英語学習を続けるための4つの時間戦略

「今度こそは!」「今年こそ!」と英語学習を頑張ろうと思っている人達に向けて、英語学習を続けるための4つの時間戦略を紹介いたします。

目次

戦略1 1日に3時間の学習時間を確保する。

一発逆転の魔法は存在しない

日本にいながらにして英語を身につけるために必要なことを1つだけ述べると「1日に3時間の学習時間を確保する」です。

YoutubeやTiktok、Twitterなどで何か素晴らしい魔法のような学習方法があるかと探している人がいるかもしれません。

しかし残念ながらそのような全てを解決してくれる”魔法の学習法”や”魔法の教材”、また”素晴らしい万能の先生”も決して存在しません。

英語力を上げるために必要なことは自分自身が継続して長時間勉強することです。

数値目標にすると「1日3時間の学習をする」ことです。これさえ継続できれば8割以上の確率で、2年以内に英語力は大幅に上げることが出来ます。

「1日1時間で英語力は伸びる!」 ※ただしどれほど伸びるかは明言しない

「1日3時間の勉強は大変すぎる…」と考えている方々に対しては下記のような「時短学習」を売りにした広告が表示されて、そしてついついクリックしてしまうかもしれません。

1日1時間の学習でも英語が驚くほど伸びる。STRAIL Study Hacker
1日3時間は厳しい。でも英語は諦めたくない。1日1時間で上達を実感できる。スピークバディ

これら「時短学習」を売り物にしたSNS広告の例です。ただしこれらは詐欺的な広告であり、引っかかってはダメな広告です。

これら詐欺的な広告について別記事に改めてまとめましたので、詐欺的な広告に引っ掛かりたくない方は下記の記事も参考にしてください。

(参考記事)「1日1時間の学習でも英語が驚くほど伸びる!」 – 「時短学習」を売りにした詐欺的な広告に要注意

英語力ゼロからTOEIC800点は2,000時間の学習

仮に1日3時間の学習を続けられれば、1年で約1,000時間の学習を行えます。2年で2,000時間です。

2,000時間をすべて有効に活用したら、理論的には英語力ゼロからでも東京大学の文系大学院生の平均点であり、商社・外資系企業に入社するために必要となるTOEIC800点(TOEIC LR試験 800点)に到達可能です。

ただしこれは現実的な数値ではないです。特に独学で専門家の指導無しで英語学習を1から始める方の場合は、ほぼ必ず迷走しますので、この2,000時間の1.5倍~2倍はかかることがザラです。

東大生は10代の頃にすでに勉強している

東京大学に入れるだけの英語力を備えている人たちは、この2,000時間の学習を10代の大学受験勉強の期間に終わらせています。

大学入学までに最低でも3年間×2時間≒約2,000時間は英語学習に費やしています。

補足すると、この勉強時間には独学だけでなく英語の授業を受けている時間も含まれています。通常は有名予備校に高額な授業料を払い、10代の数年間で集中的に超長時間の学習を行います。

詳細は後述しますが、英語力が高い人達はこのようにかなりの金額を授業料に投資していることが一般的です。

その上で長時間の英語学習(1,500時間~2,500時間)を10代の受験勉強時代に終わらせている人たちこそが東京大学や京都大学といった名門大学に合格しています。

慶応大学や早稲田大学といった私立大学の名門校に筆記試験を必要とする一般入試で入学している人達※も極めて高い英語力をすでに獲得している人達が多数います。

※筆記試験を伴わない推薦入試・AO入試・内部進学とは別枠です。

勉強自体が苦手な人は注意が必要

すでに20歳を過ぎているにも関わらず、現時点でTOEIC 450点未満(Reading Partの点数が225点未満)の方は座学学習が苦手な傾向が有ります。

この「TOEIC450点」という点数は平均的な大学生が到達しているものであり、耳に痛い話にはなりますが、このTOEIC450点に満たない人達は「勉強が苦手な人」に該当します。

TOEIC450点未満の人はまずは現在の自分が平均的な人達よりも勉強が苦手であるということを自覚ください。

「これまで本気を出してこなかったから英語が出来ないだけ。本気を出せばすぐに英語は出来るようになる」わけでは決して有りません。

初級者はまずはTOEIC450点を目指しましょう。

英語学習をこれまでに避けてきた初級者の方にアドバイスをすると、最初から高すぎる目標を設定することなく、まずはTOEIC450点(Reading Part 225点)を目指しましょう。

このTOEIC450点という点数は、「平均的な大学生の英語力」です。最初から無茶な目標を設定せずに数ヶ月~1年で達成可能な目標を設定しましょう。

以下、初級者がしがちな無茶な目標設定の例です。

  • (例1) 現時点では英語力ゼロで、日本語で文章読むのも苦手だけど、2年でTOEIC800点獲得するぞ!
  • (例2) 現時点では英語力ゼロだけど、2年で海外(英語圏)の大学/大学院に合格したいです!

こういった高すぎる目標を設定する初級者の方々はTOEIC450点にすら到達出来ずに英語学習を止めてしまう人が大半でした。

1日3時間の勉強時間の配分に関して

1日3時間の勉強時間の配分について補足すると、

  • 「最低1時間は机に向かって学習すること」
  • 「残りの2時間はリスニング学習でも良い」

というものになります。特に座学学習1時間が重要です。

1日3時間の学習を座学学習だけでこなせる社会人は極めて稀ですので、耳からの学習(リスニング学習)を組み合わせることで勉強時間を稼ぎます。

リスニング学習に関して補足すると、「座学学習で精読を終えて理解しきった英文のリスニング学習のみを学習時間として数える」ことにして下さい。

第2言語習得論(SLA)でよく言われる「理解可能なインプット学習」を実践することが重要です。

精読が終わっていない段階で、理解していない英語を聴き続けても学習効果はとても薄いです。そのため、座学1時間で事前に精読学習をすることが欠かせないのです。

下の画像は精読が終わった後のノートの例です。画像をクリックすると大きくなります。これくらい調べた後に、リスニング学習を行って下さい。

ニュースで学ぶ「現代英語」の学習ノート

こういった学習ノートの作成、品詞分解の学習を毎日1時間は行う必要が有ります。

リスニング学習では 「速度変更」「区間再生」 を行う

またリスニング学習時には必ず「速度変更」「区間再生」が出来るスマートフォンのアプリ(AndroidはAudipo、iPhoneはRepete Plus)を使用してください。

そうでないと学習効率が悪すぎてリスニング能力、そしてスピーキング能力を上げられません。

下記はリスニング学習をしている際の私のスマホ画面です。

「区間再生」「再生速度の変更」「画面分割して英文を表示する」といった機能を活用しています。

これらについての詳細は下記記事で確認下さい。

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【勉強時間の確保例】ある独身男性の生活の場合

社会人の独身男性、都市部に1人で暮らす方を想定した1日の学習スケジュールを下記にまとめました。

具体例が多くなり、文章が長くなったので別記事に独立させました。

(参考記事)平日に1日3時間の英語学習の時間を確保するための具体的なスケジュール例

英語学習は最初は集中的に行う必要が有る

ここで一つ注意事項を挙げると、「1日30分、地道に英語学習を続ける」という方法で語学を習得したという人は残念ながら私は見たことが有りません。

語学学習は最長2年の計画で一気に、1日最低2時間は使って短期集中で基礎力を築きましょう。

英語力を有る一定以上に上げた後は、1日1-2時間程度の学習を続けることで英語力を維持します。

初級者はTOEIC450点⇒TOEIC600点を目指す。

英語力ゼロの方が最初の目標として設定する場合、履歴書に書いて評価される、かつ仕事で英語が使えるようになるTOEIC600点が現実的な最初の目標です。これなら英語力ゼロからでも2年以内に十分に到達可能です。

ただしすでに述べたように、まずは自分自身に英語学習の適正があるかどうかを見るために、TOEIC450点(Reading Part 225点)を最初の目標として設定し、その後にTOEIC600点を目指すという2段階目標がお勧めです。

座学学習が苦手な人は英語だけに学習を絞るようにする

すでに記した「勉強が苦手な人」に該当する場合は、最初は英語学習にのみ絞って学習を行いましょう。

英語以外の分野も同時に学習するとなると、十中八九失敗します。

もともと座学学習が苦手なのですから、1つ1つ確実に成果を出していきましょう。

勉強が苦手な人と屏風は広げると後ろに倒れます。

戦略2 3時間の勉強時間を習慣化する

「勉強時間を3時間確保しましょう。」と言ってもそれをそのまま実現できる人は100人いて1人もいないでしょうから、次の方策を考える必要が有ります。

思いついたように時々1日3時間の学習をするのではなく、やる気に左右されることなく、毎日毎日学習を続けるためにはどうすれば良いのでしょうか。

大切なことは「同じ時間帯」「同じ場所」で勉強を続けることです。この2つの要因を固定できれば英語学習を続けることが出来ます。

モチベーション(やる気)に期待するのではなく、勉強することを日々の生活のルーティーンに組み込む必要が有ります。

時間と場所を固定できる4つのお勧めの方法

時間と場所を固定する方法1…朝カフェ

例えば、平日は毎朝最寄りのコメダ珈琲でモーニングを食べながら、出社前の1時間を勉強するといったルーティンがお勧めです。

コメダ珈琲 モーニング

写真はコメダ珈琲のモーニングを食べながら勉強しているところです。

コメダ珈琲はドリンクチケット購入すると安く利用出来ます。

チケットを利用することで、モーニングセット(コーヒー、トースト、ゆで卵などのセット)1回の利用料金が400円ちょっとになります。

スターバックスやタリーズコーヒーではワンモアコーヒーというサービスを使えば、1回200円ちょっとで利用できるようになります。

カフェでお得に勉強する方法は下記の記事にまとめていますので確認下さい。

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時間と場所を固定する方法2…図書館

学生であれば、図書館を利用しましょう。

図書館の居心地の良い席を見つけ、いつもそこに座って勉強しましょう。

「図書館の主」と言われるくらいに学校の図書館を活用しましょう。

地域の図書館は席取りが大変な事が多いので、学校付属の図書館を利用しましょう。

図書館を使えるのは学生ならではの特権です。

時間と場所を固定する方法3…通勤(通学)の時間

学生と比べると、勉強時間を確保するのが大変なのは社会人。

一番簡単で確実なのは通勤時間(通学時間)を勉強時間に変えてしまう方法です。

通勤時間で黙読・リスニング・音読・暗唱の定着学習が出来ます。

ただし、英文読解や不明な英単語の意味を調べる座学学習は机がある場所でないと難しいです。

自宅で勉強できる人はそれで良いですが、自宅で勉強できない人の場合には通勤途中にあるカフェや自習室を活用するのがお勧めです。

通勤途中に1時間カフェで勉強する、という朝の習慣をつけましょう。

時間と場所を固定する方法4…仕事中の移動時間

外回りの営業マンであればさらに勉強時間の確保は容易になります。

客先への移動時間、そして客先から会社へ戻るまでの移動時間を学習時間に充てましょう。

商談に向かう際は勉強時間に充てるのは難しいという方は、帰りの時間を有効に使いましょう。

通常のスマホゲームだけでなく、Pokemon GOやドラゴンクエストウォーク、ピクミンブルームといった位置ゲームで時間を浪費することなく、英語学習のためにその移動時間を使いましょう。

社用車で移動している人であれば、車内ラジオは封印して、代わりにスマートフォンに入れているリスニング音源を車内で再生するようにしましょう。現在のスマートフォンであれば簡単に接続設定出来ます。

実際私も車内でのリスニング学習をやっていましたが、法定速度を遵守しているのであれば、TOEIC試験のリスニング音源を聴く余裕があります。一般道を60kmで走る場合は問題有りません。一方、80km近くで走るような運転では聴く余裕は全く有りません。

高速道路では日通や佐川と一緒に時速80kmで走りましょう。100km近くだと聴く余裕は有りません。

今なら上で述べたAudipoやRepete Plusを使えば、ほとんど操作しなくても効率的にリスニング音源を車内で流せます。

車内でのリスニング学習の副産物として、2-3分続く信号待ちの間もイライラすることなく、待つことが出来るようになります。

長時間の移動時間を活用して英語が出来るようになった営業マンは実はけっこういます。

1日の移動時間が3時間を超える場合、概算「3時間×200日=600時間」となり、1年で600時間の学習時間を簡単に仕事中に確保することが出来るためです。

下記は車通勤の時間を活用して、1年で1,000時間以上の勉強をしたハルヨン受講生の体験談です。参考にして下さい。

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戦略3 「今の生活で英語学習の代わりに切り捨てられるもの」を考える

ここまで読んで「1日3時間の学習時間を確保できないな」と思っている人は、「今の生活で英語学習の代わりに切り捨てられるもの」を考えてください。

英語学習の時間を3時間増やすのであれば、代わりに何かを止める必要が有ります。

スマートフォンの「微弱な快楽」を断ち切る

英語学習のために止めるもの代表として挙げられるのは下記になります。

  • スマホでゲームをすること
  • インターネットのニュースサイトをめぐること
  • ソーシャルメディアを惰性で見続けること
  • Youtubeでひたすら関連動画を観続けること
  • Netflixやアマゾンプライムのサブスク動画を際限なく見ること

現代においてはスマートフォンによって苦労なくすぐに気持ち良くなれる「微弱な快楽」が得られます。

その「微弱な快楽」を追いかけているうちにあっという間に1日が終わってしまいます。

※時計の針が6時から8時まで動いています。

このあっという間に時間を浪費させる「微弱な快楽」とはどういうものかについては説明が長くなりましたので、次の参考記事に独立させました。

(参考記事)英語学習とスマートフォンの付き合い方 – 「微弱な快楽」に負けない。

仕事 そして 睡眠時間

「平日の残業が長時間に及び勉強時間の確保が難しい」、そういう場合には睡眠時間を削って学習していただく必要が有ります。

本当に自身のキャリアにとって英語学習が必要であれば睡眠時間を削って学習して下さい。

早起きしてください。現在よりも1時間早く起床し、その時間を勉強時間に充ててください。

睡眠時間を削って学習時間を確保して、1年間でTOEIC試験を300点上げた方もいます。なお、夜は勉強に集中できないので、朝に勉強する朝型生活がお勧めです。

ただし、睡眠時間を削る学習は非常に消耗するので、半年~1年以内に成果を出すようにして下さい。それ以上の期間に及ぶと仕事や健康に影響が出ます。

また、短期で成果を出す場合は後述する「課金」が必須です。

「3時間の勉強時間を確保するのが難しい」ということはよく聞きますが、これは「その人にとって英語は実はそれほど必要ない」ということを意味しています。この場合、無理して英語学習をする必要はないので、英語を必要としないキャリアを選択されると良いでしょう。

英語学習に回すはずだった時間を自分のキャリアのための投資に充てましょう。あるいはスポーツをして心身を健康に保ちましょう。もしくは料理が出来るようになるなど、家族が喜ぶことに時間を使いましょう。そちらの方が人生はよほど充実します。

ただし、いま20代の人には「みなさんはおそらく最低70歳まで働くことになる。今後の40年以上のキャリアにおいて英語が全く必要ないということは考えにくい。だから20代の内に多少無理してでも身につけた方がキャリア上有利になる」ということを伝えています。

若い人は英語を頑張ったほうが良い。外資系と日系の給料はこれからどんどん開いていくから。残念だけど日本という国がどんどん駄目になっていて、恐らくこれからもっと酷くなっていくだろうから。

https://twitter.com/tenche1204/status/1470761092259643392

戦略4 勉強時間の短縮と効率化のために課金を検討する

英語学習においては課金もまた重要な要素です。

なぜなら無課金で英語力を上げることは極めて困難で有り、またすでに上級レベルに到達している人の多くが課金をしているためです。

無課金の上級者はゼロ

自分一人で頑張って英語学習をして英語力を上げることは不可能ではないです。

しかし、最初から全部自分で調べていくのは学習効率が悪すぎるので私はお勧めしていません。日本人で英語力が上級に到達している人達の多くがけっこうな金額を課金している中であえて無課金で頑張る理由もないと思っているためです。

スマホゲームで課金ユーザーと無課金ユーザーでどれくらい手持ちの戦力に差が出るか考えると分かりやすいかと思います。勉強でも同じ現象が起きています。

この記事冒頭で紹介した東京大学や京都大学の学生達も当然ながら大学受験のために数百万円~1,000万円以上の教育費が塾や予備校、家庭教師のために重課金されています。無課金・微課金で名門大学に入学できる人は稀です。

現代であれば小学生の間に、中学受験のためだけに300万円以上使うことも珍しくありません。我が家の近所では毎週末に「N」の文字が印字されたバックを背負った子供達が中学受験のための塾に通っています。

渋谷区・代々木の近くで暮らしている時には、代々木駅周辺でSAPIXや鉄緑会といった高額の授業料を必要とする名門塾・名門予備校に通う子供達をよく見かけました。

地方出身者として1点補足すると、都会に住んでいる人は意識すらしないでしょうが、実は都会に住んでいるだけで地方都市と比べて情報格差が有ります。

また、地方都市だとインフラ面も不利なことが多く、学校に通学することですら大変な場所も有ります。塾・予備校も都会に比べて限られていますし。

話を戻すと、この塾・予備校の授業料はもちろん英語科目だけへの課金では有りません。

しかし大学受験においては英語科目が大きな得点配分を占めます。また「英語力≒国語力≒勉強する能力」ですので、中学受験時に高度な日本語力を身につけることもまた英語学習においては極めて有利に働きます。

東京大学に入学して米国の大学院に進学した「普通の学生」が、「うちは普通だった。小学校の時に1年間だけイギリスに留学していた。」といって炎上していました。

これはイギリスへの語学留学が通常「300~500万円/1年」かかるためです。普通の家庭で育った子供が同様に留学する事例は稀有でし、そもそもそれだけのお金が有りません。

英語が出来る上級者の多くが利用している「語学留学」というサービス費用について見てみると、アメリカ・カナダといった北米への語学留学は1年間に300-500万円かかります。

近年注目されていたフィリピンへの格安語学留学でも6ヶ月で150-200万円はかかります。

英語ができるインフルエンサーも重課金されている

英語ができるというインフルエンサーの事例をいつくか見てみましょう。

(インフルエンサーA)…高校3年間を海外の学校で過ごし(3年で概算2,000万円前後の費用)、帰国後に有名私立大学に帰国子女枠で入学した。

(インフルエンサーB)…大学卒業後すぐに海外の大学院に進学。この大学院の費用(概算2年で1,500万円)を親族に出してもらった。20代の社会人が自分だけで1,500万円を稼ごうとすると、普通は30歳を過ぎるまで稼げません。親族からの援助(課金)という裏技を使って英語力を短期間に高めた事例と言えます。

ここまで派手な例ではなくても、首都圏の小学生・中学生・高校生であっても、1ヶ月で5万円近くの授業料がかかる英語塾へ通うことは珍しいことでは有りません。

日本人で英語力が上級に達する人達はかなりの金額が課金しているのは少し注意を払うだけで分かります。

課金は時間短縮に繋がる

そこまでの重課金をしなくても、すでに述べた「カフェを利用する」という低額のものから、「駅前の自習室を契約する」「グリーン車通勤をする」といった課金をすることにより、「これまでより質の高い勉強時間を確保できる」という点で有効です。

日々英語のレッスンを提供している身からしても、課金した方が学習効率は高められる、ということを実感しています。

下記はTOEIC L&R試験対策の参考書へ私自身が書き込みを行ったものです。

※画像をクリックすると大きくなります。

通常の参考書の解説の数倍詳しい解説を書き込んでいます。

参考書は書面であるため、どうしても情報量が制限されるので、実は十分な解説がされていない方が多いのです。

「東京大学に合格した学生が使用していた参考書が高値で売れた」という話と同じことで、上級者が時間をかけて書き込んだ解説を読みながら学ぶ方が理解の度合いが高まり、学習効率も上がります。

実は私が作成しているハルヨンのレッスンノートを(高額で)売ってほしいという話はこれまで何度かありました。※レッスンノウハウが詰まった企業秘密であるため、販売はせずにお断りしました。

レッスンノートの話に加えて、実際のレッスン時にはどの英単語・英語表現が頻出でありどのような場面で使用するのか。関連する派生語はどういったものがあるのか。覚えておくべき語源はどういうものか。

また、英文法・英文読解ではどういった点に気をつけて読むべきかといった解説をします。

例)20行目 ”Would that work?” の表現ではこのWouldは文法的にどういう位置付けか、なぜwillの過去形が使用されているのかといった解説をレッスンでは行います。

課金されたレッスンを受講しながら参考書を読み込む場合、独学で参考書を読み込む場合と比べて少なくとも3-5割は詳しい解説を聴くことが出来ます。

無課金は初級者・中級者が独力で全部頑張る必要があるので、文字通り、大変です。

短期間で英語学習で成果を出したい場合は、何らかの課金方法を検討するのがお勧めです。

そしてまた、英語学習者の多くが修行僧のように英語だけを学んでいればそれで良いというわけではありません。仕事をしなければなりませんし、家庭の事情も有ります。

そのため英語学習に課金することで早めに成果を出して、その上で本業に集中してさらなるキャリアアップ・収入アップにつなげるのがお勧めです。

まとめ

英語学習をやり遂げるための4つの時間戦略

  • 戦略1 1日3時間の学習時間を確保する。
  • 戦略2 3時間の勉強時間を習慣化する
  • 戦略3 「今の生活で英語学習の代わりに切り捨てられるもの」を考える
  • 戦略4 勉強時間の短縮と効率化のために課金を検討する

以上の4つの戦略を意識して勉強時間を確保してください。

最後に経営コンサルタントの大前研一の言葉を紹介します。

人生を変えるために時間配分をみなさん自身の時間配分を変えてください。

人間が変わる方法は三つしかない。

一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。

もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。

かつて決意して何か変わっただろうか。

行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

大前 研一(経営コンサルタント)

この記事を書いた人

ハルヨン代表 柴田 @HAL_J

日本にはほとんど全く存在しない「大人が英文法・英文読解を学び直せる場所」という学習方針を中心に据えて、

「TOEIC試験対策をいくらしても点数が伸びない初級者・中級者のための学習カリキュラム」

「Reading Part重視でTOEIC860点(A Level)に到達する。英会話・英作文も出来るようになる学習カリキュラム」

これら2つの学習カリキュラムを実現するレッスンをハルヨンでは提供しています。詳細はトップページをご確認下さい。

さらに詳しい情報に関して

この学習記事はハルヨンでのレッスンを土台にして作成しています。

ハルヨンについてより詳しく知りたい方・受講を希望する方は下記のボタンからオンライン説明会/個別相談会へお申し込み下さい。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

ツイッターは相互フォローの方針でやっているので、お気軽にフォロー下さい。

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