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IoTに関する資格とは?IoT検定/IoTシステム技術検定試験の違い

「IoTに関する知識を認定する資格について知りたい」と考えていませんか?

IoTはIT業界のみならず、あらゆる分野でビジネスに大きな影響を与える技術として、近年注目を集めています。IoTの知識を身につけたいと考えている方や、IoTに関わっていきたいと考えている技術者の方には、IoTに関する資格の取得もおすすめです。

資格は自らの知識やスキルレベルを、客観的に示すことができます。転職や新たな挑戦の際には、自分の可能性を大きく広げてくれるでしょう。

この記事では、IoTに関する資格について、以下の内容を解説します。

・IoT検定とは

・IoTシステム技術検定とは

・「IoT検定」と「IoTシステム技術検定」の違い

・IoTの盛り上がりと関連資格の普及状況から見えること

IoTに関する資格を取得しようかと考えている方や、今後IoTシステムの開発に携わりたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

IoT検定とは

IoTに関する資格は主に「IoT検定」と「IoTシステム技術検定試験」の二つがあります。まずは「IoT検定」について、詳細を見ていきましょう。

IoT検定とは、技術者だけでなく、IoTに関わる全ての人を対象とした検定です。IoTの普及を目指し、2016年に開始されました。技術的な視点はもちろん、IoTを広めるためのマーケティングなどの知識も対象としています。端的に言うと、IoT検定とは、あらゆる立場からIoTの企画開発に必要な知識があることを、認定する資格です。

受験料は10,800円(税込)となっています。試験結果はスコアがその場でわかるので、すぐに確認可能、後日資格証明書が郵送されます。

試験内容は時代に合わせて追加される

2016年の実施開始からは、IoTに関わる全ての人向けの「IoT検定レベル1試験」、プロフェッショナル・コーディネータが始まっており、受験者数は開始から2年で1000人を超えています。2019年度以降は、さらにレベルを向上させた、プロフェッショナル・エンジニアやプロフェッショナル・アーキテクトなど試験内容は随時追加していく予定となっているようです。

IoTは非常に新しい技術であり、時代の流れとともに必要な知識は変わっていきます。IoT検定の問題は、現在の段階で重要なもの、かつ10年先も必要とされる知識で構成されていますが、今後もさらに時代の変化とともに、新たな知識が追加されていくでしょう。

IoT検定のその他の活動

IoT検定は、試験の実施以外にも、IoT導入を検討している自治体に、IoT検定合格者をコーディネーターとして紹介するなどの活動も行なっています。試験を受けて終わりではなく、活用の場も用意されているのです。

IoT検定受験のメリット

IoTに関する知識レベルを客観的に示す手段として、非常に有効です。特にIoTの資格は現状ほとんどないため、IoT検定合格者は企業でも高い評価を受けるでしょう。IoTはあらゆる分野で活用される技術であるため、新規プロジェクトや重要な役割を任される可能性も期待できます。

IoTシステム技術検定試験とは

続いて、IoTシステム技術検定試験を紹介します。IoTシステム技術検定試験とは、IoT技術者の育成を目的とし、IoTビジネスに関わる人が対象となる検定試験です。2016年12月に開始されました。実施団体であるMCPCは、5年間で5万人以上のIoT技術者を新たに創出することを目標に掲げています。

試験は、IoTシステムの企画から運用までを行うための基礎的な知識に加え、この分野における優れた技術者になることを目的とした内容となっています。

IoTシステム技術検定試験は、合格率や合格者数が公開されていません。IoT検定同様、比較的新しく設置された検定試験のため、情報が少ないという状況です。

ですが、試験内容に関しては、公式テキストが出版されているので、テキストの内容を読み込み、しっかり理解することで、合格は十分可能と言えるでしょう。

受験料は、基礎が10,800円(税込)、中級が15,100円(税込)となっています。

IoTシステム技術検定試験のレベル

IoTシステム技術検定試験は基礎、中級、上級の3種類が準備されています。

基礎では、IoTの用語など基本的な知識を有することが認定されます。用語を正確に理解することで、IoT関連の書籍を正しく読むことが可能になるでしょう。漠然とIoTに関する知識を身につけたいと考えている方は、IoTシステム技術検定試験の基礎から受験してみるのも良いかもしれません。

中級では、用語だけでなくIoTシステムを構築する上での基本的な技術を有することが認定されます。具体的には通信やデータ活用、セキュリティなど。システム全体を俯瞰して理解することができるので、実務レベルの知識を身につけていると示すことができるでしょう。

上級では、高度なシステム構築技術を有することが認定されますが、現在は準備段階で、2019年4月時点では、試験の実施はされていないようです。

IoTシステム技術検定試験のメリット

IoTシステム技術検定は、受験者の技術レベルを示すことが可能になります。IoTシステム開発の実務に今後携わりたいと考えている方は、資格取得の価値はあるでしょう。

「IoT検定」と「IoTシステム技術検定」の違い

「IoT検定」と「IoTシステム技術検定」は、対象受験者の違いがあると言えるでしょう。

IoT検定は技術だけではなく、法律やビジネス、ユーザー視点に関するスキル・知識も問われます。機械学習や人工知能、マネジメントなども試験範囲とされているようです。合格者はIoTのコーディネーターとしての紹介を受ける仕組みなどからも、技術力ではなく、IoTをうまく活用させる力が求められていると考えられます。

一方、IoTシステム技術検定は、技術力に特化した内容となっています。主催団体のMCPCには、NTTドコモやKDDIといった大企業が会員企業として参加していることから、企業や開発の現場などでは、IoTシステム技術検定が評価されると考えられます。

どちらを受験するべきか

どちらの資格を取得しようか悩む方もいるのではないでしょうか。選択基準としては、何のために資格を取得するのかを考えると良いでしょう。IoTに関する知識を身につけたいのか、あるいは実務で活躍することから逆算しているのかなど、人によって資格取得の目的は様々です。

IoTシステム技術検定は技術にフォーカスされた内容で、実際にシステムを導入する際に必要な知識を得ることができます。IoT検定は、ビジネスの領域でIoTを活用するための実務的な知識が身につくでしょう。

まずは、なぜIoTの資格を取得しようと考えるようになったのかを、考えてみることが大切です。

IoTの盛り上がりと関連資格の普及状況から見えること

2016年、IoTに関連する資格が二つ登場しました。また様々な産業分野では、IoTの活用に大きな注目が集まっています。

IoTの盛り上がりと関連資格の普及状況から、見えてくることがあります。まずはIoT人材の不足についてです。

総務省「平成29年度版 情報通信白書」第4次産業革命に向けた課題では、IoT・ビッグデータ・AIの導入状況及び導入意向の国際比較が解説されています。これによると、日本は第4次産業革命に向けて、「人材・外部リソース」が問題視されていることがわかります。つまり、IoTやAIなどの新たなテクノロジーを導入、検討する際に、プロジェクトを進めるための必要な知識を持った人材が不足しているのです。

一方、IoTの需要自体は年々高まっています。専門調査会社IDC Japanが行なった調査では、IoTの市場規模は拡大傾向にあると予測されています。IoT市場全体の支出額は、2017年には5兆8160億円でしたが、2022年には支出額11兆7010億円に達する見込みとなっています。

2020年以降は、特に住宅内の家電などがIoT化する「スマートホーム」市場が伸びていくと予測されています。つまり、私たちの身の回りでIoTデバイスは今後ますます増えていくと考えられるのです。

IoT人材の不足に対して、資格は有効な一手です。設置されたばかりの資格であるため、認知度は低い状況ですが、今後これらの資格が広く普及していくことで、資格取得を通して、IoTの知識を有する人材が増えると考えられるでしょう。

日本では、IoT人材の不足が懸念されている中、「IoT検定」と「IoTシステム技術検定」は、IoT導入の障壁となっている人の課題を解決し、IoTをさらに多様な分野に活用する要素となっていくでしょう。

IoTの資格取得者は、市場価値の高い人材となっていく!

Team and data construction

この記事では、以下の内容について解説しました。

・IoT検定とは

・IoTシステム技術検定とは

・「IoT検定」と「IoTシステム技術検定」の違い

・IoTの盛り上がりと関連資格の普及状況から見えること

IoTの資格について基本的な部分は理解できたのではないでしょうか。IoTはあらゆるビジネスで活用され始めたばかり。今後ますますその需要は高まると予測されています。

IoTに関する資格は、実施開始からまだまもないことや、一部未実施の試験もありますが、今後さらに制度が整ってくると、IoTの知識を示すことのできる資格を取得することで、今後IoTの分野で活躍できるようになるかもしれません。IoT分野において、市場価値の高い人材となっていくと言えるでしょう。

今後のIoT社会では、導入や活用に対応できる技術者の存在は欠かせません。IoTの知識がほとんどない方も、資格試験をきっかけにIoTに触れてみるのも良いのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

はるじぇー (株)ハルヨン 代表取締役

英語学習に関する有益な情報を発信しています。

得意分野は
「中学・高校英文法の学び直し」
「英会話に繋げるTOEIC L&R試験の勉強法」
です。

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