ワーホリは英語力がなくても大丈夫? 現地に行ってから英語力は伸びる?

ワーホリは英語力がなくても大丈夫? 現地に行ってから英語力は伸びる?

海外で生活を送るための手段として人気の制度に、ワーキングホリデー(以下ワーホリ)が挙げられます。

ワーホリには18歳〜30歳までという年齢制限がありますが、若いうちに海外での暮らしを経験したり、語学力を伸ばしたりするために、毎年多くの人たちがワーホリを行なっています。

しかし悲しいことに、ワーキングホリデー協会という、ワーホリに関するデータを調査している団体から「ワーホリで海外に行く日本人の英語力が著しく低い」という実態が発表されました。

では「低い英語力」でも、ワーホリを満喫できるのでしょうか?

結論をお伝えすると、最低限の英語力(TOEIC600点以上)を身につけていなければワーホリを満喫できないことはもちろん、現地で満足に生活していくことすらできません

当記事では、残念なワーホリにならないために必要な英語力の基準と、そのレベルに到達するための方法についてお話します。

ワーホリを検討中の方は、この記事で英語力を高める方法を理解し、後悔のないワーホリ生活を送ってください。

英語が伝わらず苦労したという人は全体の83%

ワーキングホリデー協会出典
出典:ワーキングホリデー協会

ワーホリをした人を対象にしたアンケートでは、現地に行ってから「英語が伝わらず、苦労した」と回答した人が実に83%もいます。

ワーホリ経験者の中には、英語ができなかったことが原因で「働きたい場所で働けなかった」「友人があまりできなかった」と後悔する人が多くいるのです。

このことから、充実したワーホリにするためには、事前に十分な英語力を習得しておく必要があるといえるでしょう。

なんと26%の人がアルファベットすら理解していない。低すぎるワーホリ参加者の英語力

実際にワーホリに参加する人は、どの程度の英語力で現地に向かうのでしょうか?

以下のグラフをご覧ください。

alphabet
出典:ワーキングホリデー協会

なんとワーホリ参加者の26%もの人が「アルファベットを理解していない」と回答しています。

さらに細かいデータを紹介します。

  • アルファベットが全ていえる 74%
  • be動詞を使った文章が作れる 73%
  • 簡単な自己紹介ができる 77%
  • 関係代名詞などを使った文章を作れる 44%
  • 英語で道を聞ける、教えられる 39%
  • 外国人と問題なく意思疎通できる 13%
  • 英語の新聞を問題なく読める 1%
  • 洋画を字幕なしで理解できる 2%

海外で不自由なく生活するためには、外国人と問題なくコミュニケーションが取れる程度の英語力が必要なのにも関わらず、多くの人がその基準よりもかなり低い英語力でワーホリを行なっていることがわかります。

海外で生活をする最低ラインの英語力を「英語で道が聞ける」こととすると、61%もの人がその水準にすら達成せずに、ワーホリをスタートさせていることになります

さらに「外国人と意思疎通ができる」に至っては87%の人が到達していません。

この調査の結果から、ワーホリ中に英語が通じずに困った経験をしている人が多い理由は、そもそも英語力が不足している状態で現地に行っていることが原因だと思われます。

ワーホリ前に到達しておくべき英語力の基準

充実したワーホリ生活を送るためには、最低でも「英語で道を聞けるくらいの英語力」が必要です。

それ以下の英語力では、外国人の友人が作れなかったり、仕事先を見つけられなかったりと、生活していく上で弊害が多くあると考えられます。

ワーホリで海外に訪れたのにもかかわらず、日本人とばかり過ごしていては、英語学習の機会が少なくなってしまいます。

ワーホリに行く方の多くは、英語力の向上を目的としていると思いますが、英語を話す環境に身を置かなければなかなか伸ばすことはできません。

そのような状態では、貴重なワーホリの時間を無駄にしてしまうことも多いでしょう。

そのためまずは「英語で道を聞けて、案内もできる」くらいの英語力を目指してください。

この水準をTOEICで表すと、600点相当の英語力です。

TOEIC600点レベルまで到達すると、英語で簡単なコミュニケーションを取れるようになるので、日本人以外の友人も作りやすくなるでしょう。

そうなると英語を話す機会がどんどん増えていくので、加速度的に英語力を伸ばしていけるはずです。

そもそも、TOEICで600点に到達していない人は、高校までの英語の基礎が身についていないので、そのような状態で英語圏での生活を満喫するのは難しいでしょう。

ワーホリ中に英語ができなくて後悔しないためにも、まずはTOEIC600点の取得を目指して英語を勉強するのが合理的な選択だと思います。

ワーホリ中に英語力を伸ばせるのか?

英語力を伸ばすことを目的に、ワーホリを検討している方も多いことだと思いますが、英語の基礎が十分に固まっていない状態(TOEIC600点以下)で現地に行っても、なかなか英語力は伸ばせません。

なぜならTOEIC600点以下の人は、英語の基礎学習に割く時間が圧倒的に足りておらず、それでは効率的なアウトプットができないからです。

ここで参考までに、TOEICの点数と英語力の相関を簡単に紹介します。

TOEIC200点レベル……中学英語がほとんど身についていないので、短時間の自己紹介すら難しい

TOEIC300点レベル……中学英語を少しずつ習得してきているが、複雑な文法になると理解が追いつかない

TOEIC400点レベル……中学英語はほとんど漏れなく理解できているレベル。自己紹介くらいならスムーズにできる

TOEIC500点レベル……高校までの英文法や単語はほとんど習得できているが、まだ漏れがある。少しずつ長文を読んだり聞けるようになってくる

TOEIC600点レベル……高校英語を漏れなく理解しており、人によっては簡単な日常会話ができるようになる

上記からわかるように、英語で円滑なコミュニケーションを取るための土台作りとして、最低でもTOEIC600点レベルの英語力を身につけておくことをおすすめします。

TOEIC600点に到達していなくても、ワーホリ先で英文法や単語の学習をしながら、それと並行してアウトプット(英会話)の機会をたくさん設ければ良いのでは? と思う方もいるかもしれませんが、慣れない海外の地で生活をしながら継続的に英語学習を行うのは、簡単なことではないと思います。

そもそも英語で十分にコミュニケーションが取れなければ、現地で仕事を見つけることすら困難です。

意気揚々とワーホリに挑戦したはいいものの、英語力が低すぎて日本食レストラン(通称ジャパレス)でしか働けずに、仕事でもプライベートでもかかわるのは日本人ばかりという人も多くいます。

遠回りに感じるかもしれませんが、ワーホリ前には英語学習のみに集中して、最低限の基礎を身につけておいたほうが、遥かに効率よく英語力を伸ばせるでしょう。

基礎が十分な人であれば話は変わってきます。

TOEIC600点以上で基礎が身についている状態であれば、ワーホリ中にたくさん英語を使うことにより、英語でのコミュニケーション能力が向上するはずです。

このレベルまで到達している人は、英語力をさらに伸ばすためにワーホリを検討しても良いかもしれません。

まとめると、

・TOEIC600点以下の人は、ワーホリをする前に高校レベルの英語を身につける

・TOEIC600点以上の人はワーホリに挑戦し、英語をブラッシュアップする

という選択をおすすめします。

TOEIC600点に到達するために必要な学習時間

では、ワーホリに最低限必要な英語力の基準であるTOEIC600点を取得するためには、どの程度の学習時間が必要なのでしょうか?

以下で、TOEIC200点から500点の人が、600点に到達するために必要な学習時間をまとめました。

TOEIC200点……1,500時間

TOEIC300点……1,000時間

TOEIC400点……500時間

TOEIC500点……250時間

それであれば、時間をかけて英語の基礎を叩き込むしかありません。

参考記事:

TOEIC600点レベルに届く最短勉強法(TOEIC600点への道)