
ニュースで学ぶ「現代英語」はNHKがラジオ番組とウェブサイトで無料で配信している教材です。
スマートフォンがあればいつでもどこでも学べるお勧めのニュースで学ぶ「現代英語」。
英語と時事知識を学べる一石二鳥の有益さから、現在の天皇陛下(徳仁陛下)もニュースで学ぶ「現代英語」の前身である「ニュースで英会話」をご覧になって、英語と時事英語について学んでいました。
秋の園遊会に招かれてお目にかかった皇太子殿下(今の天皇陛下)が、「ニュースで英会話、見てますよ」と声をかけて下さり、「えっ、ご覧になっているのですか?」と驚いた私(鳥飼玖美子)に、「勉強になりますから」と答えて下さったこともありました。
迷える英語好きたちへ 第7章より ※ニュースで学ぶ「現代英語」に関わっている鳥飼久美子先生の文章です。
本記事では現在の天皇陛下も学ばれていたニュースで学ぶ「現代英語」の基本情報を紹介し、それに加えてその魅力を紹介しています。
英語と時事知識が学べて一石二鳥。天皇陛下も学ばれていた教材
英語を使って新しい知識を学んでいく内容重視アプローチ(content-based approach)
英語と時事知識を学べる一石二鳥の有益さから、現在の天皇陛下(徳仁陛下)もニュースで学ぶ「現代英語」の前身である「ニュースで英会話」をご覧になって、英語と時事英語について学んでいました。
ニュースで学ぶ「現代英語」のように、英語を使って新しい知識を学んでいくことを内容重視アプローチ(content-based approach)と言います。
私自身(鳥飼玖美子)は、この番組(ニュースで学ぶ「現代英語」)を「内容重視アプローチ(content-based approach)」だと解釈していました。外国語をスキルとして学ぼうとするから使えるようにならない、内容を学ぶために外国語を学習することで却って成果があがる、とする指導法です。
迷える英語好きたちへ 第7章より
補足 CBA(Content-Based Approach)はCLIL(Content and Language Integrated Learning)「内容言語統合型学習」とも言われています
英会話で話題がない人に特にお勧め
外国人と英会話をする際に、TOEIC LR試験、英検、IELTS試験やTOEFL試験などの資格試験についての話をすることはないです。
英会話の話題はこういった英語試験に関する話題ではなく、実際の現実世界で起きていることを話します。
2024年春であればちょうど日本の話題で鳥山明さん死去 世界から惜しむ声やアカデミー賞(君たちはどう生きるか、ゴジラ-1.0)が世界中で話題になっていました。
下記は2024年度のニュースで学ぶ「現代英語」ですぐに登場した”鳥山明さん死去 世界から惜しむ声 WORLD MOURNS ‘DRAGON BALL’ MANGA ARTIST TORIYAMA AKIRA”の記事を私が加工したものです。
アカデミー賞をそれぞれ受賞した「君たちはどう生きるか」「ゴジラ-1.0」については2023年度にそれぞれ記事が登場していました。
こういった話題について英語で話せるようになるために、ニュースで学ぶ「現代英語」はお勧めです。
他にも日本以外の話題ではイスラエルのガザ地区侵攻、ロシアのウクライナ侵攻、中国の不動産バブルの崩壊とそれに伴う経済の減速、台湾海峡問題(台湾で新しく選ばれた総統)、2025年はトランプ大統領の2期目の関税政策(tariff)、AIの劇的な進歩。
こういった話題が国籍を超えて通じる話題になります。このような一般的な話題をニュースで学ぶ「現代英語」で学んでおくと、雑談の話題を広げやすいです。
ニュースで学ぶ「現代英語」の基本情報
NHKが海外向けに放送する「NHKワールド」、ここで実際に放送されたニュースが教材化されたものがニュースで英語術です。
NHKワールドで放送されてから、早いものでは約2週間後、通常は約3~4週間経ってから教材化されます。
時事ニュースの書籍教材では発売頻度が早いものでも、通常は3-4ヶ月の季刊出版です。そのため教材として手元に届く頃には内容が古くなっています。
書籍教材と比べると、ニュースで学ぶ「現代英語」がどれだけ最新の教材を扱っているかが分かります。
ニュースで学ぶ「現代英語」…放送日時・ストリーミング配信に関して
(チャンネル・放送日時)
ラジオ第2 毎週月曜~金曜 午前9時30分
(再放送)
ラジオ第2 毎週月曜~金曜 午前11時45分、午後8時45分
ラジオ第2 毎週日曜 午後10時(5本分)
NHK FM 毎週火曜~土曜 午前0時30分
(らじるらじる)
ストリーミング配信のURL
※上記日時は2025年8月に確認したものです。最新情報はニュースで学ぶ「現代英語」で確認ください。
英文の難易度…TOEIC600点以上、英検2級以上から独学可能
ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度についてです。
NHKによるとニュースで学ぶ「現代英語」の難易度は下記になります。
【ニュースで学ぶ「現代英語」の難易度】
CEFR、B2-C1のレベル
TOEIC LR試験、785点~945点
英検準1級~1級
ただし、実際はそこまで難しいものでは有りません。
ニュースで読み上げられる口語英語であるため、日々読み込んでいる学習者の視点でまとめると下記になります。
(使いこなすのに最低限必要な英語力)
TOEIC600点以上、英検2級以上
英文法としては現在完了・現在完了進行形、分詞構文による修飾、助動詞の過去形(仮定法過去・控えめな提案と推測)が頻繁に使用されるので、最低でも高校2年生水準の英文法の知識は必須です。
TOEIC600点前後の人達の場合、最初のうちは自分が興味を持てる記事だけ週に1-2本着手して慣れていくのが良いでしょう。
時々やたらと難しい記事(医学・金融が難しめ)がありますが、英語力の不足というよりは、どちらかといえば英文の中身についての知識が不足していて難しく感じている場合が大半です。
そのため日本語で書かれた同じニュースに関する記事を数本読み込んでから改めて読んでみると、理解出来るようになったりもします。
英文は口語英語(話し言葉)なので、文語英語(書き言葉の英語)と比べるととても分かりやすいです。
この参考書が理解できれば、ニュースで学ぶ「現代英語」は使いこなせる
大学入試向け参考書の名著、入門英文問題精講 4訂版と同じくらい、もしくは少し易しいくらいの難易度です。
下記の大学入試向けの英文と較べると、ニュースで学ぶ「現代英語」は易しく感じられます。
発音の基礎知識がないと聴き取りは難しい
(ここに記す内容が全然理解できない方は後で紹介している発音の参考書、英語の発音をもう一度ひとつひとつわかりやすく。をやりきりましょう。)
話されている英語は生のネイティブ達の会話に近いものですので、発音では機能語(冠詞のthe、前置詞の to, at など)が一般的な参考書と違ってかなり省略されています。
また次に続く英単語と連結して発音されることも多いです。
現在完了形 has, have の場合、hの音が省略されてas, avとなっている、助動詞 will の省略形 ‘ll が聞こえにくい、といったことも有ります。
発音に関しては上記に記した「音の脱落」「音の連結」についての知識がないと聞き取れない箇所が出てくるでしょう。
※いま記した発音に関する記述が全部理解できない場合には、以下の参考書に取り組むのがお勧めです。
記事に関する背景知識がないと理解は難しい。
記事の英文はそれほど難しくありませんが、記事に関する背景知識がないと理解は難しいです。
日本語で普段からニュースを観ていない方は、英語が理解出来ても、取り扱っている中身が理解出来ないということです。
自覚のある方はまずはTV番組で良いので、一般教養を身につけられる下記の2つの番組を定期的に観るようにしましょう。
日本以外の諸外国の関係については、漫画だったら著名な政治家(麻生太郎)が紹介して話題となった下記がお勧めです。
2巻、紛争でしたら八田まで(2)の後半からはウクライナを扱っています。
2022年2月24日にロシアがウクライナに侵攻する以前に書かれたものですが、いま読めばウクライナという国について極めて高い解像度で理解することが出来ます。
(補足)2025年までにされた変更点(改悪された点)
2024年度、2024年4月からはニュースで学ぶ「現代英語」のウェブサイトは使いにくいものに改悪されています。
特に残念なのは下記3点です。
改悪1. 個別記事にアクセスするのがとても面倒になった。
お目当ての記事にたどり着くのが面倒になりました。
(改悪後)
トップページ→過去のエピソード→個別記事→続きを読む
(これまで)
トップページ→個別記事
改悪2. 英文毎に聞けるリスニング音声がアプリで1週間後に聴けるようになる
アプリで個別の例文を読み上げる音声機能が、記事が公開されてから1週間後にやっと聴けるようになります。
初日から聴けるようにしてほしいところです。らじるらじるの放送が聴けなくなって、はじめて聴けるようになる機能です。変な制約をつけないでほしいです。
(英文の読み上げ) 英文の後ろにある「スピーカー」マークを押すと音声が再生されます。記事公開の1週間後にスピーカーは現れます。
改悪3. ニュースの動画がなくなった。※アプリ内でも削除
ウェブ記事からニュース動画が無くなりました。動画がないため記事の内容を理解するのが困難になりました。
2025年度からはこれまでアプリの中で見られたニュース動画も無くなりました。
ニュース映像を見たいとなると自分で検索する必要が有ります。
(2024年度まではアプリ内でニュース動画を観ることが出来ました。)
改悪4. 新規記事が1週間で5本から4本になった
2025年度から金曜日の放送が英会話能力を向上させるためのレッスンとなったため、1週間あたりの新規記事の本数が1本減って4本になりました。
金曜日の放送は”復習回”のような位置づけであるため、私としては物足りないです。
何度か金曜日の放送は聴きましたが、復習は自分で出来るので、すぐに金曜日の放送は聴かなくなりました。
ウェブサイトが改悪された背景事情
ウェブサイトの改悪には放送法の改正が関わっているようです。
今月閣議決定された放送法改正案では、NHKに義務付けられるインターネット関連業務は、放送番組と密接な関連があるものに限定されており、無関係なコンテンツは原則として配信しないとされていることから、今回の特設ページの終了は将来の放送法改正を見据えた動きとみられる。
NHKが運営するネット上の特設ページ、続々と運営終了。放送法改正を見据えた動きか
ニュースで学ぶ「現代英語」の4つの魅力
魅力1…TOEIC LR試験対策として使える
ニュースで学ぶ「現代英語」をTOEIC LR試験対策として使うのはお勧めです。
TOEIC LR試験の参考書の一番の問題点は内容がつまらなく、記憶に残りにくいことです。
TOEIC LR試験は知識・教養を問う試験ではなく、英語力だけを確認する試験です。そのため、英文は抽象的な内容ばかりです。
知識・教養が無くても解けるように”消毒”されている英文と設問ばかりであるため、通常のTOEIC LR試験教材は本当に記憶に残りにくいです。
皆さん自身も直近で読んだTOEIC LR試験参考書の英文がどういった内容だったのか思い出してみて下さい。
もしくはこれまでに読んだTOEIC参考書の英文で記憶・印象に残っていたものを思い出してみてください。
おそらく思った以上にこれまでに学んだ内容を思い出せなくて愕然とすることでしょう。
私自身、直近で取り組んだ記事の内容は思い出せますが、1ヶ月以上前の英文記事となるとほぼ何も思い出せないです。
ニュースで学ぶ「現代英語」であれば、下記写真のように強烈に記憶に残る題材を使って英語を学ぶので記憶に残りやすいです。
この写真に関する記事はスエズ運河で船が座礁した事件についてです。
最初の3行でTOEIC LR試験に頻出の英単語を見てみると、下記になります。
- massive 巨大な
- disrupt 混乱させる
- supply chains 供給網
- investigation 調査
当然ながらTOEIC試験のために創られた架空の内容のやり取りよりも、現実の印象的なニュース記事の方が記憶と結びつく度合いが強いです。
そのため、より記憶に定着しやすいニュースで学ぶ「現代英語」の記事をTOEIC L&R試験のために使用するのを私はお勧めしています。
英単語・英語表現を暗記するためには数十回、時には100回以上同じ英文に触れ続ける必要が有ります。
そして、より記憶に残りやすい英文記事を使用した方が英単語は暗記しやすいです。
補足 最初はTOEIC LR試験と親和性の高い記事のみ着手しましょう。
一点補足すると、ニュースで学ぶ「現代英語」の中にはTOEIC LR試験に全く登場しない英単語・英語表現ばかりの記事も有ります。
以下の画像はは2023年10月にイスラエルがガザ地区を爆撃し、死者が4,200人出ているという英文です。歴史の教科書に載るであろう歴史的な出来事ですが、こういった戦争に関わる英単語・英語表現はTOEIC L&R試験に出ることは決してありません。
興味がある記事であればもちろん読むべきですが、TOEIC LR試験の点数を早急に上げる必要がある場合には、TOEIC LR試験に関連がありそうな記事を選んで学習するのが良いです。
記事のタイトルからだいたいTOEIC LR試験との関連は推測出来ますので、記事の選別自体は簡単です。
私が作成しているレッスンノートでは1つ星★の記事がTOEIC LR試験と相性の良いものです。2つ★記事もビジネス関連のものはTOEIC LR試験と相性が良いです。
魅力2…英会話対策としてのニュース英語・時事英語
あなたは「英語で何を話すのか」「英語で何を話したいのか」
TOEIC試験で目標点(800点、900点)を獲得した後で重要になるのは、「英語で何を話すのか」「英語で何を話したいのか」というあなたが英語で話す内容が重要になってきます。
すでに述べたようにTOEIC LR試験は知識・教養を問う試験ではなく、英語力だけを確認する試験です。過度に”消毒”されているのがTOEIC LR試験です。
そもそもTOEIC試験の創設者が「TOEIC試験は本来は試験対策をして受けるものではない」と言っていることからも分かるように、あくまでTOEICは英語力を測定するための試験です。
そのためTOEIC試験問題は英語を学ぶ教材としては不適切ですし、退屈なものです。なぜならTOEIC試験問題は本来教材ではないのですから。
そして、そんなTOEIC LR試験対策に特化した学習だけを続けていると、英会話で使用できる表現や話題を身につけることが出来ません。
相槌の打ち方などは学べますが、英会話の話題として使える英語表現はTOEIC LR試験だけでは学べないのです。
だからこそTOEIC公式問題集を2-3冊やり込むよりも、時事ニュースの英文記事を200-300本読み込んで、TOEIC800点に到達する方が、知識の充実度は段違いに異なります。
TOEIC問題集をやり込んでも英会話の話題は何も増えず、英会話は出来るようになりません。なぜなら、TOEIC LR試験では一般教養がほとんど全く求められない問題ばかりだからです。
(以下の記事は中国の民主化を知る際に欠かせない1989年6月4日の天安門事件について)
200本の記事を読めば、200の話題について詳しくなります。
時事ニュースであれば、雑談のネタが200-300本学べます。
2022年の話題であれば、新型コロナウイルスの話題ですが、TOEIC L&R試験対策のみしていると、コロナについて話すことは出来なかったです。
コロナ関連では「ワクチンを接種した、テレワークが継続している、三密回避、検査で陰性になった」など基本表現を英語で知っていないと話せません。
これらの英語表現は2020年3月以降、英語ニュースでは飽きるくらいに繰り返し登場しています。
具体例をもう1つ挙げると、2022年2月にロシア軍がウクライナを侵略して3年が経っています。それに関連した英語くらいは最低限英語学習者としては学んでおくべきです。
2025年の話題ではインバウンド観光、外国人観光客に関する話題が多いです。
「TOEIC800点を取ったのですが、英語で話す内容が思い浮かびません」
私は過去にフィリピン留学の語学学校でTOEIC LR試験対策に特化した学習カリキュラムを作成していました。
そこで何があったのかというと、「TOEIC800点を取ったのですが、英語で話す内容が思い浮かびません」という悩みを抱える留学生達がたびたび相談に来たことです。
TOEIC LR試験対策の参考書を集中的に読み込むことで目標点に到達しても、話す話題がそもそもなければせっかく学んで身に付けた英語知識を使う機会が有りません。
例えばあなたがアメリカ人と話す時、TOEIC試験の話題をするでしょうか。そんな話題は当然しませんし、相手もそんなよく分からない外国人のための試験の話をされても困るだけですよね。
英語学習は試験対策のためにするものでは有りません。
資格試験の学習を終えた後に、あなたが誰と何について話したいのか、それを常に意識するためにも、ニュースで学ぶ「現代英語」で新たな知識を学ぶべきです。
「この世からTOEICが消えたらいいと思う。」
ぼくがある人の英語力を知ろうと思ったら、その人と話、その人が書いたものを読むでしょう。
論文や本を読んでもらってその感想を聞いたり、あるいはシアター教育で英語劇をやるのもいいかもしれません。
ある人のTOEICスコアには全く興味がありません。 この世からTOEICが消えたらいいと思う。
茂木健一郎さんが感じている苛立ちの一部は私も共感します。
TOEICが消えたら良いとまでは思いませんが、TOEIC860点以上(Aレベル)の水準に到達したら、その時点でTOEICは卒業するのを私もお勧めしています。
TOEIC600点を超えたくらいから、試験対策のための学習だけでなく、現実世界で使われている英語に触れていくようにすべきです。
TOEIC LR試験をいつまで経っても卒業できずに、TOEIC990点満点を目指すのは英語学習者として本末転倒です。
TOEIC900点、TOEIC990点満点を目指す学習をするよりは、ニュースで学ぶ「現代英語」のような教材を使用しながら、英語で新しい知識を学ぶ内容重視アプローチ(content-based approach)に切り替えて、その上で英会話・英作文の学習に取り組んだ方が良いです。
魅力3…隙間時間に勉強しやすいのが一番の魅力
すでに紹介したように、スマートフォンを使ってニュースで学ぶ「現代英語」の英文を読み込むことが出来ます。
ニュースで学ぶ「現代英語」はスマートフォンを使って、ちょっとした隙間時間に学習がしやすい点が本当に良いです。
私が2015年から学習を継続出来ているのもの、隙間時間に新たな記事を読み込めるのが最大の理由です。
隙間時間に1-2分を使えば、1つの英文を読み込めます。
記事によっては隙間時間の10分から15分程度で一通り読めてしまうので、細切れに学習するのに最適です。
隙間時間に1英文ずつ読み進めていけば、いつの間にか終わっています。下記のような長めの英文でも10分もあれば読み込みを終えて、暗唱まで出来ます。
スマートフォンのトップページにブックマークアイコンを設置しましょう
スマートフォンのトップページにニュースで学ぶ「現代英語」のブックマークアイコン(ショートカットキー)を作成しておけば、瞬時にウェブサイトにアクセス出来ます。
立ち上げるアプリはChrome(もしくはSafariなど)で良いので、他のどんな学習アプリよりも最速で学習したい英文記事に辿り着けます。
abceedやスタディサプリといった英語学習アプリが近年注目されていますが、それすらをも圧倒的な使い勝手の良さでニュースで学ぶ「現代英語」は上回っています。
NHK語学のアプリでもニュースで学ぶ「現代英語」のコンテンツは有るのですが、反応が遅いし使いにくいので私はウェブ記事の方を見るようにしています。
魅力4…リスニング音声が良い。プロのアナウンサー達の声が良い
NHK WORLD-JAPANで実際に放送されていたニュースが学習用に加工されたものがニュースで英語術であるため、ニュースで英語術の音声はプロのアナウンサーが読み上げたものです。
最初から耳で聴くことを想定して作成された原稿をプロのアナウンサーが読み上げてくれているので、リスニング教材としては極めて優れています。とても聞き取りやすいです。
日本語のビジネス書を読み上げたオーディオブックだと「書かれた文章を読み上げている」ので、「書籍によってはかなり聞き取りにくい箇所がある」し、「音声読み上げも冗長になりがち」という欠点が有ります。NHK WORLD-JAPANのニュースでは当然こういった欠点が有りません。
また実際のニュースなので、時々言い淀んでいる箇所に出くわすことがあるくらいです。人工的な試験英語ではなく、現実の英語にとても近いと言えます。
印象的なアナウンサーを1人挙げると、Raja Pradhanさん。
彼が話す英語は初めて登場した時には特徴的な早口の英語に面食らいましたが、2年位彼の英語を聴き続けているうちにかなり聴き取れるようになってきました。
Kasawaki Rikaさんは日本語のNHKのニュース7でも頻繁に見かけるため、日本語と英語のニュースでバイリンガルで対応していてすごいな見かけるたびに思っています。※ニュースに登場するAnchors & Reportersの方々の経歴などはこちらのページで確認出来ます。
他にもNHKのアナウンサーに加えて、バイデン大統領やジョンソン首相、イーロン・マスクなどの有名人、また一般のアメリカ人やイギリス人が登場することも有ります。これらの英語はより一般の人たちが話す英語に近いものです。
参考書の英語は明瞭すぎる
TOEIC試験対策の参考書も含めて学習参考書に付属しているリスニング音声は不自然なものが多いです。
もちろんこちらもプロの声優の方が読み上げているのですが、はっきりと明瞭すぎる音声で読み上げられているという点が現実の英会話とは異なります。
あとは感情を込めずに淡々と読み上げられている英語音声も有り、そちらは聴いていると眠くなってきます。
こういった参考書のリスニング音声は初級者や初中級者の方々が英語という言語に慣れるためには良いです。
しかし、TOEIC600点以上の中級者以上の方々は参考書のために作られた英語だけでなく、現実世界で使われている英語のリスニングを始めるべきです。
ニュースで学ぶ「現代英語」は読み上げられている英文の原文も確認できますので、中級者が最初に取り組む現実の英語としてかなりお勧めです。
オンライン英会話各社のニュース記事はAI音声
DMM英会話、ネイティブキャンプといった大手オンライン英会話サービスが提供しているニュース記事教材のリスニング音声は”AI生成音声”です。
AI生成音声を聴いてみると「ニュースのような文面であれば、不自然さはほぼない」ことが分かります。
ただ、それでもやはり音声が平坦すぎるので、AIが読んだと分かるものです。NHKニュースでも日本語のAI生成音声が使われていますが、ああいう感じの音声です。
そして、教材として何度も何度も聴き込む価値があるのは、以下になります。
プロのアナウンサーの音声 (NHK World) >>>>> 参考書のリスニング音声 >>>>>>>> AI生成音声
AI生成音声に関しては、現時点ではオンライン英会話各社があからさまにコストカットを狙っているのが透けてみえる点もマイナスです。教材作成に関わるものでケチらないでほしい。
プロのアナウンサーが読み上げている音声教材がある中で、あえてAI生成音声を使って学習する意義や価値は今のところほぼないかと思います。
リスニング音源の確保に関して
リスニング音源の確保に関して補足します。
- らじるらじるの聴き逃し放送 ニュースで学ぶ「現代英語」
- NHK語学アプリ 個別英文の読み上げ
1のらじるらじるの放送は1週間で無くなります。無くなる前に、ニュースの生音声を録音しておくようにしましょう。
2は年度が変わると消されるようです。英文毎にリスニング音源は分割されているので、こちらは録音しにくいです。
ニュースで学ぶ「現代英語」のリスニング音源を独自に作成
私はウォークマンのダイレクト録音を使って、番組後半の英文に通しで読まれる箇所のみをシンクロ録音しています。
(私が使用している機種)ソニー ウォークマン Aシリーズ 16GB NW-A55
少し面倒ではありますが、ひとたび音源さえ作ってしまえば、下記のようにAndroidの画面分割+Audipoを使用して、どこでも気軽に、隙間時間に時事英語が学べる教材になります。
Audipoの「区間再生」と「再生速度変更」の機能で1英文毎に深く定着学習を行うことが出来ます。
区間再生やAudipoについては本当にお勧めですので別記事で詳細を紹介しています。
おわりに 「英語”を”学ぶ」から「英語”で”学ぶ」へ
知識・教養を問わないTOEIC L&R試験と異なり、ニュースで学ぶ「現代英語」は英文自体の内容が面白い英文です。
時事問題について詳しくなり、英会話の話題も増えるのでお勧めです。
TOEIC L&R試験の参考書で学習を行っている時はそれほど多くの記事はこなせないでしょうから、全部の記事をこなすのではなく、1週間に1~2本の記事を読み通すくらいに軽めにやり込んでおきましょう。
学びたい記事はTOEIC L&R試験に関連しているものを無理して選ぶこと無く、自分自身が読みたいと思った英文記事をやり込むのが長続きするコツです。まずは無理のない範囲で取り組んでみて下さい。
最後に、本文中でレッスンノートを紹介したように、ニュースで学ぶ「現代英語」はオンラインレッスンのハルヨン/フィリピン留学の語学学校バックワイズのレッスンでも使用しているので、この教材を使って英語を学びたい方はハルヨン、もしくはバックワイズの受講を検討下さい。
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※Twitter(X)でいただいたバックワイズをお勧めする投稿
更に詳しい内容は下記記事でご確認ください。
ハル英語4技能アカデミー(ハルヨン)へのお問い合わせ・お申し込み
オンラインレッスンのハルヨン、もしくはフィリピン留学のバックワイズで学習されることを希望される方はLINE、メール、オンライン/対面説明会のいずれかよりお問い合わせ・お申し込みください。
オンラインレッスンのハルヨンと語学学校バックワイズの学習カリキュラムは共通したものです。
フィリピン留学をしなくても、オンラインレッスンだけを受講することが出来ます。
日本で受講したハルヨンのオンラインレッスンの続きを、フィリピン留学バックワイズでそのまま継続して受講することも出来ます。
LINEでのお問い合わせ/お申し込み
(オンラインレッスンのハルヨン、フィリピン留学バックワイズの事前学習についての問い合わせ)
LINEで下記よりお問い合わせください。
(質問例) オンラインレッスンの受講を希望していますが、いつから受講できますか?
(質問例) 体験レッスンを受講したいのですが、いつなら可能でしょうか?
[LINE登録]下記のボタンをクリックするか、QRコード・ID検索よりLINEで友達登録後、チャットにてお問い合わせください。
LINEよりも詳細な説明を希望される方、レッスンを体験受講してみたい方はオンライン説明会へお申し込みください。
オンライン説明会/対面説明会へのお申し込み
学習カリキュラム担当、英文法のレッスンを担当しております柴田のレッスンを体験できるオンライン説明会を実施しています。
フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校バックワイズ
フィリピン留学で最も英語力を伸ばせる語学学校バックワイズだからこそ、下記の学習目標が達成可能です。
- 2ヶ月で中学英文法をゼロから習得。英会話ができるようになる
- 3ヶ月で高校英文法を理解し、実践的な英会話力を身につける
- TOEIC試験のスコアを3ヶ月で200点以上アップさせる
下記の3つのレベルに応じてそれぞれ紹介しているのでご自身に合ったレベルの記述を読み進めて下さい。
(1) 中学生が学ぶ英文法レベルから学び直す場合
(2) 高校英文法レベルから学び直す場合
(3) 3ヶ月でTOEIC200点アップを目指す
(4) TOEIC800点以上の上級者クラスでは実践的なニュースレッスンを実施
以下にこれらの学習目標を達成した卒業生の体験談を紹介していきます。
TOEICの点数大幅アップ!
初級者、中学英文法からの学び直し
ワーキングホリデーの準備、オーストラリア語学学校からの逆2カ国留学
社会人の短期留学(1-2週間)
高校生のフィリピン留学、英検対策・大学入試対策
バックワイズの紹介動画
バックワイズ学習面の特徴についてまとめた動画を公開しています。約5分間の動画でバックワイズが他のフィリピン留学の語学学校とどう違うのかを確認出来ます。