ニュースで学ぶ「現代英語」は、無料で質の高いニュース英語を学べる非常に良い教材です。
ただ、2024年頃からウェブサイトや教材の内容が段々と使いにくいものに改悪されています。
個別記事へのアクセスが面倒になり、ニュース動画がなくなり、記事の公開期間も短縮。さらに2026年度からは、新規記事が週3本まで減りました。
私は前身の「ニュースで英会話」時代から10年以上この教材を使っていますが、以前と比べて明らかに使いにくくなっています。
この記事では、2024年以降にニュースで学ぶ「現代英語」で行われた変更点(改悪)を順番に紹介します。今後、新たな改悪があれば随時追加します。
ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度やおすすめの勉強法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

ニュースで学ぶ「現代英語」で改悪された点
ニュースで学ぶ「現代英語」は現在でもおすすめできる英語教材ですが、2024年頃からウェブサイトや教材の内容が少しずつ使いにくくなっています。
現在までに確認している主な改悪は、次の通りです。
- 個別記事にアクセスするまでの手順が増えた
- 英文ごとのリスニング音声が公開から1週間は聴けない
- ニュース動画がなくなった
- 新規記事が週5本から週3本まで減った
- 記事の内容が1ヶ月で削除されるようになった
- 英文の解説が激減した
どれも、以前より英語教材として使いにくくなった変更です。
以下、それぞれの改悪について詳しく紹介します。
改悪1. 個別記事にアクセスするのがとても面倒になった。
お目当ての記事にたどり着くのが面倒になりました。
(改悪後)
トップページ→過去のエピソード→個別記事→続きを読む
(これまで)
トップページ→個別記事
以前はトップページから読みたい記事を選べばすぐに本文を読めましたが、現在は「過去のエピソード」を経由し、さらに「続きを読む」を押す必要があります。
わざわざ手順を増やす必要があったのか、よく分からない変更です。
改悪2. 英文ごとのリスニング音声が公開から1週間は聴けない
ニュースで学ぶ「現代英語」には、英文ごとに音声を再生できる機能があります。
英文の後ろにある「スピーカー」マークを押すと、その英文だけを繰り返し聴けるので、リスニング学習にはとても便利な機能です。
ところが、このスピーカーマークが表示されるのは記事が公開されてから1週間後です。
公開直後は「らじる★らじる」で番組の音声を聴けますが、その配信が終了してから、ようやく英文ごとの音声が聴けるようになります。
最初から両方使えるようにしてくれればいいだけなのに、なぜ1週間待たせるのかよく分かりません。変な制約をつけないでほしいです。
(英文の読み上げ)英文の後ろにある「スピーカー」マークを押すと音声が再生されます。記事公開から1週間後にスピーカーマークが表示されます。

改悪3. ニュース動画がなくなった。※アプリ内でも削除
ウェブ記事からニュース動画がなくなりました。
ニュース英語では、英文だけでは分かりにくい内容でも、実際のニュース映像を見ることで「何について話しているのか」を理解しやすくなります。
その動画がなくなったため、以前よりも記事の内容を理解しにくくなりました。
さらに2025年度からは、それまでアプリ内で見ることができたニュース動画も削除されました。
現在、元になったニュース映像を見たい場合は、自分でNHK WORLD-JAPANなどから探す必要があります。
英語とニュース映像を一緒に確認できるのがニュース教材の良いところだったので、この変更はかなり残念です。
(2024年度まではアプリ内でニュース動画を見ることができました。)

改悪4. 新規記事が週5本から週3本まで減った
2024年度までは、月曜日から金曜日まで週5本の新規記事が公開されていました。
ところが2025年度からは、金曜日がスピーキング練習の回となり、新規記事は週5本から週4本に減りました。
そして2026年度からは、さらに水曜日が過去に放送した記事の再放送となり、新規記事が公開されるのは月曜日・火曜日・木曜日の週3本だけになりました。
2024年度:週5本
↓
2025年度:週4本
↓
2026年度:週3本
わずか2年間で、新規記事が週5本から週3本まで減ったことになります。
金曜日のスピーキング練習も、水曜日の再放送も学習として意味がないとは思いません。ただ、復習は自分でもできます。
私は毎週新しいニュース英語を教材として学べることに魅力を感じていたので、週5本あった新規記事が週3本まで減ったのは、かなり物足りないです。
8月の新規公開の記事数を比較
実際に8月に公開された新規記事の本数を比較すると、減少ぶりがよく分かります。
8月の新規記事の本数
| 年度 | 新規記事数 |
|---|---|
| 2022年 | 18本 |
| 2023年 | 12本 |
| 2024年 | 12本 |
| 2025年 | 8本 |
| 2026年 | 4本 |
2022年8月には18本あった新規記事が、2026年8月にはわずか4本。4年間で約78%も減少しています。
週5本から週3本への減少だけでなく、夏休み期間中に公開される新規記事も大幅に減っています。
改悪5. 記事の内容が1ヶ月で削除されるようになった
2025年10月から、放送日から1ヶ月後には記事の内容が削除されるようになりました。
これまでは1年間保存されていたため、過去の記事に戻って英文や解説を復習できました。それがわずか1ヶ月で読めなくなるため、学習者にとっては大きな改悪です。
学習の際に復習したい記事は、忘れずに自分で保存しておくことをおすすめします。
もしくは英文のみを保存しておいて、後述する生成AIを使った学習をする必要が有ります。
改悪6. 英文の解説が激減した
2025年度から、個別英文の解説がものすごく短くなりました。
以前は英文法や英単語、英語表現についてかなり詳しく解説されていましたが、現在は最低限の解説だけで終わる英文が増えています。
ニュースで学ぶ「現代英語」の大きな魅力の1つは、ニュースで実際に使われた英文を詳しい解説付きで学べることでした。
これでは生成AI(ChatGPT、Geminiなど)に英文を読み込ませて解説させた方がマシなのでは?と思うくらい、解説が薄くなってしまいました。
ウェブサイトが改悪された背景事情
ニュースで学ぶ「現代英語」のウェブサイトが使いにくくなった背景には、放送法の改正が関係している可能性があります。
2024年3月、INTERNET Watchは、NHKが「ニュースで学ぶ『現代英語』」を含む複数の特設ページを終了することを報じました。
記事では、NHKのインターネット関連業務を放送番組と密接な関連があるものに限定する放送法改正案を取り上げ、特設ページの終了について「将来の放送法改正を見据えた動きとみられる」としています。
今月閣議決定された放送法改正案では、NHKに義務付けられるインターネット関連業務は、放送番組と密接な関連があるものに限定されており、無関係なコンテンツは原則として配信しないとされていることから、今回の特設ページの終了は将来の放送法改正を見据えた動きとみられる。
もちろん、今回紹介した変更のすべてが放送法改正によるものかどうかは分かりません。
ただ、少なくとも「ニュースで学ぶ『現代英語』」の特設ページ終了と同じ時期に、NHK全体でウェブコンテンツの整理が進められていたことは確認できます。
ChatGPTを組み合わせた「ニュースで学ぶ現代英語」の新しい勉強法
ニュースで学ぶ「現代英語」は以前と比べて英文の解説がかなり減ってしまいました。
ただ、現在はChatGPTなどの生成AIを組み合わせることで、減ってしまった解説を自分で補うことができます。
ハルヨンでは、前身の「ニュースで英語術」の時代から、ニュース記事を使った英文読解ノート・小テストを作成してきました。
私が教材として取り上げる記事は、
- TOEIC L&R試験と親和性が高い
- ニュースとして学ぶ価値が高い
- TOEICにはあまり登場しないけれど、覚えてほしい英単語・英語表現が出てくる
といった基準で選んでいます。
そして現在は、この教材作成にもChatGPTを使っています。
英文をChatGPTに読み込ませて「英単語・英語表現の解説」を作る
私の場合は、ニュースで学ぶ「現代英語」の英文をChatGPTに読み込ませた上で、毎回同じ形式になるように出力形式を固定して、「英単語・英語表現の解説」を作成させています。
例えば、実際に「中国のロボット マラソンで新記録」というニュースで使われた英文です。
A Chinese-made humanoid (人間そっくりの) robot has beaten (~を破った、打ち負かした) the world record / for the half marathon / by around seven minutes.
by:(差・程度を示して)〜だけ、〜の差で
この英文の by は、中学校で最初に習う「~によって」という意味ではありません。beat the world record by around seven minutes で、「世界記録を約7分の差で破った」という意味になります。
さらに、本文から学習する価値がある英単語・英語表現をChatGPTに抽出させ、次のように詳しく解説させています。
- beat the world record
- /biːt ðə wɝːld ˈrek.ɚd/ : BEET-thə-wurld-REK-ərd
- 世界記録を破る、世界記録を上回る : To achieve a result that is better than the existing world record.
- 解説:
beat + recordで「記録を破る、記録を上回る」という意味です。本文ではhas beaten the world recordと現在完了形になっており、「世界記録を破った」という結果を伝えています。beat – beat – beatenという不規則変化にも注意が必要です。break the world recordも非常によく使われます。 - 発音のコツ: beat /biːt/ の /iː/ をしっかり伸ばします。world /wɝːld/ はアメリカ英語の /ɝː/ を響かせ、/rld/ の子音を一まとまりで発音します。
このようにChatGPTを使えば、単純な日本語訳だけでなく、発音、英英辞典での定義、本文中での使われ方、英文法・語法まで、実際の英文と結びつけて学べます。
公式サイトの英文解説が減ってしまっても、元の英文をChatGPTに読み込ませれば、こうした英単語・英語表現まで詳しく学べます。
ChatGPTなら分からないところだけ、さらに詳しく聞ける
生成AIを使う大きな利点は、最初に作られた解説を読むだけで終わらないことです。
英文を読んでいて、
- 「なぜここでは現在完了形なのか」
- 「この
byはどういう意味なのか」 - 「
based inとbased onは何が違うのか」 - 「この英文はどこで区切って読めばいいのか」
と疑問に思ったら、その場でChatGPTに追加で質問できます。
紙の参考書や従来のウェブ教材では、掲載されている解説以上のことは分かりません。
一方、生成AIなら自分が理解できない部分だけを何度でも掘り下げられます。分からないところをその場で質問して、自分が理解できるまで解説してもらえる。これは従来の英語教材にはなかった大きな利点です。
ChatGPTを使えばニュース英文から自分専用の教材を作れる
さらにChatGPTは英文解説だけでなく、元のニュース英文を使って、
- 英文を意味のまとまりごとに区切る
- 重要な英単語・英語表現を抽出する
- 英文法・構文を詳しく解説する
- 内容理解の小テストを作る
- 英文要約の問題を作る
- 英検やTOEICのレベルに合わせて問題を作る
といった使い方もできます。
つまり、完成された教材をそのまま受け取るのではなく、1つのニュース英文から、自分の英語力や目的に合わせた教材を作れるようになりました。
「ニュースで学ぶ現代英語」+ChatGPTはかなり相性が良い
以前であれば、NHKが用意した解説を読んで、それ以上詳しく知りたければ辞書や参考書を自分で調べる必要がありました。
現在は英文をChatGPTに読み込ませれば、英単語・英語表現、英文法、発音まで自分が必要なところを追加して学べます。
「ニュースで学ぶ現代英語」+ChatGPTという組み合わせは、生成AIが登場する以前にはできなかった新しい勉強法です。
公式サイトが以前より使いにくくなったからといって、この教材そのものを使わなくなる必要はありません。使える部分は使い、足りなくなった部分は生成AIで補えばいいです。
改悪されても「ニュースで学ぶ現代英語」はおすすめの英語教材
ここまで改悪された点を紹介してきましたが、私はニュースで学ぶ「現代英語」そのものをおすすめしなくなったわけではありません。
無料でニュース英語を学べて、英単語・英文法・発音・リスニングだけでなく、英語を使って時事問題について学べる教材として、現在でも非常に優れています。
ただ、以前と比べて使いにくくなり、新規記事や英文解説も減っています。良い教材だからこそ、これ以上改悪されないでほしいです。
ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度や具体的な勉強法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

ニュースで学ぶ「現代英語」を使って英語を学びたい方へ
オンラインレッスンのハルヨンとフィリピン留学の語学学校バックワイズでは、ニュースで学ぶ「現代英語」を実際のレッスン教材として使用しています。
ハルヨンでは、日本人教師が英文法・英文読解・発音などを解説し、理解した内容をフィリピン人教師とのマンツーマンレッスンで実際に使います。
フィリピン留学のバックワイズでも同じ学習カリキュラムを使用しています。バックワイズは「フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校」です。
- 「ニュースで学ぶ『現代英語』を使って勉強したい」
- 「発音について体系的に学んで、ニュース英語を聴き取れるようになりたい」
- 「TOEIC対策だけでなく、実際に使える英語も学びたい」
- 「自分の英語力なら、何をどの順番で勉強すればいいか知りたい」
という方は、まずはLINEからご相談ください。
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