【2020年版】就活・転職・昇進で企業に求められるTOEIC LR試験の点数、英語力まとめ

この記事の執筆者は はるじぇー @HAL_J です。

 

  • TOEIC L&R試験の点数は就職・転職活動において、どのくらい重要視されているのか。
  • 有名企業で必要とされている点数は何点なのか。
  • 海外・国外への赴任を目指しており、その場合TOEIC L&R試験の点数はどれくらい必要なのか

上記のことが気になる就職・転職活動をされている方にこの記事を執筆しています。

この記事を読んで、希望する就職先・転職先の選考通過や配属に必要なTOEICの点数を確認してください。そして自分に必要なTOEICの点数を獲得するために、英語学習に取り組んでいきましょう。現在では「新卒・中途採用での採用基準」「昇進の基準」「国際部門へ配属・海外出張・海外赴任の基準」としてTOEIC LR試験の点数を参考にする企業は多くあります。

具体的な求人情報から「各企業が入社基準としているTOEIC LR試験の点数」もまとめていますので、参考にしてください。

記事の最後にはTOEIC L&R試験の点数を効率よく上げる学習方法の紹介もしています。

 

※記事中では「TOEIC L&R試験」のことを「TOEIC」と略称で呼んでいます。

「新卒・中途採用」のために必要なTOEICスコア

大学生の就職活動や、社会人の転職活動における「英語力の重要性」は高まってきています。なぜなら、多くの企業が英語力のレベル推定に「TOEIC L&R試験」を利用しているからです。
TOEICの運営団体であるETSが「上場企業を対象に行った2013年の調査」によると、日本の約7割の企業が採用時にTOEICの点数を参考にしていると回答しています。

 

2013年時点で約7割の企業が採用時に「TOEICスコアを参考にしている」と回答。

(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

 

2013年時点の「新入社員と中途社員に期待するTOEICスコア」は、それぞれ以下の通りです。(国際部門を目指す場合の必要なTOEICスコアは後ほど解説します。)

  • 新卒社員……565点
  • 中途採用……710点

 

中途採用者へ期待するスコアは、2011年の600点から110点も高くなっています。就職においてTOEIC LR試験は「避けては通れないテスト」だと言えるでしょう。

 

英語力がさらに重要視される2019年であれば、就職活動のために「TOEIC600点」を、転職活動のために「TOEIC750点」を最低限の目安にしましょう。この点数が足切りの点数になります。

 

英語力を武器に差別化を狙うのであれば、新卒就職活動にはおいて「TOEIC L&R試験で800点 + 英語面接で受け答えが出来ること」が必要になります。商社や外資系企業への就職を狙うのであれば最低限これだけの英語力が必要になります。また、中途採用で経験職種への転職活動では「TOEIC L&R試験で800~900点 + 英語で仕事を行った実績」が有効です。

 

「採用・配属」の基準としてTOEICを導入する企業一覧

企業の求人情報を見ると、採用時や国際部門への配属時に「どのくらいのTOEICスコアが必要か」が分かります。

「採用・配属」の基準としてTOEICを導入する企業を一覧にしてまとめました。

 

「採用時」にTOEICスコアを参考にする企業

採用時に「TOEICスコアを参考にしている企業」と「求められる点数」を表にしました。

TOEIC 企業名
TOEIC900点以上 外資系エグゼクティブサーチファーム

リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン株式会社

TOEIC850点以上 オーストラリア大使館(商務官)
TOEIC800点以上 楽天株式会社株式会社コナミデジタルエンタテインメント(ゲームプランナー)

株式会社サテライト(海外担当)

大阪ガス株式会社(国際会計)

TOEIC750点以上 株式会社ジェイティービーグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 (AWS)

三菱自動車工業株式会社ジェネシス・システムズ・グループ・ジャパン

株式会社アイデックス ラボラトリーズ 株式会社

TOEIC730点以上 武田薬品工業株式会社

日産自動車株式会社ユニリーバ・ジャパン

TOEIC700点以上 ファーストリテイリング日本フローサーブ株式会社ジーシーアークレイ株式会社経営戦略(事業開発・経営管理)

三菱電機株式会社(営業)

マツダ株式会社(SE)

TOEIC650点以上 オリックス株式会社三菱日立パワーシステムズ株式会社

東芝機械株式会社(工作機会営業)

株式会社本田技術研究所(二輪研究開発)

矢崎総業株式会社(生産管理)

タケモトピアノ株式会社(海外営業)

TOEIC600点以上 日本アイ・ビー・エム株式会社全日本空輸株式会社

エイヴィエルジャパン株式会社

日産トレーデイングジャパン株式会社(輸入貿易事務)

日本オラクル株式会社(セールス)

第一実業株式会社(営業)

TOEIC500点以上 株式会社日立製作所株式会社夢テクノロジーYUME TECHNOLOGY CO.,LTD

川崎重工業株式会社(プラント関係)

パナソニック株式会社(ソフトウェア設計)

株式会社サンリオコーポレーション(海外営業)

TOEIC470点以上 富士重工業株式会社

※470点という水準では英語での業務は満足に出来ないので、基礎学力を診断するために採用しているのかな?と推測しました。@HAL_J

「海外営業部」配属時にTOEICスコアを参考にする企業一覧

中途採用は「英語以外のスキル」や「経験実績」で選ばれる側面があります。TOEICを指標にするか否かでいうと「国内企業」と「外資系企業」で大きく異なります。

日系企業であっても、海外営業部など「英語を使うことが前提となっている部署」「英語が公用語を方針としている企業」では一定以上のTOEICスコアが求められます。

ただ、日系企業の場合、採用面接官の英語力がそんなに高くないため、英語面接が実施されない場合も有ります。

 

下記に海外営業部への配属時に「TOEICスコアを参考にしている企業」と「求められる点数」を表にしました。

TOEIC 企業名
850点以上 日立オートモティブシステムズ株式会社(国内外担当)
800以上 大正製薬(海外事業)

ヨネックス株式会社

ソニー株式会社海外マーケティング

ファインドリクルート株式会社

パナソニック(海外営業)

シチズン電子株式会社 (海外営業)

楽天株式会社(グローバル人事)

750点以上 株式会社ニコン・セル・イノベーション
700点以上 独立行政法人 国際協力機構(JICA) 青年海外協力隊事務局本田技研工業株式会社

三菱自動車工業株式会社(海外営業)

株式会社インターコスモス(海外事業部)

スズキ株式会社(海外経理)

Motorimoda株式会社

650点以上 セイコーインスツル株式会社(海外営業)
600点以上 日永インターナショナル株式会社スリーエムジャパン株式会社(海外マーケティング

川崎重工業株式会社(海外営業)

株式会社東精エンジニアリング【海外営業】

三和商事株式会社(貿易営業

東芝三菱電機産業システム株式会社

 

上の表は、採用ページに記載されている要求スコアを元にまとめました。
海外営業部とはいえ、そこまで極端に高いスコアが求められるわけではありません。

これは採用を行う人事の人間が、自分自身で英語面接を行えないために英語力を正当に評価できないことから生まれる日系企業の独特な採用文化でしょう。

正直な話、TOEIC L&R試験で800点未満の英語力の場合、話す・聞くのやり取りは厳しいです。そのため「TOEIC600点以上」という求人条件では、メール対応など、あまり即時性が求められない仕事を担当することになるのかなと推測しました。

「転職」に関して言うと、日系企業であれ外資であれ「実用スキル」や「実績経験」を重視して採用します。業務遂行に必要な英語力はもちろんですが、比重としては「英語以外の部分が大きい」と思ってください。企業としては「英語が出来る人」ではなく、「英語を使ってお金を稼ぐことが出来る人」を採用したいと考えているので、実務経験・実績重視になります。

「昇進」のために必要なTOEICスコア

TOEICの運営団体による2013年の調査では、一部の企業でTOEICスコアが「異動、昇進、昇格の要件」として利用されていることが分かりました。

その数字は15.8%とあまり高くありませんでしたが、将来的には可能性があると答えた企業は45.2%もありました。

昇進の基準として「TOEICスコアの導入」を検討する企業は42.5%もある。
(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

 

なぜ、これほど多くの企業が可能性があるとしながらも、現実には「異動・昇進・昇格の要件」としてTOEICスコアを導入していないのでしょうか。これはおそらく、昇給の対象となるような社員に「TOEIC LR試験に慣れ親しんでいない世代の人」(30代後半、40代以上が該当)が多いからです。

英語力がないことへの危機感が薄い層に対して、TOEICスコアを「異動・昇進・昇格の要件」として導入することが難しいため、現状は要件となっていないのでしょう。

 

現在の若い世代が企業の幹部候補となる際には、より多くの企業が「異動・昇進・昇格の要件」としてTOEICスコアを参考にする可能性が高いと予想できます。

 

2020年現在は、その動きが強まってきていることを実感できるのではないでしょうか。

 

「国際部門へ配属・海外出張・海外赴任」のために必要なTOEICスコア

国際部門への配属」「海外出張・海外赴任への選抜」など、英語を使った仕事をするためには、より高い英語力が求められます。

「国際部門への配属」のために必要なTOEICスコア

TOEICの運営団体による2013年の調査では、68.6%の企業が「国際部門の業務遂行」にはTOEIC700点以上を期待していることが分かります。

やはり他の部門よりも高いTOEICスコアを期待されています。

68.6%の企業が「国際部門の業務遂行」にはTOEIC700点以上を期待。
(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

平均的な期待スコアは750点となっていますので、国際部門への配属を希望している方はTOEIC800点以上を取得しておくことが無難でしょう。

「海外出張」のために必要なTOEICスコア

「海外出張者の選抜」にTOEICスコアを利用している企業は、全体の28.5%です。

上場企業における英語活用実態調査」報告書より
(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

 

こちらの調査も将来的には利用したいと考えている企業は30.3%と非常に高いため、近い将来より多くの企業が出張の要件としてTOEICスコアを導入する可能性が高いと言えるでしょう。

「海外出張者に期待する平均スコア」は675点なので、海外出張を希望する方はTOEIC700点以上の取得を目指しましょう。

海外出張を目指す方にとっては一定以上の英語力は不可欠なものです。

「海外赴任」のために必要なTOEICスコア

「海外赴任者の選抜」にTOEICスコアを利用している企業は30.3%です。

こちらも「将来的に利用したい」と考えている企業が29.8%あります。全体で60.1%もの企業がTOEICスコアの活用を肯定的に考えていると言えるでしょう。

 

6割以上の企業が海外赴任者選抜において「TOEICスコアの活用」を肯定的に捉えている。
(引用元:「上場企業における英語活用実態調査2013年」報告書

6割以上の企業が海外赴任者を選考する際に、TOEICスコアを重要視しています。そのため、海外赴任を目指す方は今から英語学習をしておくことをお勧めします。

 

(補足)TOEIC LR試験の点数とスピーキング能力は比例関係にある

TOEIC LR試験対策だけしていても「英語を話す能力」は向上しません。TOEIC試験対策に加えて「スピーキング対策」を行うことで、はじめて英語を話せるようになります。

また、TOEIC LR試験の点数とスピーキング能力には高い相関関係があります。なぜなら、基礎的な英文法の理解・英語の音を正しく聴き取ること、これらができていないと相手の会話の意図を理解できず、自分の伝えたいことをまとめることができないからです。

多くの学習者を見てきた経験から言うと、TOEIC L&R試験で800点以上の上級者の場合、英語が全く話せなくても、1~3ヶ月の期間、英会話に絞って学習を進めれば、それなりに英語を話せるようになります。一方、TOEIC L&R試験で600点前後の中級者の場合だと、3~6ヶ月の期間が必要になります。

 

この記事を書いた人

@HAL_J

中学英語、高校英文法から大人が学び直せるサービス、オンライン英語学校のハルヨンを運営中。詳細はトップページ現在開講しているコース料金のそれぞれのページをご確認下さい。