学習カリキュラムの方針

Older is faster, Younger is better. 

(日本語訳)年老いてからの方がより速い、若い方がより良い

上記は第2言語習得論(SLA)の書籍の中で紹介されていた言葉です。外国語は若い時に英語を学ぶ方が良いです。一方、実は成人してからの方が子供が英語を身につけるよりも短期間で英語身につけることが出来ます。

ハルヨンでは大人が効率良く英語を身につけるための方法を改良し、実践しています。

英語4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての能力を高めます

ハルヨンでは英語4技能(聞く・読む・話す・書く)全ての能力を高めることを目的とした学習カリキュラムとなっています。

そのため世の中に数多くある英会話学校とは学習カリキュラムは根本的に異なっています。

また、TOEIC LR試験の対策塾とも異なります。TOEIC塾の多くはListeningとReadingのみとなっていますので。

 

英文法・英文読解の学習を重視

ハルヨンの学習カリキュラムは第2言語習得論(SLA)を踏まえた内容になっています。その中でも特に重視しているのが「理解可能なインプット学習」と「大量のインプットと少量のアウトプット」の考え方です。

この学習を行うにあたって必要になるのは英文法・英文読解の理解です。そのため、ハルヨンでは英文法・英文読解の学習を最重要視しています。

 

例) 高校英語/高校英文法クラスの教材より。2行目終わりから、 「so that 主語 can」の構文

 

例) TOEIC600点突破クラスの教材より。関係代名詞Whatが主語として使われている構文

受講生の方々にはこれらの英文をハルヨンのレッスンを通じて、ハルヨン受講生の方々には英文を正確に理解しながら読めるようになってもらいます。

多くの英会話学校・TOEIC試験対策スクールでは英文法・英文読解は後回しにされがちです。もしくはそもそも教えていないかもしれません。

一方、ハルヨンでは英文法・英文読解を重要視しています。この点でハルヨンは多くの英会話学校・TOEIC試験対策スクールとは異なっています。そのため、英文法・英文読解に苦手意識を持っている方にハルヨンの受講はお勧めです。

実際、ハルヨン受講生向け学習カリキュラムを作成する際にも、またクラス分けを行う際にも、英文法・英文読解がどれだけ出来るのかを判断の指標※に設定しています。

※TOEIC LR試験のReading Partの点数を1番目の指標にしています。Listening Partの点数はあくまで参考程度に留めています。

 

英語で話し、聴き、書くための英文法・英文読解

英文法・英文読解が出来ない場合、英語4技能(聞く・読む・話す・書く)の全てを伸ばすことが出来ないです。なぜなら全ての表現がどういう理屈の上で使われているのかが分からないため、丸暗記する必要があるためです。そしてまた、丸暗記では学習の効率も格段に悪くなります。

具体的に英文法・英文読解の理解が怪しい場合、英語4技能(聞く・読む・話す・書く)にどのような影響があるのかを見てみましょう。

 

英語を聴く

すでに知っている、決まった定形表現は聴けるが、それを少しでも応用されると理解が出来なくなり、聞き取れなくなる。

また、英文法・英文読解が分かっていないため、結局全てそのまま丸暗記し続けなければ、新しい表現を学べない。学習の効率がとても悪い。

英文・英単語を見ながら、リスニング学習をするのが最も効率の良いリスニング学習なのですが、英文法・英文読解の知識が無い人はこの学習法を十分に実践することが出来ません。

 

英語を話す

「英語を聴く」と同様に、自分が丸暗記した表現・やり取りしか出来ない。新しい英文を自ら組み立てながら話すことが出来ない。英会話学校やオンライン英会話を長年受講しても英会話が満足に出来ない人達はこのパターンです。

自分の得意な話題であれば、すでに丸暗記しているので使いこなせます。しかし一度そこから外れた瞬間に、まともなやり取りはできなくなります。

海外に在住していた帰国子女にも一定数このパターンの人達います。自分の得意な話題であれば流暢に話せますが、それ以外だと沈黙します。そういう帰国子女達は数年間英語圏に暮らしていたにも関わらず、TOEIC LR試験で800点を超える事ができません。特に英文法・英文読解が苦手な人達の場合だと、Reading Partで300点を超えることすらできません。

 

英語で書く

こちらも英会話同様に、自分が丸暗記した表現・やり取りであれば書けます。それ以外の英文を書こうとすると崩壊します。英文を読んで新しい英語表現を身につけられないため、英語力を高めることも出来ません。

 

以上の事を踏まえた上で述べると、大人が英語を学ぶ際、英語4技能(聞く・読む・話す・書く)を学ぶ際に全ての土台になるのは、英語を読む能力です。そのため英文法・英文読解の知識が十分な人であれば、英語4技能の全てを早期に高めることが出来ます。

一方、英文法・英文読解が苦手な人の場合だと、それなりに時間がかかります。なぜなら高校英文法から、場合によっては中学英文法から、学び直す必要があるためです。

ハルヨンではこの英文法・英文読解の学び直しをサポートしています。

 

隙間時間・移動時間を活用して毎日2時間の定着学習

ハルヨン学習カリキュラムのもう1つの柱は「耳と目からの大量のインプット学習」です。

英文法・英文読解の学習によって不明な点を無くした英文を、黙読・リスニング・音読の学習で定着させていきます。

ハルヨン受講生には、この定着学習(黙読・リスニング・音読の学習)を毎日2時間を目標に行っていただきます。ただし、この2時間は隙間時間・移動時間を活用して行ってもらうものことを想定しているため、働きながらでもこなせる分量になっています。机に毎日長時間座って勉強しなければならない、というわけでは有りません。

これまでなんとなくスマートフォンを惰性で触っていた隙間時間、何も聞かずに歩いていた時間、こういった時間を勉強時間に変えてもらい、2時間の時間を捻出します。仮に、片道30分の通勤時間だった場合、その時間をリスニング学習の時間に充てれば、往復1時間の学習時間になります。

 

教材を電子レンジで解体すれば、教材をすぐに確認出来、隙間時間にも英語学習が出来ます。

 

スマートフォンのアプリ(abceed)を使って教材の読み込みも出来ます。教材は【ハンディ版】TOEIC L&Rテスト出る語句1800+[音声DL付]の英文。リスニング音源もアプリ上で再生出来ます。

 

英語を身につけるのには時間がかかる。

インターネット上の広告でもいまだに見かけますが、2ヶ月や3ヶ月といった短期間だけ本気を出しても英語は身につけられません。そのような時短学習は存在しません。皆さんの周りに1人もそういう時短学習の成功者がいないのは、そもそも短期間では英語は身に付けられないからです。

英語を本当に身に付けたいのであれば、少なくとも6ヶ月は集中的に英語学習に取り組む必要があります。ハルヨン受講者の方には、6ヶ月(24週間)で約500時間※の英語学習を行っていただきます。※この時間数の大半は隙間時間・移動時間のリスニング学習になります。

そしてまた、英語学習はその後も継続して続けなければ、英語力はどんどんと衰えていきます。これは普段手書きで漢字を書かない人が、漢字を書けなくなっていくのと同じです。英語力を維持するためには、英文を読み、聞き続けることをしなくてはなりません。

逆を言うと、英語を読み、聴き続けていれば、日本にいても英語力は維持出来ますし、また英会話・英作文の能力も衰えません。むしろ人によってはさらに英語力を向上させることすら可能です。海外にいなくても、日本国内であっても英語は身につけられます。

ハルヨンでは、講座終了後にも受講者が英語学習を続けられるように、英語学習の習慣を確立していただくことも目標に据えています。毎日の歯磨きしないと気持ち悪いと感じるのと同様に、隙間時間に英語を聴いていないと気持ち悪いと思えるようになっていただきます。

 

ハルヨンの日々の学習の進め方については、下記記事に公開しているので、実際にどのように勉強を進めるのかは下記記事内容を確認下さい。

TOEIC600点未満の方々向け 座学学習・定着学習(黙読・リスニング・音読)の学習方法まとめ

 

ここまではハルヨンの学習カリキュラムの概略で、ここから先はなぜこのような概略になっているのかの詳細な背景事情になります。

ハルヨンの学習カリキュラム 戦略

普通の日本人で英語が出来るようになった人達と同じように学ぶ

帰国子女でもなく、かつ長期の留学経験もない日本人で英語ができるようになった人たち。多くの日本人とそれほど変わらない環境にいたにも関わらず英語を使いこなせる人達。TOEIC LR試験で900点を超えていて、かつ英会話も英作文も困らない、仕事で英語を使うことが出来る。

こういった人達で最も頻繁に見られる学習履歴のパターンは下記になります。

 

(1)大学受験時に英語が得意科目で有り、英文法・英文読解に関して極めて高い水準の英語力を獲得した。

⇒少なくとも高校2年~高校3年の2年間(2時間×365日×2年≒約1,500時間)、難易度の高い英文を大量に読み込んだ。英文法に関しては一通り学びきっている。

 

(2)大学入学後にさらに英語学習を続けた。

(a) TOEIC LR試験対策+オンライン英会話の学習(あるいは夏休み・春休みを利用して短期の語学留学)

(b) Speaking試験が含まれているTOEFL iBT試験や英検での資格取得を行った。

 

上記2つの条件を満たす人達が、日本では仕事で英語を使いこなせるようになっています。

ハルヨンの学習カリキュラムにある基本方針はこのように日本にいながらにして、英語が堪能になった方々の学習履歴を再現するものになっています。そのため、TOEIC600点未満の方向けのハルヨンクラスでは大学受験用の教材を使用し、英文法・英文読解を重視したレッスンを行っております。

 

ここからさらに日本人で英語ができるようになった人達を深堀りしていきます。

 

大学受験時に英語が得意科目だった人達

日本人で英語が出来るようになった人達の学習履歴を調べると、大学受験時に筆記試験で一般入試を突破した人達、かつ英語科目が得気だったという特徴が有ります。

例えば、高校1年生から高校3年生の3年間で英語学習を一定量こなした方であれば、「2時間×365日×3年≒約2,200時間」になります。かなりの長時間の英語学習を行っています。

また、読み込んでいる英文のレベルも高いです。

1つ目に紹介するこの英文は高校3年生水準の英文読解の参考書、入門英語長文問題精講 3訂版の一部を抜粋しました。1英文が長めです。

 

2つ目のこの英文は大学入試、慶応大学・経済学部で出題された英文になります。大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス[3 発展レベル]から抜粋しました。これで入試問題1記事の1/10くらいの分量です。本番試験の英文記事はさらにずっとずっと長いです。慶應大学の一般入試突破組は難易度が高い長文英語を読むことに慣れています。

このレベルの英文を10代の内から読み解く訓練をしていた受験生達の場合、大学入試という機会を活用することによって、非常に高いレベルの基礎力を身につけることが出来ています。

また、進学校の生徒でリスニング学習の指導も受けている場合であれば、英文読解と合わせて、リスニング音源の聴き込みも行っています。すでに紹介したハルヨン学習マニュアルに書かれているのと同種の教育を10代の内から実践しているのです。

TOEIC600点未満の方々向け 座学学習・定着学習(黙読・リスニング・音読)の学習方法まとめ

 

英文読解とリスニング学習を大学入試のために十分に行っている学生の場合、TOEIC LR試験も初見の無対策でも600点、700点を超えられます。また、TOEFL iTP試験においても500点、550点という交換留学に行くために必要な点数をわずかな対策で上回ってきます。

 

大学受験よりもTOEIC800点の方が簡単

ここまで読んで、いま現在英語が出来ない人は「もはや現世では英語は出来るようにはならない」と諦めてしまうかもしれません。でも、諦めなくても良いです。要は受験勉強で学ぶべき内容を今から学べば良いのです。

すでに紹介した大学受験向けの英文、慶應大学・経済学部の英文を読み解くよりも、TOEIC LR試験で800点(海外駐在ができる水準)を獲得する方が実はよほど簡単です。

平均的な英語力の大学生(TOEIC450点前後)であれば、2年(3時間×365日×2年≒約2,200時間)もあれば、TOEIC800点に到達出来ます。

そのため、大人が仕事のために英語を学び直す際には、大学入試参考書で必要な箇所だけ学びましょう。難問・奇問を無視して必要なところだけ学べば、時間は短くて済みますし、また大学受験参考書には意外と面白い内容の英文は多いです。

 

なぜ大学入試参考書か

なぜ英文法・英文読解の学び直しにおいて、大学入試参考書をお勧めするかと言うと、端的に言うと、最も品質が高いからです。

先程英文を紹介した入門英語長文問題精講 3訂版この問題精講シリーズの累計販売部数は1,700万部※になります。※1982年10月以降の高校版問題精講(全科目)シリーズ累計発行部数であるため、英語科目のみの部数ではないです。

部数よりもむしろ注目したいのは、1982年からの40年近くの歴史が有る点です。比較のためにTOEIC LR試験対策の参考書を上げると、この水準で英文法・英文読解の解説している教材は2020年時点では存在しません。

正直な話をすると、TOEIC LR試験の参考書で英文読解・品詞分解・英文法の分野に関しては、大学入試対策の参考書と比べるとかなり弱いです。そのため、まずは基礎固め(英文法・英文読解)をする場合には、大学入試参考書を使用する方が良いです。

 

大学入試参考書やりこみ組は3ヶ月でTOEIC300点アップが可能

TOEIC LR試験対策スクールやその他英語学校で、短期間で爆発的に英語力を伸ばしている人達がいます。虚偽広告かなと思えるものもいくつか有りますが、中には本当に信じられない短期間でTOEIC LR試験の点数を上げる人もいます。

私自身がフィリピン留学時代に学習カリキュラムを作成した生徒では、下記の事例があります。

 

驚異的な伸びを記録した大学生たち

生徒A…1ヶ月(250時間)でTOEIC LR試験600点⇒900点、300点アップ ※早稲田大学・慶應大学の文系大学生

生徒B…2ヶ月(500時間)でTOEIC LR試験450点⇒900点、450点アップ ※旧帝大の文系大学生

これらの成功体験談は一般の人には再現性が全くない事例だったので、あえて成功体験談として紹介することはありませんでした。ハルヨンの生徒さんもこんなにも短期間に英語力が伸びることはないと思っておいて下さい。

その上で彼らの学習履歴の共通点はをまとめると下記になります。

 

驚異的な伸びを記録した大学生たちの共通点

共通点1…大学入試のための勉強をした。推薦入試やAO入試ではなく、難易度が高い筆記試験を突破して大学に入学した。

共通点2…TOEIC LR試験対策をそれまで全くしていなかった。生徒Bにいたっては初めてのTOEIC試験の途中で寝ていた可能性すら有り。

この2人の大学生は、もともと基礎的な英語力は極めて高かったので、TOEIC LR試験の対策をしたら即座に点数が伸びた事例です。通常、TOEIC LR試験対策をすれば、すぐに50-100点伸びることもあるのですが、この2人の場合は、大学入試対策で筆記試験慣れしていたこともあって、このように爆発的な点数の伸び方が可能だったのです。

 

初級者・中級者は語学留学前に日本で基礎固めをした方が良い

大学入試参考書を勉強していないとどうなるか

大学入試参考書を飛ばして、TOEIC LR試験対策に取り組む場合、早期に伸び悩みに直面します。

英検やTOEFL iTP/iBT試験対策をする場合には、参考書の内容で理解できない箇所が多々現れ、学習がすぐに行き詰まります。

 

英文法・英文読解の基礎固めをせずに、英会話の練習ばかりしていると、TOEIC LR試験であれば、こういった点数配分になります。

英文法・英文読解が苦手な人のTOEIC LR試験の点数配分

Listening Part 300点、Reading Part 150点

この点数配分になると、後はReading Partを伸ばすしか無いのですが、そのためには結局のところ、大学入試参考書が一番有効な参考書になります。

 

さらに先のTOEIC800点に到達した人の場合でも、点数の配分が、Listening Part 450点、Reading Part 350点となり、英文法・英文読解の理解度は依然として欠けている部分があるため、ここからさらに英語力を高めて、さらなる上級者になるのは難しくなります。

結局のところ、英文法・英文読解の学習からは逃げられないのです。

 

6ヶ月(1,500時間)勉強してもTOEIC LR試験の点数がほとんど伸びにくい事例

TOEIC LR試験の点数がなかなか伸びにくい事例はこういう事例になります。下記の事例も私がフィリピン留学時代にカリキュラムを担当した生徒の事例になります。

 

英語力があまり伸びなかった学生たち

生徒C…6ヶ月(1,500時間)でTOEIC LR試験300点(L180, R120)⇒450点(L280, R170)、合計150点アップ

生徒D…3ヶ月(750時間)でTOEIC LR試験500点(L320, R180)⇒550点(L330, R220)、合計50点アップ

 

生徒Cは中学英文法から学び直しをしていたため、1,500時間の勉強をした段階でやっと高校英文法が一通り終わった段階です。これから徐々に英語力は伸びていきますが、この1,500時間は基礎固めの期間であったため、TOEIC LR試験においては生徒C自身が期待していたほどの成果は収められませんでした。

また、生徒Dの場合は言うと、それまでに海外に長期の語学留学に行っていたけれど、もともとの基礎力が低い段階で行ったため、Listening Part 320点・Reading Part 180点というかなり偏ったスコア配分からの学び直しでした。

3ヶ月で750時間の学習を終えた後には L 330 R 220 というスコアになりましたが、こちらも高校英文法から学びなおす必要があるため、基礎固めにはまだもうしばらく時間がかかります。また、そもそもですが、受験勉強をしたことがないため、勉強を効率的にする能力が低めでした。

生徒Cと生徒Dの双方はこれから徐々に英語力は伸びていくのですが、いかんせん学習の順番が悪かったです。この方々は英会話能力を伸ばす要素が強いフィリピン留学ではなく、英文法・英文読解の基礎固めが出来る日本の予備校や語学学校に通ってから語学留学をすべきだったと今になって思います。

当時私はいろいろな事情で出来なかったのですが、今回はハルヨンでこういった語学留学・ワーキングホリデーの前に英文法・英文読解を学びなおすべき人達向けの英語学習サービスをハルヨンにて提供していきます。