行目の「make 人 原形」の使役表現をまずは身につけます。

速読速聴・英単語Daily1500 ver.3

初級レベルのBasic2400が終了したら、次は初中級レベルのDaily1500に着手下さい。Basic2400のPart2が読めれば取り組めますが、英単語の難易度が1回りから2回り上がっているため最初は大変かもしれません。

合計143記事があるため、1日3記事進めても2ヶ月弱かかります。さらに復習で2周目に取り組む場合、本書を終わらせるのに3-4ヶ月はかかることでしょう。

本書が終わった時点で英検準2級、あるいは英検2級の水準に到達している人もいることでしょう。

補足 英文法で理解出来ない時に辞書のように確認する参考書

総合英語 Evergreen
分厚い参考書ですので、辞書のように分からないことがあればその都度確認しながら使用下さい。

高校英文法をひとつひとつわかりやすくは説明が簡易的なものであるため、より詳細に英文法について確認をしたい場合にEvergreenを使用下さい。

大学入試で必要になる英文読解・英文法の基礎力育成

最重要の入門英文問題精講

入門英文問題精講 4訂版

高校英文法を ひとつひとつわかりやすく。 と 速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ) で学んだ内容をさらに発展させましょう。

下記にサンプル英文を掲載します。

サピエンス全史、ユヴァル・ノア・ハラリの話になります。英文自体の難易度は実はそれほど高くないですが、書かれている内容が難しめです。

この入門英文問題精講から母語の水準、国語力(日本語力)が問われてきます。言い換えると、日本語で文章を読むのが苦手な人はこれ以降の英語学習も大変になってくるということです。

また、一般常識も問われます。普段日本語で本を読まない、新聞レベルの活字本を読まない人にはこれ以降の学習が厳しくなります。自覚のある方はまずはTV番組で良いので、一般教養を身につけられる下記の2つの番組を定期的に観るようにしましょう。

話を入門英文問題精講に戻すと、本書は短めの英文に対して非常に長い日本語の解説文を読む必要が有ります。そして、本書に書かれている内容を理解出来ないようであれば、TOEIC LR試験で800点を超えていくのは難しいです。

実際、日本語で文章を読むのが苦手だったり、一般教養的な知識が極端に欠如している場合、TOEIC800点を超えるのはきわめて難しいです。こういう学習者の場合、仮にTOEIC800点に到達しても、L470 R 330のように極端に偏った点数になり、800点に到達してもそれ以上の点数を伸ばせないです。

話を戻すと、本書の内容を完全に理解できれば、あとは英文を読む量を増やしていけば、TOEIC800点に到達出来ます。

本書は負荷がかなり重い教材ですので、1日3-5記事を目標に学習を行って下さい。最初は1記事読むのに30分以上かかるかもしれません。また、1回読んだだけでは完全にしっくりと来ないことが多いので、最低3回は通読することを目標に読み込んでください。

この教材は難易度が高めであるため、初回の読み通し時には完全には理解し、習得できない場合も有ります。そのため、都度都度復習をする必要が有ります。2ヶ月毎に英文を全て通読するのがお勧めです。そして、通読時に不明点があれば、再度日本語の解説を読み込んでください。

余談ですが、最終的に英語の先生になりたい方は、本書の解説が出来るようになることを目標に読み込みましょう。

入門英文問題精講 学習上の注意点

下記に入門英文問題精講 4訂版の学習法、注意点まとめました。

◆注意点1. よく分からない、定着していない状態でどんどんと進めない。

入門英文問題精講の説明を1-2回だけ読んで、まだ十分理解していない状態でどんどんと進んでいくのは駄目。

TOEIC LR試験のReading Part 225点未満の人の場合だと、日本語の説明文を少なくとも3回以上読むのがお勧め。

時間はかかっても1つ1つ理解できる水準まで到達してから先に進むようにする。

なお、説明文・英文の読み込みは チャンク単位、入門英文であれば「説明の番号単位」「部分訳」を個別に理解していくようにする。

理解できているかどうかの確認としては、自分で先生になったつもりでレッスンをしてみて、言語化がうまく出来ない場合は、理解があやふや。この場合、さらに追加で読み込む必要が有ります。

◆注意点2. 発音が不明な見慣れない英単語は必ずネットで検索して発音の確認を行う。

発音チェックにはWeblioとGoogleの併用がお勧めです。

例えば、本文に登場するRelativityの場合。

ここに書いた学習手順はこれ以降の参考書でも有効ですので、これら注意点を留意下さい。

英文法を理解していないと超えられないTOEIC600点の壁

入門英文問題精講 4訂版の内容を理解出来ないとTOEIC800点の壁はおろかTOEIC600点の壁を超えられません。難易度が高めの教材ですが、頑張って下さい。

私が関わっていた語学学校サウスピーク(移転前アドレス souspeak.com )では、英文法の知識が足りなかったがために、あとそもそも日本語である母語の水準があまり高くなく英文法の解説を読破できなかったために、このTOEIC600点の壁を超えられなかった方々が多数いました。

長期の語学留学(フィリピン留学)して英文をたくさん音読・リスニングしているけれど、いつまでも600点を超えられずに終わっていた方々。こういう方々に足りなかったのは、英文法の知識を身につけた上で、英文を論理的に読む訓練でした。

仮にTOEIC600点を超えても、Reading Part 300点を超えていない場合だとそこで打ち止めです。L 350 R 250 でTOEIC600点を超えた場合、これ以上の伸びは厳しいです。

そしてその先に立ちはだかるのはTOEIC700点の壁、Reading Part 350点の壁です。こちらも英文法・英文読解の知識がないと当然ながら超えられないです。

入門英文問題精講、Daily1500の後には入門英語長文問題精講

入門英語長文問題精講 3訂版
大学入試レベルの24本の英文を読み込みながら、読解力・リスニング能力を高めます。

入門英文問題精講の姉妹編です。本書も難易度は高めですが、このレベルの英文を品詞分解しながら読めるようになれば、TOEIC LR試験の英文読解で困ることは有りません。

速読速聴・英単語Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)入門英文問題精講 4訂版を読み切った人であれば本書の内容を理解出来ます。

入門英語長文問題精講の英文サンプルを下記に示します。このレベルの英文を問題なく読めなければ、TOEIC800点には到達出来ません。

比較級 ※最初の英文、関係代名詞 ※which, thatと色が変わっている箇所

分詞構文が使われる英文 ※2行目後半から

これらは高校2年生~高校3年生の水準の英文です。まずはこの水準の英文を問題なく読めるように、品詞分解・英文法の基礎固めを行いましょう。

さらに英文読解について理解を深めるためのポラリス

大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス[1 標準レベル]
こちらも英文読解を学ぶ参考書です。入門英文問題精講 4訂版よりも長めの英文で品詞分解について学べます。

英文の難易度は下記になります。TOEIC LR試験にはあまり登場しないですが、大学受験で知っておくべき英単語が登場しています。

日本人でTOEIC800点に到達した方々の大半は大学受験時にこのレベルの教材を読破し、読み込んでいます。このレベルの英単語は読めないと、仮にTOEIC LR試験で800点に到達してもTOEIC試験以外の分野の英文を理解するのに苦労します。

人によってはここまでやり込んだ時点でTOEIC LR試験を行っていないにも関わらず、TOEIC500点を突破してくる可能性もあります。TOEIC500点は本来大学入試のための勉強だけで到達出来る点数であるためです。

TOEIC試験で不動の基礎力を築く5冊の英単語本

ここから先はTOEIC LR試験の対策参考書を紹介していきます。

身近に英文法・英文読解に関する先生がいる場合は、これから紹介する参考書からいきなり着手していっても大丈夫です。そうでない場合は「先生がいない場合の教材 英単語・英文法・英文読解についての基礎固め」の教材から着手下さい。

TOEIC LR試験で730点、800点、860点を超えるに当たって必要になるのは何は無くとも英単語・語彙・ボキャブラリーです。

また、TOEIC LR試験対策にいきなりとりかかっても知らない英単語・英語表現が頻繁に登場する場合、試験対策どころではないです。

1行読んで2個も3個も知らない英単語が出てくる場合、すぐに挫折します。そのためまずは知っている英単語・英語表現の数を増やしましょう。その上で英文を正確に早く読む訓練(試験対策)をしましょう。

TOEIC600点未満向け 必須英単語を一通り学ぶ

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」がお勧めです。

TOEIC600点を目指す人向けの英単語帳ですので、初級者向けです。

不動の基礎力を身につけられる2冊

英語長文を読み込む中で、TOEIC LR試験に必須の英単語・英語表現を学びます。

ここで紹介している2冊をやりきれば、それだけでTOEIC800点に到達することすら可能です。

【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]

TOEIC LR試験で必要になる英単語を一通り学びます。

現時点でTOEIC LR試験で500点以上(Reading Part 250点以上)の人向け。

TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)

現時点でTOEIC LR試験で600~800点の人向け。全体的に公式問題集よりも難しめです。

帯には「スコア500~700…を目指す方」向けと書かれていますが、600点未満の人が独学で取り組むには難易度が高めかと思います。

Reading Partの英文記事にもリスニング音源が付いているので聴き込んで下さい。

漏れを無くす仕上げの2冊

英語長文を読み込む中で覚えた英単語をさらに定着させるための復習用教材として、一覧性と網羅性に優れたTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズは最適です。

これまで読み込んだ英語教材で学んだ英単語・英語表現に漏れがないか確認していきましょう。

フレーズ単位ではなく、1英文単位で復習できるTOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンスもお勧めです。

それぞれの英単語帳の使用方法

ここで紹介した5冊の英単語帳の使用方法の詳細については下記記事を確認下さい。

内容がとても長くなったため、別記事にまとめました。

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TOEIC LR試験の参考書 英文法の確認・総仕上げ

Part5対策 TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック!シリーズ

TOEIC LR試験 Part5の英文法問題対策の参考書、Part5対策では老舗シリーズが千本ノックシリーズです。

(2021年6月発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! パート5徹底攻略

Reading Partが300-400点の学習者向けの参考書です。

それ未満の英語力(R250~R350点)の方には新シリーズの1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略。がお勧めです。

千本ノックシリーズはTOEIC LR公式問題集よりも長めの例文が用いられており、解説も公式問題集より詳しい点が良いです。

学習順序としてはTOEIC公式本でPart6, Part7の長文問題に入る前に、英文法の不明点を無くすために取り組むのがお勧めです。

Part5の英文をきちんと品詞分解して読めるようになれば、残りのPart6、Part7の英文も問題なく読めるようになりますので、この順番がお勧めです。

千本ノックシリーズ 既刊一覧

千本ノックシリーズは毎年1冊新しいものが発売されているので、新しいものから順番に着手していきましょう。

そうすることで最新のTOEIC試験対策の傾向を知ることが出来ます。

(2021年6月発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! パート5徹底攻略

「千本ノック」というタイトルですが、1冊に1,000題の問題が含まれているわけではありません。

そのため1冊だけではやり込みが不足するので、同じシリーズのものをもう1冊着手しましょう。最低2冊、出来れば3冊をこなしましょう。

(2020年5月発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 2 英語の筋トレで無理なくムダなく

(2018年発売)1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレ

※【注意】次に紹介する炎の千本ノック! 文法徹底攻略と英文が半分近く(50英文)が重複しています。

2021年の7月に発売された1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略

従来の千本ノックシリーズでさんざん言われていた「解説が不親切」「解説が初級者に優しくなく、上から目線」という点について強化された新しい試みの参考書です。

Reading Partが250点~350点の点数帯の方々にお勧めです。

千本ノックシリーズの使用方法の詳細について

長くなりましたので、下記の記事に独立させました。こちらを確認下さい。

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TOEIC LR試験総仕上げ 公式問題集を丸暗記

英単語のインプット学習、英文法の仕上げが終わったら、次は公式問題集を使っての問題演習です。

公式問題集の5以降で、Reading Partのリスニング音源が付属するようなりました。そのためReading Partのリスニング音源がついていない問題集1-4は最初に選ばない方が良いです。

2021年末時点では、新しく出版された公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7から順番に遡って着手されるのがお勧めです。

公式問題集を最低限使いこなすのに必要な英語力は「Reading Part 300点以上」、つまり英文法・英文読解の基礎力をすでに備えている人達です。それ未満の方はより解説が詳しい参考書(すでに記事中で紹介した参考書)で基礎力を固めた方が良いです。

基礎力が低い方、また英語の参考書の使い方が分からない学習者が公式問題集に取り組むとだいたいが「模擬試験を1-2回解いて終わり」という使い方しか出来ませんので。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 8

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 6

→公式問題集6に関しては、ハルヨンで復習用の小テストを作成しています。

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公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5

TOEIC公式問題集の使用方法

最初に1回分の試験を2時間、本番同様に時間を測って模擬試験を受験して下さい。

試験が終わったら答え合わせです。そして、その後にこれまでの教材と同様に、Listening PartとReading Partの読み込みを行います。

千本ノックと同様に、「区分け2」「区分け3」にまずは着手し、それに加えて「区分け4」にも着手ください。(4つの区分け)

区分け1. 正解になる道筋を論理的に理解しており、実際に正解に出来た。

区分け2. 正解になる道筋を論理的に説明できないが、正解した。

区分け3. 正解になる道筋を論理的に理解していたが、不正解を選んでしまった。

区分け4. 正解になる道筋を理解しておらず、不正解を選んでしまった。

試験テクニック以前に、英単語・英語表現を知らずに問題が解けなかった、という理由が多く占める人は全ての英文で黙読・リスニング・音読の学習を徹底的に行って下さい。

2021年10月時点、この4冊の公式問題集にReading Partのリスニング音声が付属しています。Reading PartもListening Partと同様に、リスニング音源を聴き込んで下さい。

なお、学習法はすでに紹介した下記の記事内容を確認下さい。

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TOEIC公式問題集を終えるのに必要な期間・学習時間について

公式問題集2冊の模擬試験4回分を全てやり込むには早くて6ヶ月、仕事をしている社会人であれば1年以上かかります。模擬試験を解くだけであれば、1-2週間で終わりますが、読み込む・聴き込むとなるとこれくらい長い期間がかかります。

地道に英語学習を続けて、4回分の模擬試験を丸暗記して下さい。4回分の模擬試験のやりこみが終わった時点で、TOEIC800点に到達する人も出てきます。

突破していない場合には、英語学習法のやり方が悪い可能性が高いので、再度これまでに着手した教材を一通りやり直しましょう。もしくは公式問題集を1冊追加して、さらに2回分の模擬試験を読み込み、聴き込んでください。

TOEIC600点から取り組みたい、TOEIC860点獲得後を見据えた学習

TOEIC LR試験はListening(英語を聴く力)とReading(英語を読む力)を測るための試験です。そのため、TOEIC LR試験でいくら高得点を取っても、満点であるTOEIC990点を獲得しても、英会話や英作文は出来るようにはなりません。

実際、TOEIC900点の上級者でも、さらに言うとTOEIC990点を連発するTOEIC試験専門の先生でも、英会話が苦手な人は実はかなりの数がいます。

就職活動・転職活動においても、TOEIC LR試験の点数は実際は「英語がどれだけ出来ないかを測定するための指標」として使うことが多いです。ですので「TOEIC860点(Aレベル)」という高得点で書類選考を突破しても、その後に控えている英語面接でまともにやり取りできない場合は当然採用されることは有りません。

ここからはListening(英語を聴く力)とReading(英語を読む力)だけでなく、Speaking(英語で話す力)とWriting(英語で書く力)を伸ばすための方法を記していきます。

発音の学習…リスニング対策、そして英会話が出来るようになるために必須

独学であまり費用をかけずに発音について学ぶ場合は、TOEIC LR試験で600点を超えたあたりから英語の発音の学習も行いましょう。これ未満の英語力だと、英語を聞いた経験が少なすぎて、発音について学習をしてもあまり効果が有りません。独学の場合は中級者になってから発音について学び始めましょう。

資金的な余裕が有り、マンツーマンレッスンでの発音矯正レッスンの受講を検討している場合は、初級者の段階で一通り発音矯正レッスンを受講するのも悪く有りません。

マンツーマンレッスンによる発音矯正レッスン、独学での学び方、それぞれ順番に紹介していきます。

フィリピン人教師による発音矯正レッスン

独学で書籍や動画で発音についても学ぶことが出来ますが、マンツーマンレッスンで正しい音が発音できているかどうか確認された方が学習の効率は段違いに良いです。

マンツーマンの発音矯正レッスンに関しては格安オンライン英会話、フィリピン留学によりフィリピン人教師による発音矯正レッスンが注目されるようになりました。

「フィリピン人から英語の発音を学べるの?」という方もいるかと思いますので、ここで実際にどのように発音を学べるのかという動画を1つ紹介します。

下記は日本人の弱点として有名なLとRの識別に関してです。実際にできるかどうか挑戦してみてください。

Rの音は喉の奥で発音するため、若干こもっているのが特徴です。みなさんは区別できましたか。

「英文法」と並んで「発音」に関する知識も上級者になるためには必須であるため、ハルヨンでも発音矯正レッスンを提供しています。

発音の知識が欠如している場合、英会話だけでなく、英語の聞き取り(Listening)においても著しく不利になるため、実際は初級者のなるべく早い時期から発音について学ぶことを推奨しています。

ただ、当然ながらマンツーマンレッスンでは独学よりも当然お金がかかるので、資金面で余裕のある方の選択肢になります。発展途上国であるフィリピン人教師から学ぶ場合は割安の料金で学ぶことが出来ますが、それでも独学と比べると高いです。※ハルヨンの場合、発音について一通り学べる1回50分×40回のレッスンで約10万円の授業料

独学で発音について学ぶ場合

発音学習、最初に取り組むべきことは発音記号の学習からです。発音記号の学習には下記の英語耳がお勧めです。

英語耳[改訂・新CD版] 発音ができるとリスニングができる

日本音発音教材で最も有名なのが本書です。本書を読破することで発音記号について一通り学習出来ます。

独学で発音を学ぶのは限界がある。

しかしながら、発音の学習に関しては、書籍だけでの学習は難しいです。書籍を使った独学では適切に音の出し方を学習出来なかったり、あるいは何らかの誤った発音方法を身につけたりします。

発音の学習は、基本的に机に向かって行うListeningやReadingの学習とは異なり、どちらかと言えば歌唱や運動に近いです。そのため一通り書籍で学んだ後でも、マンツーマンレッスンで実際に自分が出来ているのかどうか確認をする必要が有ります。

ここで英語の発音が日本語とは異なることを実感してもらうために、まずは基本的な母音の違いを見てみましょう。

下記の動画は”曖昧母音” /ə/ と”back a ”/ɑ/の音を比較できる動画です。日本人学習者のLRといった子音だけなく、母音も苦手です。発音について学んだことがない方は、これら基本的な音から学びなおしましょう。

これらは英語発音における最も基礎的な発音の知識です。こういった知識がなくてもTOEIC800点、TOEIC900点まで到達することは可能です。しかし、発音についての知識が有る方が当然ながらListening Partの理解度は上がります。

そして、発音について学ばずにTOEIC高得点を取っても、発音に関する知識がないと「母音の区別はめちゃくちゃ」「子音の区別もめちゃくちゃ」となって、英会話において非常に苦労します。そのままでは英会話通じないことが多いです。

発音をこの段階から矯正するとなると、これまでに覚えた英単語を改めて暗記しなおす必要があるため、二度手間になります。最初から発音記号を見ながら暗記をすれば一度で済んだところが、もう一度「発音」に注目して覚え直す必要があるという二度手間です。膨大な時間を浪費することになります。

発音矯正レッスンはできるだけ早めに受講した方が良いです。そうでないと後から間違って覚えた発音を矯正するのがとても大変ですので。

L と R が日本人が出来ないことはよく知られていますが、日本人の場合だと b と v の違いも壊滅的に出来ないです。易しめの s と sh の違いも分かっている人は稀です。

繰り返しになりますが、発音矯正は独学が難しいです。そして、日本人に発音矯正レッスンを提供できるプロの教師の数も限られています。そのため発音について体系的に学べる教育サービスは日本ではまだほとんど全くありません。現在ハルヨンではその数少ない日本人向けに特化した発音矯正レッスンを提供しています。※リンク先にレッスンの紹介が有ります。

Youtubeを使った発音矯正について

映像コンテンツが増加した現在であれば、あるいはYoutubeなどの映像コンテンツを使った学習が可能かもしれません。

ただ、これらは体系がまとまっていないのと、あとはこういった英語コンテンツを選別するにはかなりの英語力と発音に関する知識が必要であるため、TOEIC600点くらいの方々にはYoutubeで効率的に学ぶのは現実的では無いのかなと思います。

試しに理解出来るかどうか下記の動画を御覧ください。この動画はきわめて易しめの英語で話されています。

ニュース英語術…時事英語で息抜きをしながら、総合力を高める。

TOEIC LR試験で目標点を取るだけであれば、TOEIC LR試験の問題集をやり続けるのが最短距離ではあります。

しかし、「試験英語だけだと退屈だ」「試験英語だけでなく現実世界で実際に使われている英語も学びたい」「英会話対策もしたい」と考えている方には時事・ニュース英語で英語学習を併用して学習するのがお勧めです。

時事英語・ニュース英語を学ぶのに最もお勧めなのはニュースで英語術です。

ニュースで英語術の魅力は下記の3点になります。

  1. TOEIC LR試験対策として使える
  2. 英会話対策としてのニュース英語・時事英語
  3. 隙間時間に勉強しやすいのが一番の魅力

3つの魅力の詳細に関しては別記事を作成しましたので、そちらで確認ください。非常にお勧めなコンテンツであるため、力説していたらけっこうな分量になったので、下記のリンク先に別記事としてまとめました。

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【2022年版】ニュースで英語術 TOEIC試験対策+英会話対策にお勧めの無料教材 ニュースで英語術はNHKがラジオ番組とウェブサイトで無料で配信している教材です。 スマートフォンがあればいつでもどこでも学べるお勧めのニュースで英語術。 NHK連続...

TOEIC800点に到達出来ない場合の追加教材

試験慣れをするのであれば、TOEIC公式問題集

TOEIC公式問題集を3冊、模擬試験を6回分やり込めば、大多数の人はTOEIC800点に到達します。人によっては900点まで到達出来ます。

ただ、試験慣れしていない場合だと、実力よりも低い点数になることがあります。この場合、試験慣れをするためにまだ着手していないTOEIC公式問題集での学習を行いましょう。模擬試験だけをひたすら受験するのであれば、公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4 と それ以前の公式問題集を解きまくりましょう。

Reading Partが伸びない場合はPart5対策

Reading Partが苦手な人にお勧めするのは追加のPart5対策。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

Part5の問題演習が不足していると感じる場合には千本ノックシリーズに加えて、このでる1000に着手下さい。終わらせるのは非常に大変ですが、一冊やりきる頃には1問20秒以内でPart5問題を解けるようになっています。

語彙力、英単語・英語表現を増やすための副教材(スマートフォンアプリ対応教材)

これまでに学んだ英単語を総復習するのにお勧めの教材は下記です。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R試験直前の1週間前くらいから学んだ英単語の復習を行うために使用するのがお勧めです。金のセンテンスにいきなり取り組んで英単語を覚えようとしても、覚えられないですし、情報が不足していているので、あくまで復習用として使用するのが良いです。公式問題集や他の参考書で学んだ英語表現をさらに定着させるために使用して下さい。

あと、私は金フレ(TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ)のように短めのフレーズの中で暗記していく学習法はあまり効果的ではないと考えています。そのためすでに紹介した【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800 ver.2 (速読速聴・英単語シリーズ)といった長文の中で英単語・英語表現を暗記する参考書を推奨しています。

あくまでTOEIC公式問題集を使用した上で、試験前の英単語の暗記漏れがないかどうかを確認用に使用してください。金フレだけを使用していても、到達出来るのはTOEIC700点前後ですので。

英単語の語源図鑑

学んだ英単語をさらに定着させるために語源本も使用しましょう。使用方法としては最初から全部律儀に例文まで暗記しようとすると十中八九挫折するので(私自身挫折しました)、まずは一通り読み通すことを重視して、とにかく一度読破することを目指しましょう。

自分自身が見たこともない、TOEIC L&R試験におよそ出ないであろう英単語(公式問題集や金のセンテンスに出てこない英単語)は、TOEIC800点を目指す時点では全部無視しましょう。900点超えを狙うのであれば、全部覚えましょう。

なお、本書のリスニング音源は下記のスマートフォンアプリ、abceed上にあります。下記はabceedのスクリーンショットです。

英単語の語源図鑑のリスニング音源はabceed上にしかないので、やり込む際にはabceedを併用下さい。

なお、TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ) と 英単語の語源図鑑の2冊、またすでに紹介したTOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]はスマートフォンアプリ、abceedに対応しています。

abceedにこれら参考書はあるので、空き時間に教材を復習しましょう。また、他の参考書の多くにも対応しており、そしてまた日々新たな教材が追加されています。そのため自分が使っている参考書があるかどうか定期的に確認されると良いです。

ただし、その参考書がabceed上で使いやすいかどうかはまた別の話ですので、利便性は逐一確認する必要が有ります。ここだけの話をすると、自分で参考書をスキャンして(業者に参考書をスキャンしてもらって)、Audipoでリスニング音源を聴く方が学習はしやすいので、私自身はあまりabceedを活用していません。

あとはこういったアプリは課金するのが前提です。課金しないと利便性が悪いので、使用すると決めたならば早めに課金しましょう。

おわりに

今回の記事では、TOEIC550点に到達するための、TOEIC550点からの学習方法をまとめました。

たくさんの英語参考書を紹介していることから分かるように、中級者(TOEIC600点)・上級者(TOEIC800点)に到達するには、長時間の英語学習が欠かせません。

TOEIC L&R試験で600点、800点に到達するための必要条件は「長時間勉強すること」です。私自身もなかなか800点の壁を超えることができず、700点台で停滞していた時期がありました。でも、ある時期に集中して長時間の英語学習を行うことで、TOEIC800点の壁を突破することができたのです。

「座学1時間、リスニング学習2時間」という移動時間を活用した英語学習を毎日行えるのであれば、1年~2年でTOEIC LR試験で800点以上に到達できます。

この記事を書いた人

@HAL_J はるじぇー

中学英語、高校英文法から大人が学び直せるサービス、オンライン英語学校のハルヨンを運営中。詳細はトップページ現在開講しているコース料金のそれぞれのページをご確認下さい。

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