(記事の執筆者)この記事の執筆者は「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」フィリピン留学の語学学校バックワイズの共同代表、そして大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨン代表のはるじぇー @HAL_Jです。
TOEIC LR試験で600点に到達するために最低限必要とされる英単語・語彙・ボキャブラリーを身につけられる3冊の英単語帳をこの記事では紹介します。
TOEIC LR試験対策を頑張ろうとしても、知らない英単語・英語表現が頻繁に登場する場合、試験対策どころではないです。
1行読んで2個も3個も知らない英単語が出てくる場合、すぐに挫折してしまいます。
そのため、最低限この記事で紹介する英単語帳3冊を終わらせて、TOEIC600点以上に到達した段階から公式問題集での試験対策を始めるのがお勧めです。
TOEIC LR試験で高得点を取るために、また試験対策を問題なく行えるようになるように、まずは知っている英単語・英語表現の数を増やしましょう。
英単語帳は大きく2つに分けられる。
英単語帳には2種類が有ります。
- いわゆる英単語帳
- 文脈の中で覚える英単語帳
それぞれについて紹介していきます。
1. いわゆる英単語帳
最初に紹介するタイプの英単語帳は、日本で最も売れているTOEIC参考書である「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ(金フレ)」に代表される、文字が羅列されているものです。
英単語と日本語訳が対になって、基本的には短め語句や例文が一緒になって、1冊の本の中にぎゅっと情報を詰め込んだものになります。
金フレ型の英単語帳のメリットは「一覧性の高さ」と「掲載されている英単語数の多さ」です。
必須英単語を一通り浅く広く覚えてしまうのに向いています。
一方、デメリットを挙げると、浅くしか学べないということです。
これはどういうことかというと、英単語帳には英語長文が含まれていないので、英単語帳をいくら読み込んでも、英会話・英作文の能力は上げられないということです。
金フレも英会話・英作文の能力を上げることを想定して制作されていません。
金フレは新しいバージョンになってから、ようやく発音記号が追加されました。それ以前のバージョンでは発音記号は有りませんでした。
このことから分かるように、金フレはあくまでTOEIC LR試験対策のためだけに作られたものであって、TOEIC試験卒業後に必要になる英会話・英作文ができるようになることは想定されていなかったのです。
まとめると、いわゆる英単語帳型の参考書は薄く広く学ぶのには最適です。聴く・読むという受動的な英語力を測定するTOEIC LR試験対策との相性も悪くはないです。
「薄く広くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語のペースでの学習を続けて、3周は通しで読みましょう。
一方で、英会話・英作文といった自ら発信するタイプの学習は想定しておらず、英会話・英作文のためには別の参考書で学ぶ必要が有ります。
2. 文脈の中で覚える英単語帳
もう1つのタイプは速読英単語に代表される英語を英文の中で実際に英文を読み込みながら覚えていくというものです。
このタイプの英文の中で英単語を覚える参考書の最大のメリットは、本文の中で登場する英文を丸暗記してしまえば、そのまま必要な場面で使用できるということです。つまり、英会話・英作文の能力も伸ばせるということです。
デメリットとしては、暗記学習をするために最初に英文解釈をして、英文を正確に読める必要があるということです。基礎力がない場合、英文法・英文読解がうまく出来ないので独学が厳しいです。
実際、独学だけだと完全には理解が難しいので、下記のような英文読解のレッスンを私はしています。
当初は英文法の解説が全く無かったですが、そこに私がいろいろと補足説明を加えました。
具体的には2行目、”with free items attached.”、これは付帯状況 with O C の構文です。分詞構文の一種です。※現時点で何を言っているか分からない人は適当に読み飛ばして下さい。
上記レッスンノートはフィリピン留学・語学学校バックワイズ、大人の英語学び直し・オンライレッスンのハルヨンでのレッスンで使用しているものです。
高校英文法の知識がないと独学は厳しい
高校英文法の知識が完全に定着していない場合、こういった解説の補足がないと独学は厳しいかもしれません。
実際に読んでみて英文法の知識が欠けているなと思った場合には、下記の2つの記事で紹介している参考書で英文法の学習を行って下さい。
弱点は英単語の網羅性が高くないこと
また、金のフレーズ型の単語帳のようにぎっしりと情報が詰まっていないので、英単語の網羅性は高くないです。
英文の中に全ての必須英単語を登場させられないため、英単語の暗記漏れが発生しています。
その対策としてこの手の文脈の中で覚える単語帳では「英単語の意味紹介の箇所で多くの派生語を登場させる」、もしくは「巻末に英単語帳タイプの英単語一覧が掲載」といったことがされています。
網羅性や一覧性には課題がありますが、最終的にTOEIC試験対策のためだけでなく、英会話・英作文ができるようになることを目指しているのであれば、「英文の中で英単語を覚える英単語帳」を私は強くお勧めします。
英単語帳をどう使い分けるか
2つのタイプの英単語帳にはそれぞれ良さがあるので、使い分け方法についてここから紹介していきます。
1. 英単語力が不足している初級者は最初に薄く広く学ぶ
初級者の方(TOEIC600点未満)は、まずは薄く広く一通り英単語を学びましょう。
初級者向けとしては、金のフレーズよりももう1段階易しい「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」がお勧めです。
TOEIC600点を目指す人向けの英単語帳ですので、初級者向けです。すでに600点以上の方には不要です。
「薄く広くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語のペースでの学習を続けて、3周は通しで読みましょう。
このレベルの英単語を知っていないと、TOEIC試験参考書に着手しても高確率で挫折します。そのためまずは必須英単語を一通り浅く・広く学びましょう。
英単語を薄く広く学ぶための学習方法
1日10個の英語表現を完璧に覚えていく、という学習方法は駄目な学習方法です。
学習方法としては1日に100~200の英単語を暗記して、短期間で3周させて一気に暗記する方法がお勧めです。
薄く広くの暗記を心がけましょう。次の段階でここで浅く学んだ英単語・英語表現を深く繰り返し定着させていきますので、薄く広くで良いです。
2. 英文の中で英単語を覚える英単語帳を読み込む
次に「英文の中で英単語を覚える英単語帳」で英単語のボキャブラリーを増やしましょう。
下記の【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]がお勧めです。
※TOEIC500-730点の人向けの【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]
本書をやりきれば、特別な試験対策をしなくてもTOEIC600点以上、場合によってはTOEIC700点以上に到達することすら可能です。
以下の写真は実際に大幅に点数されたKoyuさんです。手に持っているのはカバーを外した出る語句1800です。
名前: Koyuさん
職業/年齢: 20代、学生
留学期間/ 12週間(約700時間の学習)
開始時の英語力 TOEIC450点(L245 :R225 )⇒TOEIC755点 (L385 : R370) ※305点アップ!
Koyuさんの学習カリキュラムはこの記事を執筆している柴田 @HAL_Jが作成しました。
3. 仕上げに閲覧性の高い英単語帳で確認
英語長文を読み込む中で覚えた英単語をさらに定着させるための復習用教材として、再度「TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ」を読破しましょう。
そして、その上で銀のフレーズよりも難易度が高い、一覧性と網羅性に優れたTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズも読破しましょう。
これまで読み込んだ英語教材で学んだ英単語・英語表現に漏れがないか確認していきましょう。
この時点では「730点レベル 加速の300語」までで漏れがないかをまずは確認しましょう。
「860点レベル 飛躍の200語」はTOEIC L&Rテスト出る語句1800+を終えた段階では、まだまだ分からない英単語・英語表現が頻出しますので。
使い方は銀のフレーズと同様で、「薄く広くを繰り返す」学習法で、1日最低100英単語のペースでの学習を続けて、3周は通しで読みましょう。
繰り返しの注意になりますが、「2. 英文の中で英単語を覚える英単語帳を読み込む」の学習で大量の英文を読み込んだ上での復習教材としてこれらの参考書はお勧めです。
まとめ 英単語帳の使用方法
このように
- 薄く広く英単語を暗記する
- 英文の中で繰り返し英単語に触れて暗記する
- 薄く広く英単語を暗記する
という強弱を付けた学習が効果的です。
TOEIC LR試験のように受動的な能力(聞く力・読む力)を測る試験においては、「広くを速いペースで何度も繰り返す。」というのが王道の試験対策です。
ただし、この試験対策では英会話・英作文の対策には不十分です。英会話・英作文の能力を上げるためには「狭く深くを何度も何度も繰り返す」という別の学習方法が必要になります。
TOEIC L&Rテスト出る語句1800+のような教材をさらにやり込む必要が有りますが、まずはこの記事に載っている3冊の教材をこなすことでTOEIC600点に確実に到達下さい。
(説明会申込み) 語学学校バックワイズ・オンラインレッスンのハルヨン
「3ヶ月の語学留学でTOEIC200点を上げて、マンツーマンレッスンで英会話・英作文が出来るようになる」を方針とするフィリピン留学・語学学校バックワイズではこの記事で紹介している教材を使って英語力を短期間で劇的に向上させることが出来ます。
語学学校バックワイズでのフィリピン留学についてより詳細を知りたい場合には、下の画像のリンク先記事よりバックワイズ・オンライン説明会にお申し込み下さい。
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