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生成AIで「英語の原書を読む」ハードルが一気に下がった。いまは史上最も原書が読みやすい時代

最近、英語の絵本をよく読んでいます。写真は、英語絵本『Thank You, Omu! / Oge Mora (著)』を読んでいるところです。紙の絵本の横にiPadを置いて、ChatGPTを開いています。

この読み方を始めて感じているのが、生成AIのおかげで、英語の原書を読むハードルがものすごく下がったということです。

以前だったら、英語の本を読んでいて知らない単語や表現が出てきたら、辞書を引いて意味を調べていました。

重たい紙の辞書が、小型の電子辞書になり、それがスマホで調べられるオンライン辞書になりと年々便利になりました。

それでも基本的には、「分からない単語や表現を自分で特定して、一つずつ調べる」という作業です。しかし生成AIの登場によって、辞書は「自分で引くもの」から、「AIに参照させて解説してもらうもの」に変わりつつあります。

複数の辞書を登録し、英語全文をChatGPTに読み込ませてから使う

私の場合、分からない単語が出てくるたびに、単純にChatGPTへ「これどういう意味?」と聞いているわけではありません。

複数の英英辞書・英和辞書などをあらかじめ登録したうえで、これから読む絵本の英文も最初から最後まで全文読ませています。その状態で、本文に出てくる単語や表現を解説させています。

これがめちゃくちゃ便利です。

普通の辞書であれば、ある単語を調べると、その単語の意味や用例が表示されます。でも実際に英語の本を読んでいるときに知りたいのは、辞書的な意味だけではありません。「この物語の、この場面では、どういう意味なのか」を知りたいことが多い。

全文を先に読ませておけば、そのページだけを切り離して質問するのではなく、それまでの話の流れを踏まえて解説してもらえます。さらに複数の辞書を参照させているので、意味だけでなく、発音や語法、似た表現との違い、語源などもまとめて確認できます。

つまり私がやっているのは、「分からない英語をAIに翻訳してもらう」のではなく、「複数の辞書と、その本の全文を持っている英語の家庭教師を横に置いて読む」という感覚に近いです。

実際の検索例:『Thank You, Omu! / Oge Mora (著)

big fat pot

このように単に「big=大きい」「fat=太った」「pot=鍋」とそれぞれの意味を表示するだけではなく、「big fat potというリズミカルな表現で、Omuがたっぷりのシチューを作っている大きな鍋を描いている」と、物語の内容まで踏まえて解説してくれます。

これが、絵本の全文をあらかじめChatGPTに読み込ませている大きなメリットです。一般的な辞書では単語や表現そのものの意味を調べることはできても、「この作品の、この場面で、なぜこの表現が使われているのか」まではなかなか分かりません。

生成AIに全文を読ませたうえで辞書を参照させることで、辞書に載っている情報と、実際の物語の文脈を組み合わせて解説してもらえるようになりました。

辞書では聞けなかったことを、その場で聞ける

たとえば、次のようなことをその場で聞けます。

しかも、説明がよく分からなければ、さらに追加で質問できます。

このように、分からない部分を理解できるまで掘り下げられます。これは辞書を引くのとは、かなり違う体験です。

英語絵本は簡単そうに見えて、意外と難しい

そもそも「子ども向けの絵本なら英語も簡単だろう」と思われるかもしれません。実際に読んでみると、そうでもありません。

英語ネイティブの子ども向けに書かれた絵本なので、受験勉強を中心に英語を学んできた日本人向けに、語彙や表現を調整してくれているわけではありません。特に日常的な句動詞や口語表現、擬音、食べ物や生活に関する語彙などは、TOEICや英検で高得点を取っている人でも知らないものが意外と多いです。

たとえば、Thank You, Omu!に登場する以下の There goes ~ は使われている単語も文法も簡単ですが、この意味を知っている日本人英語学習者は意外と少ないのではないでしょうか。

There goes ~

このように、一つひとつの単語は簡単なのに、日本の英語教材ではあまり見かけない表現が英語絵本には普通に登場します。「単語は全部知っているのに、なんでこういう意味になるんだ?」ということも珍しくありません。

そして絵本の場合、文章だけでは意味をつかみにくく、絵を見ることで初めて状況が分かることもあります。ここも生成AIとの相性がいいところです。ページの写真を見せて「ここを解説して」と聞けば、英文だけではなく、絵に描かれている状況まで含めて解説してもらえます。

つまり生成AIでは、英文だけを辞書のように調べるのではなく、実際の絵本のページを見せて、文章と絵をセットで解説してもらうこともできます。

「分からない」から「分かる」までの距離が劇的に縮まった

英語の原書を読むとき、英語力そのものと同じくらい厄介なのが、調べるのが面倒なことです。

これを繰り返していると、読書だったはずのものが、だんだん「辞書を引く作業」になってきます。そして、そのうち本を閉じます。

生成AIを横に置いておくと、この負担がかなり減ります。ちょっと分からない程度なら、そのまま読み進める。どうしても気になるところだけAIに聞く。説明が難しければ、さらに聞く。「分からない」から「分かる」までの距離が、ものすごく短くなりました。

その結果、以前なら「ちょっと難しいからやめておこう」と思っていた本にも手を出しやすくなります。

AIに全部翻訳させたら意味がない

生成AIに英文を全部入れて、「日本語に訳して」と頼めば、一瞬で翻訳してくれます。でも、その日本語だけを読んでいたら、英語を読む練習にはなりません。

むしろ逆で、「英語を読まなくて済むようにAIを使うのではなく、英語そのものを読むためにAIを使う」という発想の転換が必要です。

私がやっているのは、次のような読み方です。

※B2以上:英検準1級レベル、TOEIC700点台以上がおおよその目安。AIにはTOEICや英検よりも、CEFRで指定した方が語彙の難易度を伝えやすいため、B2を基準にしています。

主役はあくまで英語の本で、生成AIは横で読書を助ける役です。この使い方なら、AIによって英語を読まなくなるのではありません。AIがあるからこそ、より少ないストレスと手間で、今までより難しい英語を、今までより大量に読めるようになります。

そもそも、日本語で内容を理解することだけが目的なら、生成AIに翻訳してもらえばいいと思います。今の生成AIなら、それで十分な場面もかなり増えました。

でも、英語を読めるようになることが目的なら話は別です。英文を読むのは、単に書かれている情報を得るためだけではありません。「英語を英語のまま理解する力」を鍛えること自体が、リーディング学習の大きな目的です。

リスニング学習、スピーキング学習にもつながる

そして、英語絵本を使ったリーディング学習は、そのままリスニング、さらにスピーキングの練習へとつなげられます。

生成AIに出力させた解説を使って内容を理解した英文であれば、YouTubeなどにある朗読動画を繰り返し聴くことで、そのままリスニング教材として使えます。

すでに意味を理解している英語を繰り返し聴くことで、「スラスラと読める英文」を「耳から聞いても理解できる英語」に変えていく練習ができます。

そして、相手の英語を聞き取って即座に意味を理解する力は、英会話をする上でも欠かせません。

さらに、聞いて理解できるようになった英文を使って、聞いた英語を自分の口で再現する練習もできます。このように、聞いた英文を記憶して自分の口で再現する学習方法を「リプロダクション」と言います。

つまり、一冊の英語絵本を、「読む → 聞く → 自分でも声に出して再現する」ところまで使えるわけです。

だから私は、生成AIに英語を「代わりに読んでもらう」のではなく、英語を自分で読み、聞き、話せるようになるための補助として使うのがいいと思っています。

生成AIを活用した英語学習を実践したい方へ

オンライン英語塾「ハルヨン」では、英文法・読解・発音などの基礎学習に加えて、この記事で紹介しているような生成AIを活用した英語学習にも取り組んでいます。

ハルヨンの学習方法について詳しく見る

https://hal4.jp/school/

「AIがあるから英語はいらない」とは逆の使い方

生成AIが登場してから、「もう英語を勉強する必要はない」という話をよく聞くようになりました。

実際、生成AIを使えば、

など、英語ができなくてもAIが代わりにやってくれることは増えました。

でも実際に使っていると、もう一つの可能性があることに気づきます。

それは、AIに英語を代わりに使ってもらうのではなく、AIを使って、さらに先にある世界へ自分自身で行けるようになったということです。

生成AIは、英語の原書を読むときに、これまで大きな負担になっていたことをかなり減らしてくれます。

最後の「何を読めばいいのか」についても、私は実際に生成AIを使っています。自分の英語力や興味、読みたいジャンルなどを伝えることで、今の自分に合った英語の本を探すことができます。

生成AIを使った洋書・英語絵本の選び方については、以前の記事で詳しく紹介しています。

【関連記事】生成AIを使った洋書・英語絵本の選び方

https://hal4.jp/ai-library-english-picture-books/

生成AIは、もしかしたら英語学習を不要にする道具になるかもしれません。

ただ現状では、生成AIを活用することで、英語学習者が今まで手の届かなかった英語に触れ、自分の可能性を拡張することができます。

最近は図書館で英語絵本を借りてきて、紙の本を開き、その横にiPadを置いて、ChatGPTに出力させた解説を表示しながら読むことが増えました。私の場合、生成AIを使うようになってから、以前よりも明らかに英文を読む量が増えています。

紙の絵本自体は何十年も前からあります。辞書も昔からあります。でも、その二つの間に生成AIが入っただけで、英語の原書をより少ないストレスで、より快適に読めるようになりました。

いまは史上最も英語の原書が読みやすい時代です。

英語絵本・洋書を自分で読める英語力を身につけたい方へ

生成AIを使えば、分からない単語や表現をすぐに調べられるだけでなく、本文の文脈まで踏まえた解説を受けながら、これまでより難しい英語にも挑戦できるようになりました。

でも、英語の原書を自分で読み、聞き、話せるようになるためには、その土台となる英文法・語彙・発音・読解力が必要です。

オンライン英語塾「ハルヨン(ハル英語4技能アカデミー)」では、英文法・英文読解・発音から学び直し、TOEIC・英検対策だけでなく、この記事で紹介したような生成AIも活用しながら、英語を自分で読み、聞き、話せるようになるための学習に取り組んでいます。

また、短期間にまとまった学習時間を確保したい方には、フィリピン留学「バックワイズ」という選択肢もあります。1日8〜10時間、英語学習に集中できる環境で、英語力を集中的に伸ばします。

英語絵本や洋書を自分で読めるようになりたい方、そして生成AIを取り入れた新しい英語学習を実践してみたい方は、まずはLINEからお気軽にご相談ください。

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