TOEIC 上級(700〜900点)で必要な英単語|TOEIC 上級者の語彙力と速読データ

本記事では、TOEIC L&R試験と単語力・語彙数の関係についてご紹介いたします。上級レベル(TOEIC L&Rスコア 700~900)でどれくらいの英単語を身につける必要があるのか、参考にしてくださいね。

目次

TOEIC 上級(700~900点)レベルの英語力とは

ではまず、TOEIC 上級(700~900点)レベルの英語力について簡単に解説しましょう。 TOEIC 700点は上級者への長い階段の一段目に差し掛かった時点と言えるレベルです。身につけた英文法などの知識を上手く運用することができずもどかしい思いをすることもある一方、言いたいことを表現すること、相手の言っていることの詳細な内容まで理解出来始める段階なので、英語学習が今までに比べて楽しくなってくる段階でもあります。

職場においては社内の英語資料も読み解くことができ、業務に必要な内容も理解可能ですが、時折解釈にズレが生じる場合もあるので、英文を読む際には常に気を張る必要がある状態。仕事に関する背景知識が蓄えられれば、自主的に英文を読んで新たな情報や知識を手に入れることも可能です。実質的には英語を使って問題なく業務ができる最低限の水準がTOEIC 700点レベルでしょう。

中間層のTOEIC800点は、難関の国立大学・私立大学に一般入試で入った学生たちの中でも特に英語が得意な学生たちが到達している水準です。企業の国際部門で活躍するビジネスパーソンの平均点である679点(企業が期待するスコアは655〜855点)を100点以上上回る点数でもあります。

TOEIC800点レベルの英語力とは、高校で学ぶ英文法・英文読解といった基礎的な内容を確実に身につけ、理解できる水準です。そのため、英語学習用の参考書に限らず、時間をかければNative English Speakerが読む英字新聞や洋書なども理解することができます。

基本的な聴き取り能力も有り、ゆっくりであれば、あまり馴染みのない分野の英語であっても耳で聴いてそのまま理解することができます。背景知識を多く持っていたり、馴染みのある分野、内容であれば、テレビ・ラジオ・映画といったNative English Speakerが普段話すそのままの英語であっても、単語や表現を聴き取ることができ、なんとか全体の意味を推測できます。

余談ですが、本当に英語力が高い日本人英語学習者の場合、TOEIC L&R試験を無対策でも800点には到達出来ます。TOEIC 900点を目指すとなると、ある程度のTOEIC L&R試験対策は必要になります。

そんなTOEIC 900点ですが、2017年度のTOEIC 公開テスト全受験者中、895点以上のスコアを獲得したのはたった3,5%でした。TOEIC 900点台に到達する難易度がよく表れたデータではないでしょうか。

参考:TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2018 2017年度 受験者数と平均スコア|ETS

※TOEIC L&R試験スコアと英語力との関係の、大まかな目安をまとめた表です。参考にしてくださいね。

最低限必要なTOEICの点数 可能なこと 備考
TOEIC 700点 外資系企業の足切り水準 外資系企業で働きたい人は最低限TOEIC 700点はないと履歴書の段階で落とされることがあります。
TOEIC 800点 転職活動で武器として使える 転職活動で英語を自分の強みとして積極的に利用できる点数です。 また、友好的交渉であればネイティブと行なうことも可能な水準です。
TOEIC 900点 アメリカなどで仕事をする上での最低水準 ネイティブと互角に英語でやり取りをする上で最低限必要な水準です。

では続いて、単語力UPのためにおすすめな教材2冊をご紹介します。1つ目は『TOEICテスト英単語 出るのはこれ!』です。

特にReading Partの点数が低い人に有効です。1日に50から100個の英単語の暗記を行い、完璧に覚えなくてもいいので何周も繰り返しましょう。リスニングファイルを必ずダウンロードして、聴きこんで下さい。

もう一つ学習すべきことを挙げるとすれば、それは「語源学習法」です。膨大な英単語を暗記するなら、暗記を手助けしてくれる語源に関する知識を付けましょう。そこでおすすめなのが『語源で英単語 増補改訂版 (連想式にみるみる身につく)』です。

著者の清水 建二先生は英語指導のエキスパートで、2018年に出版した『英単語の語源図鑑』がAmazonの「英語の単語・熟語カテゴリ」でベストセラー1位となりました。語源の知識無しで膨大な英単語を覚えるのは極めて困難ですので、この語源本は早期にマスターして語彙力増強に備えましょう。

また、多くの単語を身につけたいなら、単語用教材だけでなく使用した参考書をフルに活用しましょう。問題集や文法書中の問題に使われている英文を一文一文品詞分解し、知らない単語・英文表現は必ず辞書もしくは参考書で調べて、暗記するようにします。

また同様の速読調査によって、リーディングスコアが300〜400点の被験者は平均で1分間に129字、400点以上なら144字を読んでいるとわかりました。是非参考にしてみてくださいね。

TOEIC対策学習や英語学習をしたことがある方はすでに知っていると思いますが、英語力を伸ばし続けるには継続的な長期の学習が前提となります。

【TOEIC L&R試験 スコア200点上げるために必要な勉強時間】
200点から400点 ⇒  1,000〜1,200時間
300点から500点 ⇒  750〜900時間
400点から600点 ⇒  500〜600時間
500点から700点 ⇒  500〜600時間
600点から800点 ⇒  750〜900時間
700点から900点 ⇒  1,000〜1,200時間

上の表はTOEIC L&R試験で、点数を200点上げるために必要な時間を示しています。こちらはサウスピークの卒業生による結果を集計し、導き出したものです。TOEIC 600点から800点にスコアアップするには700〜900時間、700点から900点にスコアアップするには1,000〜1,200時間の英語学習が必要となります。

単語力UPは1日にして成らずです。語彙力増強を目指すなら英語学習をルーティンにしましょう!

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

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